01-ラケットインプレ

ノバク・ジョコビッチが実際に使用するテニスラケットやストリング!(Novak Djokovic / HEAD)

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<この記事のポイント>

ジョコビッチが実際に使用しているラケットのスペック、ストリングセッティングについて調べました。

・ジョコってSPEEDじゃないの?
・市販品とどう違うの?
・ストリングは何使ってる?
・着用アイテムは?
このような疑問に答えるべく、がっつり調べました!

“Novak Djokovic” by Andrew Campbell Photography is licensed with CC BY 2.0. To view a copy of this license, visit https://creativecommons.org/licenses/by/2.0/

テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年
・ATP観戦歴も約20年

・オールラウンド器用貧乏
・TOUR100 290gを愛用中
詳しいプロフィール

ノバク・ジョコビッチ
(Novak Djokovic)

今回パーソナルスペックを調べるのは、歴代最強プレイヤー:ノヴァク・ジョコビッチ

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一時期はランキングを落としてしまい、燃え尽き症候群か?と心配された時期もありましたが、2018年には完全に復活。

GSを複数勝利し、2019年のウィンブルドンではフェデラー相手にマッチポイントを握られたところからの逆転優勝。

あの正確なストローク、驚異的なディフェンスはどんなラケットから生み出されているのか?
詳しくチェックしてみました!

市販品ラケット:HEAD SPEED PRO(スピードプロ)

HEADのHP上でジョコビッチ使用モデルとされているのはG360+ SPEED PRO (スピードプロ)。

モデル名HEAD
G360+
SPEED PRO
(市販品ver.)
フェイス
サイズ
100平方インチ
重さ
(フレームのみ)
310g
バランス
(フレームのみ)
315mm
フレーム厚23mm 均一
フレーム長27インチ
ストリング
パターン
18 x 20
Stiffness62
https://www.tenniswarehouse-europe.com/Head_Graphene_360_Speed_Pro_Racket/descpageRCHEAD-H3SPRO-EN.html

G360以降は、従来モデルよりも広いユーザーが使えそうなラケットへと進化。

振り切れる人にはパワーとコントロールの両立が可能なラケットですね。
通常版が白ベースの配色になっているのに対し、今作はほぼ真っ黒なデザインとなっていて非常にカッコいい仕上がり。

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これらの市販品スペックを踏まえて、ジョコビッチが実際に使用しているスペックも比較していきます。

ジョコビッチが実際に使うラケット/スペックは全然別物

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そしてジョコビッチが実際に使用してるラケットに関する情報源はこちら。
Playing with Novak Djokovic’s Racquet
tennisnerd.comさんのページから参照しています。

ジョコビッチが実際に使っているラケットのスペック

モデル名SPEED PRO
(プロストック)
フェイス
サイズ
95 平方インチ
重さ
(ストリング込み)
353 g
バランス
(ストリング込み)
324 mm
フレーム厚( 21 mm ) ※1
フレーム長27.10 インチ
スイング
ウェイト
360
ストリング
パターン
18 x 19
StiffnessRA60
グリップ
サイズ
3

※1:調べても詳しい記載がなかったので推定です。
リキッドメタルラジカルがベースらしいので21mm前後かと思われます。

いかがでしょうか?
市販品とは全然スペックが異なる事が分かりますね!
というか、もはやコスメ以外に共通する部分はありません。笑

フェイスサイズは95平方インチと小さめで、RA値も60と低めの設定。
(旧ラジカル、旧プレステージの共通モールドはもともと98平方インチ表記でしたが、最近になって95平方インチだったと訂正されました・・・その時代のモールドかと)
しなやかさのあるフレーム、そしてコントロール重視のスペックなのが分かります。

所謂、プロストックと呼ばれるモデルで、市販品スピードプロとは全く別物
HEAD契約のトップ選手は大体こんな感じで、市販品には大きく異なる仕様のラケットを使用しています。

ジョコビッチ復活を実現させたスペック変更!

またジョコビッチは一時期の不調から脱出するため、スペックの変更を行ったとのことでした。
・長さ:27インチ → 27.1インチへ延長
・重さ:359グラム → 353グラムへ軽量化
(スウィングウェイト:370 → 360)
・ストリングパターン:18×20 → 18 x 19へ変更
とスペックが変化しています。

これが大きかったのか、ラケットを変更した2018年中盤以降驚きの活躍ぶりはみなさんのご存知の通り。
本人もインタビューでラケットについて、
ラケットのちょっとした変更が、僕たち(プロにとって)にはとても大きい事なんだ。
と語っていたそうです。
このちょっとしたスペックの差が、ここまで勝敗にも影響するんですね!

使用しているグリップサイズは3
HEADのレザーグリップに、オーバーグリップを2枚巻いているみたい。
1枚目のオーバーグリップは重ねずに巻き上げ、その上に2枚目のグリップを通常の巻き方で重ねているそうです。
グリップにも強いこだわりを感じますね!
  

ジョコビッチ使用ストリング:ナチュラルxアルパワーのハイブリッド

ジョコビッチの使用ストリングはハイブリッド仕様となっています。

モデル名テンション
縦糸バボラ
VS TEAM
natural gut
(1.25mm)
27~28kg
(59~61ポンド)
横糸ルキシロン
アルパワー
(1.25mm)
26~27kg
(57~59ポンド)

縦にバボラのナチュラル、横にアルパワーという組み合わせ。

テンションは縦を60ポンド前後、横を58ポンド前後と、一般プレイヤーよりは高めの設定。
フィーリングやコントロール重視のセッティングとだと推測されます。

ジョコビッチ着用アイテム:ラコステ/アシックス

ここではジョコビッチが着用しているウェアやシューズにも注目!

着用ウェア:LACOSTE (ラコステ)

2021年全仏ではこのモデルの白・赤タイプを着用中。
ラコステ契約になってからは、デザインやシルエットは比較的クラシカルなものを好んで着用しているようです。

配色に関してはコートと同系色(赤土なら赤系、青いハードコートなら青系)を選ぶ事が非常に多くなっています。

着用シューズ:アシックス コートFF ノバク
(ASICS COURT FF NOVAK)

そして足元を支えるのは日本のアシックス(ASICS)のシューズ。
ジョコビッチモデルとしてCOURT FF NOVAKが発表され、屈曲性と剛性を非常に高いレベルで両立したモデルとなっています。

タイト目なフィッティング、耐久性を求める選手の要求に応える1足となっています。

ライバル比較:ナダルは黄金スペック

対戦のたびにATP屈指のラリー戦が繰り広げられるジョコビッチvsナダル。
そのナダルが実際に使用しているラケットはアエロプロドライブをベースに加重したもの、そしてストリングはポリの1.35mm!

ジョコビッチとは対照的なセッティング!
またこれ以外にもトッププロのパーソナルスペックをまとめているので、合わせてチェックしてみてくださいね!
→ プロが実際に使用するスペック!(パーソナルスペック)

まとめ:コントロール重視のスペック!

いかがでしたでしょうか。
とにかく市販品とは全然違うラケットを使っている事が分かりましたね。
もしも全く同じラケットを手に入れられたら・・・
僕には使えないでしょうね(笑)

95平方インチに18×19、ストリングは60ポンド、SW:360~370なんてとてもじゃないけど振り切れない!

ジョコビッチが実際にしているラケットのスペックや形状をみると、少なくともスピードシリーズには同じような設計のものは見当たりません。

ジョコビッチが好きでSPEEDシリーズを買った人をガッカリさせていない事を願うばかりです・・・。

<おまけ>
市販品ならこれが近いスペックでは?

ジョコビッチのパーソナルスペックに近い市販品を探したら、プレステージツアーが良さそう!

ストリングパターンが18×19を採用しているレアなモデル。
重量はリードテープでカスタムして、
ストリングもナチュラル x アルパワー
で張ってみたらいい感じに仕上がりそうですね!

他社になりますが、メドベデフが使用するTFight305も18×19のパターンですね。意外に似たラケット同士なのかも!

今回も最後までお読み頂きありがとうございます!
質問はもちろん、感想などもお気軽にコメントして頂けると嬉しいです。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!

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