トーナメント・大会

[考察!]新しいGS優勝者は現れるのか。GS初優勝をデータで考える。

テニスグランドスラム初優勝者のデータ分析

この記事の内容について

・ATP(男子ツアー)の新しいGS優勝者について考えました。
・90年代 / 00年代 / 10年代の優勝選手を振り返ります。
・新しいGS優勝者候補を予想してみました。

2019年の4大大会も終了

みなさん、こんにちは。
2019年のグランドスラム大会も全て終了。
今年もBIG4のうちの2人、ジョコビッチとナダルがタイトルを2つずつ分け合う形となりました。

Embed from Getty Images


とにかく男子はグランドスラム初優勝!というニュースを久しく聞いてませんよね・・・。
この10年〜15年はBIG4がグランドスラム大会の中心、いやほぼ独占状態となっています。
世代交代だ!って10年近く言われ続け未だに状況は変わらず。
この状況を破れる選手は出て来るのか?
過去の優勝者選手も調べて、次の優勝候補を考えてみることにしました!

皆さんの推し選手は入っているかな?笑

過去のGS優勝者を調べてみた!

過去のグランドスラム・男子シングルス優勝者を振り返って、今後の予想するためのヒントを見つけ出したいと思います!
90年代 / 2000年代 / 2010年代と3つの年代に分けてあります。
GS初優勝だけをまとめています。
複数優勝している人はカッコ内にタイトル数も合わせて記載しています。

1990 – 1999年:グランドスラム初優勝者

1990年代・初優勝者リスト
1990全仏:アンドレス・ゴメス(1)
全米:ピート・サンプラス(14)
1991全仏:ジム・クーリエ(4)
全英:ミヒャエル・シュティッヒ(1)
1992全英:アンドレ・アガシ(8)
1993全仏:セルジ・ブルゲラ(2)
1994
1995全仏:トーマス・ムスター(1)
1996全仏:エフゲニー・カフェルニコフ(2)
全英:リカルト・クライチェク(1)
1997全仏:グスタボ・クエルテン(3)
全米:パトリック・ラフター(2)
1998全豪:ペトル・コルダ(1)
全仏:カルロス・モヤ(1)
1999
初優勝者数13人
全豪 x 1
全仏 x 7
全英 x 3
全米 x 2

この10年間でGS初優勝した選手は13人でした。
のちに当時のGS最多勝を更新するサンプラス、グランドスラムを達成するアガシなども90年代初頭に初優勝を遂げています。

そして注目なのがこの全仏では実に7人の初優勝者が生まれました
ブルゲラ、ムスターなどは所謂クレーコーターというタイプの選手で、初優勝が全仏になったのは当然という結果かなと。

90年代はサーフェスによって勝てる選手の違いが今よりも顕著でしたね

  

2000 – 2009年:グランドスラム初優勝者

2000年代・初優勝者リスト
2000全米:マラト・サフィン(2)
2001全英:ゴラン・イバニセビッチ(1)
全米:レイトン・ヒューイット(2)
2002全豪:トーマス・ヨハンソン(1)
全仏:アルベルト・コスタ(1)
2003全仏:ファン・カルロス・フェレーロ(1)
全英:ロジャー・フェデラー(20)
全米:アンディ・ロディック(1)
2004全仏:ガストン・ガウディオ(1)
2005全仏:ラファエル・ナダル(19)
2006
2007
2008全豪:ノヴァク・ジョコビッチ(16)
2009全米:ファン・マルティン・デルポトロ(1)
初優勝者数12人
全豪 x 2
全仏 x 4
全英 x 2
全米 x 4

この10年間でGS初優勝した選手は12人でした。
90年代とほぼ変わらない数になっています。

当たり前の話かもしれませんが、やはり初優勝する大会はその選手が持つ能力が最大限に生かされるサーフェスの大会になる事がほとんどですね。
フェレーロやナダルの全仏、イバニセビッチやフェデラーのウィンブルドンといった感じに。

2005年までに10人だった初優勝者数ですが、フェデラー・ナダルが揃って活躍したため後半はわずかに2人が初優勝したに留まりました。
  

2010 – 2019年:グランドスラム初優勝者

2010年代・初優勝者リスト
2010
2011
2012全英:アンディ・マレー(3)
2013
2014全豪:スタン・ワウリンカ(3)
全米:マリン・チリッチ(1)
2015
2016
2017
2018
2019
初優勝者数3人
全豪 x 1
全仏 x 0
全英 x 1
全米 x 1

この10年間でGS初優勝した選手はたったの3人でした・・・

90年代、00年代と比べると差があまりにも大きい!
しかも後半の5年間は初優勝者は現れず。

BIG4がすごい!というのは言わずもがなでしたが、こうやって表にしてみるとその凄さ・異次元の強さがリアルに伝わってきますね!

初優勝:なにが読み取れる?

90 / 00 / 10年代と3つのグループに分けてまとめましたが、BIG4が台頭してからは参考になりそうにもない・・・笑

そこでここでは、BIG4の時代が始まる前、1990-2005年を中心に考察してみようと思います!(2005年のナダルまで)

(※直近15年のデータはここでは一旦無視です!)

BIG4時代より前の初優勝者たち(2005年まで)

初優勝者数は全部で23人。その内訳は
全豪 : 1+1 = 2
全仏 : 7+4 = 11
全英 : 3+2 = 5
全米 : 2+3 = 5

なんと全豪でGS初優勝を遂げた選手は16年間でわずかに2人!
反対に全仏では16年間で11人!
全英・全米はそれぞれ5人となりました。

GS初制覇の可能性は
全仏 > 全英・全米 > 全豪
こんな並びになるワケですね!

(※繰り返しますが、直近15年のデータは考慮してません!)

という事は、1つめの考察として

全仏で初優勝者が生まれる可能性が高い!

これはもう間違いないかと。

そしてもうひとつ見逃せないのは、たった2人しかGS初優勝者が誕生しなかった全豪。
その2人はペトル・コルダとトーマス・ヨハンソン
はっきり言いましょう、この2人、まさに伏兵でした。
当時も大会前にこの2人が優勝するだなんて予想出来た人がいたとは思えません。笑
(一応2人ともシード選手でしたが・・・。)

全英・全米の初優勝者は比較的順当な選手なので、全豪だけが特殊な傾向にあるようです。
という事で、2つ目の考察としては

全豪で初優勝者は生まれる可能性は低いが、予想外の伏兵が優勝する可能性がある!

次はこの2つの傾向・考察から候補となる選手を上げていきます!

優勝候補者3人をピックアップ!

候補① ドミニク・ティエム
(Dominic Thiem)

Embed from Getty Images

候補として真っ先に上げられるのがこちら、ティエムですね。
2年連続全仏準優勝、クレーコートでナダルに勝てる数少ない選手。

過去1年のクレーコート勝利数は25勝(1位)、タイトル数は2でナダルと同数(1位)、勝率は0.781(4位)と文句なしの戦績。
(2019.9.18時点でのデータです。)

「全仏で初優勝者が生まれる可能性が高い!」という考察をするまでもなく、全仏初制覇にもっとも近い選手です。

候補② クリスチャン・ガリン
(Cristian Garin)

2人目の候補はクリスチャン・ガリン。
まだ知らない人も多いかもしれませんが、今年クレーコートで2勝を挙げています。

過去1年のクレーコートにおける戦績ですが
勝率は0.690(10位)
勝利数は20(5位)
タイトル獲得数は2
(ナダル、ティエム、ペールと同じ最多タイ)
となっています。

冒頭の動画の通り、今年はミュンヘンで優勝。
シュワルツマン、ズベレフ、チェッキナート、ベレッティーニといった猛者たちを退けてのタイトル獲得でした。

さらにチリと言えば過去にはマルセロ・リオス、フェルナンド・ゴンサレス、ニコラス・マスーといったトップ選手を輩出した国でもあります。
この系譜を受け継ぐガリン、十分期待して良い選手です!

候補③ ホベルト・フルカチュ
(Hubert Hurkacz)

全豪ワンチャン枠として挙げさせて頂いたのはポーランドのフルカチュ。

Embed from Getty Images

196cmの長身から繰り出すビッグサーブと、高い機動力・柔軟性を持った選手。
今年のウィンブルドンではジョコビッチからセットを奪取。
(ハイライト動画はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=yeo9xreF8I8&t=45s)
中盤に見せた反応の速さ、ダイナミックさは今後の更なる活躍を期待させる戦いぶりでした。
2019.9.19時点でのランキングは36位なので、GS大会ではシードになるかどうかギリギリのライン。
今のところ優勝者として予想する人はいないだろう・・・という事で挙げさせて頂きました。

具体的な根拠はまぁ無いんですけど(笑)