01-ラケットインプレ

HEAD i.radical(アイラジカル)MP | ビンテージラケット・インプレッション

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アンディ・マレーも愛用した一品

今回のインプレは2003年頃に販売されていたヘッド・i.radical MP(アイラジカル・ミッドプラス)です!
当時頭角を現し始めていたアンディ・マレー(Andy Murray)もこのラケットを使用していました!

ミハイル・ユーズニーも使ってた!

画像はなかなか見つからないんですが、古い雑誌でユーズニーが使っている写真もありました!
当時はアンドレ・アガシがまだまだ第一線で戦っていたので、OS(オーバーサイズ)の方がメジャーだったかもしれません。
※面の小さいところはi.prestige MP/MIDが人気だったように思います。

とある記事によると2000年頃のラジカル(たぶんTi.シリーズ)は、売上の90%近くがOSだったそうです!

リサイクルショップで税抜き980円でゲット

これだけ古いラケットなので、中古ラケット屋さんでもあまり見かけないんですよね。
今回は近くのリサイクルショップで税抜980円(税込1078円)で売ってるのを見かけて、反射的に買ってしまいました(笑)

ラジカルのインプレとしてはもちろん、980円のラケットがちゃんと使えるのか?という点でも参考にして頂けたら幸いです!

塗装に関しては、トップ部分の擦れは多少あるもののカーボンむき出しのような部分はありません。
気になったのはサイド部分の塗装に亀裂が入っている事。
これが塗膜のヒビなのか、フレーム自体にダメージが入っているのか・・・。

i.radicalのスペック

商品名HEAD i.radical MP
(アイラジカル ミッドプラス)
フェイスサイズ98平方インチ
重さ295g
バランス325mm
フレーム厚21mmフラット
ストリングパターン18 x 20

295g/325mmという扱いやすそうな重量バランスに18×20という密なパターンは、最近のラケットにはほぼ見られないスペックですよね。
(18×20なら重たいラケットがほとんどなので。)

iシリーズ = インテリファイバー

当時のヘッドのiシリーズのテクノロジーと言えば、インテリファイバーという素材を採用したことですね!
ざっくり解説すると・・・インパクト時にシャフト部分に組み込まれたインテリファイバーが硬くなる事によって、パワーを高めると言うシロモノ!
別機種ですが、チップ内臓で更にインテリファイバーの効果を高めた高級モデルも販売されていました!

セッティング:スーパースマッシュ1.20を45P

ストリングも当時を思い出すようなポリエステル、キルシュバウムのスーパースマッシュ1.20を45ポンドで張り上げ。

5日6日は48時【12Mカット品】キルシュバウム スーパースマッシュ(1.20/1.25/1.30mm)

サイドの塗装のひび割れは特に広がる様子はなく、張った後のフレームの大きな変形も特にありませんでした!

打感:かっちり感が強い

かなりかっちり感の強い、乾いた打感でした!
295g/325mmに18×20のパターンだからなのか、板っぽさが目立ちましたね。
ボールを潰すような打ち方するには若干ウェイトが軽いのでちょっと厳しかったです。

性能:フラット系を真っ直ぐ打ち抜く!

18×20のパターンだからか、真っ直ぐ打ち抜くようなフラットボールは打ちやすかったです。
とりましもしやすいのでネットプレーも(楽ではないけど)問題なく出来ました。

ただスピン性能は高くはなく、パワーもそれほどないので、オムニやクレーでのスピンをかけた打ち合いでは厳しい・・・ですね。

i.prestige MPの方が(多分)売れてたのも納得

金型も同じ、ストリングパターンも同じ兄弟モデルのi.prestigeMPは320g/310mmというウェイト重量があり、パワフルなフレームでした。
フルキャップグロメットで打球感も若干柔らかく、当時の市場を考えるとプレステージの方が売れてたのは納得ですね。

プロスタッフツアー90よりはまだ使えるかも

同時期に販売されていたウィルソン・プロスタッフツアー90についても記事をまとめました。

ラジカルMPもしんどいなぁという感じでしたが、プロスタッフツアー90はもっと厳しい。
17mmフラットのフレームから得られるアシストはほぼ皆無・・・時々気持ちよく打てるのが嬉しくて使ってしまうんですが。笑

i.prestige MPと共通の金型を使用していた!

先ほども軽く触れましたが、i.radical MP と i.prestige MPとは共通の金型を使っていました!
両者の違いはデザイン、重さ、フルキャップ(フルバンパー)グロメットの有無でした。

ラジカルもフルバンパーグロメットを装着出来た

金型もストリングパターンも共通のものなので、実はi.radical MPにもフルバンパーグロメットを装着する事が出来たのです。
アンディ・マレーがそのパターンでながくi.radical MPを長く使っていました。
(デザインだけで中身がプレステージの可能性もゼロではないですが・・・)

G360ラジカルのインプレはこちら

現行モデルであるG360ラジカルMPもテストした感想をまとめてありますので、こちらからどうぞ!

i.radical MPから大きく変化しており、フレームはより厚くなり、ストリングパターンは16×19、素材もより高弾性のものになっています。
パワーとスピン性能が段違いに良くなっており、オールラウンドに使いやすい1本になっていました。

この他にもラケットのインプレをいくつも用意していますので、合わせてチェックしてみてくださいね!

おまけ:プレステージが多かったATP

販売された2003年ごろ、ATPではラジカルよりもプレステージを使う選手の方が多かったように思います。
2003.11.17のTOP50では
ライナー・シュトラー
セバスチャン・グロージャン
ユネス・エルアイナウィ
グスタボ・クエルテン
マーティン・フェルケルク
オーガスティン・カレリ
マリアノ・サバレタ
アルノー・クレメン
フィリッポ・ボランドリ
9人もプレステージシリーズを使っていました!
使用率の高さ!!びっくりですよね!

まとめ:意外とシビアな使用感だったラジカル

今回はi.radical MPのインプレをまとめました!
・295g/325mmは操作性が高かった
・意外とかっちりとした打球感、フラットが打ちやすい
・18×20なのでスピンは掛けにくい
・重さとストリングパターンの組み合わせが難しい
・現行のラジカルの使いやすさ、さすがの進化具合
・実はi.prestige MPと同じ金型だった

そんなi.radical MP。
あなたはどんな思い出がありますか?
「プレステージと共通だったのを初めて知った!」とか「いやいや、i.radical MPは最高のラケットだったぞ!」とか、思っている事はぜひコメントして行ってくださいね!
みなさんの感想お待ちしてます!

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