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男子テニスの歴史に残るライバル関係を振り返り&分析!

これまでの男子テニスの歴史に残る”ライバル関係“に注目!
今改めてその戦いを振り返り、なぜこれほどまでに人々を惹きつけるのか、どのような法則性があるのかを分析してみました!

この記事のポイント

・ATPのライバル関係に注目!
・歴史に残るライバル関係には法則性が?
・フェデラーvsナダルなど、3つのライバル関係を分析
・対照的な存在が必要?

ATPの歴史に残るライバル関係

道具の進化、プレースタイルの変化、データ分析による変革・・・と、近代スポーツとして大きく変化してきたプロテニス界ですが、その中でも試合の面白さを支えている要因の1つは”ライバル関係“ではないでしょうか。
今回は歴史的なライバル関係を振り返りつつ、その法則性にもせまっていきます!

3つのライバル関係に注目!

今回はこちらの3つのライバル関係に注目。
①ロジャー・フェデラー&ラファエル・ナダル
②ピート・サンプラス&アンドレ・アガシ
③ジョン・マッケンロー&ビヨン・ボルグ

うっすらと感づいてる人もいるかもしれませんが、後々まで語り継がれるようなライバル関係は、”対照的な選手同士“である事が条件なのかも・・・・

① R.フェデラー vs R.ナダル

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まず最初は現役グランドスラマーの2人、フェデラーとナダルのライバル関係に迫ります。

GS20勝のフェデラー、GS19勝のナダル、そして2人とも全GSを制覇したグランドスラマーでもあります。
(ジョコビッチも含め現役に3人もグランドスラマーが!)

美しいほどに対照的な存在の2人

この15年以上に渡る2人のライバル関係ですが、とにかく対照的な存在である事が、より2人の戦いを面白くしています。

フェデラーは華麗で流れるような美しいプレーが魅力。ベースライン上からはライジングでの速いラリー戦を仕掛け、少しでもスキが生じたら中に入ってボレーやドライブボレーで一気に仕留めていきます。
一方のナダルは、画面に映らないほど後方からリターンする事も多く、豊富な運動量と強烈なスピンが掛かったストロークで相手との打ち合いを制していく、なにより最後の1ポイントまで変わらないエネルギーに溢れたプレーが魅力の選手。

ぱっと書いただけでも2人がいかに対照的か分かりますよね。

ベストマッチ:2017全豪オープン決勝

2人のベストマッチを(無理矢理でも)選ぶとしたら、2017年全豪決勝ではないでしょうか。
記憶に残っている人も多いはず。

2人がGS決勝で戦ったのは、2011全仏以来。
多くのテニスファンが待ち望んでいた展開が、約6年振りに実現したこの試合、お互いの持ち味を出し尽くした最高に面白い5セットマッチとなりました。

対戦成績:ナダルがリード

この記事を書いている2020年4月時点ではナダルが24勝16敗と勝ち越しています
ただ正直、この数字ってもうどうでもいいと感じています。
1試合でも多くこの2人の戦いが実現されること、それが多くのテニスファンにとっての願いだと思うのです。

② P.サンプラス vs A.アガシ

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90年代~2000年代初頭のテニス界を盛り上げたのはサンプラスとアガシのライバル関係でした。

サーブ&ボレー VS リターンの戦い

先日のサンプラスの記事でも触れていますが、この2人のプレースタイルも実に対象的なものでした。

プロスタッフ85という面の小さいラケットを使い、強力かつ正確無比なサーブでエースを量産、ボレーで仕留めるサンプラス。
一方のアガシは107平方インチと面の大きいラケットを使い、球威があって安定もしているストロークをベースに、リターンゲームではベースラインの中に入りフォア・バック両サイドからリターンエースを相手コートに叩き込みました。

ベストマッチ:2001年全米オープンQF

2人の持ち味、勝負どころでの駆け引きが濃縮されたのがこの2001年全米QFでの対戦でした。
お互いにブレーク無し、全てタイブレーク勝負となった4セットの戦いは、今見ても興奮してしまう内容です。

個人的にはジョコビッチ-ナダルの超ロングラリー戦よりも、サーブ&ボレーvsリターンという1球の緊張感が大きいサンプラス-アガシの戦いの方が試合のテンポも良く見てて楽しいなぁって感じますね。

対戦成績:サンプラスがリード

そんな2人の対戦成績は20勝14敗でサンプラスが勝ち越しています。
最後の対戦は2002年全米決勝と、最後もドラマチックなライバル関係でした。
サンプラスはその全米決勝後は試合に出場せず2003年に引退、アガシも2006年全米を最後に引退をしました。

輝かしいアメリカンテニスの時代を築いた2人のライバル関係、S&Vとリターンの痺れるような戦いはぜひ一度動画でチェックしてみてくださいね!

③ J.マッケンロー vs B.ボルグ

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最後はこちらの2人。
アイスマンという愛称で、冷静沈着で感情をめったに表に出さなかったビヨン・ボルグ。
悪童と呼ばれる事もあった、感情むき出しのジョン・マッケンロー。

この2人のライバル関係も実に面白く、そして対照的なプレイヤー同士でもありました。

プレーも振る舞いも対照的な2人

常に冷静沈着、当時としては厚めのグリップのフォアと両手バックから強烈なストロークを放ち、表情を変えずにポイントを重ねたビヨン・ボルグ。
一方のマッケンローは、感情をむき出し、時に審判に暴言を吐いて警告を取られるなど気性が荒く、その反面ボレーは天才的で柔らかいタッチを持っているプレイヤーでした。

1980ウィンブルドン決勝、第4セットタイブレーク

テニス史に残る死闘となったのが1980年ウィンブルドン決勝。
5連覇を狙うボルグ、初優勝を狙うマッケンロー。
特に第4セットのタイブレークは、チャンピオンシップポイントとセットポイントが行き来す、見てるだけでも緊張するような展開。

22分間、実に34ポイントにも及ぶタイブレークの戦いは今なお語り継がれる名勝負。

この2人は引退までに14回対戦があり、7勝7敗と勝ちを分け合う結果となっています。

映画化もされたボルグ/マッケンロー

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そんな2人のライバル関係を描いたのが、2018年公開の映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』。

2人がキャリアを築き上げるまでの軌跡、対照的な2人でありながら2人しか分からない心情・・・など、試合を見るだけでは知り得なかった部分まで深く描き切った良作です。

多くが陳腐なシナリオ、目も当てられないようなプレーシーンなど、テニスと映画の親和性は低いと思ってましたが、「ボルグ/マッケンロー」は衣装やフォームも再現度が高く、テニスが大好きな人が見ても違和感なく満足出来る映画だと思います。
(同年に公開されたBattle of the sexesはより社会派映画としての側面が強いので・・・好き嫌いが分かれそうな作品でした。)

まとめ:ライバル関係には対照的な存在

3つの歴史的なライバル関係を見ると、対照的な存在であるという事がお互いを引き立てるのではないかと感じました。
対照的であるからこそ、それぞれの選手の良さや特徴が更に際立ち、観客としてもより試合が面白く感じる。だからこそ長く語り継がれるものになったのではないでしょうか。

この記事のまとめ

・歴史に残る3組のライバルを分析
・対照的な存在であるという事が重要
・プレースタイルが対照的なフェデラー・ナダル、サンプラス・アガシ。
・振る舞いも含めて対照的だったボルグ・マッケンロー
・ライバル関係は見る側にとっても楽しさを引き上げてくれる要素

チェックしておきたいオススメアイテム!

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僕は30代前半で、ボルグの全盛期には生まれていなかったのですが・・・FILAのジャケット、かっこいいと思います!!

って売ってるんですよね、このトラックジャケット!
当時のボルグの着ていたジャケットのデザインをベースに、若干の変更点を加えて現代でもカッコよく着こなせる仕上がりになっています!

いつかは買いたいと思ってます。笑

そしてもう一つ、自宅で過ごす時間が増えてるこんな状況・・・映画なんていかがですか?

ボルグとマッケンローの内面まで深く描いた、素晴らしいテニス映画です!
DVD以外でも、YouTubeでレンタルや購入も可能なので、気になる人はこの機会にぜひ!

今回も最後までお読み頂きありがとうございました!
この3組を取り上げるとなると、どうやっても長くなってしまいました(笑)
みなさんは”ライバル関係”と聞いて、どんな選手を思い浮かべますか?
また、2020年代はどんなライバル関係が生まれると思いますか?
ぜひコメントしてくだいさね!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!