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Nitto ATP FINALS2020開幕!対戦カード・結果・プロフィールをまとめ[男子テニスプロツアー]

年間TOP8が競うツアー最終戦!

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2020年の戦績上位8名が集い、たった1人の王者を決める戦い。それがNitto ATP FINALSです。

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BIG4はいまだ大きな存在感を示しながらも、NextGen以降の世代の台頭も顕在化し始めた2020年。激動のシーズン、新しいチャンピオンが登場するのか注目の大会について解説します。

国内でのテレビ放送は3種類!

Nitto ATP Finalsが見れるのはWOWOW、GAORA、NHKの3つ。

WOWOW:オンデマンド配信+見逃し配信あり!

WOWOWではATP FINALSをオンデマンドでのLIVE配信を行なっています。LIVE配信を見れなくても、見逃し配信があるため終了した試合も視聴可能!
それ以外にも過去のグランドスラム大会の名勝負も配信されているため、観戦好きなら入会して損はなし。

GAORA:全試合生中継!

GAORA(ガオラ)はシングルス全試合を生中継!
FINALSはもちろん、ATPツアーの試合中継も充実しているのがGAORAの特徴。
今回のFINALSを機会に、激動が予想される2021年シーズンに向けて入会するのもあり!

出場者リスト&プロフィールを一挙紹介!

ランキング選手名今季戦績
1ノバク・ジョコビッチ
(Novak Djokovic)
39勝3敗
4タイトル
全豪優勝
2ラファエル・ナダル
(Rafael Nadal)
25勝5敗
2タイトル
全仏優勝
3ドミニク・ティエム
(Dominic Thiem)
22勝7敗
1タイトル
全米優勝
4ダニール・メドヴェデフ
(Daniil Medvedev)
23勝10敗
1タイトル
6ステファノス・チチパス
(Stefanos Tsitsipas)
28勝12敗
1タイトル
7アレクサンダー・ズベレフ
(Alexander Zverev)
27勝9敗
2タイトル
8アンドレイ・ルブレフ
(Andrey Rublev)
40勝8敗
5タイトル
9ディエゴ・シュワルツマン
(Diego Schwartzman)
25勝12敗
0タイトル

ジョコビッチ:全豪制覇、全4タイトル獲得

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全豪オープンではドミニク・ティエムを相手にセットカウント1-2の劣勢から逆転勝利。その後もドバイ、シンシナティ、ローマでタイトルを獲得。
ATP FINALSは2015/2014/2013/2012/2008の5回優勝しており、フェデラーの持つ6回優勝の最多記録に並べるかどうかが注目ポイント。

ハードコートでは他を寄せ付けないフットワーク、ストロークの堅牢さを誇るジョコビッチ。全米のような想定外のトラブルさえなければ決勝トーナメント進出は堅いのではないではないでしょうか。

ナダル:BIG4唯一優勝経験なし。初優勝を狙う。

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未だ衰えぬ闘志とフィジカルで前人未到13回目の全仏優勝、フェデラーと並ぶグランドスラム大会20勝目を達成したナダル。今季はアカプルコも制し合計2タイトルを獲得。
FINALSに関してはBIG4で唯一優勝しておらず、今大会での初制覇出来るかどうかが注目ポイント。

シーズン中からの疲労・ケガなどでベストなコンディションで挑めなかった事も多かった年間最終戦ですが、今年は6大会・全30試合とかなり少なめ。(2019年は15大会・65試合)
コンディション的にも今大会制覇の期待度は、今まで以上に高いはず!

ティエム:全米王者+昨年準優勝=最有力の1人

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ついにグランドスラム王者となったティエム。全米決勝ではズベレフを相手にセットカウント0-2からの大逆転劇。コート後方からフルスイングする強烈なストロークと強靭なフィジカルが武器。
2019年のFINALSでは決勝でチチパスに破れて準優勝。1stセットを奪っていただけに悔しい逆転負け。

身体への負荷も大きいプレースタイルでもあるため、全米以降は少し疲労感が出た試合も見受けられました。FINALSではコンディションの回復と、短いラリーで決め切るポイントを増やせるのかどうかも注目ポイント。

メドベデフ:ATP1000パリ制覇した安定感

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昨シーズンは驚異の稼働率で試合に出まくった(そして勝ちまくった)メドヴェデフ。それと比べると少し落ち着いたように見える今季ですが、ATP1000パリを制覇するなど安定して勝利を重ねています。
ヒール役が定着しつつありますが、どのサーフェス、どの大会、どの対戦相手でも勝ちうるポテンシャルを持った選手。今大会でも不気味な存在。

テクニファイバーの看板選手としても活躍しているメドヴェデフ。彼自身のトリッキーな存在感とは裏腹に、使用ラケットは正統派で素直に叩いていけるT-Fight RS305。
198cmとは思えない機動力、破壊力のあるサーブ、しつこいストロークで初優勝を狙うダークホース的存在。

チチパス:ジョコビッチ以来の連覇を狙う!

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2019年に初出場&初優勝を成し遂げたチチパス。
今季は全仏でベスト4進出。クレーコートでのタフなラリー戦だけでなく、球足の速いハードコートでもボレーを織り交ぜるなどナチュラルに戦えるのが魅力のオールラウンダー。
2019年のセンセーショナルな活躍から比べると、2020年は少し落ち着いた印象でしたがそれもトップ選手として定着した裏返しと言えそう。

ネットプレーもそつなくこなすことが出来、ショートポイントに繋げる能力が高いのもインドア・ハードコートでは有利に働きそう。
連覇へのプレッシャーなどがメンタルにどのような影響を与えるのかが大きな注目点となりそう。

ズベレフ:2回目の優勝を狙う2018年王者

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2018年FINALSでは決勝でジョコビッチを撃破して初優勝。
今季は全米オープン決勝で2−0リードするものの、ティエムに逆転を許し準優勝。

プライベートなニュースが報じられるなど波乱の2020年シーズンですが、最後にタイトルを獲得して良い気持ちでオフに入りたいところ。

強気のダブルファースト、強烈なストロークやボレーなど打ち切れている時はTOP8でも屈指の破壊力。しかし最終盤でメンタル的に崩れるような試合もあって、対戦相手から「ずっとは続かない」というイメージも持たれているはず。
D・フェレールをコーチに招聘したことで、最後まで安定したパフォーマンスを発揮出来るようになっているのかが注目ポイントと言えそう。

ルブレフ:今季最多5タイトル獲得+初出場

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昨年のメドヴェデフのように、破竹の勢いで勝利を積み重ねたのが今季のルブレフ。最多となる5大会優勝+40勝を達成。188cm/75kg(BMI:21.22)の体格はトップ選手の中では細身ですが、コートのどこからでも高速スイングで振り抜くストロークが武器。
昨年のチチパスのような初出場&初優勝を達成してもおかしくないパフォーマンスを見せている注目選手です。

ラケットを黒塗りのまま使用し続けているのが話題のルブレフ。
大きな宣伝効果がある選手なだけに、今大会の戦績だけでなく今後の契約の動向も気になるところ。

シュワルツマン:小さな巨人が初出場!

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170cm/64kgと男子ツアーでもダントツで小柄なシュワルツマン。最終戦には最後の1枠で出場権を獲得。
今季のハイライトは全仏のベスト4進出。QFでは親友でもあるティエムと対戦し7-6/5-7/6-7/7-6/6-3という激戦を制し、SFではナダルと対戦という所まで勝ち上がりました。

小柄さを生かした機動力、キレのあるストロークと、最後まで諦めない闘争心。大型化が顕著な現代男子テニスツアーの中にあって、奇跡のような存在のシュワルツマンの活躍が期待されます。

近年アルゼンチンからはデル・ポトロやコリアが最終戦に出場。
過去20年の最終戦出場選手の中では175cm/69kgのコリアが最小でしたが、シュワルツマンはそれを上回る(下回る?)小柄な選手。
平均的な日本人の身長以下でトップ選手として活躍するシュワルツマンから学べる事が沢山ありそうですね!

開幕前の対戦成績(HEAD2HEAD)

予選は2つのリーグ(TOKYO1970/LONDON2020)で行われるのですが、開幕前の対戦成績を一覧にまとめました。
(※TOKYO1970は、第1回大会が1970年の東京都体育館で行われたのが由来)

GROUP TOKYO 1970

選手名ジョコビッチメドベデフズベレフシュワルツマン
ジョコビッチ4-23-25-0
メドベデフ2-42-54-2
ズベレフ2-35-22-2
シュワルツマン0-50-42-2

安定したストローク合戦になりそうなドローのTOKYOグループ
全員に勝ち越しているのがジョコビッチで。メドベデフとズベレフがそれに続き、シュワルツマンは戦績としてはかなり厳しい状況。

ジョコビッチは予選では多少セーブしてくるのではないかと予想しているので、初戦で当たるシュワルツマンが隙をついていけるかが注目ポイント。
またメドベデフとズベレフの2人のうち、どちらかがジョコビッチを撃破出来れば混戦になる可能性も。

GROUP LONDON 2020

選手名ナダルティエムチチパスルブレフ
ナダル9-55-11-0
ティエム5-94-32-2
チチパス1-53-42-2
ルブレフ0-12-22-2

全員が強烈なストロークを持っているものの、片手バックハンドが2人・両手打ちが2人と個性がぶつかり合うLONDONグループ。
こちらもナダルがH2Hでは最も良い数字をだしており、次にティエム、そしてチチパス・ルブレフが続くという結果に。

下馬評で考えればナダル、ティエムの勝ち上がりが有力。チチパスとルブレフがどこまで勢いを保ったまま戦えるのかが注目ポイント。予想がしづらい対戦カードが続きますが、意外と波乱なくナダル・ティエムが勝ち上がる可能性もありそう。

リーグ1位 vs 他リーグ2位がSFで対決予定

予選リーグが終わると決勝トーナメントが行われます。
・TOKYO1位 vs LONDON2位
・LONDON1位 vs TOKYO2位

この組み合わせが準決勝となります。

前評判通りに勝ち上がったとしたら、ジョコビッチvsティエム、ナダルvsメドベデフという対戦カードになる可能性がたかそう。

現在までの試合結果・スコアはこちら!

今大会の試合結果、スコアについても随時更新をしていきます!

予選(TOKYO1970グループ)の結果はこちら!

選手名ジョコメドべズベレフシュワW-L順位
ジョコビッチ×
3-6
3-6

6-3
7-6

6-3
6-2
2-12位
メドベデフ
6-3
6-3

6-3
6-4

6-3
6-3
2-01位
ズベレフ×
3-6
6-7
×
3-6
4-6

6-3
4-6
6-3
1-2RR
シュワルツマン×
3-6
2-6
×
3-6
3-6
×
3-6
6-4
3-6
0-3RR

予選(LONDON2020グループ)の結果はこちら!

選手名ナダルティエムチチパスルブレフW-L順位
ナダル×
6-7
6-7

6-4
4-6
6-2

6-3

6-4
2-12位
ティエム
7-6
7-6

7-6

4-6
6-3
×
2-6
5-7
2-11位
チチパス×
4-6
6-4
2-6
×
6-7
6-4
3-6

6-1
4-6
7-6
1-2敗退
ルブレフ×
3-6
4-6

6-2
7-5
×
1-6
6-4
6-7
1-2敗退

決勝トーナメントの試合結果・スコアはこちら

D・ティエム
vs
N・ジョコビッチ
決勝戦
D・メドベデフ
vs
R・ナダル

トリビア1:出場選手の体型変化を考察

過去の記事にて、最終戦に出場した8人の身長/体重/BMIの平均値を算出しています。

 

選手名身長
[cm]
体重
[kg]
BMI
ジョコビッチ1887721.8
ナダル1858524.8
ティエム1857923.1
メドベデフ1988321.2
チチパス1938923.9
ズベレフ1989022.9
ルブレフ1887521.2
シュワルツマン1706422.2
平均188.1280.2522.7

過去20年で最も平均BMIが低い=スリム化

今大会の8選手の平均は188.12cm・80.25kg・BMI22.7となっています。
平均身長は2009年大会の188.3cm(ダビデンコが優勝)、平均体重は2007年大会の80.1kg(フェデラーが優勝)、BMIは2015年の23.2を大きく下回り過去20年で最も低い数値となっています。

190cmを超える選手がBMI低めなのは以前と極端には変わりませんが、ジョコビッチやルブレフなど190cm弱で70kg台の選手がいる事も影響していると言えそうです。

波乱の予感?ダビデンコの再来となるか?

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平均身長が今年と似ている2009年は、ダビデンコが優勝した波乱の大会でした。
ダビデンコは178cm/70kg/BMI22.1であり、決して体格に恵まれた選手ではありませんでしたが、フェデラーやデルポトロを撃破して優勝。
同じロシア出身で、ダビデンコに身長と攻撃性を足したようなスタイルであるルブレフ、さらにもう1回り大きくビッグサーブを持つメドベデフなど・・・ロシア勢が波乱を引き起こしてくれそうな予感がします。

トリビア2:線審がいない!機械による判定

同大会で2つのシステムが導入されるのは今回が初。
今年は線審がいることはなく、主審と自動判定装置であるエレクトリック・ライン・コールのみで試合が進行していくが、選手は判定に疑問を持った場合ビデオ・レビューを要求することができるようになる。

https://news.tennis365.net/news/today/202011/128967.html

今大会では線審がいない、自動判定装置とビデオレビューを用いてジャッジが行われます。
これによりオンコートは最小人数での進行が可能となり、今後行われる大きな大会にも大きな影響を与えることになりそうです。