新しいブリヂストンX-BLADEシリーズが発売されました。これまでに発売されてきた歴代モデルをまとめて紹介致します!
歴代X-BLADEシリーズを振り返ろう!
みなさん、こんにちは。
ブリジストンのTEAM BXメンバー募集に飛びついたお話は、先日の記事に書かせて頂きました。
(TEAM BXに申し込み! – ブリヂストン ・エックスブレードBX)
せっかくの機会なので、これまでに発売されたX-BLADEシリーズを振り返ってみようと思います!
みんなで総復習です!
歴代のX-BLADEを振り返りますが、基本としてはBXに繋がるまでの時系列を追っていく形で進めていきます!
若干の派生モデル(軽量版など)は省略している場合もありますので、大まかな流れという事でご理解下さい。
初代:PROBEAM X-BLADE(2005年8月発売)
https://www.bs-sports.co.jp/press/2005/t0804_xblade/t0804_xblade.html
初代は今から約14年前(!)の8月に発売されました。
(テニスラケット『PROBEAM X-BLADE』シリーズ新発売)
名前からも分かるように、初代はプロビームの中の競技志向モデルとして登場しました。
3.2MID、3.2MID PLUS、3.15OVERの3種類がラインナップされ、それぞれ92平方インチ、98平方インチ、105平方インチとなっていました。
主な機能としては
・振りやすいスイングウェイト設定
・NEW I-FORM形状
・カーボンとグラスロービングのブレード製法
となっています。
このモデルが出るまで、ブリジストンは本格的な競技者向けのラインナップがほぼありませんでした・・・ので、このいかにも強そうなビジュアル、エッグボールを謳ったコンセプトには大きな衝撃を受けました。
僕はこのMIDとMID PLUSを両方持っていました。
フレーム形状+ブレード製法&グラスロービングなどよって剛性を感じるのにしなり感もある、独特のフィーリングを持ったラケットでした!
2代目:X-BLADE ZERO/FORCE (2008年9月発売)
https://www.bs-sports.co.jp/press/2008/t0805_xblade/t0805_xblade.html
2代目になるとラインナップが2つのモデルに増え、しなり重視のZERO、ボールスピード重視のFORCEとに分かれました。
(テニスラケット「BRIDGESTONE X‐BLADE ZERO/X‐BLADE FORCE」新発売)
ZEROには3.25MD / 3.2MP、FORCEには3.15MD / 3.15MPがそれぞれ設定されました。
主な機能は
・カーボンブレード製法+二重チューブ構造(ZEROのみ)
・カーボンとグラスロービングのブレード製法(FORCEのみ)
・コバルト合金の補強材をフェイスに採用
・フレーム内にPUインナーコアの採用
となっています。
ラインナップが2つに分かれた事で、選択肢としては増えたと思うのですが、僕個人としてはどっちも微妙なスペックな感じであまり興味が湧かなかったなぁ。
3代目:X-BLADE (2010年10月発売)
https://www.bs-sports.co.jp/press/2010/t0805_xblade/t0805_xblade.html
そして3代目は再び1つに統一され、名称も「X-BLADE」と無印になりました。
(テニスラケット NEW「X-BLADE」シリーズ 新発売)
ラインナップは325,315, 310,295,280の5種類になりました。
主な機能は
・異素材ブレード製法
(重量により組み合わせが異なる)
・PUインナーコア
・X-ラバーの採用
・剛性分布の最適化
となっています。
異素材の組み合わせは3パターンあり
①カーボン×カーボン:軽量・高剛性
②カーボン×グラス:しなやか
③カーボン×アラミド:高反発・高剛性
これらの素材を、シャフト部・フェイス部で使い分ける事で各スペックに適した特性を生み出しています。
X-ラバーという新素材も入っていたんですね・・・知らなかったです(笑)
僕は315を持ってました!
すっごいお気に入りのラケット!
カーボンxグラスはしなりが気持ち良く、強打した時のボールの伸びもとても良かったです。
アシストはそんなにないので、今の体力ではちょっとしんどいけど・・・
このモデルから表裏でカラーが異なるデザインになりました。
(表裏で違うの好きじゃないんだよなぁ・・・)
4代目:X-BLADE(2012年8月発売)
https://www.bs-sports.co.jp/press/2012/t0711_xblade/t0711_xblade.html
そして4代目になるのですが、これは今までに比べるとマイナーなモデルチェンジでした。
(テニスラケット NEW『X-BLADE』シリーズ 新発売)
ラインナップは前作と同じ325 / 315 / 310 /295 /280の5種類となっています。
新たな機能としては
・素材に金属繊維のナスロンを採用
・セプトングリップを採用
となりました。
ナスロン使用で食いつきと安定性を、セプトングリップによってよりクリアな打球感を生み出しました。
このモデルもブリヂストンのイベントでガッツリ打ちましたが、前作よりも無駄な振動などが抑えられて、よりスッキリ感のあるフィーリングになりました。
5代目:X-BLADE VX / VX-R (2014年8月発売)
https://www.bs-sports.co.jp/press/2014/t0701_xblade/t0701_xblade.pdf
そして5代目になり再び2つのラインナップに増えました。VXはしなり系のボックス形状、VX-Rは弾きを加えたラウンド形状の要素を取り入れたモデルとなっています。
VX310 / VX305 / VX-R300 / VX-R290の4種類で発売となりました。
(~スピンとパワーの進化、テニスラケットの新時代へ~)
主な機能としては
・ラウンド形状の採用(VX-R)
・新ブレード製法「VX-30B」による剛性分布の最適化
・アクティブストレートグロメット
・セプトングリップ
となっています。
ここにきてついにラウンド形状へとラインナップが広がりました!
そこはデュアルコイルに任せておけば・・・なんて思ってました。笑
6代目:X-BLADE VI / VI-R(2016年6月発売)
https://www.bs-sports.co.jp/press/2016/t0602_x_blade/t0602_x_blade.pdf
そして6代目のVI / VI-Rへとモデルチェンジ。
(~あなたにジャストフィットした 1 本を~)
VI310 / VI305 / VI295 / VI-R300 / VI-R290 / VI-R275の6種類へと拡張。
より広いラインナップからの選択が可能になりました。
新たな機能としては
・新ブレード素材「INTEGRATED B-CARBON 」の採用でVIにはしなり、VI-Rは剛性が向上
・カスタマイズサービスの提供開始
となっています。
基本となる部分はVXから引き継いだ部分が多いです。
重量ラインナップの拡充に加えて、36通りから選べるカスタマイズサービスのスタートによって、よりフィットする1本に仕上げられるシリーズになりました!
実はまだ取り扱いがあるようで、新品を購入する事も可能。
個人的には、ここらへんでかなりX-BLADEの方向性に迷いが生じているのでは?と思い始めました。笑
ラケットの良し悪しは別にして、コンセプトやストーリーがないモデルだなぁと。
ラウンド形状の味付けを足しちゃったもんで、X-BLADEらしさがスポイルされてしまったように思います。
VIシリーズは一般のコートでもほとんど見かけなかったですしね・・・
7代目:X-BLADE Rs (2018年3月発売)
https://www.bs-sports.co.jp/press/2018/t0117_x_blade_rs/t0117_x_blade_rs.pdf
そして新しくRsシリーズが登場するのですが一応VI-Rの後継という扱いになっているようです。
(~走って、打って、勝利しろ。~)
ついにエックスブレードに黄金スペックが誕生。
Rs300 / Rs285 / Rs270の3モデルがラインナップされました。
主な機能は
・パワースタビリティカーボンによりウィエイトを集中配置
・カーボン×グラスのブレード製法
・縦長フェイスによるパワーの向上
・新形状:パワーブーストグロメット
・セプトングリップ
となっています。
ブリジストンがこれまでのエックスブレードで培ってきたものを活かして作った黄金スペックがこのRsシリーズ。
黒のマットなデザインも引き締まっていて格好良いですよね!
(この色でBXも出して欲しかったなぁ。笑)
デュアルコイルに代わって黄金スペックの戦場へ突入!なモデルとなりました。
ちなみに「走って打って勝利しろ」からRsというネーミングになったとか・・・らしいです。
2019年 X-BLADE RZへと進化
Rsからの流れを継承し、2019年にはX-BLADE RZへと進化。
(9代目とするには微妙な立ち位置のラケットなので、ここへ入れました。)
https://www.bs-sports.co.jp/press/2019/t0711_x_blade_rz/t0711_x_blade_rz.pdf
大きく変わった点は、グリップに高い振動減衰性をもったエクシーレという素材を配置した事。
これにより手に伝わる振動が抑えられ、フェイスのたわみを感じながら気持ち良く打てるラケットへと進化。
個人的には黒の方がカッコいいと思うのですが、女性にはウケが良さそうなブルーですね。
8代目:X-BLADE BX(2019年3月発売)
https://www.bs-sports.co.jp/press/2019/t0116_xblade_bx/t0116_xblade_bx.pdf
そして今年発売された最新作BXシリーズ。
(~時間を、空間を、支配せよ。~)
再びネーミングは1つに統一。
Rsが黄金スペック・ラウンド形状のモデルとして登場したので、BXはしなり系ボックス形状と原点回帰。
BX305 / BX300 / BX290 / BX280の4つがラインナップ。
305/290がしなり重視、300/280が剛性を高めたモデル・・・と、ボックス形状ではあるのですが2つの方向性があるのは歴代のシリーズと同じ考え方ですね。
主な機能としては
・レジツイストBフレームによりホールド感の向上
・剛性分布の最適化
・パワースタビリティカーボンの採用
・カーボン×グラスのブレード製法
となっています。
無駄な機能はついていません!
こうやって歴代のモデルを振り返ると、BXはボックス形状を突き詰めて作られたエックスブレードらしいモデルになりましたね。
意外でしたが、300gのボックス形状はこのBX300が初めてになるようです。
集大成としてのモデルになるのか、これは本気で欲しいモデルですね。
追加機種:黒色+315gが登場
「BXも黒だったら・・・」という僕の気持ちを察してくれたのか(笑)、2020年3月に黒色で300/305/315(追加機種)が登場。
中でも、新たに追加となった315gはBX305をベースにして
・フレーム内に発泡ウレタンを充填
・シャフト部の剛性を調整
より安定感を重視したモデルとなっています。
315g/320mmと決して楽なラケットでは在りませんが、それだけにBSの本気度が感じられる1本ですね!
エックスブレードの歴史、いかがでしたか?
お疲れ様でした!
本当文字だけになってしまい申し訳ありません!笑
ここまで読んで下さったあなたはおそらく相当のテニスフリークに違いありません。
どうでしたでしょうか、歴代のエックスブレード総復習は?
こうやって順を追って見返すと、エックスブレードはしなりと弾きをどうバランス取るか・・・という所で変化して来たモデルでしたね。
途中、しなりなのか弾きなのか迷走しているように見えましたが(笑)、最終的に弾きのRs・しなりのBXに落ち着いて来てるように見えますね。
僕としてはこれからも日本人が使いこなせるしなり系ラケットをブリヂストンには作り続けてもらいたいです・・・
2020年でテニス事業からの撤退を発表
<2020.4.22追記>
なんと、ブリジストンがテニス事業から撤退するという事が発表されました。
BXの黒が出て、いよいよこれから玄人向けの市場を潤してくれる・・・そう思っていた矢先にこのニュース。
もう本当にショックです。
ラケットだけでなく、XT8やツアープロなどのボールもなくなってしまうかもしれないので、早目に動いた方がいいかもしれませんね。
今後もBSの動向を注視しつつ、代替となりそうなボールの候補など、みなさんに役立ててもらえそうな情報を更新していこうと思います。