ずーっと気になっていた大人気のストリング、ソリンコ・ハイパーGをインプレッション！
緑色のド派手・奇抜なビジュアルとは裏腹に、しっかり打ち込んでいくスタイルにフィットするバランスの良いポリエステルストリングでした！
高速スピンで攻め込む為のポリ
・振り切ってもコントロール性が失われない
・ツアーバイトよりも少し弾きが良い
・振った分だけスピンがかかる
・多彩なゲージを展開
・反発力は抑えめ。スイングスピード・筋力は必要。
・フレームとの組合せ次第では硬い打感に
ソリンコ ハイパーGとは？
テニスをある程度プレーされている方なら、一度はソリンコのハイパーGを見かけた事があるはず。
コートでとても映える緑色ストリング。
これです！
なんといってもこの発色が良い蛍光緑が特徴。
このハイパーG、多くのトッププロにも愛用されています。
先程のブライアン兄弟をはじめ、ドナルド・ヤング(早熟の天才プレイヤー）、マレク・ジャジーリ（し、渋い）、ノア・ルビン（もはやマニアック）・・・なかなか凝った選手層。笑
国枝慎吾選手も愛用！
そして車いすテニスのレジェンド国枝慎吾選手もハイパーG愛用者！
Embed from Getty Imagesストリングだけで見ると結構エグい色だなぁと思っていましたが(笑)、EZONEの緑色と組み合わさるとカッコよく見えるんですね、これ！！
そんなトッププロ達にも愛されるハイパーG、週一プレイヤーの僕も試してみました！
※実際に国枝選手が使っているのは縦にナチュラル、横にハイパーGのハイブリッドになっています。この組み合わせのインプレが気になる方はこちら！
ハイパーG：スペックについて
| ブランド | ソリンコ ( SOLINCO ) |
| ストリング | ハイパーG ( HYPER G ) |
| 太さ | 1.05mm 1.10mm 1.15mm 1.20mm 1.25mm 1.30mm |
| 素材 | CO-ポリエステル |
| 断面形状 | 五角形 |
| 値段 | ¥2,500(12.2m) ¥32,000 (200m) |
ツアーバイトと同じ五角形断面でスピン性能も抜群。
https://www.kimony.com/file/solinco.pdf
さらにコントロール性が素晴らしくコートによく収まり、打球感もより快適な仕上がりとなっている。
5角形断面のポリ+幅広い太さを展開
断面は五角形となっていて、基本的なスペックはツアーバイトとほぼ同じ。
1.05mm超細ゲージから1.30mmまで6種類もの太さ展開。
レベルや体力に合わせてチョイスする事が出来るので、これはありがたいですよね！
張った感触：ほんのり柔らかい？
手で触った感じは(ポリとしては)若干のしなやかさがある気がします。
そのおかげかクロスストリングを通す時も、それほど抵抗感は強くありませんでした。
5角形断面なんですが、それほどエッジが鋭い感じではないですね。
ツアーバイトより素材が柔らかい
ちょうど同じタイミングでソリンコのツアーバイト(こちらも同じ5角形)も張ったんですが、ツアーバイトの方が明らかに素材が硬い！
すぐ折れる、すぐよじれる。
触ると角張ってる感じが強い、いかにも多角形ストリングって印象。
(そしてとっても滑りにくくて張りにくい！)
今回のセッティング：薄ラケとセットで！
| ラケット | TENX PRO XCALIBRE (290g) |
| ストリングパターン | 16 x 19 |
| ストリング | ハイパーG 1.25mm |
| 張り方 | 一本張り |
| テンション | 45ポンド x 45ポンド |
20mm均一のTENXPRO XCALIBREという薄ラケに張り上げ。
最近の暑さ（連日35℃オーバー）を考慮して45ポンドで張ってみました。
普段はナイロン（ or ハイブリッド）を43、44ポンドで使用しているので、ポリで45ポンドは僕の中ではちょっと硬めのセッティング。
後日、バボラのピュアストライク16×19でもテストしてみました！
打感：少し硬めだけど手応えは重くない
ゆったり振っていると少し硬めの印象でしたが、スイングスピードが増した分だけボールの食いつき感がアップ。
振ってこそ良さが出るストリング
手応えはそれほど重くはないのでガンガン振っていけます。
というか、振ってこそ良い感触を引き出せるストリングに感じました。
反発力：控えめな飛び
極端ではないものの、ボールの飛びは控えめ。
パワー不足を補ってくれるようなストリングではないですね。
(ソリンコ全般、パワーは控えめな傾向。)
逆にこの控えな飛びだからこそしっかり振っても安心してコントロール出来るのが、このストリングの良さだと思います。
中厚〜黄金スペックのような、ある程度パワーのあるフレームとの組み合わせで使うのが良さそう！
細ゲージだと弾き感がアップ
1.20mmを何度か試していますが、1.25mmと比べて弾く感じがアップ。
ホールド感が薄く、コントロールの難しさを感じる場面もありました。
細ゲージは用意されていますが、ある程度の太さがあった方が安心感・安定感が良さそうです。
スピン性能：感覚+αのスピン量
打感が硬め・手応えが軽めなので、自分の感覚ではそんなにスピン掛からないんじゃないかなぁ？という気がするんですが、実際のボールには意外とスピンが掛かってました。
不思議な感触。
しっかり振り抜きやすい事+多角形による引っ掛かり、これが強いスピンボールを生み出す理由なのかも！
その意味で、スイングがあまり速くない人が使うには少しハードルが高いかもしれません。
テンション維持性：悪くはない
テンション維持性にも定評のあるソリンコのストリング。
今回打っていても極端なテンションロスや打球感の変化は感じませんでした。
ポリ系ストリングの中では悪くないテンション維持性だと思いますね。
部活でプレーするような学生にも十分勧められるストリングだと思います。
コストパフォーマンス：悪くは無い！
ハイパーGの実勢価格ですが
・12メートルカット品で¥1,100前後
・200mロールで¥13,000〜15,000
と、価格としては中くらい。
高いワケではありませんが、かといって凄く安いとも言えないくらいの水準。
単張最安値：¥870＋送料¥270
単張の最安値は￥870＋¥270(関東への送料)=￥1140。
ロール最安値：￥12,900（1張り分¥807）
ロールの最安値は¥12,900、1張り分は¥807まで安くなります！
ポリとしては比較的良いテンション維持性を考えると、トータルとしてのコストパフォーマンスは悪くは無い、といったところかなと。
ハイパーGソフト：食いつき向上・振動が減少
より食いつきが増して、落ち着いた使用感なのがハイパーGソフト！
ノーマルだとちょっと弾きすぎる、振動が気になる・・・そんな人にもソフトの使用感はオススメ！
ライバルはポリツアースピンなど
ライバルは、よりしっかり感とエッジが強いヨネックスのポリツアースピンなどが挙げられます。
ポリツアースピン：エッジが効いてる硬めのポリ
ハイパーGと同じく5角形ながら、パッと見ただけで分かる鋭いエッジ・硬い打球感を持っているのがポリツアースピンの大きな特徴。
西岡選手などもハイブリッドで使用しており、ハイパーG以上に強い引っ掛かり感・しっかりした打感を求める人にオススメなハード系ポリ！
それ以外のストリングのインプレも一覧にしているので、合わせてチェックしてみてくださいね！
→ ストリングインプレ一覧
こんなプレイヤー / ラケットにオススメ！
その後もいろんなラケットにハイパーGを張ってテストしてきましたが、オススメはスピンの効いたストロークを打ち込んで行きたい人だと思います。
薄ラケよりはある程度パワーのある中厚系〜黄金スペックなどのラケットの方が、ハイパーGの良さが引き出しやすいと思います！
ボールを切り裂くような高速スイングで！
ピュアドライブやピュアアエロなど比較的パワーのあるフレームで、ズバッ！ザシュッ！というボールを切り裂くような高速スイングが出来る人には最高の武器になるはず！
ハイパーG・インプレ｜まとめ
今回ハイパーGを打ってみて、打感・スピン性能・テンション維持性など全体的に良いバランスを持ったストリングだと感じました。
抑えめの反発力なので、ラケットを振り抜いてしっかりスピンの効いたボールをコントロールする・・・そんなスタイルの人に強くお勧めしたいですね。
しかし一方で、ストリングの良さを十分に引き出す為にはある程度の速いスイングスピードや筋力が求められると思います。
自分のプレーに適した太さ・テンションを選び、場合によってはハイブリッドなどを選択肢に入れたりするなどの工夫も必要になるかもしれません。
今回も最後までお読み頂きありがとうございます！
高い人気を誇るハイパーGですが、トップスピンの効いたストロークをしっかり打ち込んで行く為の現代的なポリストリングだなぁというのが僕の印象です。
好き嫌いは分かれるかもしれませんがハマれば攻撃力が格段にアップする、そんなストリングだと思います。
みなさんはハイパーGにどんなイメージを持っていますか？
また、実際に使ってみた感想など、お気軽にコメントしてもらえるととても嬉しいです！それではまた次回の記事でお会いしましょう！
＜この記事で紹介している商品一覧＞
