いよいよ日本市場へ本格上陸を果たしたDIADEM(ダイアデム)。
綺麗な色が印象的なストリング:Impulse(インパルス)のインプレをお届け!
・ダイアデムのインパルス
・コーティング有りのナイロンマルチ
・打感はもっちり系で食いつき感強め
・表面の滑りが良く、スナップバックも良い
・ハイブリッド時に活躍しそうなナイロンストリング
・マルチ系だけどしっかり打ってコントロール出来る!
ダイアデム インパルス(Impulse)
日本市場への本格的な参入を開始したダイアデム。
2015年にアメリカで立ち上げられたこのブランド、気になっている人も多いですよね。
今回はこのブランドのストリング:インパルスをテストしてきました!
インパルス:スペック&特徴
ここからはインパルスのスペックを紹介しつつ、このストリングの特徴についてもまとめてあります!
スペック:2色 x 2種類の太さをラインナップ
商品名 | ダイアデム インパルス (Diadem Impulse) |
素材 | ナイロン |
断面構造 | マルチフィラメント |
断面形状 | 丸 |
太さ | ・1.25mm (17ゲージ) ・1.32mm (16ゲージ) |
色 | ・ティール (Teal) ・ナチュラル |
特徴 | ポリアミドコーティング |
価格 | ・$14.95 (12.2m) ・$209.95 (200m) |
特徴:マルチ系の表面にコーティング処理
このストリングの最大の特徴としては、表面にポリアミド素材のコーティングが施されているという点。
Designed when an extra layer of polyamide coating to handle the sharp edges of Solstice for those players looking to hybrid.
https://diademsports.com/collections/impulse/products/diadem-impulse-tennis-string
公式のHPの記載をチェックすると、表面のコーティングによって同社の代表的なストリング:ソルスティス(Solstice)のようなエッジの効いてるポリストリングとのハイブリッドにオススメとの事!
(※Solsticeをソルティスと読むらしいという話も聞いたのですが・・・)
コーティングで滑りが良くなった事により、スナップバック作用によるスピン量の増加、ノッチが出来づらくなり耐久性もアップする・・・とメリットがたくさん!
張ってみた感触:素材は柔らかくしっとり
触ってみるとマルチ系らしく素材的な柔らかさをしっかり感じ取れます。
表面はコーティングされているからなのか、かなりしっとりとした手触りです。
ダイアデムを象徴する色でもあるティール(Teal)。
青と緑の中間のような色なんですが、光に透かしてみるととってもキレイ!
これは使う側のテンションも上りますね!
張ってみた感触:滑りが良い
素材的な柔らかさに加えコーティングによる滑りの良さがあるので、クロスストリングを通すのも楽でした!
テンションを掛けた時も、極端な伸びは出なかったので扱い易い感触でした!
セッティング:エクスカリバーに45ポンド
ストリング | インパルス 1.32mm |
テンション | 45ポンド |
張り方 | 一本張り |
ラケット | TENXPRO XCALIBRE 290g (310gにカスタム) |
張り上げ重量 | 325g |
TENXPROのエクスカリバーに45ポンドで張り上げ。
ミクロスーパーが張り上げ後+13gの増加だったのに対し、インパルスは+15gの増加。僅かに重いようです。
インパルスの性能:ボールの食いつきを感じる!
インパルスを張って早速オムニコートでガシガシ打ってきました!
打感:もっちり+ボールの食いつき感
打感はもっちりとした感触!
ミニラリーのようなゆっくりとしたスイングでも結構食いつきを感じられるので、スイングスピードがそれほど速くはない人(ジュニア選手や女性など)でも十分に扱えるストリングだと思いますね。
反発力:意外と抑えめだけど十分
反発力はナイロンマルチ系のものとしては若干抑えめに感じました!
ボールの食いつき感が強いのがその一因かと思われます。
ミクロスーパーなどのいかにもナイロンの軽快な弾き・・・ではないのですが、しっかりスイングして行く人にとってはインパルスの方が扱い易いと思いますね!
スピン性能:コーティングが効いてる!
ボールの食いつき+ボールの引っかかり感はしっかり有り、スピンは掛けやすく感じました!
コーティングのおかげか、スナップバックも良く効いてる気がします!
ナイロンを敬遠している人の中には「ストリングがヨレて戻らないのが嫌!」と言う人もいるんですが、このインパルスだとヨレがかなり少ない!
いちいち手でヨレを元に戻す必要はほとんど無いですね。
耐久性:フレーム次第だけど、そこそこはある
コーティングのおかげで滑りの良いストリングではあるのですが、しばらくするとコーティングの層(皮のような部分)が破れてきます。
こうなると滑りが期待出来ない状態なので、張り替え推奨。
特に黄金スペックなどカッチリしたフレームに合わせると、ストリングが良く動く分だけ消耗が早いようです。
XCALIBREはフレームがしなやかで、ストリングはあまり動かないので比較的消耗が少なかったはずですが、それでも一般的なナイロン+α程度の耐久性といった感じ。
インパルス 柔らかさとスピンで攻める!
ここからはインパルスを使うとどうパフォーマンスが上がるか、どうプレーが良くなるかをまとめました!
ストローク:腕に優しく、トップスピン掛けられる
このストリングの特徴でもあるポリアミドコーティングによって、ナイロンマルチ系としてはかなりしっかりとスピンが掛けられます。
腕への衝撃はそれほど強くないので
「ポリを使った時みたいなスピンボールを打ちたいけど、腕への負担は減らしたい!」という要望を満たしてくれる優等生なストリングですね!
ボレー:タッチ系・回転を掛けたい人に
食いつき感がしっかりしているので、タッチ系のボレーを打つ人はもちろん、ボレーでもちょっと回転を掛けてコントロールしていきたい!という人には良いアイテムになりますね!
サーブ:スピン系で相手を崩す
他のショットと同じように回転の掛けやすさが1番のメリットなので、スピンサーブやスライスサーブなどを駆使して相手を崩す展開を作りやすいと思います。
スピードを出して行きたい人は、ボールが食いつき過ぎないようテンションを調節すると良い具合に仕上がるんじゃないでしょうか。
回転を使いたいプレイヤーにオススメ
このストリングをオススメしたいのは
・ボールにしっかり回転を掛けたい人
・スイングは速くないけど食いつき感を感じたい
・ポリだと反発力や腕のへの負担が厳しいと感じてる
こういったプレイヤーですね!
ナイロンとポリの中間的な性格なので、ポリからナイロンへの変更を考えている人は一度インパルスを試してみるのは大いにアリですよ。
ライバルはバイオロジックXX128
ナイロン+コーティングというカテゴリー、思いっきりライバルになるのがトアルソンの新作:バイオロジックXX128。
滑り感はほぼ同等ながら、表面のコーティングがより丈夫で耐久性が高い印象。ナイロンらしい性能を抑えつつ、滑りの良さでスピン性能をプラスしているのがバイオロジック。
僕個人はバイオロジックの方が好みかな!
他にもストリングのインプレをたくさん用意していますので、合わせてチェックしてみて下さい。
→ ストリングインプレ一覧
まとめ:ナイロンとポリの中間を埋める一品
インパルス1.32mmインプレのまとめです!
・ナイロンマルチらしい打感の柔らかさ
・スイングスピードが速くなくても感じられる食いつき
・コーティングによってスピン性能も十分
・ポリかナイロンかで迷っている人は絶対試すべし!
こんなストリングでした!
いやー、結構良いですよ!
滑りの良さを生かしてハイブリッドにしたらめっちゃ良い感触になりそうですわー!