・実は優秀なナイロンマルチ
・若干鈍い感触で扱いやすい
・振り切っても暴れにくい
・独特の使用感がある
地味な存在ながらもナイロンマルチの市場で長年販売され続けている『バボラ・ブリオ(Babolat BRIO)』をインプレ/レビュー!
ナイロンマルチとしては弾き感が抑えられており、良い意味で「鈍い打球感」が扱いやすいストリングになっています!
メリット | デメリット |
・ショットが暴れにくい ・良い意味で鈍い打球感 ・しっかり打っていける ・平均より若干良い耐久性 |
・反発力は若干控えめ ・爽快感は少ない ・1.30以外は微妙 |
ストリング選びって悩ましい・・・
みなさん、こんにちは。
これを読んでくださってるそこのあなた。
ナイロンストリング派ですか?
ポリエステルストリング派ですか?
ポリウレタンストリング派ですか?笑
市場には多種多様なストリングが売られていて、沢山の情報が溢れていてかえって悩ましく感じている人もいるのではないでしょうか?
かくいう僕も無駄に知識ばかり増えてしまってなにを試したらいいのか・・・なんて状況になっていたこともありました。
ポリだと打感が硬くて厳しかったり、テンションロスがすごくてげんなりしたり。
でもナイロンだと弾き感が強すぎたり、耐久性に難があったり・・・どうにもこうにも良い落とし所が見当たらず
そんないつかの僕と同じように、ストリングに悩める方にオススメしたいストリング、それがバボラのブリオ(BRIO)です!
バボラ・ブリオ (Babolat BRIO)
ブリオってこんなストリング!
ブリオってどんなストリング?って人のために、まずはブリオの仕様から紹介していきますね。
製品名 | バボラ ブリオ Babolat BRIO |
カラー | ナチュラル |
素材 | ポリアミド |
構造 | マルチファイバー |
ゲージ | 1.25 mm 1.30 mm 1.35 mm |
定価 | 12m:¥2200+tax 200m:¥29500+tax |
ブリオならではのソフトで軽快な打球感を変えることなく、優れた耐久性を実現。
https://babolat.jp/archives/product/ba241118
多くのファンに愛され続けているベストセラーストリング。
ナイロンマルチの柔らかさを保ちつつ、耐久性もあるというのが大きなセールスポイントのストリングです。
登場から相当な年月が経っていますが、まだまだ元気なストリングです。
ネットの単張りでは送料込み¥1500〜¥2000程度での販売となっています。
ラケットドックでも使用されています。
自分に最適なラケットを探すワークショップとして有名な”ラケットドック”。
こちらでも全てのラケットにバボラ・ブリオが張られています。
ブリオが採用されている理由を、公式HPよりいくつか紹介させて頂きます。
マルチフィラメント構造のストリングの中には「ポリウレタン」を使わず、あまりマイルドな感触でないものもあります。
https://www.tennis-one.jp/wp/gut00/
その代表アイテムはバボラ/ブリオでしょう。
「マルチなのでモノより感触は柔らかいが、ポリウレタン系マルチほどは粘っこくはない」というのがその基本特性です。
TENNIS-ONEでは、この「バボラ/ブリオ130」が長年にわたって最も広く使われるストリングになっています。
https://www.tennis-one.jp/wp/gut00/
最も広く使われる一番の理由は、性能的にかたよりが少なく標準的な性格だということです。
さらに、張った後の伸びの出方が比較的少なく、面圧の維持性が高いことも魅力の一つで、価格も安めなので、ベーシックに選択できるアイテムとしてお考えいただいて良いと思います。
これまで多くのテニスプレイヤーへのフィッティングを行なってきたラケットドックが採用している事も、ブリオの信頼性の高さが現れているのではないでしょうか。
セッティング:ピュアスト16/19に45P
ラケットを買ったらまずブリオをのがルーティン。
1番多く張っているバボラ・ピュアストライク16/19を代表例として数字をまとめました。
ストリング | ブリオ 1.30mm |
ラケット | ピュアストライク16/19 |
テンション | 45ポンド |
張り方 | 1本張り |
重量増加 | +15.1g |
重量増加は+15.1gで、ナイロンとしては標準かやや重みがあります。
(ダンロップのアイコニックスピードが+14.6g、シグナムプロのファイバーコアが+13.8g増加。)
ブリオをインプレ・評価:バランス良し
パワー | 0 | ナイロンでは控えめ |
スピン性能 | 0 | 食いつきで掛ける |
アシスト | 1 | ポリよりは楽 |
トップスピン | 1 | 低めの弾道のスピン |
スライス | 1 | しっかり溜めて打てる |
打感の柔らかさ | 1 | 食いつきと鈍さがある |
反発力 | 0 | ナイロンでは控えめ |
飛び | 1 | 振りぬける分飛ばせる |
打ちごたえ | 1 | 良い意味の打ちごたえ |
滑り | -1 | 滑りは良くない |
引っかかり | 0 | 引っかかり感は少ない |
快適性 | 1 | 気を使わない |
耐久性 | 1 | ナイロンとしては良好 |
コスパ | 1 | ロールは意外と安い |
打感:良い意味でちょっと鈍い
ブリオの打感ですが、先のラケットドックの引用にもあるように「モノ系より柔らかいけど、ポリウレタン系ほど粘っこくない」というのは、まさにその通りだと思います。
時にナイロンモノ系のストリングは、弾きが強すぎ・シャープ過ぎてコントロールしにくく感じる事もありました。
ポリエステル系ストリングだとパワーが少なく、打感も硬く感じてしまうこともしばしば。
ブリオはちょうど良い意味で鈍い感触になっていると感じました。
ストリング全体がたわむ感じにボールをホールドしてくれるので、打ち込んでも不安感が少なく、コントロールもしやすい。
反発力を確保しつつも弾き過ぎない感触に仕上がるので、使い手を選ばないストリングだと思います。
スピン性能:球持ちの良さで補ってくれる
ブリオの球持ちの良さはスピン性能にも貢献してくれていると思います。
特にBOX系、しなる系のフレームや、ストリングパターンが密なタイプにも相性が良いのではないかと思います。
ボールが食いつくから、しっかり力が伝わってスピンが掛かる。そんな印象です。
表面の滑りはあまり良くない。
ポリエステルや表面コーティングされたストリングなどに比べると、ブリオの表面は若干ザラついたような感触があり滑り具合はあまり良くありません。
多角形ポリのような滑り(スナップバック)によるスピン性能を引き出すタイプとのハイブリッドは、思ったより性能が引き出せないかも。
それよりは素材の柔らかいポリや、シリコン・WAXなどで滑りを良くしてある丸型断面のポリと組み合わせた方が、狙った性能を引き出しやすいですね。
テンション維持性:変質が少ない
僕は長らくポリエステルユーザーだったのですがブリオに変えて良かった点の1つが、時間が経っても使用感がそれほど変わらない事でした。
ポリだと初日、2日目、翌週・・・と時間経過により打感・飛び具合が大きく変化してしまう事が多く、同じ感触でプレー出来ず困る事もしばしば。
ブリオでもテンションロスはありますが、ポリに比べるとかなり少なく感じます。また、ストリングの打感(弾力や伸縮性)の変化も少ないので、安定したパフォーマンスを発揮しやすくなったと感じています。
テクニファイバーのNRG2も近い感触!
マルチらしい柔らかさを維持しつつも、しっかり感・ハリ感があるNRG2(エヌアールジースクエア)もブリオに近い感触。
柔らかめが好きならNRG2、安心感やしっかり感を求めるならブリオ。
これ以外にもストリングのインプレ一覧を用意していますので、合わせてチェックしてみて下さい。
→ ストリングインプレ一覧
Babolatブリオ・インプレ|まとめ
それではこの記事のまとめです。
・ブリオは性能のバランスが良いナイロンマルチ
・食いつきが良く弾き過ぎないので扱いやすい
・打感や性能の変化が少ないのでパフォーマンスが安定しやすい
・良い意味での鈍さがある
・ハイブリッドはしなやか/シリコン/WAX系ポリがオススメ
・広い層にオススメしたいストリング
・ストリングに迷ったら1度は張ってみて!
男のテニス仲間と話をすると意外とブリオは不人気なんですが(笑)、いろんな人に広くオススメ出来るストリングだと考えています。
今回も最後までお読み頂きありがとうございます。
ブリオって地味だし、決してカッコいい(?)ストリングとは言えませんが、ポリで体力や精神をすり減らしてしまっているような30代男性にはマジでオススメです。(僕がそうだったので)
みなさんはブリオにどういったイメージを持っていますか?
実際に使ってみた感想はもちろん、使った事がないという人は「なんで選ばなかったのか?」という理由もコメントしてもらえると、とても勉強になるので是非是非!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
<紹介した製品一覧>
今回の記事に登場した製品を一覧でご紹介します!
単張最安値:¥1,250+送料!
ブリオの最安値は¥1,250+送料。
送料を考えると2〜3張分はまとめて買っておくのが賢そう!
ロール最安値:¥15,500前後
ロールは¥14,463+送料が最安値だったのですが、人気なので売り切れ気味。
在庫がある中では¥15,500(送料無料)が最安でした。
1張分も約970円となります!