01-ラケットインプレ

HEADプロツアー(PRO TOUR)復活!スペックなど最新情報をお届け![ラケット]

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この記事のポイント

ヘッドの隠れた名品?あのHEADプロツアー (PRO TOUR)が新しくなって復活!!

・どんなスペックのラケットなの?
・オリジナルモデルとの違いは?
・どんな歴史があるラケットなの?
このような疑問に答える内容となっています!

HEAD PRO TOUR 2.0誕生

Tennis Warehouseにて、HEAD PRO TOUR 2.0が発売される事が判明しました!

   

    

https://www.tenniswarehouse-europe.com/Head_Pro_Tour_20_Rackets/descpageRCHEAD-HDPT2-EN.html

スペック:PRO TOUR 2.0

フェイスサイズ98 平方インチ
フレーム厚20 mm
重さ325 g
バランス315 mm
スイングウェイト335
長さ27 インチ
硬さ65
ストリングパターン18 x 20

20mmと薄いフレームに、RA65と柔らかめの設計。
(※PROTOUR630はRA58だそうです)
さらに98平方インチのフェイスに18×20と、90~2000年代を思い起こさせるスペックとなっています。

シンプルなラケットを求めるユーザーに!

最近のラケットの硬さや使用感に馴染めないという方には、意外とフィットしそうなプロツアー2.0。

このラケットは使用されている素材がグラファイトのみで、グラフィンなども搭載されていません。
パワーアシストは期待出来ないとは思いますが、自然なフィーリング、重さを活かしたスイングで威力を出していくようなプレーにはたまらない1本になりそうな予感がしますよ!

柔らかめのマルチ、ナチュラルストリングなどを張って食いつき感を楽しむのはもちろん、アルパワーを張ってオリジナル時代に近いセッティングを目指すのも面白そうです!
最近のラケットでは感じられない打球感・・・ワクワクしてきますね!!

日本での発売は・・・現時点では不明

気になる発売時期に関しては、現時点では不明。
ハッキリとした情報がないので断言は出来ませんが、もしかしたら日本国内での販売は行われないのかも。
何かしら新しい情報が見つかったら、追記させて頂きます。

[オリジナル版] プロツアーとは?

オリジナルのプロツアーというラケットが販売されていたのは主に90年代。
このラケットを知らなかった方にも分かるように、おさらいしてみましょう。

クエルテンやムスターが使用した逸品

プロツアーは多くのトップ選手に愛され、クエルテン(Gustavo Kuerten)やムスター(Thomas Muster)が活躍しました。

Embed from Getty Images

1997年、世界ランキング66位、20歳だったクエルテンがノーシードから全仏初優勝。この時、彼の手に握られていたラケットがプロツアーだったのでした。

振動減衰のためにトワロンを使用

プロツアーの特徴としては、振動を減衰させる目的でトワロンが採用されていいました。当時はトワロンが使われたモデルが結構あったらしいですね。

最近になって改めてプリンスが使用した事で、この素材を知った人が多いのではないでしょうか。

630がメインモデルとして普及

プロツアーにはいくつかモデルがあったようなのですが、メインモデルだったのがプロツアー630。
プレステージクラシック600のように、当時のヘッドラケットにはフェイスサイズを平方センチメートルで表した3桁の数字が付いていました

600は93平方インチのミッド、630が98(97)平方インチのミッドプラス、645が100平方インチとなっています。

プロストックとして広く使われているモールド?

このプロツアーなんですが、その後はいわゆるプロストックの金型としても使用されているようです。
ちょっと闇が深すぎるのでここでは深掘りしませんが(笑)、あのトップ選手のラケットもこのプロツアーベースのものかも?

新しいプロツアー2.0はどう変わった?

ここからはオリジナル版と、新しいプロツアー2.0との違いをまとめてみました!

キャップグロメットが標準装備

オリジナル版ではノーマルのグロメット型でしたが、2.0ではキャップグロメットが標準装備に。
SWの増加+柔らかめの打球感で、オリジナルよりも安定感が増しているようです。

https://www.instagram.com/p/B0j5-TOgeN9/

オリジナルのプロツアーも後期型はフルキャップのものが採用されていたらしいです。
ただ、このインスタグラムの写真はプレステージのキャップグロメットが流用しているように思うのですが・・・現在調査中です。

クエルテンも当時から黒いキャップグロメットなので、復活に合わせて標準装備になったのは妥当な変更点だと思います。

2.0にはトワロンが不採用

オリジナルに使われていたトワロンですが、2.0には不採用!
というのもカーボンレイアップの変更等で、トワロンがなくても問題がなかったからという事のようです。

比較:プレステージMPと同等スペック

ヘッドの最新プレステージ(G360+ Prestige MP)は、98平方インチ・20mmフラット・18×20に変更されたのですが、がっつりスペックが被ってますね!
最新作と20年以上前のラケット(復刻版)がほぼ同じスペックなのは面白い現象ですね。

ヘッドラケットの歴史を振り返って考えると、プロツアーをベースにプレステージMPが作られたと推測出来ます。
(ちなみに初めて98平方インチのMPが登場したのはi.Prestigeでした。)

エクスカリバーの方が現実的には使いやすいかも

プロツアー2.0と同じ98平方インチ、20mmフラットというスペックを持ったエクスカリバー。
こちらも素材はカーボンのみですが、16×19のパターン+27.5インチを採用した事により、使いやすい性能に仕上がっています。

マニア度でもプロツアーには負けていないはずなので、ぜひ一度試してもらいたいラケットです!

i.Radical MPも打ってみました!

i.Radical MP/i.Prestige MPは同じモールドを使用。
295g/325mmのラジカルはフラットなボールをコントロールしやすかったものの、もう少し重みが欲しいという感じ。
PRO TOUR2.0は重さも十分あるので、ラジカルよりも破壊力が増してくれるのでは!

この他にもラケットのインプレをいくつも用意していますので、合わせてチェックしてみてくださいね!
→ ラケットインプレッション一覧

おまけ:PRO TOUR 630 vs i.Prestige MP

私、テニスを本格的にプレーし始めたのは2003年からなんですが、部活の先輩がプロツアーを持っていたので、何度か打たせてもらった事があるんです!

その当時の主力モデルだったi.Prestige MPとも打ち比べましたが、プロツアーの方が取り回しが良く、打感もアッサリとしていて素直な使用感だったのがとても印象に残っています。もしかしたらトワロンも効いていたのかも。

フレーム厚はプロツアーが20mm、アイプレステージMPが21mmと、1mmの差がありました。
しかし!
先ほど書いた通りキャップグロメットが流用出来た事から、形状や厚さはほとんど一緒だったんではないかと思うのですが・・・真相やいかに。

まとめ:ハードスペックではあるけど注目の一本!

まとめ

・プロツアー2.0が復活
・キャップグロメットを標準装備
・素材はグラファイトのみを使用
・重さやバランス以外はG360+プレステージMPと酷似
・日本で販売されるかは不明
・最近のラケットにはないハードスペック
・クラシカルなフィーリングを求める方は要チェック!

<この記事で紹介した製品一覧>

プロツアー2.0も気になりますが、G360+プレステージMPもほぼ同じフレーム形状、尚且つより使いやすい重量・バランス設計。
現実的なチョイスとして非常にオススメな1本。


6月にはWOWOWにて、クエルテンの97年全仏初優勝に迫ったドキュメンタリーが放送予定。オンデマンドでは過去の試合を見ることも出来ますし、映画やライブ映像も多数配信中。
このゴールデンウィークのエンタメ要素としてもオススメ!

   
今回も最後までお読み頂きありがとうございました!
プロツアー2.0結構面白いラケットに仕上がっていると思うので、ぜひ日本でも販売してもらいたいなぁという気持ちでいっぱいです。

プロストックのベースにもなっているようですし、もしも販売されたら結構売れるんじゃないかな!(16×19があったらなお良いのですが。)
みなさんはプロツアー知ってました?
使ってた!という方はぜひリアルなインプレをコメントして行ってくださいね!

ではまた次回の記事で!

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