みなさんこんにちは。
今回は敢えて旧型モデルYonex EZONE DR 100をご紹介します。
現行EZONEシリーズはニック・キリオス、大坂なおみ選手、国枝慎吾選手など、スピード感溢れる選手たちに愛されているこのモデル。
一方で、型落ちとなり安くなっているDRをあえて狙うのも大いにアリなこの1本、ご紹介致します。
ヨネックス イーゾーン DR 100
(YONEX EZONE DR100)
今回レビューするのは1世代古いEZONE DR 100。
まずはスペックのチェックから。
全長:27inch
素材:高弾性カーボン+ナノメトリックDR+クウェークシャットゲル
サイズ(重量):G1・2・3(平均300g)/LG0・1・2(平均285g)
バランスポイント: G:平均320mm、LG:平均325mm
フレーム厚:23 ~ 26 ~ 22mm
ストリングパターン:16 x 19
スペックに関しては、いわゆる黄金スペックカテゴリーのラケットになります。テストで使用したのはG2(300g / 320mm)。
ストリングは推奨品でもあるエアロンスーパーを張り上げ。
スペック上は現行 / 旧型に違いはないのですが、デザインの影響なのか旧型の方がゴツく見えました。
EZONE DR 100の性能:パワフル!
振り抜きは黄金スペックの王道ピュアドライブとほぼ同等に感じました。フレームの厚さも、重量バランスも同じなので予想通り、ですが。ただ、フェイスがヨネックス独自のアイソメトリック形状なので、そのあたりが他の黄金スペックラケットとの違いを生み出しそう・・・な気がします。
ぎゅっと絞り込まれたシャフト形状により空気抵抗の低減、そしてしなりを感じられそうなフォルムなのですが・・・空気抵抗の面でのメリットは感じませんでした。あとで詳しく書きますが、しなりもそこまで感じません。(これに関してはもっとスイングの速い人、違うストリング・・・と、条件が変わると少しは違う感触になるかもしれません。)
ボールを弾き出すパワーが凄い。
ストロークを打ってみると、ボールを弾き出すパワーの大きさを体感出来ます。
普段使っているのはピュアストライク100なのですが、DR100にしたら明らかに打ち出したボールの初速が上がりました!スピードボールが打ちやすいですね!!
打感は硬めで、自分のスイングスピードぐらいではフレームのしなり・たわみはほとんど感じません。その分だけレスポンスが良く、速いボール・速いテンポで打つにはとても良さげなフィーリングでした。(ピュアドライブの打感の方がかなりマイルドだと思います。)
サーブでもこの特徴は同じで、スピード重視のボールは非常に打ちやすいです。
(入るかどうかはまた別の問題ですよ。笑)
スピン性能は掛けた分だけ、という感じという感じでした。他の黄金スペックに比べると若干ですがスピンが掛かりにくいという事もありますが、スピンを沢山掛けるよりもボールスピードを追求する方が間違いなくこのラケットの良さが発揮されると思います。
スピンよりもスピードやパワーで攻める!
スペックこそピュアドライブとほぼ同じですが、打感やスピード感などの味付けは全然違うラケットです。
比較検討、買い替えを考えている方は注意するべきポイントかもしれません。
黄金スペックなんて似たようなもんでしょ?って思って買ったら、フィーリングの違いで苦労するかも、ですよ!
DR100はルードも使ってるかもしれないモデル
2022年は全仏・全米OPで準優勝を達成したキャスパー・ルードが使用していると推測されるのがこのEZONE DR100なんですね!
ルードのポリxポリハイブリッドに関してはこちらの記事もご覧ください!
2017年モデル・2020年モデルとの違い
新型と旧型の違いが気になってる方もいるかもしれませんので、そこにも少し触れていこうと思います。
(あくまで個人の感想なのであらかじめご了承ください。)
EZONE DRの後継モデルとしてEZONE2017、EZONE2020が存在してます。
2017年モデルはグロメットがピュアアエロ的なもの(ストリングが外に出ない内蔵式、左右の位置が決まってるタイプ)が搭載され、DRよりも打球感に雑味が少ない印象。DRの方が手に伝わる振動情報が多く、人によっては打球感が若干柔らかく感じるのではないかと思います。
2020年モデルはDRに近い感触と評価する人が多く、フェイス形状の変更等もあり球持ち感のあるより柔らかめの打球感へと変化しました。
DRを使っていた人ならスムーズに新型へ移行出来ると思いますし、逆に新型へのこだわりがなければ2017年モデルを安く手に入れるのも大いにアリだと思います!
この他にもラケットのインプレをいくつも用意していますので、合わせてチェックしてみてくださいね!
→ ラケットインプレッション一覧