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WILSON(ウイルソン)テニスラケット徹底解説&選び方[初心者でも分かる]

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この記事のポイント

史上最高のテニス選手であるロジャー・フェデラー、日本が世界に誇る錦織圭、次世代を担うステファノス・チチパス・・・など、多くのトップ選手に愛されているラケット界の巨人:WILSON(ウイルソン)について徹底解説!

・どんなラケットがあるの?
・それぞれどんな特徴があるの?
・どういった違いがあるの?
・僕に合っているのはどのラケット?
こういった疑問を解決しましょう!
これを読めばあなたもWILSON博士になれます!

主要な5つのシリーズについてそれぞれ解説をしています!
(リンクから好きなリシーズに飛べるようにしてあります)
PROSTAFF(プロスタッフ)シリーズ
BLADE(ブレード)シリーズ
ULTRA(ウルトラ)シリーズ
CLASH(クラッシュ)シリーズ
BURN(バーン)シリーズ

WILSON(ウイルソン)ラケットの特徴

ウイルソンのラケット

・フェデラーや錦織など男女トッププロが使用
・豊富なラインナップを揃えている
・自分のプレーにフィットするモノを見つけやすい
・近年はイメージ戦略に傾倒し過ぎの傾向有り

テニスラケットは1916年からスタート

ウイルソンは1913年創業のアメリカのスポーツ用品ブランド。テニスラケットは1916年から製造を開始しており、100年以上の歴史を持つ老舗でもあります。

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ステファン・エドバーグやピート・サンプラス、フェデラーやデルポトロなど、歴代のチャンピオン達を生んだブランドです。

豊富なラインナップ+イメージ戦略

ウィルソンの最大の魅力、それはなんといってもラケットのラインナップの豊富さ。
1つのシリーズの中に、面の大きさ、重さ、ストリングパターンなどを変更したモデルが複数展開されています。
これによって自分の体力に適したラケットを選びやすくなっています。

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多くのトッププロが使っている事で、ブランド力も非常強いのが特徴!
フェデラーや錦織選手が使うモデルはとにかく売れてます!

ただ、イメージ戦略が先行し過ぎて中身が伴ってないのでは?🤔という状況もしばしば。
各モデルごとの特徴をしっかり把握して、自分のテニスにあったラケットを選びましょう!

PROSTAFF(プロスタッフ)シリーズの特徴

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PROSTAFFシリーズの特徴

・黒がイメージカラー
・WILSONの中でも最も歴史のあるモデル
・コントロール性に優れたラケット
・テンポの速い攻めに適した仕様
<代表的な選手>
フェデラー / サンプラス / エドバーグ / デルポトロ / ディミトロフ / コールシュライバー / エバート / クーリエ など

PROSTAFF:最も歴史のあるラケットの1つ

フェデラーが使用している事でも有名なプロスタッフ。
このラケットが誕生したのはウッド(木製)ラケットの時代まで遡ります。

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数々の名試合を演じてきたジョン・マッケンローもウッドのプロスタッフを使用していました。
その後、カーボンに素材が変わっても『ウイルソンのトップモデル=PROSTAFF』という伝統は続きました。

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90年代〜00年代前半まではピート・サンプラスが活躍。
その後は入れ替わるようにしてロジャー・フェデラーがプロスタッフを使用して活躍しています。

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近々、新型プロスタッフの詳細情報が公開となります!
随時最新情報を更新していますので気になっている方はぜひチェックを。

才能溢れたオールラウンダーに愛されるラケット

このラケットを使用する選手の大きな特徴としては、オールラウンドにプレーする選手が多いという点。
フェデラーはもちろん、サンプラスもサーブ&ボレーを中心にしたオールラウンダー。

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またラヨビッチやディミトロフ、コールシュライバーやエバンズなど、片手バックハンドの選手が多く愛用。
片手打ちは両手打ちよりも繊細な感覚が磨かれる側面もあり、単純な球威だけじゃないタレント性に溢れた選手が多い要因なのかもしれません。

コントロールとテンポの速さで勝つ為のラケット

プロスタッフの最大の特徴はコントロール性の高さ
トップスピンやスライスを織り交ぜつつ、コースをピンポイントで狙う鋭いショットでポイントを奪う・・・そんなスタイルにフィットするラケットになっています。
スピン性能や反発性能などに特出した部分はないものの、コントロール性やデザインの良さなどもあって高い人気を誇るシリーズになっています。

プロスタッフのフィーリングを残しつつも、操作性とパワーアシストを高次元にバランスされたプロスタッフ97Lは多くのプレイヤーにオススメな1本。

BLADE(ブレード)シリーズの特徴

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BLADEシリーズの特徴

・緑がイメージカラー
・フレームのしなやかさが特徴
・スピンを掛けた力強いボールで攻める仕様
・強打するストローカーに多く愛されるラケット
・WILSON契約選手の45%(最多!)が使用するシリーズ
<代表的な選手>
チチパス / ゴファン / ハチャノフ / ラオニッチ / クライノビッチ / S・ウィリアムズ など

契約選手の45%が使用する打ち込めるラケット

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ウイルソンと契約している選手の内、約45%の選手が使用しているブレードシリーズ。
次世代を担うチチパス、屈指の強打を誇るハチャノフ、いまだパワフルさを失わないセレナ・ウィリアムズなど、強烈なショットから相手を崩していくスタイルの選手に多く愛されています。

ジョコビッチも愛用していたブレード

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ブレードシリーズが誕生したのは2006年『n-Blade』から。
この初代モデルは、次世代選手として頭角を現し始めていたN・ジョコビッチが使用していました。
全豪で初のグランドスラムタイトルを『K-Blade』で獲得。
その後、勝たない時期が続きHEADへと契約を変更したのでした。

フィーリングを大切にする人にオススメ!

このラケットをオススメしたい点は、自然なしなりからもたらされるフィーリングの良さ。
柔らかすぎるフレームは反発力などが犠牲になってしまうのですが、現在のブレードは柔らかさとパワーを高次元でバランスされた良作に仕上がっています。

ブレード100はしなやかさとプレーのしやすさがミックスされた、多くのプレイヤーが恩恵を感じる事の出来るラケットに仕上がっています。

ULTRA(ウルトラ)シリーズの特徴

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ULTRAシリーズの特徴

・青がイメージカラー
・多様なラインナップを誇る
・剛性のあるパワフルなフレーム
・クラッシュゾーンなどでホールド感をプラス
<代表的な選手>
錦織圭 / モンフィス / F・ロペス / チョリッチ / アザレンカ など

パワフルなシリーズとして誕生

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今のウィルソンの中で、パワフルなシリーズとして販売されているのがこのULTRA。
バボラのピュアドライブやピュアアエロなど、いわゆる”黄金スペック”と呼ばれるラケットに対応する為のモデルとして登場しました。

異変!ハードスペックが続々追加される!

モデルチェンジを重ねるごとにシリーズに異変が。
まずはモンフィスのTOUR97という超ハードスペックが追加。
本来のコンセプトからは大きく異なる仕様に、困惑した人も多いのでは。
(ちなみにモンフィスが「ULTRAのカラーが好き」って事から追加になったモデルらしいです。理由が適当すぎやしませんか。)

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そしてBURN(バーン)シリーズを代表する錦織選手が使用する95平方インチのモデルも、ULTRA tour 95CVとして追加。
同じウルトラと言っても各モデルで大きく特性の違う、かなり特殊なシリーズになっています。

攻撃的なプレーと使いやすさを求める人に!

各モデルで大きく性格が違うウルトラの中で、個人的にオススメなのはツアー100CV。

100平方インチのフェイスと少し薄めのフレーム、そしてクラッシュゾーンの採用と、多くのプレイヤーにとって使いやすいスペック設計になっています。

CLASH(クラッシュ)シリーズの特徴

ウイルソン clash 100

CLASHシリーズの特徴

・オレンジ+グレーがイメージカラー
・異次元の柔らかさを誇るフレーム
・しなり+食いつきによるコントロール系ラケット
・廃盤になるかも?

とにかくしなる!しなる!異次元のフレックス

このクラッシュはとにかく柔らかくしなるのが特徴のフレーム。
ボールとの接触時間を長く感じる事が出来、プレイヤー側の意図を反映しやすいラケットになっています。

フレームの硬さを表す指標としてRA値というものがあります。
標準的な硬さのフレームがだいたい65前後、硬くて反発力のあるフレームなら70以上。
一方のクラッシュは55!!つまり数値的にもかなり柔らかいフレームになっています。

柔らかによって食いつきやコントロール性には優れているものの、一定以上のスイングスピードになるとパワーロスしやすくなる為、トッププロに使用している選手はいません。

しなり+重みでボールをコントロール

訴訟などもあり(ロックバンドのThe Clashに訴えられた)、廃盤になりそうなクラッシュシリーズ。
価格も叩き売り状態になってきているので、購入するにはチャンス!
オススメはしなり+重みでボールをコントロール出来るクラッシュ100ツアー。

BURN(バーン)シリーズの特徴

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BURNシリーズの特徴

・オレンジがイメージカラー
・硬めのフレームで攻撃的なプレーを実現
・錦織選手の活躍を支えたシリーズ
・廃盤になるかも?

錦織選手の安定した活躍を支えたシリーズ

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2014年全米準優勝以降、錦織選手はトップ選手として安定した活躍を見せてくれました。
その時期を支えていたのがこのBURNシリーズでした。
パワーを出すための新素材やスペック変更なども繰り返し、体格的なハンデを補いラリー戦を1本早く終わらせる為の武器となりました。

廃盤になりそうな状況のBURN

錦織選手以外にも国内の女子選手などに多く愛用されているBURNシリーズなんですが、同じスペックがULTRAからリリースされた事によって廃盤になりそう。
2020年以降、ウイルソンラケットの統廃合が進みそうです。

錦織選手といえばコレ!BURN95CVがオススメ

錦織選手と言えばコレ!と言ってもいいモデルだったのがこのBURN95CV。
フェイスは95平方インチと小さいですが、かっちりしたフレーム+0.25インチロングの設計によって、振れば爆発的なパワーを発揮してくれるラケットに仕上がっています。

廃盤前に購入がオススメです!!

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