HEAD GRAPHENE360+ GRAVITY (グラビティ)が新たなデザインとなって再登場。
・どんな特徴があるの?
・他のシリーズとはどう違うの?
・プロでは誰が使っているの?
最新モデルと合わせて、初期モデル発表時の情報もまとめています!
新型GRAVITYはデザインをリニューアル
Gravity 2021 リニューアルして登場です!
— HEAD Japan TENNIS Official (@JapanHead) February 5, 2021
実は、テクノロジー、スペック等は前作同様なんです。
デザインでお好みのほうをお選びいただければ😁
3月4日発売開始します!
なぜ、スペック等の変更がなかったのか、、詳細はYoutubeでご覧ください👍https://t.co/H1efmz4KaM pic.twitter.com/HnrvbkPrli
先日明らかとなった最新のグラビティですが、今回はデザインのみのリニューアルとなりました。
2019年に誕生したグラビティはHEAD初のグラフィン360プラス (Graphene360+)を搭載したシリーズ。
2020年以降、ほぼ1年間でグラビティ以外のシリーズ(prestige/speed/extreme/instinct/radical)が一気にモデルチェンジを果たし、グラビティ2021年モデルを含めて全てがG360+採用となりました。
ライトグリーン&パープルの2色に変更
2021年モデルも面裏で色が異なり、黒をベースにライトグリーン&ライトパープルがそれぞれグラデーションとなっているデザインを採用しています。
2019年も黒ベースは同じですが、発色の強い緑と赤の2色だった為、大きく印象が異なります。
新型グラビティ発売は2021年3月4日!
すでに予約は開始となっています。
詳細スペックと商品検索リンクをそれぞれ用意しましたので、以下のリンクからご確認下さい。
・GRAVITY PRO (プロ)
・GRAVITY MP (エムピー)
・GRAVITY MP LITE (エムピーライト)
・GRAVITY S (エス)
・GRAVITY LITE (ライト)
・GRAVITY TOUR (ツアー)
もちろん安くなってる前作も狙い目!
デザイン以外、スペックや性能は全く同じ2019年モデル。
安いショップだと16,000円台にまで値下がりしています!
お得にゲットするチャンスは今です。
GRAVITYの登場から現在までの道のり
初代Gravityの登場から、今回のモデルチェンジまでの流れをざっくりとまとめました!
黒塗りのプロトタイプ:次世代フォース
正式発表前にはテスト用の黒塗りモデルがSNSで多く発信され、話題となっていたのを覚えている人もいるのではないでしょうか!
「次世代フォース」というキャッチフレーズだったのですが、個人的には意味不明だなと思ってたんです・・・結局それらしい発信がその後なかったので、多分大して意味無かったんだと思います(笑)
2019年7月に全世界一斉発売開始!
そして2019年7月に全世界一斉発売となったグラビティ。
黒塗りのテストモデルから一転、黒をベースに表裏でカラーの異なるデザインとなりました!
当時のヘッドは2色の切り替えデザインでほぼ統一されていたので、グラビティは異色の存在として登場しました。
広告塔はアレキサンダー・ズベレフ!
Embed from Getty Images2018年ATP FINALSを制し、次のNo.1と期待されていたA・ズベレフがSPEEDからGRAVITYへスイッチ。(※コスメだけ変わった可能性あり。そもそもSPEEDなのかも分かりませんが。)
広告塔として新シリーズを背負って立つ活躍を期待されたズベレフ。実際にエリートクラスの戦績は残しているものの、2019年以降はあまりパッとしない・勝ちきれないシーンが目立つようになってしまいました。
バーティ、ルブレフがグラビティ使用に!
Embed from Getty Imagesそんな中、全仏優勝・ランキングNo.1にも輝いた女子のアシュリー・バーティが2020年にSPEEDからGRAVITYへとスイッチ。
高い運動能力とテニスIQを持ち、女子選手としては最もバイオメカニクス的に完成された片手のバックハンドスライスを打つ選手でもあります。
テクニカルなプレーにもフィットする事をアピール出来る事を示しました。
そして2021年、新たにアナウンスされたのはアンドレイ・ルブレフが正式にグラビティを使用開始するというニュース。
1年半に渡って黒塗りのラケットを使用していましたが、ようやくグラビティである事が判明。(といっても、形状とパターンからグラビティだろうと推察されてはいましたが。)
ズベレフとはスタイルが異なり、フラット系のストロークを躊躇する事なく打ち抜き続けるアグレッシブさが特徴のルブレフ。
新たな広告塔として活躍が期待されます。
GRAVITY:ラインナップ&スペック
GRAVITYは複数のラインナップで発売されています。
これまでの情報を基に、まとめてみました!
・Graphene360+ GRAVITY PRO
・Graphene360+ GRAVITY MP
・Graphene360+ GRAVITY MP LITE
・Graphene360+ GRAVITY S
・Graphene360+ GRAVITY LITE
・Graphene360+ GRAVITY TOUR
いきなり6機種展開という力の入れっぷり。
強気です。
※補足になりますが、[TOUR]はtennisnerdさん(tennisnerd.com)に記載されていたモデルなんですが・・・他のサイトでは見つからなかったので、もしかしたら一部の国限定なのかもしれません。
2019.8.8追記:TOURもしっかり発売されてました!
GRAVITY PRO (グラビティ プロ)
ヘッドサイズ | 100 平方インチ |
重さ | 315 g |
バランスポイント | 315 mm |
フレーム厚 | 20 mm |
フレーム長 | 27インチ |
STIFFNESS | 62 |
ストリングパターン | 18 x 20 |
GRAVITY MP(グラビティ エムピー)
ヘッドサイズ | 100 平方インチ |
重さ | 295 g |
バランスポイント | 325 mm |
フレーム厚 | 22 mm |
フレーム長 | 27インチ |
STIFFNESS | 62 |
ストリングパターン | 16 x 20 |
GRAVITY MP LITE(グラビティ エムピーライト)
ヘッドサイズ | 100 平方インチ |
重さ | 280 g |
バランスポイント | 325 mm |
フレーム厚 | 22 mm |
フレーム長 | 27インチ |
STIFFNESS | 62 |
ストリングパターン | 16 x 20 |
GRAVITY S(グラビティ エス)
ヘッドサイズ | 100 平方インチ |
重さ | 285 g |
バランスポイント | 325 mm |
フレーム厚 | 24 mm |
フレーム長 | 27インチ |
STIFFNESS | 61 |
ストリングパターン | 16 x 20 |
GRAVITY LITE(グラビティ ライト)
ヘッドサイズ | 104 平方インチ |
重さ | 270 g |
バランスポイント | 335 mm |
フレーム厚 | 24 mm |
フレーム長 | 27インチ |
STIFFNESS | 60 |
ストリングパターン | 16 x 20 |
GRAVITY TOUR(グラビティ ツアー)
ヘッドサイズ | 100 平方インチ |
重さ | 305 g |
バランスポイント | 320 mm |
フレーム厚 | 22 mm |
フレーム長 | 27インチ |
STIFFNESS | – |
ストリングパターン | 18 x 20 |
注目:新しいグラフィン+低RAラケット
新シリーズとあって、注目点はとっても多いこのグラビティ。
Graphene360+
グラフィンも360から、360+へと進化。
360+はこれまでの安定性とパワーを維持しつつ、新たにスパイラルファイバーをヘッド下部に搭載する事でよりクリアなフィーリングを実現しています。
バボラのSMAC社カーボンを使ったコアテックスピュアフィールと近いコンセプトなのかなと思われます。カーボン素材そのものに振動吸収性を持たせ、狙った打球感に近づけるんでしょうね。今後もこういったラケットは増えそうな予感。
フェイス形状
新シリーズのこのラケット。
G360SPEEDが割と縦長に近いフェイス形状なのに対し、グラビティはヘッド上部がより丸みを帯びた形状になっている事でより優れたスピン性能などを実現しています。
いろいろ調べると、どうやらYoutek SPEEDの金型がベースになっている模様。
確かに形もそっくりだし、スペックもYoutek時代のものに近い・・・ちなみにYoutek SPEED MP 18×20のスペックがこちら。
モデル名 | youtek SPEED MP 18×20 |
ヘッドサイズ | 100 平方インチ |
重さ | 315 g |
バランスポイント | 310 mm |
フレーム厚 | 20 mm |
フレーム長 | 27インチ |
ストリングパターン | 18 x 20 |
GRAVITY PROとほとんどスペック同じ・・・あんまり色々言って、なんかガッカリした気分になる人がでたら良くないのでこのくらいにしておきましょ(笑)。
RA値が62以下
僕が一番注目すべき点だと思うのは、このシリーズのRA値(ラケットの硬さ・しなりやすさの指標)が全て62以下ということですね。
最近のラケットは65~70くらいになっている事が多いのですが、それと比べると62は結構低く、低RA値 → 柔らかい → フレームがしなりやすいと予想されます。
次の項でも言及しますが、実際の感想を聞いていると硬く感じた人も少なからずいたようです。
パワフルなラケットではないので、ストリングとの組み合わせ次第ではハードな使用感になる可能性もあるのかもしれませんね。
ユーザーの反応:バランスの良い性能
実際にMPを打ってみましたが、少しだけしっとりした打感。RA62ですがそこまでしなり感はなく、フェイスのたわみも含めてボールをホールドさせてる感じ。
パワーのアシストはスペックからすると抑えめな印象。
スピンも問題なく掛かるし、扱いにくさもなく、バランスの良い性能ですね。
実際に持っている何人かにも感想を聞きましたが、共通していたのは
・万能
・ラケットが邪魔しない。アシストもそんなに無い。
・悪くは無いけど良くもない
という意見。
登場まではかなり派手なPRされてましたが、使い心地は結構無難。
同じヘッドのラジカルも万能選手ですが、ラジカルの方がラケットのパワーを生かして良いボールを組み立てていく感じでした。
グラビティはとにかく自分の技量がそのままボールに反映される感じ。フェイスの形状はかなり違うので、そこも感触の違いを生んでる一因ですね。
まとめ:新作はデザインリニューアル
・新作はデザインのみ刷新
・ライトグリーン&ライトパープル
・より上品なデザインになった
・スペック等は2019年モデルと同じ
・発売予定は2021年3月4日
・安くなった旧型も狙い目!