記事のポイント
・2019年発売された新型テニスラケットについてまとめました。
・しなりを意識したラケットが多い
・素材によるフィーリングの調整
2019年発売のラケットまとめ
(パート2)
みなさん、こんにちは。
今回は、今年発売されたテニスラケットについてのまとめ記事パート2です。
約1ヶ月前にお届けした記事はこちら。
2019年新作ラケットについて:しなり系が増える??
前回の記事にもありますが、今年のラケットは「しなり系」が多い!
そしてもうひとつの注目点が、素材の調整によって「フィーリング」を改良してきたモデルが多いことです!
しなり系が多い
2019年に発売となったモデルを挙げると、
・スリクソン CX200
・ウイルソン クラッシュ
・ブリヂストン エックスブレードBX
・バボラ ピュアストライク2019
・ヘッド グラビティ
・ウイルソン ブレード
・ブリジストン エックスブレードRZ
こんな感じです。
(メイン機種は)各ブランドの中では「しなり系」、「しなやか系」に相当するモデルが多く登場しました。
(そしてぼちぼちプレステージもモデルチェンジされるのでは・・・?)
クラッシュはRA値:55という驚異のフレックス。
一躍しなり系ラケットの代表格へと上り詰めた印象。
ウイルソン・クラッシュ100:柔らかいフィーリング・高い操作性のラケット![インプレッション・感想]
ブレードにも同様の技術を盛り込み、今まで以上にしなやかさを演出しています。
[新型] ウイルソン・ブレード2019年モデル | 今度は縦方向へのスイングでしなる!
そしてヘッドからはグラビティが新シリーズとして登場。
RA値が62以下と、こちらもしなやか系のフレーム。
[新型] HEAD新ラケット GRAVITY(グラビティ)登場!低RA値のしなやか系フレーム!
エックスブレードRZは黄金スペックではあるものの、よりしなやかさ・柔らかさを重視したモデルとなっています。
ラフィノさんの動画で開発ストーリーついて詳しく紹介されています。
【BRIDGESTONE Tennis】第3のX-BLADE『RZ』シリーズ誕生!!
黄金スペックが一般に広まって以降、ラケットにしっかりとしたパワーが求められてきましたが・・・これからは「パワー+しなやかさ」という流れになってきているのかもしれませんね!
素材によるフィーリング調整がトレンド
さらに注目しているのが、素材の特性を生かしてフィーリングを改良しているモデルが増えてきていることですね!
<グラフィン360+>
ヘッド・グラビティに採用されているグラフィン360+。
これまでのグラフィン素材の採用に加え、大きな変形負担のかかるフレームの5・7時部分にねじられた構造のカーボン繊維(スパイラルファイバー)が搭載され、より強いフレックスとクリーンな打球感を生みだしています。
<C2ピュアフィール>
ピュアドライブやピュアアエロに搭載されてきたピュアフィールテクノロジーを、ピュアストライクの特性に合わせたものがC2ピュアフィール。
SMAC社の高機能カーボン素材をフェース部に採用、振動吸収性の最適化によってより心地よい打球感を実現しています。
<カーボンマッピング+バサルトファイバー>
ウィルソンのクラッシュ、ブレードに採用されているこれらの技術。
カーボンマッピングというのは、カーボンの編み方などを調整することにより、しなやかさや振動吸収性を高めています。
バサルトファイバーとは玄武岩を繊維状に加工したものであり、軽量で高剛性、遮音性が高いと言った性質を持っています。
しなりの感じられるフレームにしつつ、手に伝わる振動をコントロールする事が出来ます。
<エクシーレ+セプトン>
エックスブレードRZに採用されているこの素材。
高性能樹脂であるセプトンで作られたグリップに加え、高い振動減衰性を持つ繊維のエクシーレを配置。
手に伝わる振動を抑制することによって、より柔らかいフィーリングに仕上がっているようです。
<まとめ>
2019年は”しなり”と”フィーリング”がトレンド
いかがでしたでしょうか?
各社、非常に力の入ったモデルを発表してきていますね。
・RA値が低めで、しなりが出やすい
・素材によって手に伝わる振動を抑制
この2点は、今年リリースされたラケットに多く見られる共通点ですね。
パワーを求めるとどうしても硬いフレームになる事が多かったのですが、硬い打感はユーザー側がしんどいこともしばしば。
そのなかでしなやかさを出しつつパワーを追求し、振動抑制の工夫がされているこれらのモデルはよりユーザーフレンドリーになっていると言えるでしょう。
2019年も後半。
今後リリースされるモデルにも注目していきたいと思います。