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テニスコートの種類・サーフェス解説。それぞれの特徴と違いついてまとめました![テニス・サーフェス入門編]

テニスコート・サーフェスの種類と特徴
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テニスコートに種類があるの?

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『テニス始めたけど、コートに種類があるって本当ですか!?』

テニスを始めたばかりの時に疑問に思った事がこれ。

他のスポーツだとプレイする地面が異なるって滅多に聞かないですもんね!
今回はこのテニスコートの種類 = サーフェス(表面)の種類について詳しくまとめていきますよ!

テニスコートには複数のサーフェスが存在します!

・ハードコート
・オムニコート(人工芝+砂)
・クレーコート
・グラスコート(芝)
・カーペットコート など

テニスコートには上記のように複数の種類があります。

日本で一般的なのはハードコートとオムニコートの2つ。

球の速さや弾み方もコートによって違うんです!

その他は
・クレーコート
・カーペットコート
・グラス(芝)コート ←日本では超レア
などのコートが存在しています。

そしてそれぞれのサーフェスによって、ボールの弾み方が違ったり、フットワークの使い方も違うんです!
人にはなかなか聞きにくいし(笑)、とりあえずこれを読んでもえらえたら一通りイメージは掴めると思います!

ここからは各コートの特徴をまとめました!
自分がプレーするコートの特徴を知るのは上達への第一歩!

<ハードコート>

吉野記念テニス研修センター(TTC)のハードコート
↑吉田記念テニス研修センターのハードコート

日本で良く見かけるコートのひとつがこのハードコート!
全豪オープン、全米オープンもハードコートで開催されています。

ハードコートはアスファルトなどの基礎の上に、樹脂などの素材で表面をコーティングしているものですね!
※厳密にはハードコートにもさらに分類がありますが、”一般的な特徴”としてまとめてます。

<ハードコートの特徴>

・ボールが良く弾む+弾んだ後も速い
・ラリーのペースが速くなりやすい
・スライスが良く滑る
・シューズが滑りにくく、良く止まる
・足や身体への負担が大きい
・雨が降ったら即中断

ハードコートは、文字通り”硬い”表面をしています。
そのため、ボールがワンバウンドした時に良く弾んで、さらにバウンド後も球速が落ちにくいのが特徴ですね。
球速が落ちないので、ラリーの球速やテンポが速くなりやすいです。
また表面が平らなので、スライス(逆回転)が掛かったボールは滑ってしまってあまり弾みません。

しっかり止まるフットワークが必要

表面が滑りにくく、良く止まります。
”キュッ!!”と止まるので、足や身体に大きな力が掛かってきます。
(コート表面からの足への反発力も大きいですね)
これらが負担が大きいと言われる主な理由です。

しっかり止まる技術がないと、ボールが上手く打てなかったり、怪我をする原因となります。
ハードコート用 / オールコート用シューズなら問題なく使う事ができます。

雨が降っちゃうと厳しい・・・

表面がこんな感じなので雨が降って濡れると、とっても滑ります!
なので小雨でもハードコートは中断する事になります。
ただ、水掻きが使えるので雨が止んで晴れれば再開出来る事も。

   

<オムニコート>

続いては日本独自のサーフェスであるオムニコート。

↑千葉市のフクダ電子ヒルスコートのオムニ

「砂入り人工芝」とも呼ばれるオムニコート。
日本の約50%がこのサーフェスだそうです。

<オムニコートの特徴>

・ボールのスピードは遅くなる
・ラリーのペースが遅くなりやすい
・スライスは止まったり滑ったり
・シューズが滑りやすく、止まりにくい
・スライドフットワークが必要
・雨が降っても水が溜まりにくい
・終わった後にブラシ掛けするのがマナー

オムニは表面が芝のような繊維になっていて、ボールの勢いが吸収されやすいです。
ラリーが続きやすく、ハードコート以上にストロークの打ち合いになる事が多いですね。
スライスは止まったり滑ったり・・・コートの状況次第で結構変わってきます。
(砂が多い or 少ない、表面の毛足が長い or 短い etc.)

スライドフットワークが必要

砂が入っているので当然滑ります。
ハードコートのように”キュッ”とは止まれないので、滑りながらボールを打つ「スライドフットワーク」が必要になります。
また、シューズも適したものを選ばないと滑ってしまって大変です!
オールコート用も種類によってはかなり滑りやすいものもあるので、オムニコート用 / クレー用を選ぶと安心ですね。

アディダスからリリースされたマルチコートソールもオムニで活躍してくれますよ!
[オムニコート x マルチコートソール] ソールとアッパーのバランスが良い!|ウーバーソニック3

また、求める性能別にオススメのシューズを紹介していますので、こちらの記事もよろしければチェックしてみてくださいね!
細かすぎても伝えたいオムニコート(砂入人工芝)用シューズ選び。[オススメ3選]

雨が降ってもある程度プレイが出来る!

オムニコートは水はけが良く多少の雨ならプレイが可能。
テニス大会でも、雨による中止になりにくいというメリットがあります。

プレイ後はブラシ掛けがマナー

レンタルコートがオムニだった場合、最後にブラシ掛けをしてから帰るのがマナーになっています。(雨天時は除く。)

砂が偏っていたりすると、イレギュラーの原因にもなりますからね。
表面の砂をならすようにして、綺麗にしてから帰りましょう。
   

<カーペットコート>

屋内型テニススクールなどによく見られるのがカーペットコート。

カーペットコート

<カーペットコートの特徴>

・ボールは滑りやすい+バウンド後も速い
・ラリーのペースは速い
・スライスは滑る
・シューズは滑らず、専用シューズが推奨

カーペットコートはその名の通り、毛足の短いカーペットをアスファルト基礎の上に敷いたコートです。
毛足が短く、ボールが失速しにくいのでラリーのテンポが速くなります。
ハードコート以上にバウンド後にボールが伸びる事もあり、慣れるまでは大変かもしれません。

専用シューズがオススメ

カーペットコートではシューズがほとんど滑らず、足が引っ掛かり怪我の原因となる事も。
なのでシューズはカーペット専用のものがオススメです。

写真から分かるように靴底部分は真っ平らになっていて、あえてグリップしすぎないように作られています。
  

<クレーコート>

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日本ではあまり多くないですが、海外では多く見られるのがクレーコート。
基礎の上に土質素材を敷き詰めたものになりますね。
中でも有名なのが全仏オープンで採用されているのがレッドクレーと呼ばれるサーフェス。

<クレーコートの特徴>

・ボールは失速しやすい
・ラリーのペースは遅い
・シューズが滑りやすく、止まりにくい
・スライドフットワークが必要

動画のように、最後スライドしながらバランスを保つ技術がとっても大切なコートです。
管理が大変な部分もあり、日本ではそれほど多いコートではありません。

クレー用シューズ?

テニスシューズの多くが「オムニ/クレー用」として販売されていますが、中にはクレーをメインに設計されたシューズもいくつか販売されています。

特徴としては靴底がギザギザの模様(ヘリンボーンパターン)になっている事。
これでクレーコートでのグリップ力とスライド性を実現しています。
(実際、オムニコートでも使えます。)

<グラスコート>

グラスコート佐賀テニスクラブ

最後はこちら、グラス(芝)コート。
ウィルンブルドンで採用されているコートですね!

<グラスコートの特徴>

・ボールはバウンドも速い
・ボールのバウンドは低い
・スライスは低く滑る
・シューズが滑りやすい

バウンド後も失速しない上に、素早く動くのが難しいコートなので、良いサーブを持った選手が基本的に有利とされていますね。
またスライス回転の掛かったボールは低く滑るように飛んでくるので、このショットを上手く使う事も重要なコートですね。

プロ選手でさえ足元取られてしまって転倒・・・というシーンも。
と言っても日本に1箇所しかないようなので、なかなかプレイする事はなさそう。
グラスコート佐賀テニスクラブ

プロはもちろん専用シューズを使用しており、グリップするようにスパイクのように無数のイボイボがついたソールになっています。
(市販品は多分・・・日本にはないはず。笑)

テニスコートの種類(サーフェス):まとめ

いかがでしたでしょうか?
日本にはオムニ(砂入人工芝)コート、ハードコート、カーペットコートの3種類のうちのどれか・・・である事がほとんどだと思います。

各コートの特徴を覚えておけば、プレーする際に戸惑わずに済むと思います。
また専用シューズを選ぶ事で、より良いフットワーク・怪我の防止につながります。
しっかり準備をして色んなコートでテニスを楽しみましょう!

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