01-ラケットインプレ

ピュアストライクからXCALIBRE(エクスカリバー)へ変えた決め手は?[TENX PRO・ラケット選び]

ピュアストライク&エクスカリバー
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先日、ある読者様からこんな問い合わせのメッセージを頂きました。

ある読者様
ある読者様
なんでエクスカリバーってラケットにしたんですか?
決め手はなんだったんですか??

ワタクシ
ワタクシ
えっと・・・・・(勘とか言えなよなぁ)。

そんなワケで、今回は僕がバボラ・ピュアストライクからTENXPRO XCALIBREに乗り換えた理由・決め手についてまとめてみました!
また、XCALIBREに変えた事でどのようにプレーが変わったのかについても振り返ります。

この記事は、
・ラケット選びに悩んでする
・薄ラケ・中厚系の間で揺れている
・自分好みのラケットを見つけたい
・マニアックなラケットを知りたい
このような人たちに向けて書いています!

ピュアストライクは確かに良いラケットだったんです

僕がTENXPROのXCALIBREを手に入れるまで、約2年に渡り愛用していたのがバボラ・ピュアストライク(2017年モデル)でした。

バボラ・ピュアストライク2017年モデルを2本

このピュアストライク、球威(球速+スピン量)が一気に上がったので僕にとっては最終兵器のようなラケットでした!
フォアはもちろん、バックハンド・トップスピンもパワーが出せ、なおかつ打感がマイルドというスグレモノ。

最終的には16 x 19モデルを3本所有し、重量・バランス・スイングウェイトの全てをチューニングショップで揃えてもらうなど、色々と手をつけてきました。

周囲からもボールの質を褒められるようになる

ピュアストライクを選んだ事によって、ボールの質が向上しました。
それによって、普段一緒にプレーしているテニス仲間からは
「ピュアストライクにして球威上がったね!」
「ピュアストライクがあってるみたいだね!」
という言葉を掛けられるようになっていきました。

もちろん僕自身の感覚としても、特にストロークでのスピン量や球威の向上はハッキリと感じる事が出来たので、3本も所有するくらいに気に入ったのでした。

ピュアストライクで悩んでいた事とは

でもそんなピュアストライクにもちょっと悩みを感じていました。
主に3点、なかなか改善出来ない部分がありました。

悩み① ボレーが上手く打てない!

一番大きな悩みだったのがこれ。
ボレーが上手く打てなかったんです。
ストロークはとってもボールが走っているんですが、ボレーになるとなぜだか上手く打てない。
特にローボレーやハーフボレーはどこに打ってるのか分からん状態。
ストロークでは球威&安定感をもたらしてくれるスイングウェイトだったんですが、ハーフボレーや細かい所の処理をする時にはもう少し操作性の高いセッティングが良いなぁと思う日々。

グリップエンドに重りをつけたりしてバランスの調整を試みましたが、大きな変化はなし。
(バランスが変わってもSWが大きく変わった訳では無いですからね・・・)
こんな訳なので、シングルスでは自然とベースラインで打ち合うスタイルになっていきました。

悩み② 時にマイルドすぎる打感

人によって打感の感じ方はそれぞれだと思いますが、僕にとってピュアストライクの打感はかなりマイルドでした。
ウーファーの効果だと思うんですが、とっても球の食いつき感があってスピン量にも良いように作用していたのですが・・・イマイチどこに当たってるのか、どこに打っているのか分かりにくい感触。
僕にとってはマイルドすぎる打感だなぁと感じていました。

ストリングのテンションを上げたり、ポリエステル系の硬めのストリングを張ってみたりもしましたが、結局は好みの感触に仕上がらず挫折。
その後、プロスタッフやブイコア、プリンスのTOURなどにも手を出しましたが、シャキッとした打感を手に入れた代わりに、球威の低下・関節の痛みを引き起こすなど上手くいきませんでした。
まさに迷走。

悩み③ カスタマイズしにくい

これはもう言い掛かりに近い部分もあるかもしれませんが、ピュアストライクってあんまり自分でいじる事が無いんですよ。
ノーマルのまま打ってもしっかり球威出るし、ウェイトチューンもちょっとだけやれば十分。
ストリングはポリでもしっかり打てるし、ナイロンでも打てるし・・・ストリングを変えても現れる変化がそんなに大きくはない感じがするんです。
正直別に何を張っても良いかな・・・最後の方はそんな感じでしたね。

あとはスイングウェイトの調整が難しいのも難点でしたね。
SW(スイングウェイト)ってフレーム自体で決まってしまうので、鉛テープを張ってSWを大きくする事は出来ても、SWを小さい方へと調整するのはかなり難しいんですよね。
(バンパーなどを切って軽量化するか、グリップや内部バランサーを再加工するなどの作業が必要とされています。)

その後ラケットを迷走する日々

過去記事にあるようにいろんなラケットを買う日々が続きました。
もちろん良い所、改善された所もいっぱいあったのですが、トータルで考えた時に、結局ピュアストライクから完全な乗り換えには至りませんでした・・・。

打感は多少好みに近づいたものもありましたが、ピュアストライクの球威と差があり・・・。

エクスカリバーを選んだ決め手:スペック買い

そんな悩みを抱えていたワタクシが、完全な乗り換えを果たしたのがTENXPROというブランドのXCALIBRE (290g) でした。

TENXPROのXCALIBRE(エクスカリバー)とブランドTシャツ。
信者化しつつある現在。

このラケットを見つけた時、レビューは1,2件しか見つかりませんでした。(しかも英語。)
日本語のレビューなんて1件もないし、試打不可能。
(そんな状況下で購入を決断したのはまぁ勘と言えば勘なんですが・・・)

それでも色々と情報を探し出して、「これなら買っても大丈夫そう」とスペック買いを決断出来たのにはそれなりの理由がありました。

イケそう!と思った部分はこれ。

僕がXCALIBREで大丈夫そうだと思うに至ったポイントを、少し細かく解説していきます。

① 290g / 320mmの重量バランス

これならノーマルの状態から、自分の好きなSWに自由に調整出来るだろうと確信。
ピュアストライクでは難しかった軽めのSWから、鉛テープで荷重すればどんどん重たくも出来る!高い自由度!

②20mmフラット + 27.5インチ

前提として僕は薄ラケが大好きです。
薄いフレームは格好良い&セクシー、と思うくらいには愛してるタイプだったんですが、一方で球威の面ではちょっと厳しくなってきて諦め掛けていたんです。
そんな時に、薄ラケで27.5インチのエクスカリバーを発見。
今までほぼ27インチだけだったので、長さがもしかしたら救世主になるかもしれない・・・。

③ 縦長フェイス形状 + 16×19パターン

フェイス形状とストリングパターンの組み合わせは非常に重要な要素だと思ってます。
僕はどうも丸っぽいフェイス形状が苦手で、例えばプリンスのグラファイト、ヘッドの(旧型)エクストリームも持ってたんですがフィーリングがフィットせず挫折。
過去のお気に入りを思い返すと縦長フェイス+16×19のストリングパターンのものがほとんど。
エクスカリバーも縦長+16×19だったので、このあたりでだいぶ決心が出来てはいましたね。

④ 真っ黒!飾り気の無いデザイン!

最後はこれ。デザイン。真っ黒。
[黒塗りプロトタイプ]のラケットを見てカッコいいぃー!と感じた気持ちを、市販デザイン発表時に裏切られてきたこと数知れず。笑

一時期ほどは市場のラケットデザインも悪く無い(落ち着いてきた)と思いますが、それでもやっぱり黒塗りに勝るデザインはないと思うのです。
その点でもエクスカリバーはほぼベスト。
これが決定打でしたね!
(もしもXCALIBREが真っ白だったら絶対買ってないもん!笑)

実際にラケットを変えてみてプレーはどう変わったか

ここからは実際ラケットを変えてみて、僕のプレーがどう変わったか?という点についてまとめます。

打感はよりダイレクトな感触に

打感は良かったです!想像よりもしなやか。
スペックでは分からない部分だったのでめっちゃ不安だったんですが、ミニラリーの1球目打った時に「あ、これイケる!」と確信。
これまでに打ってきた21mm前後のラケットよりも自然なしなやかさを感じられるフレームで、硬すぎる事もなく快適です。

ピュアストライクに比べると、エクスカリバーの方がクリアな打感だと思います。
ボールがどこに当たってるとか、どのくらい擦れてるとか・・・そういった情報がよりダイレクトに伝わってきますね

27.5インチによるパワーの恩恵は大きかった!

20mmという薄さでどれだけパワーが出るのかかなり不安でしたが・・・27.5インチという長さのおかげか、ある程度のスイングが出来ればしっかりとボールが飛んでくれます!
特にサーブとフォアハンドは長さによるメリットを大きく感じられました。

ピュアストライクの方がフレームの剛性や反発力が高く、スピンをしっかり掛けた高い弾道のボールを打ち込むのはやりやすかったです。
それと比べると、エクスカリバーのパワーはもっと直線的に速いボールを打ち込むのに適しているように思います。

1stで速いサーブを打ち込んでいきやすいのはエクスカリバー、2ndでスピンを掛けて弾ませやすいのはピュアストライク。ですね。
(ピュアストライクで速いのが打てないわけでは無いし、エクスカリバーでスピンが掛からないというワケでもなく・・・比較するとこういう表現になる、という事です。)

操作性の高さは大満足。

27.5インチによるパワーの恩恵の一方で、不安だったのはその長さによる操作性の悪化。
しかしこれも大丈夫でした!
290g / 320mmという重量・バランスだったので全然大丈夫。
軽い軽い!(むしろノーマルは軽すぎてボールに押し込まれる。笑)
現在ではフレームの3時・9時の位置に合計8グラムの鉛テープを貼っています。
これだけ貼っても操作性は問題無し。

ピュアストライクではなかなか上手くいかなかったラケットの細かい操作、とっさの時の反応なども、エクスカリバーになった事によってかなり楽になりました。
ローボレーやハーフボレーも前より確実な処理が出来るようになり、ネットプレーの頻度も上げる事が出来ました。

それぞれどんな人に合うラケットか

ピュアストライク / エクスカリバーの性能を比べると
スピード:エクスカリバー
反発力:ストライク
スピン量:ストライク
操作性:エクスカリバー

こんな感じで、長所がそれぞれちょっと違います。
僕が思うそれぞれのラケットに合うプレイヤー(プレースタイル)はこちら。

ピュアストライク:しっかり打ち切るストローカー

ピュアストライクはベースラインからしっかり振り切ってストロークを打ち込んでいく人にオススメしたいですね!
剛性が高くスピン性にも優れているので、バウンド後も伸びる強烈なストロークを打ち込んでいくスタイルにこそマッチするはず。
ストロークで決め切る!
(ボレーはあくまでオプション。)
まさにティエム!笑

ベースラインからの激しいスピンボール!

ピュアストライクは多少操作性を犠牲にしたとしても鉛テープによる加重をして、ボールに重みを加えて破壊力MAX!がよろしいかと。

XCALIBRE:フラットドライブ主体で色々やりたい人向け

XCALIBREに関してはストロークはフラットドライブを主体に、速いボールで相手を崩したりしてどんどん前に詰めていくようなスタイルの方がマッチしやすいかなと思います。
スピンも掛からない事はありませんが、ピュアストライクと比べると劣りますからね。

スライス系のショットも打ちやすいので、スライスでポジションを下げずにしのぐ → 機を見て高いポジションから勝負!というのが良いかと思いますね。

・黒いラケットが好き!
・薄いラケットが好き!
・フェデラーのプレーが大好き!
・でもRF97は使いこなせない!
って人には間違いなくオススメ出来る1本ですよ!笑

それぞれのインプレ記事はこちらから!

それぞれに良さがあり、どちらも好きなラケットなのでインプレ記事も沢山書いてきました。
過去のインプレ記事は以下のリンクからチェックしてみてくださいね!

XCALIBRE
人生最高の1本に巡り会う。TENX PRO EXCALIBRE
エクスカリバー x ブラックヴェノム インプレッション
ハイパーG (HYPER G) x XCALIBRE | 振ってなんぼ!打ってなんぼ!

ピュアストライク
ピュアストライクを2年間愛用して感じたこと。
バボラ大嫌いだった僕が、バボラ好きになった理由。
見た目はソックリでもハッキリ違う性能バボラピュアストライク 16×19 / 100

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