06-パフォーマンスアップ

ときど著「努力2.0」に学ぶ”変化”を勝ち抜く新しい努力の法則。[書評]

努力2.0ときど
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世界で活躍しつづけているプロゲーマーときど選手。
彼の活躍を支えている考え方、実践方法をまとめたのが「世界一のプロゲーマーがやっている努力2.0」です。

変化の激しいeスポーツ界で活躍を続けるときど選手の言葉には、これからの時代を生き抜いて行く僕たちにも役に立つヒントが満載

<こんな人にオススメ!>

・結果が出ずに悩んでる
・頑張りが続けられない
・不安で踏み出せない
・変化についていけない

こういった悩みを感じているアスリート/ビジネスマンにもぜひ読んでもらいたい一冊です。

プロゲーマー “ときど”とは?

著者であるときど選手は、日本を代表するプロ格闘ゲーマーのひとり。
本名は谷口一(たにぐち はじめ)さん。
その経歴から「東大卒のプロゲーマー」として知られています。

合理性を突きつめた”ときど式”での活躍とスランプ

ゲーマーとしてのキャリア初期から、超合理的なプレーを突き詰めた”ときど式”を武器に国際大会でも活躍。
しかしeスポーツ業界の全体の大きな変化により、この”ときど式”が通用しなくなり一転してスランプに陥ってしまったのでした。

これまでの方法を捨て、ゼロからやり直すことを決断。
試行錯誤の末、見事に復活を果たしました。

著書『論理は結局、情熱にかなわない』では彼の半生や、eスポーツでの活躍と挫折、”ときど式”を捨て復活するまでの道のりがまとめられています。

努力の”具体的な方法”をまとめた1冊

今回ご紹介する『世界一のプロゲーマーがやっている努力2.0』は、世界で活躍する為の考え方をより具体的にまとめた1冊となっています。

前記の通り超合理的な戦術で栄光を積み重ねてきたときど選手。
その戦術が機能しなくなった時、彼はどうやってその困難な状況を乗り越えたのか、どのように考えて自分自身を変化させていったのか・・・

これらの内容が分かりやすくまとめられているのが今作なのです。

反復の法則:負けの中に答えがある

ちゃんと理解してからじゃないと動けないよぉ

色々不安だし、失敗もしたくないしなぁ

僕はまさにコレ。
インプットばかりしてアウトプットの段階までなかなか進まない。
そんな僕が、ときど選手の本書から学んだ考え方の1つがこちら。

サイクルを速くする!

①インプット:必要な技術を学ぶ
②アウトプット:学んだ技術を試す
③フィードバック:試した結果から得た新たな発見を学びに生かす

重要なのはこのサイクルを回す「スピード」を、出来る限り速くすること。


ときど選手が戦っているeスポーツは、その性質上めちゃくちゃ変化が激しい世界
(ゲームの仕様変更、新しい選手の対等、情報の公共化・・・など)
事前に入念な計画や練習を行っていても、ゲームの調整1つで全てが台無しになってしまう可能性も。
ずっと変わらない明確な正解や手法・・・は、存在しない世界。

その中で大切なのは、[インプット]→[アウトプット]→[フィードバック]→[インプット]→・・・
このサイクルを出来る限り速くすること!
当然、最初は失敗すること、負けることだらけ。
でもその失敗にこそ突き抜けるヒントやチャンスが含まれており
負けたからこそ見つけられるものだったりするのです。

テニスに生かす:もっともっと試合に出よう!!

特にスポーツでは始めたばかりの頃は、なかなか試合に出る気持ちが湧いてこない・・・そんな気持ちになった事ありませんか。

じゃあ勝てるようになるまで試合には出ない?
ちがうんです。
試合に出るから勝てるようになるんです。
僕のブログを読んでくださっている、テニスプレイヤーのみなさん。
そういうことなんです!
もっともっと試合に出ましょう!
(自分自身にも言ってます。笑)

継続の法則:頑張りは「いらない」

元旦になると、新年の目標を立てたりしますよね。
その時に、こんな目標になってませんか?
『今年は頑張って〇〇をする!!』
『〇〇を頑張って▲▲を達成する!!』
どうですか?

僕自身、振り返ると頑張って何かをするという目標になりがち。

何かを本気で継続したい、やり遂げたいときに意志の力に頼っていると、何も実現しません。
(中略)
自分が「動く」のではなく仕組みに「動かされる」ようにするのです。

あぁ、的確過ぎて胸が痛い。笑
特に年始は気持ちが切り替わってやる気満々、気力充実。
その時の調子をベースに考えられた目標や計画がどれほど実行出来るか・・・
そうなんです。大抵、途中で挫折したり、やらなくなってしまう。

この時に
「あぁ自分はなんて心が弱いんだ・・・」
なんて落ち込む必要はないんです。
考えるべき事は仕組みを作ること。

[仕組み] 行動をルーティン化

仕組み ≒ ルーティン化とも言えます。
ときどさんが受験生だった頃、
・自習室の席
・食事の時間
・食べるもの etc…
あらかじめ固定出来るものは、先に全て決めていたそうです。

決断による「意志力の消耗」を防ぐ為のルーティン。
これによって有限なリソースである意志力を、より重要な場面に割くことが出切るようになるのです。
スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、佐藤オオキといった、クリエティブな仕事に関わる方々が同じ色・形の服を毎日着ているのもこの意志力の消耗を防ぐ、という狙いがあるとか!

日常生活に生かす:ルーティン化を目標に組み込もう!

例えば部屋が散らかり汚れてしまっている場合、「今年は頑張って掃除をする!」と目標を立てるより、「毎週土曜の朝イチは床を掃除をする」という具体的に習慣化させる目標の方が、継続や達成がしやすそうなのが想像出来ますよね。

・ヒトの意志の力は有限。
・意志の力だけに頼らない。
・出来るだけ無駄に消耗しない。

今年はここを意識して目標を立てましょ!

まとめ:正解がない世界を進む為のバイブル

ときど選手がこの本の中で述べている考え方は、eスポーツという変化が激しく明確な正解がない(or正解が変わり続ける)世界の中で培われたもの。

これってつまり
これから僕たちが生きていく世界にも当てはまるのでは。

正しい働き方?
間違いのない人生プラン?
安心な老後の生活?

一般的に言われているような”普通や正解”が、必ずしも当てはまらなくなりつつある現在。
今後も大きく変化していくであろうこの世界を、生き抜いていく為のヒントが満載のこの1冊。
オススメです。

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年末年始のお休みに気になる本をイッキ読みして、
新しい時代を生き抜くマインドを手に入れてみませんか。

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