・スナップバックの効果を計測
・ナイロンストリングにチェーングリスを塗布
・ZEPPテニス2センサーで変化を確認
・塗ったら数値が向上した!
・数値以上に感覚的な違いがあった!
グリスによる性能アップをセンサー計測!
今回の記事内容を動画にまとめてあります!
グリス塗布によるスピン量の変化、テニスセンサー(ZEPP TENNIS2)を使ったデータ計測が目で見て分かるようになっています。
結果から言うと、ピュアドラ×ブリオ1.30mmに塗布しスピン量の増加が確認出来ました!
更に、グリスを塗った事で打球感がスッキリするというオマケつきでした!
スナップバックは回転量に大きく影響する
テニスをやっている人なら、一度はスナップバックという言葉を聞いた事があるのではないでしょうか。
インパクト時に、ストリングが一旦ズレて元の位置に戻る動きの事ですね。
特に、ポリエステルがスピンを掛けやすい理由はこのスナップバックによるところが大きいとされています。
滑りが良くなれば回転量増える?
今回のテストは、グリスをストリングに塗る事でスナップバックが増える = 回転量が増える、のではないかと予想しています。
今回のテストは「人一倍テニスを楽しむ方法」のストリングに関する記事をベースにしています。
ストリングの変化について、データに基づいて解説をされています!
ストリングにグリスを塗ったら性能が変わるはず
そのスナップバックを引き出す為に、ストリングの滑りを良くする潤滑剤が販売されています。
ストリングに塗布する事で、動きにくかったストリングが滑らかにスライドするようになるそうなんです!
自転車のチェーン用グリスを使ってみた
スピンプラスを買っても良かったのですが、滑らす目的なら手持ちのグリスでも良いのでは?と思い、自転車のチェーン用グリスを使用しました!
計測方法:ZEPP テニス2センサーを使用
今回もセンサーはZEPP TENNIS2 SENSORを使用しています。
計測項目は平均球速・平均回転数の2つです。
壁打ちのストロークで検証
再現性を高めるため、今回は壁打ちストロークで計測を行いました。
70-80%程度のパワー、無理なく打ち続けられるくらいの感覚で打ってます。
計測結果:速度は減少し、回転数は増加!
結果はご覧の通り。(センサーの設計上、自動的にトップスピン/ドライブ/スライスの3つに分類されるようになっています。)
ほぼ全ての項目で、球速は低下・スピン量が増加という傾向が見られました!!
特に注目すべきなのはトップスピンの項目。
(ドライブ = 1200rpm未満の打球を指しているようです。)
<フォアンハンドトップスピン>
球速:3.26%減少
回転数:4.07%増加
<バックハンドトップスピン>
球速:3.16%減少
回転数:6.82%増加
いずれも球速が減少し、回転量が増加する傾向がみてとれました。
スイングパワーがより回転量に変換されてるという事ですね。
打感などの変化はハッキリ分かる
実際に打ってみると、塗布する前後の違いは予想以上に大きかったです!
ハッキリと違いを感じるレベルでした。
まずはストリングの引っ掛かり感が良くなり、弾道が若干上がりやすくなっています。
もう一つは打球感が軽やかになり、ボールがスムーズに飛んでいってくれます。
ストリングを張り替えたばかりの時の感触に近い気がしました。
XCALIBREでは同様の結果にならず
動画には載せていませんが、XCALIBREにナイロンストリングの組み合わせで同様のテストを行いました。
ピュアドライブのような、回転量の増加は確認出来ませんでした。
ストリング種類が違うからなのか、センサーの設定がピュアドラのままだったからなのか・・・いくつか理由はあるかもしれませんが、正直はっきりとは分からないですね。
まとめ:グリスによってスナップバックは増加すると思われる!
今回のテスト内容のまとめです。
・滑りにくくなったストリングにグリスを塗布
・ピュアドライブxブリオ130でテスト
・ZEPP TENNIS2センサーでデータ計測
・自転車チェーン用のグリスを使用してみました
・球速は減少、回転量の増加が確認出来た!
・打球感はよりフレッシュな感触に変化
・別のラケットでは回転量増加が確認出来ず。
・グリス塗布により性能/打感が変化するので、試す価値あり!
効果の程度はセッティングやグリスの種類によって変わると思いますが、打感も変わるし気になっている人は一度試してみるのがオススメです。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました!
皆さんはこういった潤滑剤って使った事ありますか?
テニス専用は数種類しかありませんが、機械用のオイルやグリスを含めると種類はほぼ無限!笑
試した感想や、気になっている事など、お気軽にコメントしていただけると嬉しいです!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!