01-ラケットインプレ

ピュアドラ使ったら楽に勝てるなんてきっと幻想だ。|ピュアドラ再挑戦・最終回

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これまで複数回に渡りお届けしてきた、薄ラケ好きな私がピュアドライブに再挑戦するこの企画。
今回はこれまでを振り返り、ピュアドライブを使えるようにするためのセッティングの方向性、考え方、実情などをまとめた最終回です!

結論:ピュアドラが合ってるかどうかが重要

結局さ、ピュアドラ使えば楽に良いショット打てちゃうんだろ?
ずるいよな・・・なぁ?

こんな事を言ってる人、あなたの周りにもいませんか?
僕の周りには・・・います。
というか、かつては自分も同じように思っていました。

結論から言います。
「ピュアドラだから楽に良いショットが打てる」ではなく、「その人に合っているラケットを使っているから良いショットが打てる」のです。

ピュアドラは言い訳にならない。

特に薄ラケを好んで使っていたような人がピュアドライブに変えれば、簡単にスピンが掛かるしスピードも出ると感じるはずです。
それまでのショットが60点〜70点くらいの出来だとしたら、ピュアドラにするだけで80点、下手したら85点くらいになってしまう事もあるかもしれません。
そりゃ驚く人も少なく無いでしょう。

でもこの驚きって言い換えると、それだけ自分の感覚と打ち出されるボールに乖離が生じてしまっているという事

テニスはフィジカル、スキル、メンタルなどが複雑にミックスされた、非常に繊細なバランスの上で成立している戦いです。
相当なプレッシャーが掛かっている時に、[自分の感覚]と[打ち出されるボール]に乖離がある状態のまま自信を持って打ち込めますか?

きっとほとんどの人は無理なはず。

セッティング:薄ラケと異なるアプローチ

ここからは、ピュアドライブのセッティング方法についてフォーカスして語りたいと思います。

今回やってみて気づいたんですが、そもそも薄ラケとピュアドライブだとセッティングの方向性・考え方が違いました。

薄ラケ:ストリングで性能を補っていく

基本的な考え方としてはフレーム側で不足している性能をストリングで補っていくような感じです。

プロスタッフ97、CX2.0、XCALIBREといった薄ラケをこれまでに購入し
、ストリングは最初にブリオ1.30mmやポリツアープロ1.25mmを使用してテストしていました。

そのテストの感触によって、次のセッティングを決めるのですが、
・打感が硬い → 柔らかいポリウレタン系にしてみる
・反発力、弾き不足 → ストリングをより細くしてみる
・スピン量不足 → ストリングの種類・太さを変えてみる

ストリングで性能面を補っていく形だったのです。

ピュアドラ:ストリングで感覚を合わせていく

じゃあピュアドラはどうなのか?
僕の感覚としては薄ラケとは逆で、ストリングによって感覚を合わせていく(場合によっては性能を制限する)という形でした。

パワーもスピン性能もフレーム側で十分まかなえているので、自分が使いやすいフィーリングに近づける為に弾き・ホールド感などを制限していく・・・そんなイメージでした。

ベストだったストリング:4G 1.30mm

ピュアドラで試したのは
ハイパーG 1.20mm x シンセ 1.30mm
ブリオ 1.30mm
ブラックヴェノム 1.25mm
ミクロファイバーX 1.34mm
4G 1.30mm
の5パターンでした。

最終的にベストの感触だったのは4G 1.30mmでした。
これまでの薄ラケだったら絶対に選ばない類のポリ、そして選ばない太さでしたね。

ブログでセッティングの詳細を公開しつつ、多くの方からアドバイスを頂いた結果、ある程度問題なく使えるセッティングを見つける事が出来たのでした。

1人では絶対に辿りつかなかったです・・・・
(アドバイス下さったみなさま、ありがとうございました!)

乗り換えるかどうかで言ったらNOです。

はい、NOです。
もう売りました。笑

ピュアドライブで多少球速が上がったショットもありましたが、その差は乗り換えようと思うほどのアドバンテージには思えませんでした。

ピュアドライブだけが選択肢ではない

というのも、ピュアドライブが日本に本格的に上陸してすでに20年以上。
最初は黄金スペックの中でも明らかに頭一つ抜けた存在でしたが、2020年の今は様々なスペックの優れたラケットが販売されています。

僕の場合で言えば、感覚的にも打てるボールの質もピュアストライク16×19の方が明らかに上でした。
ピュアストライク以外にも、98平方インチならG360ラジカルMP、100平方インチならHEADのSPEED MPやEZONE100など、本当に沢山の選択肢が(求めれば)用意されています。

“黄金スペック”にもかなりのバリエーションがある

2020年時点で、ピュアドライブ以外にもいわゆる”黄金スペック”に属するラケットはたくさん有ります。
使用感や特性にかなりバリエーションがあるため、
ピュアドラがダメだった = 黄金スペックが全部ダメ
にはならないと思います。

先日打ったダンロップのFX500は明らかにピュアドライブとは使用感が違い、かなり使いやすかったです。

ラケットが自分にあってるかどうかが一番重要

ラケットを変えたり、ストリングやセッティングをいじったりする最終的な目的(もしくはゴール)は、[打てるボールの質]と[感覚との一致]を高次元で実現させる為だと考えています。

ボールの質が良い・感覚と一致している、そんな理想的な状態を100点だとしましょう。
ピュアドラは比較的簡単に・多くの人にとっての70~80点を叩き出せる優秀なモデルだと思います。

でもその先の90点や95点という高得点を狙うには、自分に合ったラケットを選ばないとまず間違いなく無理です。
(合ってないラケットでは目指す気持ちにもなれないと思います。)

大切なのはピュアドライブかどうかじゃなくて、ラケットが自分に合っているかどうかという点
めちゃくちゃ当たり前の話ですが、とっても重要なポイントでした。

まとめ:ピュアドラも数あるうちのひとつ

では、この企画のまとめです。

ピュアドラ再挑戦まとめ

・結局ピュアドラにはしなかった
・セッティングの出し方が薄ラケとは異なる
・ストリングで性能を制限していくイメージ
・一番感触が良かったのは4G 1.30mm
・結局、自分に合ってるかどうかを見極める事が大事!

色々やってきた結果、自分に合ってるかどうかが大事という超当たり前の結論に至りました。笑
じゃあ自分に合っているかどうかをどう判断するの?っていう部分に関する考察は、まぁ非常に長くなるんでまた別記事にまとめて更新しますね。

<これまでの記事で紹介してきた製品一覧>

↓黄金スペックの元祖にしてトップセールスモデルのピュアドライブ。
とりあえず買ってみて合わなくても、メルカリでさっと捌けてしまうのもピュアドライブの凄さ。

   
↓感触が一番良かったのは4G 1.30mmの単張。
友達のピュアドライバーも4Gをずっと張ってるので、親和性の高さは間違いなさそう。

    
最後までお読み頂きありがとうございました。
今回の企画を考えて、ピュアドライブを購入してハイパーG1.20 x シンセ1.30で初打ちした時は・・・・あまりの打てなさに速攻で中止&メルカリが頭をよぎりました(笑)

でも最終的にアドバイスをもらいながら、ピュアドライブのセッティングの方向性が見えたのは本当に、本当に大きな収穫でした!
(その先を追求する気持ちには全くなれなかったけれど。笑)
こういうのもブログをやる楽しさの一部なんだなって、改めて実感する事の出来た瞬間でもありました。

このブログを読んで下さった貴方、アドバイスを下さったみなさん、本当に感謝しています!!!

今後もみなさんのパワーを時々お借りしながら、楽しく記事更新をしていこうと思います。

それではまた次回お会いしましょう!

POSTED COMMENT

  1. ぱんぴーてにす より:

    ピュアドライブは紛れもなく素晴らしいラケットですが、今は本当に、選択肢が増えましたよね(^^)
    高校生の頃、コート2面にピュアドライバーが8人揃ったことも有りましたが、今は各社の各モデルに分散していますよね(^。^)

    • Koto Masa より:

      コメントありがとうございます!
      僕も1面全員は経験がありましたが、2面8人はかなり面白い状況ですね(笑)

      流行り出したあともしばらくはピュアドラが性能も飛び抜けてるなぁという印象もありましたが、最近はもう本当に選択肢も増えて状況が変わりましたね!
      中厚系も面白いのが増えましたし!!

  2. あらた より:

    テニスってスポーツなのに
    道具のカスタマイズが可能だから、ミニ四駆とか果てはクルマいじりにも似た楽しさもありますよね!
    ギターとかも似てるかな?

    たぶん主さんはミニ四駆世代と推理笑

    こういう試行錯誤で味付け加えて、使いやすい道具にしていく過程は
    共感できるので読んでて楽しいです!

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