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[G360+ラジカルMP/PRO インプレ] しっかりしたフレームに大幅刷新!HEAD(ヘッド)RADICAL(2021)

全仏ベスト4・ATP FINALS出場などの活躍を果たしているディエゴ・シュワルツマンマレーやガリン、WTAではスティーブンスなど、ストロークを上手く組み立てるタイプの選手に多く愛用されているのがこのラジカルシリーズ。

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昨年末から今年にかけて、プレステージ/スピード/エクストリーム/インスティンクトがすでにG360+へと移行済み。残るはラジカルのみ!!
ヘッドからも新型のプロトタイプが登場しており、各メディアで話題をさらっています!

この新型のプロトタイプを打ってきたので、どこよりも細かいインプレッションをお届けいたします!

<TOPICS>

打ってきました新型ラジカル(プロトタイプ)

幸いな事に新型ラジカルの試打会に当選!
ラジカルMP/PROの2機種を打ってきた感想をレポート!!

実際に打っている動画インプレはこちら!

主に試打会の様子とMP/PROの感想&違い、新旧の変化したポイントなどを解説しています!

また以下の動画ではピュアドラVSやEZONE98など、現在販売中のラケットたちと比べてどんな感じなのか?という事をお話しています!
新ラジカルの具体的なフィーリングを把握したいという人は要チェック!

  
そして新型と現行(G360ラジカル)を打ち比べ&データ比較を行なっているのがこちらの動画!
ボリュームたっぷり(過ぎる)内容になっていますが、購入や買い替えを考えている人には参考にしていただけるはず!

プロトタイプはグレーにオレンジの配色!

プロトタイプはメタリックなグレーをベースに、オレンジでHEADの文字とMP/PROのモデル名のみがプリントされたミニマルなデザインとなっています。

グロメットやバンパーの構造も新しくなっており、現行G360+よりも全体的に肉厚な印象を受けました。

スペック詳細は全くの不明!

試打会参加者にも詳細なスペックは明かされませんでした!
普段は感覚とスペックの両面から考察出来るのですが、今回は感覚のみでインプレ!
個人差が大きくなる可能性が高い事はあらかじめご了承下さい。

・詳細なスペックは不明
・性能などは”体感”評価になっています
・人によって差が生じるかも!

12/4追記:デザイン+モールド変更が公式アカウントから発表!

2020年12月4日未明、HEADのグローバルオフィシャルアカウントからデザインの全貌が明らかに!
これまでとは大きく色味が変化し、オレンジをメインにシャフト部分にグレーというデザインに変化しました!

スペック:意外と変更点も多い??

スペックも公開されましたので、主要モデルであるMPとPROの数字を一覧にまとめました!

モデルMPPRO
フェイス
[平方インチ]
9898
重さ[g]300315
バランス
[mm]
320315
フレーム厚
[mm]
20/23/2120/21.5/19
ストリング
パターン
16×1916×19

前作から変わった部分を赤字にしています。
また、この主要2モデル以外にも102平方インチのS・LITEも用意されています!

変更点MPは300g、PROは315gに重量増!

大きく変わったポイントはこちら!

MP:295gから300gに増加

PRO:310gから315gに増加
+20/23/21から20/21.5/19に薄型化

伝統だったMP=295gを廃止し、最も市場の分厚い300gに変化。
ピュアドラやVCOREなども射程圏内に入りそうなスペックとなりました。

PROは重量増加+MAX21.5mmとフレームの薄型化が行われ、完全に薄ラケと呼んで良いスペックとなりました。
(試打会で感じたハードさ・・・間違いではなかったようです。笑)

モールド(金型)が変化している事にも言及!

さらに少し前の投稿では、新しい金型を使用している事にも言及!
より丸みのあるフェイス形状や、新しいストリングパターンなどが採用されているようです!

テクノロジー:グロメットとパターンも進化

主なテクノロジーはこちらの4つが採用されています。

・グラフィン360プラス
・サウンドグロメット
・コントロールパターン
・バリアブルビーム

G360+:エネルギー伝達としなやかさを両立

グラフィンと柔軟性にすぐれたスパイラルファイバーを組み合わせたのがグラフィン360プラス。剛性が上がる事で優れたエネルギー伝達を実現しつつ、打球感のしなやかさもプラスしたのが大きな特徴です。

サウンドグロメット:糸の動きと音を最適化!

今回のラジカルにはサウンドグロメットという新しい構造を採用。
ストリングの動きを良くしてパワーを向上させ、インパクト時の音や振動を最適化させる働きがあります。

コントロールパターン:制御しやすさもミックス

前作よりも少し密にストリングを配置している16×19パターンを採用した事で、パワーとコントロール性のバランスの良さを実現しています。

バリアブルビーム:テーパー付きで性能アップ

フレームの厚みが場所ごとに変化するテーパー付きのフレーム形状が、パワーやコントロール性能、スピン性能などを高い次元で実現をしています。

セッティング:LYNX TOUR / CAVIARなど

インプレの前にざっくりとセッティングについて解説!
ストリングは多くのユーザーが選ぶであろう、ポリエステル素材のものをチョイス。

試打会:LYNX TOUR 125を46ポンド

ラケット・ラジカルMP
・ラジカルPRO(プロ)
(どちらもプロトタイプ)
ストリングHEAD
LYNX TOUR
1.25mm
テンション46ポンド
張り方1本張り
重量増加+17.9g

MP/PROのどちらもストリングはヘッドのLYNX TOUR(リンクスツアー)がセッティングされていました。張り上げ後の重量増加は+17.9gで、多角形ポリの中でもかなり重たい事が分かります。

セッティング:4種類以上をテストしてみました!

試打会後もモニターラケットをお借りする事が出来たため、複数のセッティングでも試してみました!

・キャビア1.20 45ポンド
・ナイロンxナイロン ハイブリッド 45ポンド
・ブラックコード1.24 45ポンド
・ブラックヴェノム1.25 x 4G1.30 42ポンド

ストリングはこんな感じでテストしています!
また、グリップのレザー化、鉛テープによる加重など、かなり手を加えています。

打感:しっかり感が増している!?

打球感としてはしっかり感(かっちり感)が強まり、よりアッサリした味付けになったように感じました!

MP:カチッとした打感+軽めの手応え

MPはLYNX TOUR、キャビアの両方でテストしましたが、どちらも基本的にはカチッとした打球感でした。
G360MPはしっとり+ホールド感がある印象だったのですが、新しいラジカルMPはもっと乾いた感じでフレームの変形も少なく感じました。
良く言えば弾きが良く、ネガティブな言い方をすれば球離れが早いという印象。インパクト時の手応えはPROよりも軽かったです。

PRO:引き締まった打感+よりしっかり!

MP以上にしっかり感の強かったPRO。緩めのスイングではあまりホールド感も弾きも感じないのですが、フルスイング+スイートエリアで捉えられれば「ボコーン!」と重たそうな球が飛んで行ってくれました!
LYNX TOURも弾きが少ないストリングだという事もあって、インパクト時の手応えは重め!

RA値は違いそうだけどどっちかは分からない!

前作G360MPのRA値(=フレームの硬さ)がだいたい68前後、打感は結構ホールドする感じありました。
それと比べると新型のプロトタイプは明らかにしっかり感や弾きを感じました。
普通に考えると前作のRA68以上はありそうに感じましたが、[フレームの硬さ] = [打感の硬さ]とは限らないので数値が上がったのか下がったのかは断言出来ないところ。
グロメット等も形状が異なるので、その影響もあるのかも!

・しっかり感の強い打球感に変化
・MPは乾いた打感+軽めの手応え
・PROはしっかり打感+重めの手応え
・G360よりも乾いた打感

性能:振り抜いた方が良さが出るラケット!

コートの中に入って振り切る積極的なプレーでラケットの良さを強く感じました!

パワー:弾きで飛ばすMP / 重みで飛ばすPRO

ラケットのパワーの出方はMPとPROではかなり違いと感じました。
MPはフレーム自体がある程度弾いてくれる感触があり、緩めのスイングや僕ぐらいのスイングスピードでもパワーを出しやすかったです。

一方のPROになると弾く感触は薄く、ラケットの重みによってパワーを出していくような印象でした。そのためスイングスピード(≒筋力)がある人が使うと強烈なボールが飛んでいきます。MPからプロに持ち替えてスイングスピードが落ちてしまう人にはメリットが感じづらいモデルと言えそうです。

スピン:平均的。厚めの当たりで打ち込むが吉

ボールの引っ掛かり感や弾道の上げやすさはそれほど良くはなく、スピン性能自体は98平方インチの平均レベルという印象。
擦るようなスイングをしてしまうと持ち上げきれずにショートやネットをしやすく、厚めの当たりで打ち抜くフラットドライブの方がラケットの良さを感じられると思います

個人的には振り回しやすいMPの方がスピン量を調整しやすかったです。PROはしっかりとボールを食いつかせるだけのパワーがないと”カシュカシュ”なボールになってしまうので、やはり振り抜ける人向け。

取り回し:少しヘッドは重めだけど気にならない

MPは少しヘッドに重みを感じますが、いわゆる黄金スペックを使える人であれば全く問題がないレベル。
PROはもう少し重みを感じ、極端に重たいワケではないのですが長時間振り回すにはかなり体力が要求されそうです。

瞬間的な操作は素直にMPの方が楽でした。

1番打ちやすかったのは・・・サーブ!!

試打会など合計5時間近くラジカルを使いましたが、1番打ちやすかったのはサーブでした!
振り回しやすさ、ボールの引っ掛かり感・・・など違和感が少なく、自分の意図を反映しやすかったです。球威に関してはストリングセッティングや重みの調整で+アルファ出来そうです。

・積極的なプレーにフィット!
・MPは弾きでボールを飛ばす
・PROは重みでボールを飛ばす
・スピンは平均。厚い当たり推奨
・重みはあるけど取り回しOK
・サーブは違和感なく打てる

新旧比較!G360ラジカルとはどう違う??

現行モデルであるG360ラジカルMP(以下G360MP)との違いをまとめました!

打ちやすい弾道や飛びが結構違う!

G360+ラジカルMPは食いつきが良く弾道が上げやすいいのですが、新型は食いつきが抑えられていてスピードが出しやすさがより強調されているように感じました。高い弾道よりもフラットドライブ系で良さが光る仕上がりと言えそうです。

打感の柔らかさを優先する場合はG360+の方がオススメになりますが、

グロメットなどの構造が全然違う!

グロメットの深さや構造が全く別物!
プロトタイプのグロメットの方がボリューム感があって、より頑丈そうに見えます。

ヨーク部分のグロメットも変更されており、新型は外からストリングが見えにくい構造になっています。
これらの構造が旧作以上にダイレクトな打感につながっているのかな・・・と予想しています。

おそらく金型もこれまでとは別物・・・?

そして大きな声では言えないのですが、モールド(金型)は前作とは別物になっているように見えます。極端な違いはありませんがフェイス形状は新型の方が若干横広になっています。

・外観上の違いもある!
・グロメットの構造が変化
・ヨーク部分も形状変更有り
・フェイス形状なども若干変更

ここが気になる:硬さとスイートエリア

・G360よりも打感は硬く感じた
・スイートエリアが意外と狭い

G360に比べると打球感は硬めにシフトしている点と、スイートエリアが意外と狭いのが気になった点でした。
どちらもストリングのセッティングの影響が大きく出る部分でもあるので、今後も複数のストリングをテストしてより良いフィーリングが出せるようにしていく予定です!

ヴェノム+4Gのハイブリッドが1番好感触!

色々とテストをしましたが、1番感触がよかったのはRPMブラスト1.25mm+4G1.30mm(42ポンド)でした!
ボールの持ち上がり感が弱かったのを、ポリxポリのハイブリッドにする事で食いつきが良くなった事で克服。また、テンションを普段よりも少し下げた事で嫌な硬さも感じる事なく打つ事が出来ました。

重さを+7gほどアップして使いやすさアップ

ノーマルでも面の安定性は悪くなかったのですが、相手のボールに少し押し負けるような感触がありました。
レザーグリップに巻き替えバランスが下がってしまった分、フレームの3・9時部分に合計7g程度の重りを追加した事で全体的な使いやすさが飛躍的にアップしました。
長時間使う事を考えるとここまで重くする必要はなさそうですが、体力に合わせて重さを足して上げた方が良いショットが打ちやすく感じられると思います!

まとめ:しっかり感が増した新ラジカル

新型ラジカル(プロトタイプ)まとめ

・プロトタイプをインプレ
・よりしっかり感が増したフレーム
・MPは弾きによるパワーと操作性
・PROは重みで押し込むパワー
・厚い当たりで打ち込むのがベター
・RA値の差はなんとも言えない
・サーブは違和感なく打てた
・グロメットやフェイス形状に違い
・振り抜く人にオススメ!

おまけ赤(オレンジ)色のラケットが続々!

ラジカル以外にも2021年はヨネックスのブイコア、ダンロップのCXシリーズなど、赤色を基調としたラケットが続々とモデルチェンジが予想されています。

特に各ブランドの競技志向高め(=打感も性能も妥協しないモデル)なカテゴリーになるため、激しい戦いが展開されそうな予感!

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