・高い精度のコントロール
・雑ない振動は減少
・厚い当たりを引き出す使用感
・ストロークでの攻撃力◎
より引き締まった打感!
バボラ・ピュアストライク 16×19 2019モデル
(Babolat PURE STRIKE98 16/19)
ドミニク・ティエム(Dominic Thiem)が使用しているバボラ・ピュアストライク(Babolat PURE STRIKE)シリーズ。
今回、シリーズの中でも最も人気のあるピュアストライク98 16×19 2019年モデルをレビュー。
Embed from Getty Images2017年モデルは100を2本、16×19を3本持っていたくらい大好きで、自分としては珍しく長期間愛用したモデルでもあります。
2017は2019でどう違うのか?どう良くなったのか?という点についても、しっかり解説していきます。
じつは大きく変わった2019年のピュアストライク
「ほぼ変わってないんじゃないかなー」なんて様子見してましたが、、、打ってびっくり!
2019モデルになって打球感と使い心地が大きく変わってました!
コントロールモデルとしてしっかり進化した納得の仕上がりでした!
デザインはより力強い男前なものに変更
前作から一気に男前な力強いデザインに変化。
見た目に関しては好き嫌いが分かれそうな所ですが、現物は意外と”アリ”な仕上がり。
白色の部分も、前作は完全な白無地でしたが、2019モデルでは良く見るとキラキラした白色に変わっています。
スペック&テクノロジー
ここからはピュアストライク98 16×19 2019年モデルのスペックやテクノロジーについて解説していきます!
スペック:前作から変更はなし。
モデル名 | バボラ ピュアストライク 16 x 19 |
フェイス サイズ | 98平方インチ |
重さ | 305 g |
バランス | 320 mm |
フレーム厚 | 21.0 ~ 23.0 mm |
長さ | 27インチ |
ストリング パターン | 16 x 19 |
RA値 | 70 |
スペックに関しては前作からの変更点はなし。
ピュアドラもアエロも基本スペックは変えないので、その点では安心感があるのがバボラのラケット。
RA70で98平方インチラケットとしては比較的硬め。
前作のピュアストライクVSはRA67でしたが、バボラのラケットはほぼ全てRA70以上となっています。
C2 PURE FEEL
今作で新たに採用されたのがC2ピュアフィール。
SMAC社の高機能素材をフェース部に配置、振動吸収性の最適化を図りより心地よい打球感を実現するために採用されたテクノロジーとなっています。
樹脂パーツの形状変更
ヨーク部分の樹脂パーツ(上:2019、下:2017)が大きく変わりました。
今まではウーファー型の黒い樹脂パーツを使用していましたが、2019モデルは赤くフラットな構造へと変化しています。
これだけ形状が違うと打球感にも影響していると見て間違いなさそうです!
セッティング:ブリオ1.30mmを45ポンド
ストリング | バボラ ブリオ 1.30mm |
テンション | 45ポンド |
張り方 | 1本張り |
フレーム重量 | 319g |
総重量 | 338g |
今回もストリングは、バボラ・ブリオ1.30mmを45ポンドで張っています。
なおグリップはレザーに巻き替え済み、フレームのみの重量で319g、オーバーグリップを含めた総重量は338gとなりました。
ここ最近で使用した中では1番重い仕上がりになってます・・・
相変わらず打ちやすいピュアストライク!
しょぼくない方の動画もしっかり作ってありますとも!
— TRUEMAN@アドバンテージ・ブログ (@ADVNTG_kotodama) March 21, 2020
(モチベーション維持にはこういうのも大切!!笑)
ピュアドよりも芯があり安心して振り抜けるので、僕はこちらが合っているっぽい。
前作(2017Ver.)よりも打球感はクリアになっており、BOX薄ラケ派には現行モデルの方がフィットしやすそうですね!😀 pic.twitter.com/1ynCg9tlmU
最初の動画ではだいぶミスしてますが(笑)、相変わらず打ちやすいピュアストライク!
特にストロークを厚めの当たりで打ち込んでいく時の安心感・安定感はさすがの一言。
打感:雑味がなくなりカッチリ感が増加
まず打ってみて感じたのは、打球感が大きく変わっているという事でした。
手に伝わってくる振動が一枚フィルターを通しているような、前作よりも無駄な振動が抑えられているように感じました。
2019モデルの方が若干マイルドでありながらも、雑振動が減った事でクリアにボールを感じ取りやすくなったのは大きな進化ですね!
性能:よりオールラウンドに使いやすくなった
ストローク | 2 | とにかく安心して打てる |
ボレー | -1 | バランスなのか打ちにくい |
サーブ | 1 | 回転もフラットも○ |
ドライブ | 2 | 前方向に打ち抜ける感覚 |
トップスピン | 0 | 回転量はそこそこ |
弾道の高さ | 0 | 平均か僅かに高い印象 |
スライス | 0 | 若干打ちにくく感じた |
反発力 | -1 | 弾きではなく力で飛ばす |
パワー | 1 | 球威は十分ある |
ホールド感 | 1 | 乗る感覚はある |
安定性 | 1 | 剛性はあって安定してる |
操作性 | -1 | 重みで取り回しは悪い |
振り抜き | 1 | 振り出すと一気 |
減衰性 | 0 | 気にはならない |
快適性 | 0 | 操作性が唯一気になる所 |
打感がクリアになった事で、ボレーやタッチショットも打ちやすくなったように感じます。
ストロークからボレーまで、前作よりもオールラウンドに使いやすくなってますね。
パワー:前作とほぼ同等か、少し抑えめ
ラケットのパワー自体は、2017年モデルとほぼ同等か若干抑えめの印象。
2017はスイングスピードが多少遅くても、スイートスポットを多少外しても、しっかり食いついて飛ばしてくれる感じが強くありました。
2019は食いつきは振った分だけ増えるし、スイートスポットを外すとそれなりに飛ばなくなる・・・そんな感じでした。
パワー優先の2017
打球感優先の2019
という違いを感じました!
スピン性能:調整がしやすくなった2019
スピン性能も2019と2017ではちょっと違いました!
2019の方がフラット〜トップスピンまで、回転量の調整がしやすく感じましたね。
トップスピンストロークを打ち込み続けたい!というプレイヤーには2017の感触の方がフィットしやすいかもしれません。
新旧の違い:打球感の違いが1番大きい
実際に打ってみて、2017と2019の1番の違いは打球感でした!
球持ちが良くパワフルな2017、クリアな打感を実現した2019という感じですね。
→ 2017年モデル:ピュアストライクのインプレはこちら!
樹脂パーツの違いによる性能差なのかも
新旧で大きく感触が異なっているのは、ヨークの樹脂パーツの違いが大きいのではないかと感じました。
2019年モデルに2017用グロメットをつける事が出来るので、グロメットだけ交換してみて感触の変化をテストしてきました!
やはり樹脂パーツを交換すると2017モデルっぽさが戻ってきますね!
バンパーが約1.5g軽く、操作性が良くなるという副作用も!!!
強めのホールド感や操作性を求める人には、バンパー付け替えのカスタムはありですね!
まとめ:ピュアストライク98 16×19(2019)
ではこの記事のまとめです!
・ピュアストライク16×19の2019年モデルをインプレ
・前作よりもクリアな打球感
・フラットドライブ打ちやすい
・回転量も調整しやすい
・タッチショットも打ちやすくなった
・パワーだけなら2017が上かも
・グロメットカスタムもあり!
ライバル比較:スペック的にはVCORE98
スペック的に近いのはYONEX VCORE98。
VCOREの方がフレーム剛性(特にシャフト周辺)が高いようで、打球感はもっとカッチリ。
ボールスピードで押しこみたいオールラウンダーにはVCOREをオススメ!
EXTREME TOURもかなりにた性能!
振り抜きが良くシャープなボールの飛び、十分なボールの引っ掛かり感を兼ね備えた良作がこのEXTREME TOUR。
スペック的にはほぼピュアストと同じですが、エクストリームの方がキレ味鋭いショット向きという感じ!
この他にもラケットのインプレをいくつも用意していますので、合わせてチェックしてみてくださいね!
→ ラケットインプレッション一覧
<紹介した製品一覧>
今回も最後までお読み頂きありがとうございます!
いやー、予想よりも新旧の感覚の違いは大きかったです。
ピュアドラ・ピュアアエロがモデルチェンジの度に「合う/合わない」が分かれてしまっていたのを他人事のように眺めてましたが・・・ピュアストライクも(ピュアドラほどではないけど)一部のユーザーにとっては合わなくなったと感じる変化だったかもしれません。
試してみたいセッティングや、相性が良かったストリング、またこれまでのピュアストライクとの思い出などもぜひコメントしてくださいね!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!