どうも、ラケットにはしなやかさもパワーも欲しいコトウダマサト(@advntg_kotodama)です。
前作の衝撃的な登場から数年、モデルチェンジによって新たなスペック・コスメティックを手に入れた『ウイルソン・クラッシュ98v2』をインプレッション!
大幅なコスメの変更+スペックの微調整が施され、これまでとは違うプレイヤー層からも注目を集めそうなクラッシュ98V2。
初代(前作)のようなしなり感は薄まり操作性も良いとは言えませんが、実戦の中で相手を押し切るのに十分な球威を出しやすくなり「攻撃的なラケット」に仕上がっています!
メリット | デメリット |
・ハッキリとした打球感 ・洗練されたデザイン ・ほのかなしなり感 ・振り抜いた時の球威 ・スピードが出しやすい |
・前作100の柔らかさは無い ・操作性は低い ・クラッシュらしさは少ない |
この記事では『Wilson CLASH98 V2』を徹底的に解説させて頂きます!
・球威で押し切りたい人
・スピードを追求したい人
・重みを使ったプレーをしたい
・フラット系主体でプレー
・渋いデザインが好き
ウイルソン クラッシュ98 V2
(Wilson CLASH98 V2)
2019年2月に登場し”圧倒的なしなり感“で市場を沸かせた初代クラッシュシリーズ。
2022年3月にモデルチェンジが行われ、新たなコスメティック+新たなスペックとなったのが「CLASH98 V2」です!
ワインレッドを基調に、黒を差し色に使った落ち着きがありつつも”格好いいデザイン“に進化。
コート上でも映えるカラーリングと、クラッシュ独自のシャフト形状は他には無い存在感を放っています。
シャフトには”CLASH”の文字がエンボス加工で刻まれています。
クラッシュ98V2のスペック/仕様
モデル名 | wilson CLASH98 V8 |
フェイス サイズ | 98平方インチ |
重量 | 310g |
バランス | 306mm |
スイング ウェイト | – |
フレーム厚 | 23.5mm |
ストリング パターン | 16×20 |
グリップサイズ | 2,3 |
発売予定 | 2022年3月 |
価格 | ¥28,600 |
ストリングパターンが16×19から16×20に変更されました!
RA値は前作55から60に変化
RA値については前作が約55と市販品最小クラスでしたが、今作ではRA60という現実的な数値へと改善されています。
(※RA値についてはTennisWarehouse参照)
クラッシュ98 V2の特徴:独特のシャフト形状
独特なフレーム形状は前作から引き継がれており、シャフト内側は台形に凸状の出っ張りがくっついたようなフォルムになっています。
プロスタッフv13やブレードv8などに採用されている”FORTYFIVE”が採用されています。
個人的に気になったのがここ。
フレームトップのグロメットが山なり形状になっていて、バボラのウーファーにそっくり。
クラッシュ98 V2をインプレッション!
トップスピン
スライス
ボレー
サーブ(スピード)
サーブ(回転系)
振り抜き
取り回し
フラット系を撃ち抜いた時の球威が凄まじく、パワーで相手を押し込むようなプレーにフィットするラケットに仕上がっています!
打球感:柔らかさが減り打ちごたえの強い1本
RAが上がったこともあってか初代クラッシュのような”底のないしなり感”は薄まり、しっかりとした打ちごたえが生まれています。
ラケットの重みもかなりしっかり感じられるため、重みによるしっとり感は十分に感じられます。
それだけに腕や体にはあんまり優しくない気がします(笑)
性能:重みでスピードボールを打ち込める!
素振りをするだけでもヘッド側にしっかりとした重みを感じるクラッシュ98 V2。
操作性の面では厳しさを感じる場合もありますが、それだけに振り切った時の球速・球威は想像以上。
ドカン!と打ち込んで相手を押し込む・相手にミスさせるというようなプレーがしやすくなり、「これって本当にクラッシュ?」と思うレベルでした!
振り切らないと良さは発揮されません!
クラッシュ98 V2のメリット・デメリットまとめ!
・重みによるパワフルショット
・洗練されたデザイン
・フレームの安定性
前作からデザインが変わりかっこよくなったこと、フレームの剛性が上がり重さによるパワーもボールに伝えやすくなったのがV2の大きな魅力。
結果としてパワーで相手を圧倒するようなプレーにフィットするラケットに進化しています。
・操作性は悪い
・腕や身体に掛かる負担大きめ
重み+わずかなしなり感はあるものの、かなり重みがあって操作性は悪いです。
結果として十分な体勢で打てないと振り切れないため、プレイヤーに求められる運動量や負荷は大きめなラケットと言えます。
クラッシュ98 V2とライバルラケットを比較!
<クラッシュ98V2のライバル製品>
・VCORE PRO97
・Ki Q+TOUR
・CHROME100
・PRESTIGE TOURなど
ライバルとしては適度に重み+打ちごたえがしっかりあるタイプのラケットになりますね!
ライバルラケットとの比較一覧
モデル名 | CL 98 | VCP 97 | Ki Q+ | CH 100 |
---|---|---|---|---|
球威 | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ |
しなり | △ | ◎ | ◯ | △ |
食いつき | ◯ | ◎ | △ | ◎ |
操作性 | × | ◯ | △ | ◯ |
振り抜き | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
スピン | △ | ◯ | △ | ◯ |
ドライブ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
スライス | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
疲れにくさ | △ | ◯ | ◯ | △ |
クラッシュ98v2をライバルと比較すると、しなり自体はほどほどですが重みによるパワーを得られるのがメリット!
VCP97は同じ310gですがより優れた操作性+しなり感が得られます。
KiQ+は300gですが打ちごたえがしっかりあり、なおかつメタルサンドの恩恵で腕への優しさがGOOD。
CHROME100は黄金スペックですが食いつきが強く、インパクトでグッと押し込むような打ち方もしやすいです!
比較するのは結構難しいラケットでした(笑)
ウイルソン・クラッシュ98 V2:まとめ
・球威で押し切るハードスペック
・振り切った時の球威はすごい!
・ヘッド側が重く操作性は微妙
・柔らかさは控えめ
・ブンブン振って使う1本!