01-ラケットインプレ

ヘッド エクストリームツアー インプレ(HEAD G360+ EXTREME TOUR 2020) クセのない優等生!片手バックにもおすすめ!評価&レビュー

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クセの少ない優等生ラケット!

HEAD EXTREME TOUR

食いつきの良い打球感

高い操作性

バランスの良い性能

カスタム素材としても良し

6

パワフルさ

7

スピン性能

9

操作性

8

扱いやすさ

2020年に登場し、ジワジワと人気を高めてきている新モデル:EXTREME TOUR(エクストリームツアー)をインプレッション!

EXTREME TOURのここに注目!

・実はHEAD屈指のオールラウンダー
・全体の性能バランスが高くて使いやすい!
・スピン性能+優れた操作性!
・実はクセも少なく扱いやすい!
・片手バックも打ちやすい!
・NITEデザイン追加でさらにスキなし!
・カスタムする事でさらに良くなる!

スピード感のあるスピンボールで攻守ともに活躍してくれるこのエクストリームツアー。

オールラウンドな扱いやすさを求めるあなたに超おすすめな1本です!

期待のムゼッティが使用しているHEAD EXTREME TOUR!

近年、ATPのTOP100に多数の選手を輩出し”テニス強豪国“としての存在感を増してきているイタリア。
そのイタリアの次世代のスーパースターとしての活躍が来されているのがロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti)。

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2020年シーズン再開後、HEADエクストリームツアーにスイッチしてから戦績を飛躍的に向上させています!

さらにベテランのガルシア=ロペスもプレステージプロから、こちらのエクストリームツアーへのスイッチをテストしているようです。

・未来のスター:ムゼッティが使用
・ガルシア・ロペスもプレステージから移行
・片手打ちBHの選手に人気?

G360+から新追加されたTOUR(ツアー)

これまで100平方インチのフェイスサイズでシリーズ展開していたエクストリームですが、今回のG360+エクストリームでは98平方インチのTOUR(ツアー)が新たに追加。

スピンコンセプトにコントロールをプラス

エクストリームシリーズの特徴と言えば[スピン性能]と[パワフルさ]。
この2つの大きな特徴に加えて、98平方インチを採用した事で[コントロール性]をプラスするのがこのTOURのコンセプトになっています。

限定デザインNITE(ナイト)が追加

G360+エクストリームツアーのスペック

製品名グラフィン360+
エクストリームツアー
フェイスサイズ98平方インチ
重さ305g
バランス315mm
フレーム長27インチ
フレーム厚22/23/21mm
RA65※
発売日2020年7月
Tennis Warehosueより参照

最大の特徴としては98平方インチになった縦長フェイス
さらに同じカテゴリーのラケット(ピュアドラVS、アエロVS、FX500TOURなど)の多くがRA70※カタログ値なのに対し、エクストリームツアーはRA65と比較的柔らかめの設計となっています。

スピングロメットを採用しスピン性能を向上

エクストリームの大きな特徴となっているのがこのスピングロメット。
メインストリングの中央6本分(トップ部分)は通常の3倍くらいはありそうな大きさのグロメットを採用。これによりあらゆる方向にストリングが可動しやすくなります。

クロスストリングが通るフレームサイドのグロメットは、前後に伸びた長方形のような穴の形になっています。これによりストリングの可動域が広がり、ボールの食いつきをアップさせる事が出来ます。

・シリーズ初の98平方インチ
・RA65で若干柔らかめの設計
・スピングロメットを採用

エクストリームツアーの打球感:かっちりだけど少し掴む感触アリ!

打球感は基本的にはカッチリしたフィーリング。
スピングロメットのおかげなのか、ストリングが若干たわんでボールを掴むような感触もありました!

ほぼ同スペックのピュアドラVSやFX500TOURなどの方が弾き感は強くてパワフルになっていて、エクストリームツアーの方がホールドやスピンの掛けやすさに優れている印象でした。

エクストリームツアーの性能:全体のバランスが良い!!

飛び・スピン・コントロール性の3つがバランス良くミックスされた、癖の少ないラケットに仕上がっています!

ただノーマル状態ですと重量の軽さやストリングとの相性などもあって、僕のパワーではバウンド後にボールが伸びない感じがしました。

重量とストリングをカスタムしながら自分好みに仕上げていく、そんなラケットですね!

スピン:自然と掛かる!弾道も調整しやすい

スピンコンセプトのエクストリームシリーズの一角を担うラケットなので、スピン性能には問題なし。
極端なスピンではありませんが、スイングに応じた回転量が自然と掛かってくれるような感じですね。

弾道の上下も調整がしやすく、薄ラケ〜中厚系ラケットからの移行なら違和感も少なさそうですね。

パワー:弾きは良いけど重みが足らない

それほどパワフルなフレームではないですが、辛くは無い程度です。
ボレーでは多少弾きを感じられますし、ストロークでは振った分のパワーが素直に伝わるようなイメージ。

しかし速いスイング、速いテンポのラリーになるとボールに押し込まれてしまうような印象もあり、体力に応じて鉛テープによる加重をした方がラケットの良さを引き出しやすそうです。

操作性:トップライトで扱いやすい

バランスが軽いため、とにかく操作性は高いです!
フェイスが小さくフレームも薄いため、ピュアドライブなどのいわゆる黄金スペックなどよりも楽にラケットを操作出来るように感じました。

レザーグリップ化済み:ノーマルはフカフカ

ノーマルでは黄色いシンセティックグリップが巻いてあったのですが、コレがとってもふかふか(笑)
普段からレザーグリップを愛用している自分にはあまりにも柔らかすぎたため、レザーに巻き替えて使用しました。

片手バックハンドも打ちやすい!

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操作性の良さ、縦長フェイス、ボールの食いつき、スピン性能・・・それぞれがバランス良くミックスされている為、片手バックハンドがとっても打ちやすかったです!!
ムゼッティやガルロペがこのラケットを選んでるのも納得のフィーリングでした!

・打感はかっちり+少し掴む感覚
・性能バランスが良くクセも少ない
・意外と弾きがありボレーも楽
・スピン量は十分、弾道調整も楽
・操作性は高いが、重みが不足気味

EXTREME TOURはこんなプレイヤーにおすすめです!

・少し柔らかめの打感が欲しい人
・オールラウンドなプレーがしたい人
・振り抜きの良いラケットが欲しい人
・片手バックハンドで振り切りたい人

スピンやパワーなど全体の性能バランスが良い事と、同カテゴリー(ラウンド寄り+98平方インチ)では比較的柔らかめ打球感で食いつきがあるのがエクストリームツアーの特徴。

オールラウンドにプレーしつつも、要所で食いつきを生かしてスピン量を調整したり、操作性が良いのでボレーでも決めたり・・・そんな多彩なプレーを目指すプレイヤーには非常に心強い1本となるはず。

こんな人には合わないかも!

・パワフルなラケットを求める人
・グリグリ系のスピン掛けたい人
・柔らかい打球感を求める人

ラケット自体のパワー、弾き自体はそれほど強くないため、パワフルな飛びを求める人には不向きかも。
(よりパワフルなEXTREME MPがオススメ。)

パワーと関連する部分ですが、グリグリのスピンとの相性はイマイチ。
しっかり振り抜く厚めの当たりのスピンの方が、ラケットの良さを感じられるはず。

打球感の柔らかさ、BOX系フレームのようなしなやかさはそれほど強くなく、カチッとした感触を求める人向きと言えるでしょう。

動画インプレはこちらから!

扱いやすさ最高レベルのEXTREME TOUR、がっつりインプレしてます!

2020年総決算のラケット批評動画でも語らせて頂きました!

メインはEXTREME TOURではないのですが、T-Fightと打ち比べしました!

ストリングによって打球感を好みに調整出来ます!

ストリングを5種類ほど張ってテストをしてみましたが、ストリング次第で打感や性能が大きく変わるラケットだといういう事が分かりました。
それぞれの打球感と性能をざっくりと一覧にしました。

ストリング打感性能
TOROLINE
キャビア
1.20mm
かっちり
手応えは軽め
飛び:○
スピン:○
扱いやすさ:○
耐久性:○
Tecnifibre
マルチフィール
1.30mm
スッキリ
手応えは軽く飛ぶ
飛び:◎
スピン:△
扱いやすさ:○
耐久性:×
ゴーセン
G-SPIN3
1.23mm
柔らかめ
手応えがかなり重い
飛び:△
スピン:◎
扱いやすさ:△
耐久性:○
バボラ
ブリオ
1.30mm
板っぽい打感
手応えは普通
飛び:○
スピン:×
扱いやすさ:△
耐久性:△
RPMブラスト
+ VSタッチ
柔らかく食いつく
手応えは普通
飛び:◎
スピン:○
扱いやすさ:◎
耐久性:△
Tecnifibre
TRIAX
1.33mm
硬くないが撓みもない
手応えは少し重ため
飛び:×
スピン:△
扱いやすさ:×
耐久性:○

1番感触が良かったのはRPMブラスト(1.25)+VSタッチ(1.30)のハイブリッド。
次点はキャビアとマルチフィールが良い勝負という印象。
反対に感触が良くなかったのはブリオとTRIAXで、スピンが素直にかからず扱いづらい感じになってしまいました。

細ポリやモノ系の弾くストリングが好感触!

感触も性能も良かったのは比較的弾きの良いストリングを使ったセッティングでした。特に細めのポリなら飛びとスピン性能のバランスが良く、ラケットの良さを感じる事が出来ました。

細めのポリエステルか、モノ系のナイロンなどが相性が良いのかもしれません。
細ゲージxポリならキャビア/RPMブラスト/レッドコード/EXスピード/ハイペリオンなど、ナイロンであればマルチフィール/バイオロジックXX/ベロシティマルチなどのかっちりしているストリングが良さそうですね!

データ比較:ピュアストとほぼ同等の数値

今回もトスマシン+センサーを用いて、フォアハンド(普通/スピン/強打)の打ち比べを実施。
比較対象はピュアストライク16/19(2017)で、それぞれポリツアーストライク、キャビアが張り上げてあります。

キャビアを張っている2本を比べるとかなり似たデータとなっています。
普通のスイングではほぼ同等スピードながら、回転数ではピュアストが上。
スピン系のスイングではエクストリームツアーの方が球速が速く、回転数がほぼ同等。

ピュアストはしっかりとした重みがあり、スイングスピードが高まるほど球速もスピン量もアップする印象。
反対にエクストリームツアーは軽く振れる為、擦るようなスピン系スイングでは優れたデータを残しています。重さを足していけば、強打した時の球速もアップ出来そうに感じました!

・データ的にはピュアストとほぼ同等
・軽い分、擦るスピンでは優位な結果
・加重すればスピードももう少し出そう

ライバル:98平方インチ市場は激戦区!

従来からのボックス系だけでなく、パワーに秀でていたラウンド系のラケットが続々と登場した事で、一気に激戦区へと変化した98平方インチ市場

ピュアスト16/19:フレーム形状が実は似ている

ラウンドとボックスの中間的な形状という意味で、非常にエクストリームツアーと似ているピュアストライク16/19。
ボールの持ち上がり方・弾道などは似た傾向にあり、重み(SW)が大きい分だけピュアストの方がドカン!と強烈なストロークを打ち込みやすくなっています。(操作性はEXツアーの方が良いですね。)

CX200やプロスタッフ:実はライバルになりえるのでは?

意外にもライバルになりそうだなぁと感じたのがCX200やプロスタッフなどのボックス系。
というのもエクストリームツアーが思った以上に自然な使い心地があり、ボックス系フレームからでも移行出来るように感じたから

新型の登場によって再びボックス系随一の売り上げを叩き出しているプロスタッフですが、今後はラウンド系もライバルとなってくるはず。

新型発表が迫っているダンロップのCX200も意外なほど対抗機種としていい勝負が出来そうです!
グロメット側でも食いつき感を出しているEXツアーと、フレームのしなやかさで食いつかせるCX200というイメージで、この打ち比べはいつかしてみたいところ!

NOVA100:しなやかでパワーは控えめ

ラウンド+100平方インチでありながら、硬すぎずしなやかなフィーリングを持っているのがNOVA100。
スペックから想像するよりもパワフルさは抑えめになっており、それがかえって全体的な使いやすさに貢献しています。
エクストリームツアーより引っ掛かり感は抑えめで、スライスやボレーも織り交ぜながら戦うオールラウンダーにとってもオススメ。

まとめ:意外とクセがなく使いやすい!!

エクストリームツアー まとめ

・クセが少なくて使いやすい
・かっちり打感+若干食いつき有り
・自然なスピン量が掛かってくれる
・トップライトで操作性は高い
・鉛テープで加重がベター
・自分でカスタムして育てる1本!

その他にもHEADラケット・全機種を分かりやすく解説した記事もご用意していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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