意外とバランスの良いポリ
ルキシロン4Gをさらに柔らかい打球感にしたのが今回紹介する4Gソフトです!
インパクト時の衝撃は控えめ、意外と球離れが良くスピードが出しやすい、性能バランスの良いポリストリングに仕上がっています。
✅性能バランスの良いもの
を探している人にオススメ!
ルキシロン 4G ソフト
(LUXILON 4G SOFT)
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日本が世界に誇るテニスプレイヤー:錦織圭選手。
その錦織選手が2016年から約2年に渡って使用したとされるストリングがルキシロンの4Gソフトです。
2016年シーズンの錦織選手はリオ・オリンピックで銅メダル獲得、全米オープンSF進出、メンフィスで優勝、4大会で決勝進出、ATP FINALSでもSFに進出・・・と好成績を残した1年でもありました。
ルキシロン4Gソフトのスペック
製品名 | ルキシロン 4G ソフト |
素材 | ポリエステル (ポリ・エーテル・エーテル) |
断面形状 | 丸型 |
太さ | 1.25mm |
色 | ゴールド |
定価 | ¥3,200+tax (12.2m) |
4Gよりも球乗りをアップを目指したストリング
4Gソフトは、ベースとなっている4G以上の食いつき・球乗り感を追求したストリングとして開発されました。
https://wwm.tennisclassic.jp/archive/products/strg_luxilon/1511.html
記事によると「柔軟剤を添加することで4Gより11%柔らかく」したとの事らしいのですが・・・ストリングの記事で”柔軟剤”って初めて聞きました(笑)
セッティング:ピュアスト16/19に45ポンド
ストリング | 4G ソフト 1.25mm |
ラケット | バボラ ピュアストライク16/19 2017年モデル |
テンション | 45ポンド |
張り方 | 1本張り |
重量増加 | +16.2g |
いつも通りピュアストに45ポンドで張り上げ。
張り上げ後の重量増加は+16.2gで、ポリエステルの標準的な重さとなっています。(同社のエレメント1.25mmも+16.2g増加でした。)
張ってみた感触:僅かに柔らかく、クセはつきやすい
ストリンギングをしてみても僅かに柔らかいくらいの印象で、これだけでは4Gとの明らかな違いは分かりませんでした。
ヨレや曲がりなどのクセはつきやすく、ホームストリンガーとしては若干気を使うなぁという印象でした。
打感:インパクト時の衝撃が抑えめ
実際に打ってみるとインパクト時の衝撃が若干マイルドではあるもの、”すごい柔らかい”という感じではありませんでした。
4Gより柔らかい気もしましたが、同じ条件下で厳密に打ち比べないとハッキリとは分からないレベルの差でした。
後発のエレメントはハッキリと分かる柔らかさだったので、柔らかさに期待しすぎるのはNGかもしれません。
意外とアッサリとした球離れ
球離れがスムーズで”意外とアッサリとボールが飛んでいく“という感覚がありました。
このおかげでそれほどハードな感じもなく、クセが少なく使いやすいフィーリングのストリングに仕上がっています。
性能:全体のバランスの良さが魅力
全体のバランスが非常に良く、フラット系〜スピン系まで問題なく打ち分ける事が出来ます!
柔らかさを謳ったストリングではあるものの、球速を出しやすい性能に仕上がっていました!
反発力:弾かないが球離れが良い
4Gと共通しているのですがインパクトがマイルドな分、ボールの弾きは控えめ。
ただ意外なほど球離れが良いので、振り切りさえすればスピードの乗ったボールを打つ事が出来ます。
スピン性能:ポリの標準レベル
スピンの掛けやすさに関してはポリの標準レベル。表面の滑りがそれほど良くないのも影響しているように感じました。
掛けづらい事はないのですが弾きが少ない分、薄い当たりになると浅くなりがち。
スイングスピードの速いプレイヤーであれば、安心して打ち込めるストリングだと思います。
耐摩耗性:それほど高くはない
表面の滑りはあまり良くはなく、ノッチは割と出来やすいです。
僕くらいのスイングであれば気にするほどではありませんでしたが、パワフルなプレイヤーの場合は短期間で切れてしまうかもしれませんね。
データ考察:意外とスピードが出るポリ!
今回は全く同じセッティングで4Gソフト、エレメント、ソリンコ・コンフィデンシャルの3つを打ち比べをしてみました。
そのデータをまとめたのがこちらの表です。
3種類のスイングで比較しましたが、いずれのスイングでも球速が最も高かったのが4Gソフト。
打球感が明らかに柔らかいエレメントを球速で超えているのは納得でしたが、もっとシャープな打球感のコンフィデンシャル以上にスピードが出ていたのはかなり驚きました。
4Gソフトは球離れの良さを感じましたが、それがボールスピードに貢献している事がデータからも読み取れますね。
球速は速い。スピン量は少ない。
これまでに同じセッティング(ピュアスト+45ポンド)で使用したストリングのデータ一覧がこちら。
他のストリングと比べても、4Gソフトは球速は速い・スピン量は少ないという傾向にある事が分かります。
4Gソフトを使うのなら、ボールスピードを生かして相手の時間を奪っていく戦術の方がフィットしやすいかもしれませんね!
フラットドライブ主体で攻める人にオススメ
打球感やデータを総合して考えると、フラットドライブのようなスピードのあるボールを主体にして攻め込んでいく人にオススメのストリングですね!
意外なほど球離れが良く振り抜きるほどに高まるスピードを武器に、気持ちの良いプレーが出来るはず!
(シンプルに柔らかい打球感を求めるなら・・・もっと柔らかいストリングは他にもあるかなぁという印象。)
コスパ:悪くはない
耐摩耗性は標準レベルですが、ルキシロンの中では中くらいの価格で購入出来るため、トータルとしてのコスパは”悪くはない”といった所ですね。
単張最安値:¥1,400+送料
楽天での最安値は1,400円+送料となっており、価格的には4Gとほぼ差はありません。ルキシロン製品の中では、ちょうど中間の実勢価格帯のストリングとなっています。
ヘービーユーザーはもちろんロール買いが賢明ですが、12mカット品を4~5セットまとめ購入して送料を分散させる方法もオススメです。
ロール最安値:¥20,680→1張分が約¥1,293!
ロールの最安値はテニスデポの20,680円となっています。
1張り分は約1,293円まで安くなります。
ライバル比較:G-TOUR3やEXツアーなど!
本家4Gはもちろんライバルとなりますが、4Gソフトの性能バランスの良さはゴーセン・G-TOUR3やダンロップ・エクスプロッシブツアーなども比較したいストリングです。
もっとスッキリと扱いやすいG-TOUR3
柔らかめの打球感、アッサリと球が飛ばしてくれる性能は4Gソフトにも負けないストリング。少ししっとりしているのがG-TOUR3、淡白な感触なのが4Gソフトという違いがあるので、打感の好みで選べばOKですね。
大きくたわんで掴むエクスプロッシブツアー
柔らかめの素材を使い、大きくたわんでボールを掴んでからしっかり飛ばしてくれるのがエクスプロッシブツアーの魅力。
ホールド感によるコントロール性を求めるプレイヤーにはEXツアー、球速を求めるなら4G/4Gソフトがオススメです。
まとめ:4Gソフトは意外とスピード系
・4Gに柔軟剤を添加したモデル
・打感は若干柔らかく、衝撃は少なめ
・意外なほど球離れが良い
・スピードが出やすい
・滑りはイマイチ、スピンは控えめ
・性能バランスは良く、扱いやすい
・コスパは悪くない