トップクラスに柔らかいポリ!
錦織選手がハイブリッドで使用しているルキシロンのエレメントをインプレッション!
本当にオススメ!!
ルキシロン・エレメント
(LUXILON ELEMENT)
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錦織圭選手もナチュラルとのハイブリッドに使用しているのがこのルキシロン・エレメント1.25mm。
Embed from Getty Images最終的に今後のテニスのパフォーマンスを加味した結果、これからELEMENT 125で戦うという決断をしELEMENTへの使用変更することを決定しました。
https://www.wilson.co.jp/news/kei-switch-element.html
ATP随一の身体能力を持つガエル・モンフィスも横糸にエレメントを使用しています。
エレメント(ELEMENT)のスペック
製品名 | エレメント |
素材 | ポリエステル |
断面形状 | 丸型 |
構造 | モノマルチ |
太さ | 1.25mm 1.30mm |
色 | ブロンズ |
定価 | ¥2,900+tax |
素材はポリエステル(※日本語サイトによるとポリ・エーテル・エーテル+ポリ・エーテル・ケトン)を使用し、マルチモノ構造を採用した事により優れた柔らかさを持ったストリングに仕上がっています。
ルキシロンM2シリーズの後継!
錦織選手が4G→4Gソフト→エレメントと変えてきたので4Gシリーズとの繋がりを強く感じるエレメントですが、実際には以前販売されていたM2(PRO/PLUS)というポリストリングの後継に相当するようです。
・錦織選手やモンフィスが使用
・柔らかい打球感のポリストリング
・ルキシロンで唯一マルチモノ構造を採用
・M2シリーズの後継にあたる製品
セッティング:ピュアスト16/19に45ポンド
ストリング | エレメント 1.25mm |
ラケット | バボラ ピュアストライク 16/19 2017年モデル |
テンション | 45ポンド |
張り方 | 1本張 |
重量増加 | +16.2g |
今回もバボラのピュアストライク16/19に45ポンドで張り上げ。
張り上げ後の重量増加は+16.2gで、ポリとしては標準的な重さですね。
(重厚そうな色味の割には軽かったですね。笑)
張ってみた感触:柔らかくて滑るので張りやすい
エレメントは素材自体が柔らかめ・しなやかなのに加えて、表面がツルツルと滑るのでとても張りやすかったです!ホームストリンガーとしては非常にありがたい(笑)
打感:とても柔らかく、ボールが食いつく!
とにかく打感が柔らかいのがエレメント最大の特徴!
グググっとボールがストリングに食いついているのが感じとれ、僕がこれまでに打ってきたポリエステルの中では1,2番を争う柔らかさ。
もちろん球離れは遅い!
柔らかいストリングなので当然ですが、インパクト後の球離れが遅いです。
腕に伝わってくる重みが結構あります。
パワフルなプレイヤーにとっては球が暴れない安心感がありますが、筋力が足りない人にはしんどさを感じる部分かもしれません。
性能:フルスイングでこそ良さが出る!
[ルキシロン・エレメント]
— アドブロ(ADVNTG.BLOG) (@ADVNTG_kotodama) September 27, 2020
ポリエステルでは最上級に柔らかい打球感!ぐぐぐーっと食いつく感じは、球が暴れずコントロールをしやすいのもメリット!柔らかいポリを探している人はマストな1張りかと👍
ただ柔らかい分、パワーは少なめ。選手側の筋力必須。『柔らかい=楽』ではない点は要注意ですね🤔 pic.twitter.com/dvDnnv645J
圧倒的に柔らかい打球感で球が暴れにくく、フルスイングで打ち抜いてこそ良さが出るストリングだと表現できます!
柔らかい分、飛びは悪いのでプレイヤー側の筋力やスイングスピードが求められます。
反発力:球離れが遅く、弾きはほぼ無し
エレメントはインパクト後も球離れが遅く、弾きはほぼ感じませんでした。
コントロールをしやすいというメリットがある一方、飛びは少ないので(僕の場合は)フルスイングしてようやくしっかりとした球威が出るような感じでした。
スピン性能:弾道は上げやすい
ボールの食いつきが非常に強く、弾道を上げやすく感じました。
ただパワーが控えめな分、擦るようなスイングではボールがすぐに浅くなってしまいます・・・
耐摩耗性:ポリの平均 or それ以上
素材自体は若干柔らかいですが表面も滑るので、ノッチが出来るペースは遅め。
トータルとして耐久性はポリの平均か、プラスアルファくらいの水準。
データ比較:球速は出しにくい
今回は、コンセプトが比較的近いルキシロン・4Gソフト、ソリンコ・コンフィデンシャルとの打ち比べを実施。
打感はエレメント>>4Gソフト>コンフィデンシャルの順で柔らかったです。
テニスセンサーを使ってデータ比較結果がこちらの表。
球速は出にくい傾向にあるものの、スピン性能は4Gソフト以上。
流石にコンフィデンシャルのような数値にはなりませんでしたが、柔らかい打感+丸型断面のストリングとしては悪くない水準と言えそうです。
球威を求めるならハイブリッドかも
Embed from Getty Imagesデータを見ると、やはり食いつきが良いのでスピードは出しづらい傾向が。
球威を求めるのであれば、錦織選手のようにハイブリッドを選択するのが良さそう。
安心して振り切りたいプレイヤーにオススメ
・とにかく柔らかい打球感のポリで振り切りたい人
・硬くパワフルなラケットに組み合わせてマイルドにしたい人
・錦織選手と同じセッティングを試したい人
コスパ:悪くはない
打球感は非常に柔らかく、耐久性は標準以上の水準にあるため、単価は多少高めでもコスパは悪くはないと言えそう!
単張最安値:¥1,770+送料
楽天市場での最安値(12mカット品)は1,770円+送料となっていて、単価は若干高めの印象。ルキシロンの中でも若干高めの販売価格となっています。
ロール最安値:¥16,720→1張分¥1,045!
テニスジャパンがかなり安く販売しており、200mロールが16,720!!(しかも10%クーポンもあり!)1張分が約1,045円まで安くなります!
繰り返し使用する人は間違いなくロール買いがオススメ。
これ以外ではだいたい2万円前後で販売されており、1張分は1,250円くらいで抑えられそう。
ライバル比較:EXバイトやRPMパワーなど
柔らかい打球感という点ではダンロップのエクスプロッシブ・バイトや、バボラのRPMパワーなどは比較・検討したいモデル。
EXバイト:粘りのある打感+引っ掛かり感
エレメントほどではありませんが、EXバイトも粘りがあって食いつきが強いポリストリング。断面が3角形に近くスピンの掛けやすさもあるので、回転系ショットが非常に打ちやすいです。
RPMパワー:もっともっと振り切りたい人に!
エレメント以上に安定感重視(悪く言えば飛ばない)ストリングなのが、このバボラ・RPMパワー。
全米を制覇したティエムも使用するストリングでもあり、もっともっともっと振り抜きたい!!という超絶パワーヒッターの為のストリング。
まとめ:エレメントは最上級に柔らかいポリ
・マルチモノ構造のポリエステル
・素材は柔らかく、表面の滑りは良い
・非常に柔らかい打球感
・食いつきが良く、球離れは遅い
・強打してもコントロールしやすい
・球威を求めるならハイブリッド推奨
・単張最安1770円、ロール最安16720円!