この記事ではPROKENNEX Ki Q+20 (プロケネックス・ケーアイキュープラストゥエンティ)をインプレッション!
110平方inchの大きなフェイスに、24mmフラットのフレーム、そして27.25インチという珍しいスペックを採用しているこのラケット。
[Ki Q+20]
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) October 25, 2021
110平方インチって”当てれば飛ぶ”ってイメージありましたが、このラケットの場合は少し押しを加えてあげる事で初めてパワーが出る感じ🤔
押せるデカラケ?笑
“アシストは欲しいけど振り切りたい”っていう人には、想像以上に刺さるのではないでしょうか👍 pic.twitter.com/OO2fPND8bb
・楽はしたいけど振れないのはイヤ!
・ある程度の打ちごたえが欲しい!
こんな人にオススメのデカラケです!
結構振らないとダメじゃない!?
脳が混乱してる!
こんな感じで、スペックから想像する使用感とはだいぶ違いがあったKi Q+20!!
個性的なデカラケの誕生です!
PROKENNEX Ki Q+20 ver.21
(プロケネックス ケーアイキュープラストゥエンティ)
ポップなオレンジをメインに、グロスとマットが組み合わさった仕上がりの塗装が施されたKi Q+20。
2021年に追加された新しいスペックのラケットになっています。
スペック:Ki Q+20 ver.21
モデル名 | Ki Q+20 Ver.21 |
フェイス サイズ | 110平方インチ |
重量 | 285g |
バランス | 320mm |
フレーム厚 | 24mm フラット |
長さ | 27.25インチ |
ストリング パターン | 16×19 |
110平方インチと大きめのフェイスサイズに、少し長めの27.25inchのレングスを採用。
285g/320mmの重量バランス、24mmフラットという設計になっておりデカラケとしては薄めのフレームになっています。
(※同じ110平方インチだとEMBLEM110が26-28mm/255g、LX800が26-27mm/255gなので違いは歴然)
Ki Q+5と同じで、ストリングが溝に収まるタイプのグロメット構造になっています。
Kinetic (キネティック)とはなんぞや?
フェイスの4箇所+グリップに配置されいるKinetic(キネティック)システム。
0.125gのメタルサンド(鉄球)が入っている半球状ドームを多数内臓しており、インパクトでの衝撃の緩和・面安定性の向上などを実現しています。
プロケネックスのラケットが”肘や手首に優しい“と評されるのも、このキネティックシステムがあればこそ。
ストリング:インパクトプラスを張り上げ!
今回使用したストリングはプロケネックスのナイロン・マルチフィラメント:インパクトプラス。
大きな特徴としては接着とコーティングにポリウレタンを使用しており、柔らかさを感じやすいストリングになっています。
デカラケとも相性が良さそうなストリングですね!
インプレ:本当に110平方インチ!?しっかり振り切れる!
・ボールを掴まえる柔らかい打球感
・110平方インチとは思えない抑えめの飛び
・しっかり振った方がいい感じ
・フラットドライブが快適!
・スピンは途端に浅くなる(笑)
・ボレーは楽々!
打球感:カンカンしない柔らかめ!
打球感は柔らかめで、パワフル系ラケットにあるカンカンするようなラケットとは大きく異なるフィーリングになっています。
インパクトでラケット面がぶれるような感じは少なく、フォロースルーまでスムーズに振れる印象。
意外と打ちごたえもある
インパクトでボールを掴む感じがあり、意外なほどしっかりとした打ちごたえもあります!
なのでインパクトでの上手く打てたor外したという情報も、意外なほどクリアに伝わってくる感じがありました。
パワー:110平方インチとしては抑えめの飛び
『110平方インチ=めちゃくちゃ楽に飛ぶ・振らなくても飛ばせる』っていう頭で打ち始めたら全然違いました!笑
弱いインパクトやスイートエリアを外すとボールが失速します。
なんでも・いつでも飛ばしてくれる、っていうのとは違いましたね。
薄い当たりのスピンなんかも想像以上に失速します。笑
少しスピンをかけて振り抜くとすっごい飛ぶ!
低めの弾道で少しだけスピンを掛けて打つようにしてみると、一気にパワフルな飛びを体感することが出来ました!
110平方インチという大きさではあるものの、比較的しっかり振り抜く・攻撃的なプレーの方が相性が良く感じましたね。
スピン:フラットは伸びるショットが打てる!
そもそもこのラケットでヘビースピンを掛けようって人はいないとは思うのですが(笑)、スライスやドライブ系の方が相性はいいですね。
ボールを真後ろからまっすぐ捉えて打つ方がボールも安定しやすく、キネティックシステムの恩恵も受けやすいように感じました!
弾道はあげにくい!
弾道の上げやすさ・ボールの引っかかり感は控えめ。
高弾道なスピンボールは打つのが難しく、ラケットの良さが感じにくかったですね。
時間を稼ぐショットとしては、回転をかけない高いロブとかの方が打ちやすいと思います。
(その意味では意外と女性のダブルスとかにもいいのかも?)
高評価:しっかり振って使えるオーバーサイズ
・ドライブ、フラットで球速が出しやすい
・想像以上にしっかり振って使うことができる
・面がぶれる感じは少ない
・意外なほど打球感がはっきりしている
・振り抜きが悪くない
フラット〜ドライブを打ち込む際にはパワーを感じやすく、面もブレにくい安定性も持っているKi Q+20。
面の大きいラケットとしては珍しく、打球感がクリアで情報を感じ取りやすいラケットですね。
あとは24mmフラットなので振り抜きがよく、厚ラケで感じるような”もっさり感”はありませんでした。
低評価ポイント:110にしては控えめのパワー
・スペックやイメージと使用感に乖離
・現物を見れる・試せる機会が少ない
・名前が分かりづらい、分かりづらい
110平方インチというスペックから想像するよりは、”意外と楽チンではないラケット”と感じる人が多いと思います。
LX800、EMBLEM110、アストレル105/115などのアシストが強いラケットたちと同等のアシストを求めてしまうと・・・がっかりする可能性も。
あとは現物を見たり試したり出来る場所が少ないという点も、改善してほしいポイントだったりはしますね。
意外と女性プレイヤーにもおすすめできるかも!
アシストを感じつつ、ラケットをしっかり振り切ってプレーしたいフラット系主体のプレイヤーにおすすめしたいこのラケット。
「このスペックならこういう使用感になりそう」
「このブランドはこういう感じのが多い」
「自分が欲しいのは〇〇選手使用シリーズ」
こんな感じで、”ラケットの情報”から使用感を予想するようなタイプ(僕も含め男性に多いはず)には、違和感が出ると思うのであまり推奨しません。笑
「打ってみて良かったかどうか」をフラットに判断できる人、道具に先入観がない人(たぶん女性の方が多い)、そういった人の方が受け入れやすいラケットですね!
ライバルラケット比較:オンリーワン系かも。
過去のインプレとかも遡って考えてはみたのですが、Ki Q+20のライバルと言えるようなラケットが思いつかなかったです。笑
他の110平方インチラケットが非常にパワフルで簡単にボールを飛ばせるのがほとんどですが、Ki Q+20はある程度振り切る必要があるのでターゲットは被らないかと。
もう少し競技志向のモデルであればファントムグラファイト107、CX200OSなどが大きめのフェイスを持っていますが、Ki Q+20はそこまでは振る必要はないんですよね・・・
ある意味、今まであまり体感したことのないラケットと言えるかもしれません。
そのほかのラケットインプレはこちらから!
まとめ:プロケネックス Ki Q+5 ver.21
・Ki Q+20をインプレ!
・110平方インチだけど振り切れる
・意外とクリアで打ちごたえのある打感
・フラット系ショットでうま味を発揮!
・デカラケだけど楽チンラケットじゃない
・他のどれとも違うオンリーワンなモデル!
今回はラケットショップウチヤマ様でラケットお借りしました!
今回のプロケネックス:Ki Q+シリーズはラケットショップウチヤマ様でお借りしてテストさせていただきました!
プロケネックス製品ってなかなか現物見れないですし、興味がある方は是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか!