LEGENDをジョコビッチと同じ重さにしてみた
男子のトッププロですら市販品とそう変わらない重量でプレーするようになってきている2025年。

そんな中、ジョコビッチと同じ総重量353gまでラケットを重くしてプレーしてみました。
重量は353gでまぁ重いけど化け物クラスじゃないなって感じなんですが、スイングウェイト360(ストラング)は完全に異次元。

スピードMPレジェンドはノーマルで300g / SW291kg・cm2でしたので、スイングウェイトが40ポイントほど上がるように計算をして鉛テープを貼りつけてます。
重さの重要性が再度注目されてきている?
なんでこんな重いスペックを今更テストすることにしたのか?っていう話なんですが、みんラボさんの動画でもラケットを重くしてみたら非常に良かったっていうことが語られていて非常に感銘を受けたからです。
どんなに素材が進化して高性能化したとしても、やはり重さという物理的なエネルギーは偉大。
せっかく重くカスタムするならジョコビッチのパーソナルスペックにしてみよう!っていう流れになったワケです。
打感は柔らかくなりブレも減少

ストリングはインプレ用に張っていたCR1296をそのまま使用したのですが、カスタム前と比べると打球感は明らかに柔らかくなってブレ感も減少。
カスタムする前とは完全に別物。
打つ前までは「まともに打てないだろうけど発信のネタになれば良いか」っていう気持ちでしたが、この重い状態のほうがもしかしたら好きかもしれないくらいのレベル。
インパクトで握り込まなくて良くなった

ノーマルとの比較で特に違うのがインパクトでの力の入れ具合で、ジョコビッチスペックのほうがインパクトでグッと握り込まずに打てました。
ノーマルのスピードMPで不満だった、ちょっと外し気味に捉えた時の手に来る衝撃や手の中で回ろうとするトルクも激減。
あれ・・・いいぞ。
ただ言わずもがな、振り出しはかなり重いのでそこでちょっと力が入る感じはあるので良い事ばかりではないですが。
楽に打って普段よりも1~2m深くなる

特にアップラリーで違いが顕著だったんですが、ゆっくり楽に打っても普段より1~2m深くまで飛んでくれました。
力感と飛び具合が全然一致しなくてビビる。
あとはボレーでも重みによる安定感はアップしていて、もともとボレーが打ちやすいスピードMPレジェンドがさらにワンランクUPした感じ。
長い距離のストロークで最高の性能を発揮
ダブルスの実戦でも使用してきましたが、このジョコビッチのスペックが一番輝いたのは距離の長いストロークを打っている時。
距離が長いのでアウトを恐れずフラット系のストロークを直線的に打ち込むことが出来、見た目以上に球が飛んでくるからなのか相手の打点をずらしてミスをさせた場面も。
近い距離でのショットは非常に難しい
逆に難しかったのはポジションを上げている状態で、短いショットを打たないといけない場面や小技で捌きたい時でしたね。
ちょっとの力感でめっちゃ飛んじゃう。
飛ばなくてつらいとかじゃなくて、チョンって打っただけで思ったよりも飛んじゃって難しい。
あとは振り上げる系のスイングになるスピンサーブやスマッシュは普通にしんどかったです。肩が万全じゃないとかなり厳しい。
結論:一般プレイヤーでも重くするのは有り
ジョコビッチと同じ353g・推定SW330(アンスト)は流石にやり過ぎ感はありましたが、一般プレイヤーでもラケットを重くするチューニングは全然ありだと思います。
みんラボさんの動画でも触れられていた通り、重みがあれば無理にスイング速度を高める必要もないのでむしろ楽になったりするワケです。
少なくとも筋骨隆々じゃないから軽くしないといけない、というような一般常識にとらわれる必要はないんだと感じた1日でした。
※とは言えスイングがまだ定まってない人、ラリーの流れを読む経験値が少ない初心者などが350gとかに加重するのはデメリットの方が大きくなってしまうと思うので非推奨。数グラムの加重で十分。
動画インプレはこちら
今回のジョコビッチスペックで実際に打っている映像をまとめた動画がこちら。
特にアップラリーの場面では、いつも以上にリラックスして打てているのが分かるんじゃないでしょうか。
ジョコスペックより前に試していたのがワウリンカ・コピーラケット。
総重量370g超というジョコ越えのモンスター級だったんですが、これもストローク打ってるだけなら想像以上に良かったですね。
やはり物理エネルギーこそパワー(?)。
ただシングルス1セットやったら身体のあちこち壊れそうでしたが。











