男子テニス界の生ける伝説、ロジャー・フェデラーが実際に使っているラケットスペックやストリングセッティングを調べました!
ラケットのスペック、ハイブリッドストリングの種類やエラストクロスの配置など、詳細に解説をしています!
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年
・ATP観戦歴も約20年
・オールラウンド器用貧乏
・TOUR100 290gを愛用中
・フェデラーは初期から大好き
→ 詳しいプロフィール
ロジャー・フェデラー
(Roger Federer)
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美しさと力強さの両方を体現した、誰もが認める歴史上最高の選手のひとり、ロジャー・フェデラー (Roger Federer)。
この記事では、フェデラーが実際に使っているとされるラケットやストリング、そしてセッティングについて深掘りして行きます!
まずはフェデラーのプロフィールからおさらいしていきましょう!
名前 Name | ロジャー・フェデラー Roger Federer |
年齢 Age | 38 (1981.8.8) |
身長 Height | 185 cm |
体重 Weight | 85 kg |
利き手 Plays | 右 |
バックハンド Backhand | 片手打ち |
出生地 Birthplace | スイス バーゼル Switzerland Basel |
居住地 Residence | スイス Switzerland |
コーチ Coach | Ivan Ljubicic Severin Luthi |
グランドスラム タイトル Grandslam Titles | <全豪> 2004 2006-2007(2) 2010 2017 2018 <全仏> 2009 <全英> 2003-07(5) 2009 2012,2017 <全米> 2004-2008(5) 合計: 20 |
2021年に40歳を迎えたフェデラー。
キャリア初期以上に積極的な展開・攻撃性を高めたプレースタイルはまさに芸術。
現在のコーチにはイヴァン・リュビチッチ。
以前はライバル同士として戦った二人が、同じチームとして戦っています。
グランドスラム勝利数20は歴代最多。
今後もきっと増やしてくれるはず!
RF01 PROを最後に使う予定だった!
2022年に引退したフェデラーですが、実は最後に使うラケットとして開発を進めていたのがこのRF01 PROだったとのこと。
ハイブリッド型のフレーム形状、空気抵抗に考慮した樹脂パーツ、テーパーのついたフレーム厚など、プロスタッフとは異なる設計が施されています。
フェデラー使用ラケット:プロスタッフRF97(ウイルソン)
Embed from Getty Imagesウイルソンの公式サイト上では、使用ラケットはプロスタッフ RF97 オートグラフ v13とされています。
(ここでは実際にフェデラーが使うラケットのスペックではなく、使用モデルとして販売されている市販品のデータです。)
モデル名 | プロスタッフ RF97 オートグラフ (市販品ver.) |
フェイス サイズ | 97平方インチ |
重さ | 340 g |
バランス | 305 mm |
フレーム厚 | 21.5 mm |
フレーム長 | 27インチ |
ストリング パターン | 16 x 19 |
Stiffness | RA68 |
市販品では最重量級の340g
RF97は市販品の中でも最重量級の340gという重さ。
トップライトとは言えこの重さ!
プロスタッフRF97は(限定モデルを除き)、今作で5種類発売されてきました!
・2014年モデル→赤x黒
・2017年モデル→黒x黒
・2018年モデル→黒x白
・2019年モデル→黒x黒
・2020年モデル→黒x黒+グレーです。
(※写真はRF97ではなく、97モデルです。)
2018年モデルはタキシードルックと呼ばれる黒x白のデザインで格好良かったのですが、フェデラーは数大会使用しただけで再び黒x黒デザインのラケットに戻ってしまいました。
正式な発売を前に、間違って2017年モデルと一緒に出荷されるという事件もあったそうです。(メーカーの人が見分けつかない差って・・・それでいいの?笑)
もちろん340gという特殊な重さによるメリットはあるのですが、一般プレイヤーが実践で使うのなら97や97Lの方がメリットが感じやすいかと思います。
フェデラーが使った歴代ラケットを一挙紹介!
こちらの記事ではプロデビューから2022年の引退まで、フェデラーが使用してきた歴代のラケットを紹介しています!
現役時のフェデラーが実際に使ってたスペック!
(パーソナルスペック)
ここからはフェデラーが実際に使用しているスペックに迫っていきたいと思います。
今回も参考にしたのはtennisnerd.netから。
→ Roger Federer’s Tennis Racquet
ラケット:Prostaff RF97 Autograph(パーソナル)
モデル名 Racket | プロスタッフRF97 オートグラフ Prostaff RF97 Autograph |
重さ Weight | 366 g |
バランス Balance | 315 mm |
Stiffness | RA68 |
スイングウェイト Swing Weight | 340 kg•cm^2 |
おそらくストリング込みの重量だとは思うのですが、あまり詳しい記載は見つけられず!
市販品のストリング込み重量は357g前後という事なので、フェデラーのラケットの方が10 g近く重たいようです。
スイングウェイトも340と大きめ。
(ジョコビッチは360とさらに大きめ!プロはすごい・・・)
RA値は市販品と同じ68となっています。
ストリング:ナチュラル x アルパワーラフ
続いてストリングに関して参考にさせて頂いたのはこちらの動画。
ストリング String | テンション tension | |
縦ストリング Main | ウイルソン ナチュラル 1.30mm Wilson NATURAL | 27kg +Pre-stretch (約59ポンド) |
横ストリング Cross | ルキシロン アルパワーラフ 1.25mm Luxilon ALU POWER ROUGH | 25~25.5kg (約55ポンド) |
フェデラーのストリングに関しては、ウイルソンから[ Chanpion’s Choice Duo ]という名称で発売されています。
縦にナチュラル、横にアルパワーラフとなっています!
エラストクロスの位置にもこだわりアリ!
さらに面白いのがエラストクロスの配置。
・横糸の上から4本目:センターから左側1 / 3 / 5本目・右側2 / 4本目の交点
・横糸の上から6本目:センターから左側2 / 4本目・右側1 / 3 / 5本目の交点
かならずこの位置にエラストクロスを入れているそうです!
一般プレイヤーがこれをする事によって大きなメリットが得られるとも思えませんが(笑)、ここまで真似したらもう完璧にフェデラーモデルですね!
シューズはNIKEからOn(オン)へ!
Embed from Getty Imagesフェデラー=ナイキというイメージを持っている人がほとんどだと思いますが、2021年にOn(オン)のプロトタイプテニスシューズを履いて復帰!
今の所、市販化は決まっていないようなんですが・・・市販化を願うばかり!!!
追記:On(オン)のテニスシューズが市販化!
ようやく公式でも販売が実現したこのROGER PRO。
入荷即完売という状況は続いていますが、定期的に在庫状況をチェックするのがおすすめです!
フェデラーセットを揃えよう!
さて、お待たせしました。
フェデラーになる為の情報収集は完璧。
あとは買い揃えるだけです!!笑
フレームはもちろんRF97A 2019年モデルで!
黒x黒のベルベットコーティングはこの2019が最後。
在庫があるうちに確保しておきましょ!
2019レーバーカップモデルもグリップサイズによっては在庫が残っているようです!
記念モデルとして手元に残しておきたい方は急ごう!
ストリングはチャンピオンズチョイスデュオ。
アルパワーとナチュラルのハイブリッドが、この1パックだけで可能に。
クーポンのタイミングを狙ってお得にゲットしましょ!
欠かせないのがエラストクロス。配置も覚えたでしょうか?笑
実際、うまく使えばストリングの寿命や性能をアップしてくれるスグレもの!
グリップは白。絶対に白。
耐久性は悪くないのですがどうしても汚れが目立ちやすいので、12本パックなどのまとめ買い推奨!
フェデラーなら美しいグリップを使うはずでしょう?
再現度を高めるのに必要なのが当て皮!(売ってるんです!)
要らないレザーグリップで代用してみましたが・・・上手くいきませんでした!
ちゃんとした専用のモノを買うのが間違いないです。
よーし、ここまで揃えれば完璧。
あとはユニクロのウェア(https://www.uniqlo.com/tennis/jp/)を着用し、コート上でエレガントなテニスを披露するだけ。
ポイントを決めてコメアツって叫ぼう。
周りにどう思われようが表情を変えてはいけない。
You’re the GOAT.
ライバル比較:黄金スペックのナダル
プレースタイルだけでなく、ラケットのチョイスもフェデラーとは大きく異なるナダル。
黄金スペックに1.35mmという太いポリを張ることで、あの激しいスピンボールをコントロールしています!
またこれ以外にもトッププロのパーソナルスペックをまとめているので、合わせてチェックしてみてくださいね!
→ プロが実際に使用するスペック!(パーソナルスペック)
まとめ:細部にまでこだわりあり!
ジョコビッチは完全なプロストック、ナダルは初期APDベースと、どちらも入手/再現が難しいモデルでした。
それらと比べるとフェデラーの使用しているラケットは市販品RF97とほぼ同じ仕様(品質などは違うかも、ですが)。
当て皮や、エラストクロスの位置など、細部に渡ってこだわりを感じるセッティングになっていましたね。
今回の情報を元に、あなたもフェデラーのパーソナルスペックを手に入れてみませんか!
このブログではこのようにプロの道具について詳しく解説したものや、気になるラケットを実際に使い込んだ感想をまとめたインプレ記事を多数アップしています。
感想はもちろん、あなただけのとっておき知識などもコメントして頂けるととても嬉しいです!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!