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【歴代ラケット】ロジャー・フェデラーが使用してきたラケットを一挙紹介

roger federer racket/raquet history
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フェデラーが使った歴代ラケットを一挙紹介!

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先日のLaver Cupを最後に現役生活から退いた伝説のプレイヤー:ロジャー・フェデラー(Roger Federer)。

そんな彼が24年に及ぶプロ生活で愛用してきた歴代のテニスラケットを一挙に紹介!

彼のキャリアと一緒に、思い出と青春が詰まったラケットたちを振り返って行きましょう!

Pro Staff Mid (6.0)

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<主な使用期間>
〜 2001年

< 主な戦績 >
ツアー初タイトル獲得(Milan)

【ハイライト】
サンプラスと同じモデルを使用
WBでサンプラスを撃破

デビュー当初は85平方インチ・17mm厚のプロスタッフミッドを使用していたフェデラー。

エドバーグやサンプラスなど多くのNo.1選手が愛用してきたこのラケット、フェデラーが使っていた背景には彼らに対する憧れも含まれていたというのは想像に難くありません。

2001WBでサンプラスを撃破したのは、新しい時代が動き出した瞬間だったと言っても過言ではありません。

Hyper Pro Staff 6.1

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<主な使用期間>
2001年 〜 2003年

< 主な戦績 >
MASTERS CUP初出場(02)
ATP1000初優勝(02Hamburg)

【ハイライト】
プロスタッフ初の90平方インチ採用
(※日本では未発売モデル)

フェデラーがツアーで本格的に活躍し始めた際に使用していたのはこのHyper Pro Staff 6.1

日本では発売されなかったモデルで、プロスタッフとしては初めて90平方インチを採用。

※日本では95平方インチ、22mm厚、ラウンド形状のモデルがメインとして販売されました。

初のATP1000優勝、Masters Cup(現ATP Finals)にも出場を果たし、圧倒的なポテンシャルを証明した時期となりました。

Pro Staff Tour 90

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<主な使用期間>
2003年 〜 2004年

< 主な戦績 >
グランドスラム2大会優勝
(1) 2003 WB
(2) 2004 AO
Masters Cup 初優勝 (03)

【ハイライト】
初のGS獲得したモデル
国内では初の90平方インチ
サンプラス用として開発されたモデル

2003年の中盤から使用していたのがこのプロスタッフツアー90

使用期間は約1年と非常に短命のモデルでしたがグランドスラム初制覇、マスターズカップ初制覇など、これから始まる伝説の幕開けとなった1本。

もともとはサンプラス復活のために設計されたラケットでしたが、そのサンプラスが引退しフェデラーが入れ替わるように王者となる・・・そんなドラマが背景にあったのも忘れられないポイント。

n Six-One Tour 90

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<主な使用期間>
2004年 〜 2006年

< 主な戦績 >
グランドスラム7大会優勝
(3) 2004 WB
(4) 2004 US
(5) 2005 WB
(6) 2005 US
(7) 2006 AO
(8) 2006 WB
(9) 2006 US

【ハイライト】
“魔法の杖”と呼ばれたモデル
GS7勝は歴代ラケットでも最多
プロスタッフの名称を廃止
2000本限定のモデルもあった

絶対的な王者としてツアーに君臨した時期に使用していたのがn Six-One Tour90

このモデルからプロスタッフ名称が廃止、当時のトレンドであったナノ系素材テクノロジーを採用、カラーリングも赤となり大きくイメージチェンジ。

GSで7回の優勝は歴代ラケットの中でも最多の記録で、『魔法の杖』と呼ばれるようになったのもこのモデル。

負けた方がニュースになるくらい強かったのがこの時期のフェデラーでした。

K Six-One Tour 90

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<主な使用期間>
2007年 〜 2009年

< 主な戦績 >
グランドスラム6大会優勝
(10) 2007 AO
(11) 2007 WB
(12) 2007 US
(13) 2008 US
(14) 2009 RG
(15) 2009 WB
2008北京五輪 男子複金メダル

【ハイライト】
GS6勝を支えたモデル
09RGで生涯グランドスラム
09WB歴代最多GS15勝目
ワウリンカとペアで金メダル

基本設計は前作から継承しつつ、素材の進化によって更なるパワーを手に入れたのがK Six One Tour90でした。

2000年代後半はフェデラーが最も無双していた時期で、このラケットでもGS6大会で優勝。

2009RGを制覇したことで生涯グランドスラム達成、2009年WB制覇によりサンプラスの記録を超えるGS15勝(当時最多)を達成。

“2度と破られることはないであろう記録”の数々を塗り替えていったフェデラーでした。

Roger Federer” by Boss Tweed is licensed under CC BY 2.0.

Six-One Tour BLX 90

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<主な使用期間>
2010年 〜 2011年

< 主な戦績 >
グランドスラム1大会優勝
(16) 2010 WB

【ハイライト】
久々に黒色系統のデザイン
2011年はGS優勝無し

素材にバサルトファイバーを採用し減衰性などを高めたのがSix-One Tour90

前作が白・赤だったのに対し、黒・赤のツートンにゴールドの差し色があるデザインへとイメージチェンジ。

GS通算16勝目となる2010WB優勝に貢献したモデルでした。

ただし2003年から毎年最低1つはグランドスラム大会優勝していた連続記録も、2011年に途絶えてしまう形となりました。

Pro Staff Six-One 90

Roger Federer @ BNP Paribas 2012 Open vs Federer” by mccun934 is licensed under CC BY 2.0.

<主な使用期間>
2012年 〜 2013年

< 主な戦績 >
グランドスラム1大会優勝
(17) 2012 WB
ロンドン五輪 男子単 銀メダル

【ハイライト】
WB7回目の優勝(最多タイ)
五輪・単で銀メダル
プロスタッフ名称の復活

“プロスタッフ”の名称が復活し、特に芝での活躍が目立った時期に愛用していたのがこのSix-One Pro Staff 90

2012WB優勝によってサンプラスが持っていたウィンブルドン最多優勝回数に並び、ロンドンオリンピックでもシングルス銀メダルを獲得。

赤/白のツートンになったこのプロスタッフは、一般プレイヤーにも広く支持されオンコートでも沢山見かけるモデルでした。

2013年シーズンはツアー1大会(ハーレ)のみの優勝となり、パフォーマンスの低下が指摘し始めたのもこの時期でした。

(Pro Staff 90)

<主な使用期間>
なし

< 主な戦績 >
なし

【ハイライト】
ケブラー復活のプロスタッフ
黒塗りラケットでプレー
Six-One名称廃止

ケブラー素材の復活により、Six-Oneの名称は廃止、ピュアなプロスタッフとしての再スタートを切るはずだったこのプロスタッフ90・・・

しかしフェデラーが実戦で使用することは一度もないまま廃盤となった悲しいモデルになってしまいました。

プロスタッフツアー90とサンプラスの関係性を思い出させるような結末・・・

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更なるパワーを求めてラケット変更を決意したフェデラーは、2013年後半〜2014年前半を黒塗りのラケットでプレー。

一時期使用していたラケットはPWS無し、ヨーク部分8穴となっていて、ラケットマニアたちを大いに驚かせました。

Pro Staff RF97 Autograph

Roger Federer (Suisse) at 2014 US Open” by emmett.hume is licensed under CC BY 2.0.

<主な使用期間>
2014年 〜 2016年

< 主な戦績 >
2014/15 ATP Finlas 準優勝
2014年は5勝
2015年は6勝

【ハイライト】
97平方インチへの変更
SABR(セイバー)が実戦導入
異次元の攻撃的プレーに進化

ついにベールを脱いだフェデラーの新兵器は、97平方インチ+22mm厚となったプロスタッフRF97オートグラフでした。

90平方インチ+17mm厚にこだわり続けていたフェデラーが、93や95ではなく97を選んだことに驚いたファンも多かったはず。

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この時期からフェデラーはより一層速いテンポでの攻撃に軸を置くようになり、それを象徴するのがハーフボレーのようにライジングでリターンをするSABR(セイバー)。

リターンポジションを極端に前に取り、素早くネットに詰めて勝負を速攻で終わらせる超攻撃的なプレーに魅せられた人も多いでしょう。

Pro Staff RF97 Autograph v11

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<主な使用期間>
2017年 〜 2020年

< 主な戦績 >
グランドスラム3大会優勝
(18) 2017 AO
(19) 2017 WB
(20) 2018 AO

【ハイライト】
30代後半でもGS制覇を達成
キャリア後半を代表するモデル
フェデラー = 黒を作り出す
モデルチェンジ後もこれに戻る

フェデラーを語る上で絶対に外せないラケットがこのプロスタッフRF97 v11

2012年以降グランドスラム優勝から遠ざかっていたフェデラーでしたが、このラケットで3大会を制覇しキャリア後半を代表するモデルとなりました。

【フェデラー=黒ラケット】の方程式を確立したのもこのモデルで、2017AOでフェデラーが優勝して以降はウイルソンのみならず、ラケット市場に黒色のラケットが大幅に増加。

ミニマルなデザインではありながらも、記録にも記憶にも残る伝説的なラケットになったのでした。

Pro Staff RF97 Autograph v12

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<主な使用期間>
2018年

< 主な戦績 >
2018 Stuttgart優勝

【ハイライト】
2018芝シーズンのみ使用
タキシードルックのデザイン
白だとスイングが読まれやすい?

GS3勝を支えた前作をベースに、デザインをブラック+ホワイトの【タキシードルック】になったのがプロスタッフRF97 v12

2018年の芝シーズンでの使用開始しStuttgartでタイトル獲得したものの、連覇を狙ったウインブルドンでK・アンダーソンに2セットアップからの大逆転前負けを喫することとなりました。

そこでのショックもあったのか、2018年後半は黒x黒のv11へとスイッチ。

フレームの白い部分が目立って相手にスイングが読まれやすい・・・という本人のコメントあったんだとか。

非常に短命のバージョンとなってしまいました。

Pro Staff RF97 Autograph v13

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<主な使用期間>
2021年〜2022年

< 主な戦績 >
2021RG/WB出場
Laver Cup 2022出場

【ハイライト】
現役最後に使用したラケット

現役最後に使用したのはプロスタッフRF97 v13

主な出場大会としては2021年の全仏・ウィンブルドン、現役最後の試合となったLaver Cup。

デザインはマット黒+グロス黒(カーボン透かし)を採用しており、シンプルでありながらも凝った意匠も味わえるモデルになっています。

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