・2019年大躍進したチチパスを詳しく解説
・美しい片手バックハンドの持ち主
・実際に使用しているラケット/ストリングについても調査
<TOPICS>
大活躍のステファノス・チチパス
2019年大活躍した選手の1人、ギリシャ出身のステファノス・チチパス。
最終戦であるATP FINALSでは、予選でメドヴェデフ、ズベレフという若手筆頭の選手たちから勝利。
準決勝ではフェデラー、決勝ではティエムを撃破して初出場&初優勝という快挙を成し遂げました!
プロフィール:ステファノス・チチパス
名前 Name | ステファノス・チチパス Stefanos Tsitsipas |
年齢 Age | 21 (1998.8.12) ※2019年11月時点 |
身長 Height | 193cm |
体重 Weight | 85kg |
利き手 Plays | 右利き |
バックハンド Backhand | 片手打ち |
出生地 Birthplace | ギリシャ アテネ Athens, Greece |
居住地 Residence | モナコ モンテカルロ Monte Carlo, Monaco |
コーチ Coach | Apostolos Tsitsipas |
キャリアタイトル Career Titles | 4 |
ギリシャ出身のチチパス。
コーチのアポストロス・チチパスはお父さん。
両親は共にテニス選手だったそうです。
お母さんはロシア出身で、ジュニア時代には世界1位、ソビエト代表としてフェドカップにも出た・・・というまさにテニス一家。
キャリアタイトル数は4。
2019年にマルセイユ、エストリル、Finalsの3つ、2018年はストックホルムで優勝しています。
また、2018年は若手のみの上位選手で争われるNextGen Finalsを制覇しています。
(ツアータイトルとしてはカウントされない模様。)
NextGen Finalsを制した1年後に、ATP Finalsを制するという爆発的な成長を見せた1年になりましたね!
チチパスのラケット:ウイルソン BLADE
Embed from Getty Imagesチチパスが使用しているのはウイルソン・ブレード。
しなりを生かして威力のあるボールを生み出すこのシリーズ。
市販品のスペック&チチパスが実際に使用しているスペック(パーソナルスペック)についてまとめました。
[市販品] BLADE 98 18×20 v7.0
チチパス使用モデルとされているのがウイルソン ブレード 98 18×20 v7.0です。
モデル名 | ウィルソン BLADE 98 18×20 v7.0 |
フェイスサイズ | 98平方インチ |
ストリングパターン | 縦18本 x 横20本 |
重さ | 305 g |
バランスポイント | 320 mm |
フレーム厚 | 21 mm |
フレーム長 | 27インチ |
定価 | ¥33000 |
Stiffness | 62 ※Tennis Warehouseより参照 |
このモデルは従来の面方向しなりだけでなく、スピンをかけるスイングをした時の縦方向にもしなりが出るように設計されています。
また、前モデルで採用されていたCV(カウンターヴェイル)は不要になったそうで、搭載されていません。
詳しい商品解説は以下のリンクからご確認頂けます。
→ [新型] ウィルソン・ブレード2019年モデル | 今度は縦方向へのスイングでしなる!
[パーソナルスペック] 旧型ブレードがベース
チチパスが使用しているとされるスペックがこちら。
参照元:https://impactingtennis.com/2019/01/29/stefanos-tsitsipas-racket/
フレーム | おそらく旧型ブレード |
重さ | 315g グリップテープ含む |
バランス | 317 mm |
スイングウェイト | 308 (ストリングなし) 343 (ストリングあり) |
カスタム内容 | グリップ内に10gの型取り用樹脂を充填 |
中身はどうやら旧型のブレードを使っている模様。
グリップテープ含めて315gだとしたら、BIG4のラケットに比べると随分と軽い事が分かります。
そしてグリップの内部には、樹脂が充填されているようです。
ウェイトのチューニングにはシリコン材が使われる事がほとんどなんですが、情報が正しければそれよりも硬質な樹脂を使用しているようなので、振動減衰性能などに違いがあるかもしれませんね。
グリップ内にこのようなシリコン剤を注入して重量・バランス・SWを調整するカスタマイズに関しては以下のリンクから詳細ご確認頂けます。
→ 3本のピュアストライク16×19をスペック計測+チューニング![ラケットチューニング]
X-BLADE BX315が近いのでは?
チチパスのパーソナルスペックをみて自然と思い浮かべたのがX-BLADE BX315。
315g/320mmという重量バランスはチチパスのラケットにも近く、しなり感も十分。
ギリシャカラーバージョンも使ってました。
Embed from Getty Imagesブレードのv7.0が登場するまでは、こちらのギリシャカラーバージョンを使用していました。
もちろん使っていたのはチチパスだけの限定モデル。
海外ではウイルソンラケットのカラーカスタマイズが出来るので、お金さえあればこんな風に自分専用のデザインにして購入する事が出来ます。
ええなぁ・・・(笑)
チチパス使用ストリング:ルキシロン4G
チチパスのツイッターにこんなやりとりがありました!
I use personalized rackets. I use Luxilon 4G as my strings. The tension goes to 25/24.
— Stefanos Tsitsipas (@StefTsitsipas) 2017年12月25日
「ラケットは市販品、それともパーソナライズドされたものを使ってるの?ストリングとテンションは?」
「パーソナライズドされたラケットを使ってるよ。ストリングは4Gだね。テンションは25/24 (kg)。」
だそうですよ!
ポンドに換算すると約55 / 53ポンド。
本人が答えてるので信頼性は高いんじゃないでしょうか!
12mカット品だと1200円くらいなので、気になった方は一度試してみるのがオススメです。
ツイッターのやりとりがあったのが約2年前なので、もしかしたら変化があるかもしれないので、新しい情報が見つかったら追記していこうと思います。
チチパスになるためのセットがこちら!
大変お待たせしました。
全世界のチチパスファンへ送る、チチパスへなりきるためのセットがこちら。
ラケットはもちろんブレードの18×20を手に入れましょう。
ストリングは4Gを55/53ポンドで!
アディダスのウェアを揃えるのはもちろん、ヘッドバンドも忘れずに装着しましょう!
2021全豪で着用している黄色いシャツがこちら!
シューズはアディダスのソールコート・ブースト。
剛性と衝撃吸収性を両立させたこのシューズで、コート上を激しく動き回り、強烈なボールを相手コートに突き刺して行きましょう。
1年で大きく飛躍したチチパス。
この先はグランドスラムタイトル獲得、いよいよ期待が高まってきましたね。
この先も目が離せません!
ライバル比較:ズベレフはグラビティ使用
次世代を背負っていく選手の一人、アレキサンダー・ズベレフはグラビティを使用。
Strungで343gと言われているので、フレーム重量はチチパスとほぼ同じと推測されます。
またこれ以外にもトッププロのパーソナルスペックをまとめているので、合わせてチェックしてみてくださいね!
→ プロが実際に使用するスペック!(パーソナルスペック)