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スタン・ワウリンカが実際に使っているラケットストリング、戦績などを徹底分析!

稀代の片手打ちバックハンドを持つスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)。
そんな彼のプロフィールや戦績、実際に使っているラケットやストリングのスペックをとことん調べました!

この記事のポイント

・ワウリンカについて徹底分析
・キャリア全般の戦績についてまとめました
・ワウリンカの使うラケットのスペックを調査
・ラケットの中身は旧型のブイコア??
・ストリングは実はヨネックスじゃない!

最強の片手BH!ワウリンカのラケットを分析

ワウリンカと聞いて何を連想しますか?
多くの方が”片手バックハンド”が頭に浮かんだのではないでしょうか。

胸を大きく開くフィニッシュまで、一気に振り切る高速スイング。
コートに突き刺さるにように決まるウィナー、まさに最強のバックハンド。

今回の記事ではワウリンカのプロフィールや戦績を振り返ると同時に、実際に使用しているとされるラケットのスペックについても考察しています!

GS3勝、オリンピック男ダブ金メダル、デ杯優勝

2008年の北京オリンピックではフェデラーと組んだ男子ダブルスで金メダル。
2014年のデビスカップでもフェデラーと2人でシングルス・ダブルスに活躍し、スイスを優勝に導きました!

BIG4全盛期の中にあって、BIG4以外でグランドスラム複数回優勝(14全豪・15全仏・16全米)を果たした唯一の男、ワウリンカのキャリアとラケットを徹底分析していきます。

ワウリンカのプロフィール

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名前
Name
スタン・ワウリンカ
Stan Wawrinka
生年月日
Birth Date
1985年3月28日
(35歳 ※2020年3月時点)
身長
Height
183 cm
体重
Weight
81 kg
プロ転向
Turned Pro
2002年
出生地
Birth Place
スイス ローザンヌ
Switzerland Lausanne
居住地
Residence
モナコ モンテカルロ
Monaco Monte Carlo
コーチ
Coach
Magnus Norman
Daniel Vallverdu
最高ランク
Career High
3位
(2014.1.27付)

本名はStanislasで、2014年からは愛称だったStanに登録名を変更しています。
(結構知らない人もいるのかな?)

183cmと近年のATPの中ではあまり高身長ではないのですが、がっしりとした体型から繰り出されるショットはどれも破壊力があり、また機動力も高く守備力も十分に備えています。

コーチにはATPシングルス2位にまで上り詰めたスウェーデンのマグナス・ノーマン。
切れ味のあるストローク+高い機動力で試合を展開するスタイルだったノーマンのコーチングは、ワウリンカにとっても相性の良いものだと言えるでしょう。

ワウリンカが実際に使っているラケット

ここからはワウリンカが使用しているラケットについて注目していきます。
情報源は、いつもの通りtennisnerd.netの記事から。

『ワウリンカのテニスラケットは、あなたが思っているそれではない。』というタイトルからも分かる通り、中身は別物なのです。

中身はヨネックス VCORE 95D

ワウリンカのラケットは塗装だけを現行品にしたペイントジョブで、中身はヨネックスVCORE 95Dをカスタムしたものだそうです。

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VCORE95Dはバンパー部分が赤と黒の2色だった為、中央部分から分割出来る構造だったのが特徴。
ワウリンカの写真をチェックすると、バンパー中央部分に/\の形をした継ぎ目が見て取れる事からも間違いなさそうですね。

ワウリンカのパーソナルスペック

ラケットVCORE 95D
総重量372g
(オーバーグリップ込)
バランス32.1mm or 32.3mm
スイングウェイト359-360
RA値63-64
グリップサイズ4-3/8 (G3)
ヨネックスレザー
ストリングパターン16 x 20
ストリングバボラ
RPMブラスト
1.30mm
テンション28kg x 26kg
(61.7lbs x 57.3lbs)

総重量は372gとかなりヘビー級
ジョコビッチやマレーが353g前後、フェデラーが366g前後と言われているので、ワウリンカのセッティングがいかに重たいかが分かりますね。
この重たさがあの破壊力溢れるショットを生み出す一因なのかも。

グリップはレザータイプに変更されており、サイズはG3のようです。
(写真だともっと太いように見えるけど・・・真相は不明。)
オーバーグリップは白、レザーグリップの上部が見える状態で巻き終えているのが特徴的です。
グリップを重ねる幅、巻き終わりの位置も細かく指定されているんだとか。

ストリングはバボラのRPMブラスト1.30mm、テンションは約60ポンドと比較的高め。
95平方インチに16×20で60ポンド・・・筋力のある人にだけ許されたセッティングですね。

[市販品] VCORE PRO 97

なお、公式サイトなど一般的にワウリンカ使用モデルとして宣伝されているのはVCORE PRO 97。
(国内モデルは310g、海外モデルは330gと違いがあります。)

市販品はストリングパターンが16×19、フェイス形状は上部の面積がより広くなっており、ワウリンカの写真とは明らかに違うのが分かります。
ブイコアプロ自体は使いやすく評判も良いモデルなので、気になっている人は一度は試してみるべきかと!

ラケット変更の理由・戦績の変化

ヨネックスのイメージが定着しているワウリンカですが、2011年シーズンまではラケットはHEADのYoutek プレステージ、ウェアはラコステ、シューズはアディダスという出で立ちでした。

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このプレステージもちょっと特殊で、フレームには『prestige MP』と書かれていますが、ストリングパターンは16×19なので実際はYoutek Prestige PROなのではないかと推測されます。

プレステージからブイコア変更の理由は?

プレステージプロとブイコア95Dのスペックを一部比較してみました。

Prestige ProVCORE 95D
フェイスサイズ98平方インチ
(後に95平方に修正)
95平方インチ
ストリングパターン16 x 1916 x 20
フレーム厚21mmフラット21~20mm

プレステージに関しては後に95平方インチである事が発表されたので(笑)、一応ほぼ同じフェイスサイズと言って問題ないはず。

ストリングパターンはVCOREの方が16×20で少しだけ密なパターンになっていますが、アイソメトリック形状やフレーム剛性なども考慮すると同等かそれ以上のラケットパワーだったかもしれません。

スウィートエリアが広く感じるし、ボールをコントロールして打てる。スピードのあるボールを正確に打つことができるラケットです。

https://news.tennis365.net/news/today/201201/82201.html

上記はYONEXとの契約締結時のコメントですが、ワウリンカとしてはVCOREにする事でプレステージと同等以上のパワーを手に入れつつコントロール性を高めるということが狙い・ラケット変更に踏み切った理由なのではないかと思います。

当時のワウリンカはすでに26,27歳。
すでに中堅プレイヤーの1人でしたが、そこから一気にGSタイトル、デ杯優勝と偉業を成し遂げて行きました。
メーカーの変更は大成功だったと言って間違いないでしょう。

ワウリンカを目指す人の為のアイテム達!

ここからは実際に市販されている製品を組み合わせて、出来るだけワウリンカのパーソナルスペックに近いものを目指したいと思います!

まずラケットですが、ブイコア95Dはすでに廃盤。
中古の本数も少なく、状態が良いモノを手に入れるのはかなり難しい状況。

現行VCORE95はフェイスサイズ、ストリングパターンがブイコア95Dと全く同じなので、ディープなワウリンカファンでしたら迷わずコレを選びたい所。
フェイス形状は最近のYONEX的なフォルムですが、シャポバロフもこのモデルを使っているので、片手バックハンドとの相性は悪くなさそう。

ストリングは迷わずバボラRPMブラスト1.30mmをチョイス。
非プロが使うには1.30mm x 60ポンド x 95平方インチはあまりにもハード。
逆に40ポンド程度のローテンションにしてみるのも面白いかも!

グリップのレザー化も忘れずに。
特に片手BHは面の角度調整がシビアなショットなので、グリップの角を感じ取りやすいレザーへの巻き替えはオススメ。
店舗によっては送料が500円以上取られる事もあるので、商品代金+送料が安いリンクを貼っておきましたよ!

ライバル比較:ティエムも元プレステージ

同じく強烈な片手バックハンドを持つティエムは、現在はピュアストライク18×20を使用中。
そんなティエムも以前はHEADのプレステージを使用・・・ワウリンカと同じチョイスだったんですね!

二人とも別ラケットになってから戦績が向上したのは・・・偶然ではないのかも。

またこれ以外にもトッププロのパーソナルスペックをまとめているので、合わせてチェックしてみてくださいね!
→ プロが実際に使用するスペック!(パーソナルスペック)

戦績データ分析:グランドスラムに強い?

最後にキャリア戦績から興味深いデータを2つほどご紹介。

ワウリンカが強いサーフェス → クレー

サーフェス勝敗数勝率タイトル数
Clay182-910.6677
Grass31-310.5000
Hard302-1700.6409

サーフェスごとのキャリアの戦績をまとめたのが上の表になります。
勝率が一番高かったのはクレーとなっています!
ハードとは試合数に開きがあるので、単純な比較は難しいのかもしれませんが、タイトル数も7個とクレーの方が効率良く優勝出来ている事が分かります。

一方でグラスコートでは勝率50%・・・。
ウィンブルドンを制覇する事が出来れば生涯グランドスラム達成となりますが、数字を見る限りでは厳しそう。
まずは無事に2021年のウィンブルドンが開催される事を願うばかりですが。

グランドスラム大会での勝率が高い

カテゴリー勝敗数勝率タイトル数
Grand Slams148-560.7253
ATP Masters 1000152-1060.5891

この表はグランドスラム、Masters1000それぞれの戦績をまとめたもの。
1000シリーズでは勝率58.9%+優勝1回なのに、GS大会では勝率72.5%+優勝3回と成績で上回っています!
(※ランキング上位にいる選手はGS勝率>ATP1000勝率の傾向にあるようです。)

ワウリンカの場合は勝率の差が10%以上もあり、より大舞台で強さを発揮している事がデータからみてとれました。

まとめ:初期VCOREで築いた偉業

それでは今回の記事のまとめです。

まとめ

・ワウリンカのラケットは初期ブイコア
・キャリアハイライトはほぼ全てヨネックス契約以降で達成
・BIG3以上に重たいセッティングのラケット
・ストリングはRPMブラスト1.30mmを約60ポンド
・勝率が高いのはクレーコート
・グランドスラムでの勝率が高い

いやー、たっぷりの内容でしたね(笑)
最後までお読み頂いたそこのあなた、本当にありがとうございます!

何度見ても、このフィニッシュの形がかっこいいんですよね!
ここまで体回してパワー伝えられたら、そりゃ球威出るでしょ!
(もちろん、普通は出来ないからすごいんだけれど・・・)

今回色々調べて知ったのですが、ワウリンカのお父さんはドイツ出身、お母さんがスイス出身なんだそうです。
フェデラーはお母さんが南アフリカ出身、お父さんがスイス出身・・・と国を代表する選手達のルーツを調べるのも興味深い!!

今後も、みなさんが健康で楽しく過ごせるよう記事更新頑張りますので応援よろしくお願いします!

それではまた次回の記事でお会いしましょう!