スピン系黄金スペックのライバル関係
みなさんはスピン系黄金スペックはお好きでしょうか?
現市場では上記の5モデルが代表的なスピン系黄金スペックになるんですが、今回はこの5機種のライバル関係について解説していきます。
5スペックの要約はこちら

スピン系黄金スペック5機種の要約がこちら!
とりあえずこの画像を見て頂ければ全体像はつかめると思いますので、ここから先は各モデルについて解説していきます。
最もスピン系らしい仕上がりはSX300
| SX300の特徴 性能面では頭一つ抜けた最強格 |
| 〇現市場最強格の高性能ラケット 〇ループ系から高速スピンまで対応 〇高剛性でアエロよりパワフル 〇機械的性能ではトップクラス ×快適性ではAXISなどには劣る ×好みの分かれる配色・デザイン |
現状でスピン系の最強格と言えるのがSX300ですね。
アエロよりも高い剛性のフレームはパワフル、ストリングの可動性を上手く引き出しつつも無駄な動きはさせないグロメットはエクストリームMPよりもスピン性能を体感しやすく、機械的性能という面ではほぼ隙のないラケット。
ループ系の高い弾道で時間を稼ぐスピンはもちろん、直線的で速いスピン系ショットも打ちやすく、とにかくストロークにおいては2025年現在トップクラスに優れたモデルなんですよね。
剛性の高さゆえにセッティング次第では硬さを感じる場面もあるので、G-TOUR3やポリツアーレブなど滑りの良いストリングを張ると快適にプレーしやすくなるかと思います。
トータルバランスの良いVCORE100
| VCORE100(2026)の特徴 平均点の高いバランス型優等生 |
| 〇スピン量や弾道の調整がしやすい 〇他モデルよりスイートエリアが広い 〇EXTREMEよりも快適性が高い ×単純なスピン性能はSX300が上 ×アイソメトリックは好みが分かれる |
新型ブイコア100(2026モデル)は全体的に平均点が高くバランスの良い優等生タイプ。
ボールを掴む感触があるのでスピン量や弾道の調整がしやすく、アイソメトリックによりスイートエリアも広いのでディフェンスの局面になっても対応しやすいのが大きな魅力ですね。
減衰性も優秀で振動止めは不要、AUX2.0世代のエクストリームよりも快適性は高く感じられました。
ただ単純なスピン性能やパワーだけで言えばSX300ほど爆発的な感覚は無く、良くも悪くも尖ったところの少ないバランス型の味付けに感じました。
競技者向けテイストに振ってるアエロ
| PURE AERO(2022)の特徴 高強度ラリーを重視したコンペ仕様 |
| 〇弾道の安定感は随一 〇SX300よりもショットがまとまる 〇しなやかさとパワーのバランス ×スピン系と呼ぶには微妙な味付け |
現行ピュアアエロは強度の高いラリーで安定性・安心感のあるハイレベルな競技者向けの仕様。
アエロプロドライブと同じやや密なストリングパターンに戻り、グロメットも楕円形から丸形に変更、フレームの剛性もやや抑えたのが現行モデル。
結果としてライバルモデルよりもショットのバラつきが少なく安定性が高く、相手の強いボールに対してもしっかり振り切って打ち返すことが出来るラケットになっています。
一方でスピン性能は控えめでスイートエリアもそれほど広い感じもなく、ディフェンスの局面でラケットに助けてもらえる感覚は希薄。
正直に言えばスピン系黄金スペックというよりも競技者向け黄金スペックという表現のほうがしっくりくるかなと。
快適性ではややAXIS100が優勢
| AXIS100の特徴 減衰性の高さと安定性に優れたモデル |
| 〇減衰性が高く快適 〇ブレ感が少なく安定 〇ストリングの稼働性は上位 〇アエロより空気抵抗が少ない ×アシストやパワーは意外と少ない ×バランス330mmは微妙 |
最後発のスピン系黄金スペックであるアクシス100は、減衰性と安定性に優れたテニスラケット。
ダイアデム独自の内部構造により、マイルドな打球感でありながらフレームの安定性はかなりしっかりしているのが他モデルとの差別化ポイント。
エッジも鋭く設計されており、形状的にそっくりにピュアアエロと比べても空気抵抗が少なく振り抜きが良いのは好印象。
ただボールの飛びやスピンのかかり具合は意外にも大人しい感じで、スピン性能は悪くないんですがあまりそこを意識せずリラックスして打つと良い感じ。
加えてアクシス100のみバランスが330mmに設定されているため、操作性が悪くなるの嫌って選択肢から外す人はいるかもしれませんね。
ホールド感ではエクストリームもあり
| エクストリームMPの特徴 ホールド感のある快適ラケット |
| 〇たわみが大きくホールドする 〇減衰性は良好 〇フレームは安定してブレにくい ×たわみによるロス感が強め ×パワフルさは控え目 |
エクストリームMPはホールド感に優れているテニスラケット。
フェイス上下部分のグロメットが大きいのはもちろん、フレームサイドのグロメットも楕円形になっていることでストリングのたわみが出やすくなっています。
スロート周りはコンパクトかつ肉厚なので剛性が高く、強いボールを受けてもブレにくいのもメリット。
一方でストリングのたわみの自由度が高いせいか、強度の高いラリーやスピード重視のボールを打ち込もうとした時にパワーロスを感じるのがデメリット。
重みをプラスしてサポートを増やすか、ある程度の硬さがあって滑りが控えめのポリエステルなどを組み合わせるとパワーが引き出しやすくなるかなと思います。












