
今回インプレするのは『ダイアデム・アクシス98』です!
ダブルス | ・・○・・ | シングルス |
ボレー | ・・・○・ | ストローク |
低弾道 | ・・○・・ | 高弾道 |
多彩さ | ・・○・・ | 安定性 |
柔らかい | ・○・・・ | 硬い |
片手バック 打ちにくい | ・○・・・ | 片手バック 打ちやすい |
スイートエリア 先端寄り | ・・○・・ | スイートエリア 手元寄り |
イージー | ・・・○・ | スパルタン |
性能のバランスが非常に良く、オールコートで戦える万能型ラケットに仕上がっています。
メリット |
空気抵抗が非常に少ない フラットからスピンまで幅広く対応 クセがなくオールラウンド |
デメリット |
突出した特徴はない 僅かにアンダーパワー傾向 |
DIADEM AXIS98をインプレ

今回はダイアデムのスピン系コンセプトラケットの中でも、最もフェイスサイズが小さいアクシス98(AXIS98)をインプレッション。

100やTEAMと同じくエッジの効いたシャープなフォルムのラケットで、フレームの厚みも若干薄くなっているためかなりスリムに見えます。

フレームサイドにはUNRIVALED SPINの文字がデザインされています。
スペック/仕様
モデル名 | アクシス98 |
フェイス サイズ | 98 inch2 |
重量 | 305 g |
バランス | 315 mm |
フレーム 厚さ | 21.5 23.5 23.0 |
長さ | 27 inch |
RA値 | 68 |
ストリング パターン | 16×19 |
グリップ サイズ | 2,3 |
発売予定 | 2025年 1月 |
価格 | 37,400 |

98平方インチ+305g+315mmとスタンダードなスペックを採用しているアクシス98。
フレーム厚は最大23.5mmでアクシス100(最大26mm)よりも薄くなっています。
ライバルであるピュアアエロは21/23/22mmなので、アクシス98のほうが少しだけ厚みがあります。
実測値
フレーム | AXIS 98 (グリップ2) |
ストリング | ソルティスパワー |
総重量 | 320g ※ストラング ※オーバーグリップ無し |
バランス | 323mm |
スイング ウェイト | SW307 |
RA値 | 62 |
実測値は上記の通りで、重量・バランスはほぼカタログ値通りでした。
一方でRA値は62となっており、カタログ値よりもかなり低い数値となっていました。
【打球感】
マイルドだがたわみ感は少ない
柔らかさ | 1 | 若干のしなりを感じる |
打ち応え | 1 | 重くないがハッキリしてる |
スイート エリア | 0 | 意外と100と差を感じない |
弾き感 | 0 | 勝手に弾く感はない |
安定感 | 1 | ねじれにくさは感じる |
減衰性 | 1 | FSシステムは効いてる |
快適性 | 0 | 不満を感じる部分はない |
フレームはややしなやかで打球感には柔らかさがありますが、ねじれやたわみは少なくブレずに安定しています。

減衰性は高く、ダイアデム独自のFSシステムの効果を実感。

ストリングも16×20なのでたわみ感は少なく、アクシス100とは若干違うダイレクトさ・クリアさを感じられました。
【性能】
スピンからフラットまで汎用性高い
ストローク | 1 | 自然な感覚で打てる |
ボレー | 1 | 強打されても安定 |
サーブ | 0 | 大きなマイナスは無い |
ドライブ | 1 | スピードは出しやすい |
トップスピン | 1 | ある程度回転は掛かる |
弾道の高さ | 0 | 高くも低くもない |
スライス | 0 | 若干球離れ早い印象 |
パワー | 0 | 振った分だけ飛ぶ |
操作性 | 1 | 操作しやすいバランス |
振り抜き | 2 | 非常に良い |
スピンだけでなく低い弾道のフラットも自然に打つことができ、非常に汎用性の高いオールラウンドモデル。

ラケット自体のパワーはわずかにアンダーパワー気味ですが辛くはないレベルで、むしろ安心して振り切れるというメリットにつながっていますね。
操作性が良く空気抵抗も少ないので、片手バックハンドも気持ち良く振り抜いていくことができます。

スライスやネットプレーのような薄いグリップでもパフォーマンスは安定しており、相手に強いショットを打たれても何とか返せる剛性感ありますね。
アエロ98より汎用性高いかも

最大のライバルであるピュアアエロ98はもう少しハードヒッター向けな印象が強く、強打して相手を押し込んでドロップで決めるというような強打+タッチ系という感じ。
アクシス98のほうが幅広い球種と小技がやりやすく、色々なショットを織り交ぜて相手を崩していきたいという人にはこちらオススメですね。
スペック的にはそっくりですが、使用感としては想像よりも違いがありました。
動画インプレはこちら
こちらの動画でアクシス98・100・TEAMのインプレをしています。
相性の良いストリング(ガット)
16×20なので基本は低めの弾道が出やすいので、レブやブラストのような丸に近い多角形ポリが合わせやすいのかなと思います。
レブはホールド感が出やすく16×20のガッシリ感を若干緩和しつつ、打球の強弱をコントロールしやすくなるのではないかと予想。
ブラストも基本的な使用感はレブと似ていますがこちらの方がドライでシャープ寄りの感触が得やすく、スピンやスピードをプラスしていきたい人にオススメ。
ライバル比較
【ライバルラケット】
・PURE AERO98
・VCORE98
・EXTREME PRO
・SX300 TOUR など
ライバルとなるのはスピンコンセプトの98系で、もっともスペックが近しいのはピュアアエロ98。
ピュアアエロ98よりはアシストが感じられテクいショットもやりやすく、VCORE98よりはスピードが楽に出せる、エクストリームプロよりは打感がマイルドで快適、SX300TOURよりは鋭い振り抜きがあるという感じ。
アクシス98が性能的に突出している感じはないのですが、マイルドさがありつつ安定したフレーム、同カテゴリーの中でもトップクラスに優れた振り抜きがアドバンテージと言えそうです。
【個人的評価】
AXISシリーズで最も自然な使用感

アクシス100は300g・330mmというスペックで結構尖った設計な印象はあったのですが、アクシス98は無難な面98・305g・315mmを採用。
その結果、アクシスシリーズの3スペックの中でも最も自然な使用感だと思いますね。
飛びや打球角度に過不足がなく、初めての使用でもあまり細かいことを気にせず打っていける安心感がありましたね。
意外なほどオールラウンドに使いやすいスペックで、例えば僕のようにピュアスト98を使ってるけどもう少し飛んでほしい・シャープさが欲しいという人にはすごく良いと思いますね。
新シリーズではありますが、普通に良いバランス型のラケットっていう評価になりそうです。
一方でバランスの良さゆえに地味な感じは否めず、ライバルと比べてこっちじゃなきゃだめっていう理由は若干薄く感じてしまう人は結構いるかもしれませんね。
バランスが良いと見るか、地味と見るか、ここが分岐点となりそうなラケットです。
発売日:2025年2月
アクシス98は2025年2月から発売中。
AXISシリーズと同色系のラケットバッグも用意されているので、バッグとの統一感を出したい人はマストバイなアイテム。