しなりで食いつく98平方インチ
2020年はじめに発売され、一般プレイヤーにも高い人気を誇っているEZONEシリーズ。
✅打球感が柔らかい!
新型EZONEは伊達じゃない!
EZONE(イーゾーン) 98(2020)
今回はヨネックスの最新ラケットEZONE98をインプレッション!
YONEX EZONEとは?
「パワーのあるボールが打ちたい」
https://www.yonex.co.jp/tennis/news/2020/01/2001061100.html
「オフセンターでも打ち負けない柔らかい打球感のラケットが欲しい」
などの幅広い層の要求に応え、シリーズ最大のスウィートエリアでコンパクトスウィングでも飛ばせるパワーと柔らかい打球感をも実現するテニスラケット新「EZONEシリーズ」を2020年1月下旬より発売いたします。
ヨネックスの競技者向けラケットの中でも、パワフルさと柔らかい打球感にこだわって開発されたのが今回のEZONE2020シリーズ。
大坂なおみ選手/キリオス/国枝選手が使用中
Embed from Getty Images多くのトッププロ選手が使用しているEZONE98。
<ATP>
ニック・キリオス
スティーブ・ジョンソン
マートン・フチョビッチ
<WTA>
大坂なおみ
ココ・バンダウェイ
切れ味の良いショットを駆使して、相手を圧倒するようなタイプの選手が多いですね!
車いすテニスの国枝慎吾選手もEZONE!
Embed from Getty Imagesそして日本が世界に誇る車いすテニスプレイヤーの国枝慎吾選手も、EZONE98を使用!
GS優勝、世界ランク1位返り咲きを支えたのもEZONE。
インプレをしようと思ったのも、国枝さんがこれを使って強烈なショットを繰り出しているのを見たからなんです。笑
EZONE98(2020)のスペック&テクノロジー
ここではEZONE98のスペッックをざっくりとおさらいしてみましょう。
スペック:EZONE 98 2020
モデル名 | YONEX EZONE98 (イーゾーン) |
フェイスサイズ | 98平方インチ |
重さ | 305g |
バランス | 315mm |
フレーム厚 | 23-24-19 mm |
フレーム長 | 27インチ |
定価 | ¥33,000 + tax |
24mmの厚さのあるフェイス、そこから19mmまでくびれていくシャフトが大きな特徴ですね!
フレーム厚を計測しましたので、写真+数値でイメージしやすいように編集してみました!
EZONE98が搭載するテクノロジー
テクノロジー | <解説&効果> |
新アイソメトリック形状 | フェイス形状を刷新。 よりトップ側でストリングが働くように進化。 |
VDM | 衝撃を吸収するメッシュ素材をグリップに搭載。 手に伝わる雑振動を抑える。 |
トレカM40X | 東レの新素材M40Xを採用。 強度と弾性を両立。 |
ライナーテック | ストリングとグロメットホールがより平行に。 ストリングの可動量が増加する。 |
エッジ鋭角化 | フェイス部分のエッジが鋭角化。 空気抵抗を減らし、フレームのたわみも増加。 |
テクノロジーの詳細や他モデルのスペックなどに関しては、別記事に詳しくまとめていますので、気になる方は合わせてチェックを!
セッティング:ポリやハイブリッドをテスト
今回、ポリ単張だけでなくハイブリッドなど複数のセッティングでテストしてきました。
(テンションは全て45ポンドで張り上げています。)
①ポリツアープロ 1.25mm
②ミクロスーパー1.25mm x ハイパーG 1.20mm
③ファイヤーストーム 1.25mm
④VSタッチ x ハイパーG 1.25mm
縦VS x 横ハイパーGのハイブリッドは、国枝選手のマネです(笑)
第一印象:薄ラケ派の僕も惚れた(笑)
とりあえずまず、今回ポリツアープロを張ったEZONE98、惚れましたね!
普段20mmフラットの薄ラケ(XCALIBRE)を使っている僕ですが、EZONEは悪くないですね!
本日の緩い練習の1コマ。
— TRUEMAN@アドバンテージ・ブログ (@ADVNTG_kotodama) February 11, 2020
EZONE98にPTP125を45ポンド、グリップ込で329g。
回転量を色々使ってみましたが、引っ掛けてスピン量増やすのも、押し込むような真っ直ぐなボールもOK。
プロスタッフ、VCOREでは2Hで肘に痛みが出てしまっていましたが、EZONEでは3.5Hでほぼ無し。
次は早速ハイブリッドに! pic.twitter.com/K9yZd0Mokj
反発力はありつつも、ボールの食いつきを感じられる仕上がりとなっています!
打感:シャフト部分で感じるしなり
ミニラリーなど、比較的ゆっくりとしたスイングでは割とシャキッとした打球感。
スイングスピードを上げていくと、しなりが出てくるのかボールの食いつき感もアップ。
中厚系としては柔らかめ
中厚系のラケットとしては若干柔らかい打感。
VCORE98(2018)と比べると、EZONEの方が圧倒的にしなりや球持ちを感じられます。
XCALIBREなどの薄ラケと比較すると、フェイス周りの剛性が高くてパワーがでますね。薄いシャフトが柔らかさを出してる感じです。
打感はストリング次第で結構変わる
ストリングのチョイス次第で際立つ部分が変わってくるため、何を張るかがとっても重要。
細ゲージでは弾きの強いかっちり気味の打感、太めのゲージではよりホールド感が際立つが際立つ柔らかめの仕上がりに。
僕の場合は、ポリツアープロとファイヤーストームが好きでした!ハイブリッドしたら面白いかも(笑)
反発力:数字で見るより抑え気味
MAX24mmという厚さがありますが、数字で見るより反発力は若干抑え気味。
シャフトがしなる分、飛びが抑えられている感じでした。
黄金スペックのようなアシストではないので、振り切ってボールを飛ばせる人向きですね。
スピン性能:フラットドライブ向き
EZONEの良さが出るのは、フラットドライブでまっすぐ打ち抜くようなショット!
今作ではストリングの配置が調整された事で、スピードのあるボールをコートに収めるのに必要なスピンを掛ける事が出来ます。ファイヤーストームがスピンかけやすかったです!
ただし弾道が上げやすい感じではなかったので、高い弾道を駆使して戦う人は相性をテストした方が無難。
総合性能:バランスの良い扱い易さ
使って感じたのは全体的なバランスの良さと使い易さ。
薄ラケ好きな人が黄金スペックを使うと上手くコントロール出来なかったりしますが(僕だけ?)、EZONEなら意外と大丈夫!
フラットドライブで押し込んで行くも良し。スピンボールでしのぐも良し。オールラウンドにプレーしたい人におすすめ!
ただし楽チンラケットではない、という事は想定しておくのがマスト。
セッティング:しっとり系ストリングが良さそう
ストリングを複数テストした結果、しっとり系ポリとの相性良し。
(ファイヤーストーム、RPMブラスト、レッドコードWAXあたり)
食いつきやしなりをしっかり感じながら打ち込んで行く事が出来ます。
細ゲージだと球離れが早すぎて、フレームの良さを感じにくくてイマイチ。ストリング選びは太めから始めた方がラケットに合わせやすいみたい!
ライバル比較:ピュアストライク16/19
フェイスサイズや重さ、フレーム厚など共通点の多いEZONE98とピュアストライク16/19。
EZONEが細いシャフトでしなり感や食いつき感を演出しているのに対し、ピュアストライクの場合はフレーム全体のしなりは少なく、フェイスのたわみ+ウーファーでボールを掴んでいる感じ。
スペックも性能も近いですが、性格はかなり違う2本なので要注意です!!
この他にもラケットのインプレをいくつも用意していますので、合わせてチェックしてみてくださいね!
→ ラケットインプレッション一覧
VCORE98/EZONE98の違いは?
ブイコア98もフレーム形状以外のスペックは非常に似ている1本です。
フェイス98平方インチ、重さ305g、バランス315mm、ストリングパターン16×19と共通点ばかり。
でも実際に打ち比べてみると使用感には大きな違いがありました!
VCOREはフレーム全体の剛性が高く、打球感も比較的硬め。
大きなスイングパワーを正面から受け止められるしっかり感があり、スピード&パワーで攻めるプレイヤーにオススメ。
この2本の違いは大きいので、しっかり比較してチョイスするのが賢明だと思います!
EZONE98インプレ|まとめ
EZONE98(2020)は全体のバランスがGOOD。
しっかり振って高速フラットドライブを突き刺す、ネットプレーやタッチショットもしっかり決める、そんな1本です。
フレームの良さを引き出すためにはしっとり系のポリ、太ゲージのハイブリッドがオススメ!
<この記事で紹介した商品一覧>
今回の記事に登場したアイテムをまとめてあります。
国内正規品実勢価格は¥27,220〜
国内正規品の販売価格¥27,220が最安値のようです。
10%クーポン割引は非常に大きいので、気になっているた人は急ぐのが吉!
最安値は2万円弱!オプションも要チェック!
並行輸入品などを含めると、現時点での最安値はわずかに2万円を切るあたり。ショップによって送料や付属品、オプションの内容が異なっているので、総合的な価格をチェックするのが吉!
今回も最後までお読み頂きありがとうございます!
ラケットのインプレなど、楽しんで頂けるようなコンテンツをどんどん発信して行きます。
「俺もEZONE使ってるよ」とか「EZONEは買ったけど合わなくて諦めたわ!」など、どんな事でもコメント頂けるとモチベーションがとっても上がりますので是非!
※2020年9月:限定デザイン追加!
この大人気のEZONE2020なんですが、9月には新しく限定デザインが追加!
大坂なおみ選手とコラボした白ベース+金銀のデザイン。再びGSタイトルを獲得した彼女の手にはこのデザインのラケットが握られていました。
品の良さの中に、強さも感じさせる綺麗なデザインに仕上がっています。