今回はアシックスを代表するテニスシューズのひとつ、ゲルレゾリューション8 ( GEL-RESOLUTION8 ) のインプレをお届けします!!
コレまで以上に『高い剛性』+『高いグリップ力』を実現した今作。
あなたのプレーレベルを一段階引き上げてくれること間違いなし!
今日1番良かったのプレーがコレ。コードボールに反応して、ダッシュ🏃♂️💨💨
— TRUEMAN@アドブロ(ADVNTG.BLOG) (@ADVNTG_kotodama) July 20, 2020
ギュイギュイグリップしてる音!
ゲルレゾ8OCの実力を垣間見た瞬間!
グリップが良くなった事で、フォアクロスの打合いも負けにくくなり、改めてシューズの大切さを実感!
(この時はまだ元気で2人ともリアクション出来てたw) pic.twitter.com/i8BF0WqJIr
砂で滑りやすいオムニコートも、ゲルレゾリューション8OCならしっかり走れる!
しっかり止まれる!!
ASICSゲルレゾリューション8とは?
ATPでも1,2を争う身体能力の高さを誇るガエル・モンフィス(Gael Monfils)。
Embed from Getty Imagesそんな彼が使用しているシューズが、このアシックス・ゲルレゾリューション8です。
レゾリューション=安定性重視の1足
アシックスのテニスシューズには大きく分けて3つのシリーズが存在しています。
レゾリューション → 安定性(高剛性・頑丈)
コートFF → バランス型 (スピードと安定性を両立)
ソリューションスピード → スピード(軽量・屈曲性・柔軟性)
この中でも、レゾリューションシリーズは安定性(=スタビリティー)を重視したシリーズです。
ゲルレゾリューション8の特徴(構造)
ゲルレゾリューション8はいくつもの新しい構造を採用した事で、最大の特徴である高い安定性を実現しています。
アッパー:フィット感を更に向上
ゲルレゾ8になってアッパー部分も進化。
一般的な布/メッシュ部分はほとんどなく、アッパー全体の表面が樹脂のようになっています。
(※アッパーの素材は合成繊維×合成樹脂+合成皮革)
大きく踏み込んだ時にも、アッパーが変形しづらくパワーロスがとても少なくなっています。
またシューズ内部を左右に通っているバンド(DYNAWRAP = ダイナラップ)によって、よりフィット感を高める事に成功しています。
(バボラの初期プロパルスに似たような構造のシステムになっています。)
ミッドソール:高剛性+クッション性
ゲルレゾリューション8の大きな特徴の1つが、外側にある大きな樹脂パーツ(DYNAWALL = ダイナウォール)。
これによって高い剛性を実現し、サイドに踏ん張りたい時にも力を受け止めてグリップ力を高めてくれます。
また、以前履いていたアディダス・ウーバーソニック3に比べると前足部の厚み(高さ)を感じました。
クッション性がよく、着地による疲労感を低減してくれます。
アウトソール:オムニテレインに近いパターン採用
ゲルレゾリューション8OCのアウトソール(靴底)は、カカトからつま先まで円柱状のイボイボがたくさん設けられたパターンになっています。
“オムニ最強”と謳われていたオムニテレインに近いパターンを採用しています。(※オムニテレインはすでに廃盤)
・アッパーはDYNAWRAPでフィット感アップ
・DYNAWALLで剛性アップ
・クッション性も十分
・オムニテレインに近いソールパターン採用!
評価:ガッチリホールド&グリップ!
炎天下+砂が多め=非常に滑りやすいオムニで使いましたが、サーフェスをしっかり捉えてグリップしてくれました!!
ゲルレゾリューション8OCの実力!
— TRUEMAN@アドブロ(ADVNTG.BLOG) (@ADVNTG_kotodama) July 21, 2020
似た条件下ですが、滑っている距離と時間、バランスや方向転換までの早さが全然違います👍クロスへの打ちやすさもアップ!(体感では全然違う!)
消耗して滑りやすくなっていたウーバーソニック3MCと比べるのは少し乱暴ですが(笑)、それを差し引いても良い性能です!😘 pic.twitter.com/JsVDCSmFIZ
グリップ力:オムニでもしっかりグリップ
動画の通り、一歩早く動けるグリップ力の高さには感動。
横への力も逃さず受け止めて、しっかりと地面に力を伝えてくれる感じがしました!
フィット感:遊びがなくちょうど良い
僕は左足が2E、右足が3E弱と、若干の左右差があります。
ゲルレゾ8は2E相当のシューズですが、特に問題を感じる事はありませんでした。
むしろ十分なホールド感によって、高い一体感を実現しています。
重さ:約390g (27.0cm・片足)
アディダスのウーバーソニック3マルチコートソールが378gだったのに対し、レゾリューション8OCは389g。
剛性感の差などを考えると、10gちょっとしか差がなかった事はむしろ驚きのレベルでした。
フィット感も高く、重さによるデメリットを感じる事もほぼありませんでした。
・グリップ力は最高クラス
・ブレずに力を受けとめる
・高いフィット感、一体感
・重さは気にならない
前作(ゲルレゾ7)との違い・変化した点
文字通りシリーズ8世代目のゲルレゾ8ですが、前作(ゲルレゾ7)から大きく進化していたのです!
アッパーはより頑丈に!
アッパーは8の方が樹脂部分の面積が多くなっていて、伸びが少なく力のロスが少なくなっています。
前足部はゲルレゾ6にそっくりなデザインに戻りました。
ただその分アッパーの屈曲性や通気性の面では厳しくなってるかな、とも感じました。(最初の2,3時間は、シューズが屈曲した時にアッパーが足の甲に食い込むような印象でした。)
アウトソール:全方位にグリップ力向上!
これまでのレゾリューションシリーズに比べ、大きく進化しているのがこのソールパターン。
円柱状のイボイボがある面積が大幅に増加。
7ではブロックパターンだったカカト部分も、8ではイボイボに変更されていて、砂の多い環境でも接地時の確実なグリップ力を発揮。
オムニテレインに近いソールパターンになっている事で、シリーズ屈指のグリップ力を実現しています!
(オムニテレイン後継としても十分活躍してくれるはず!)
・ゲルレゾ7よりもアッパーは頑丈に進化
・ソールパターン変更でグリップ力が向上
・屈曲性、通気性は数少ないデメリットかも
プレーや筋力に合わせてチョイスを!
最強クラスのグリップ力&剛性を誇るゲルレゾ8OCですが、人によって合う合わないがあるのでプレーや筋力に合わせてチョイスするのが大切!
<合わない可能性がある人>
軽量・屈曲性を求めている人
→ゲルレゾは頑丈過ぎるかも!SOLUTION SPEEDやPRETIGE LYTEなどがオススメ。
筋力・脚力がそれほどない人
→グリップ力や剛性がかえって使いにくく感じる場合も。アッパーが柔軟なバボラのJETや、ヨネックスのフュージョンレブなどを履き比べ推奨!
派生モデルについて
ゲルレゾリューション8には通常モデル以外にも派生モデルがあり、より自分に適したモデルを選びやすくなっています!
ワイドモデル:3E相当の幅
正しいフィット感を得る為にはとっても重要なシューズの横幅。
通常モデルは2E相当ですが、ワイドモデルは3E相当へと調整されています。
他メーカーの上級モデルはE/2E弱しかない事も珍しくないので、このワイドモデルは助かるっ!!と感じた人も多いはず。
レディースモデル:22.5cm ~ 26.0cmで展開
レディースモデルは若干カラー違うだけでなく、足幅なども女性向けに調整され高いフィット感が得られる設計になっています。
男性でも25.5cm/26.0cmで足幅が細めの方は試し履きしてみるのがオススメ!
限定カラー:L.E.が2タイプ登場!
通常のカラーに加えて、限定カラーのL.Eが追加されています!
白ベースに赤と青があしらわれたタイプ、黒ベースのシンプルなグラフィックの2タイプ。
これまでもアシックスのL.E.は何度も販売されていますが、人気のモデルは時間が経つと購入が難しくなる事もありました。
気になっている人は早目に手に入れておく方が後悔しないで済みそう!
アシックス ゲルレゾリューション8OC|まとめ
・ゲルレゾリューション8は前作から大きく進化
・アッパーはフィット感と剛性がアップ
・ソールパターン変更で更に高いグリップ性を実現
・滑りやすいオムニでもしっかり走れる・止まれる!
・レディースモデル、ワイドモデルも完備!