ラケット

全日本学生室内テニス選手権大会(2021)から考えるプリンスラケット使用選手の躍進!

全日本学生室内でプリンスラケット使用選手が躍進!

なんと全種目の決勝戦にプリンスラケット使用選手がいるという事が判明!

という事で、今回の記事では各選手の使用ラケットに迫りつつ、各モデルの違いと選び方について考察をしています!

男子S優勝:白石光選手はPhantom100を使用

男子シングルスで優勝を果たした第1シード早稲田大学2年:白石光選手が使用しているのはファントム100。

ノーシードから準優勝を果たした早稲田大学1年:高畑里玖選手はTOUR100(310g)を使用。

女子S優勝:松田美咲選手はTOUR100を使用

女子シングルス優勝の亜細亜大学4年:松田美咲選手が使用しているのがTOUR100。

女子D優勝:我那覇選手・阿部選手は共にBEAST100使用

(※手持ちの画像がなかったので引用)

女子ダブルスを制した筑波大学2年:阿部宏美選手、筑波大学3年:我那覇真子選手はいずれもBEAST100を使用していました。

男子D準優勝:畠山選手はPhantom100使用

ファントム100

男子ダブルス準優勝の早稲田大学3年:畠山尚選手が使用していたのはファントム100でした。

各モデルの特徴・違い・選び方を考察!

ここからは各モデルの特徴をわかりやすく解説していきます!

各ラケットの特徴から選ぶプレー適性!

ビースト(BEAST)
→パワフルなフレーム
→コンパクトなスイングでも飛ばせる
→高速ショットを作り出せる
=ダブルスなど速い展開のプレーに!

ツアー(TOUR)
→バランスに優れた使用感
→コントロールがしやすい
→オールラウンドに使える!
=コントロールを生かしたバランス型プレー

ファントム(PHANTOM)
→高い面剛性
→ハードに叩いていける
→大きなスイングで打ち抜ける!
=ストローク主体のシングルス/ハードヒッターに!

それぞれのラケットのコンセプトを考えると、それぞれにある程度の傾向がある事が分かりますね!

パワーがありコンパクトなスイングで速い展開にも対応出来るので、ダブルスにも使いやすいビースト。
面剛性が高くスイートスポットも先端寄りに設計されているので、大きなスイングでハードヒット出来るシングルス向きのファントム。
そしてパワーとコントロールのバランスが良く、幅広い球種をコントロール出来る中間型のツアー。

白石選手はファントム100で打ち抜くストローク

高い位置から引くテイクバック、厚いグリップで一気に振り抜くフォアハンド。
映像からもショットにパワーが乗ってるのが分かりますよね!

阿部/我那覇ペア:ビーストで速球打ち込んでる!

弾道を低く抑え、なおかつ速度のあるボールでストレートアタックを打ち込んでます!
ビーストのパワー・弾きの良さにより、テンポよく打ち込んでいますね!

僕が相手の前衛だったら・・・多分逃げてた(笑)

松田選手はツアー100で幅広い球種をコントロール

例えば女子シングルス優勝の松田選手はツアー100を使用していましたが、バックハンドはフラットで速い球、一方フォアハンドでは厚いグリップからループ系の球〜決めるフラット系の球と、短い動画の中でも色んなショットをコントロールしている事が分かります。

パワーレベルから考えるラケットの選び方

モデルBEASTTOURPHANTOM
フェイス
[inch2]
100100100
重量
バランス
SW
300
320
285
310
310
290
305
315
290
パワー
レベル
1025850825
厚さ
MAX
MIN
26mm
23mm
23mm
22mm
22mm
20mm

今回注目している3機種はいずれもフェイスの大きさが100平方インチで同じ。
しかしフレームの厚みや剛性などに大きな違いがあり、プリンス独自の指標のパワーレベルではビーストが1025、ツアーが850、ファントムが825となっています。

ファントム100のフレーム厚

僕自身この3機種は全て打ちましたが、弾いて飛ばすパワーはビーストがダントツですね。

ツアーとファントムは振り抜いた時のパワー自体はほとんど同じような印象でしたが、合わせに行った時にはツアーの方がアシストを感じられます。
(なので僕はツアーが1番好きw)
ファントムは薄ラケながらかなり剛性感があって、ガンガン振り回してもラケットが負けてしまうような事がありませんでした。

意外と違うストリング関連の構造

モデルBEASTTOURPHANTOM
ストリング
パターン
16×1916×1816×18
パラレル
ホール
×
エクスパンド
ホール
×

パラレルホール
→ストリングがフレーム外側まで一直線になる構造
エクスパンドホール
→グロメットホールの径を大きくし動きをスムーズにする

すっごい細かいところなんですが、ストリング関連のテクノロジーにも差があります。

ビーストはパラレルホールによって有効長が大きくなりパワーアップ。エクスパンドホールは採用しておらず、ストリングの可動域をある程度制限する事でコントロールの乱れを抑制しています。

ツアーはビーストとは反対にエクスパンドホールのみを採用。ストリングが大きく動く事でスピン性能をプラスしつつも、ラケット全体としてのフィーリングやコントロールしやすさは失わない適度なバランスを実現。

ファントムは唯一パラレルホールもエクスパンドホールも採用。有効長が長い上に稼働域も大きく設計されており、最もストリングの働きによるパワーが得られやすいのが特徴と言えるでしょう。

アドブロとしてはこんな感じで使い分け?

それぞれに特徴・違いがある事は理解して頂けた所で、一般プレイヤー向けにアドブロとしてはこんな感じで使い分けるぞ!というお話を。

ビースト100:どんどん前に出て行くスタイルに

圧倒的に弾き出すパワーに優れているビースト。
オンコートのどの局面においてもスピードが出しやすく、ダブルスならサーブアンドボレー、シングルスでもポジションを下げずに積極的にネットを狙うような戦い方にオススメ出来る1本ですね。

ストリングは多少柔らかさのある細めのTOUR XT18やポリツアープロを張って、パワーと快適性をミックスさせてみたいかな!

ツアー100:あらゆる球種を打ち分ける万能型

ここ数年打ったラケットの中でもトップクラスの汎用性を感じたのがこのTOUR100。
弾きも多少あるけど強打してもコントロール出来る、振り抜けばしっかりスピンも掛けられる・・・ほぼ隙のないラケットに仕上がっています。
(尖った部分がないのでつまらないと思われてしまうのが弱点?笑)

僕と同じような一般プレイヤーにオススメするならまずはこのツアー。
ストリング選びに対する懐の深さも魅力で、シングルスプレイヤーならポリツアーストライク・エクスプロッシブツアーなどハリ感のあるポリエステルを、ダブルス主体ならアイコニックオールやマルチフィールなどスッキリとした飛びのナイロンもオススメ。

ファントム100:強打メインにセッティング

大きく振り抜いてハードに打ち込んでこそ旨味が感じられるファントム。
基本的にはしっかりをスピンを掛けたラリー戦を展開しつつ、強打で仕留めるようなストローカーにオススメしたい1本。

ハイパーGなどの多角形ポリエステルを張って、スピン性能を高めて相手を追い詰めて行くスタイルにフィットするんじゃないでしょうか!
多分筋力的に僕には使いこなせないし、ファントムを使ってグリッと跳ねてくるようなトップスピンを打ってくる相手とは戦いたくない(笑)

最後に:TRUEMANの小言。

かつてはシャラポワを始め、杉山愛、フェレーロ、フェレール、コリアなど人気だけでなく、実力もあるプレイヤー達に愛されていたプリンスのラケット。
競技プレイヤーだけでなく初中級〜ビギナーにも愛されていたブランドだったのに、2010年代にはトッププレイヤーは相次いで離脱、本家プリンスは倒産・・・など割と散々だった時代がありました。(※少なくとも僕にはそう見えました)

現在はグローブライドが主導となっているモデルが多数展開されるようになって、ユーザーからの注目度・信頼が大きく回復してきているように感じます。

ATP/WTAのトッププレイヤーが使用して宣伝・・・という状況に戻るにはまだまだ時間はかかると思いますが、そういうトッププロの影響力で押し切るのではなく、製品そのものの魅力でアピール出来ているというのは非常に良い状況なのではないかと感じています!

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