01-ラケットインプレ

ヨネックス・パーセプト97をインプレ/レビュー。振り切れるなら汎用型薄ラケ。YONEX PERCEPT97(2023)

yonex percept 97 2023
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今回はブイコアプロ97の後継機種になる『ヨネックス・パーセプト97』をインプレッション。

YONEX PERCEPT97(ヨネックス・パーセプト97)の外観、デザイン

面97+21mm厚により鋭い振り抜きが可能になっており、高速スイングでのプレーで魅力が光るフレームです!

TRUEMAN
TRUEMAN
アシストは少ない分、思い切り振り切って使えるスペックですね!

ボールの飛距離はシリーズ内でも一番控えめですが、すべてのショットを振り切って制御したい高レベル帯のプレイヤーにはフィットする1本ですね!

こんな人にオススメ
ラケットを振り切ってプレーしたい
振り抜きの良いラケットが好き
柔らかめの打球感が好き
アシストは控えめでOK
メリット・デメリット
○ 振り抜きの良さ
○ ほどよくしなやか
○ 操作性が高い
○ クリアな打球感

× アシストは控えめ
× 飛距離は出にくい
× 筋力・技術が必要

ヨネックス・パーセプト97
(YONEX PERCEPT 97)

YONEX PERCEPT97(ヨネックス・パーセプト97)のシャフト
YONEX PERCEPT97(ヨネックス・パーセプト97)のデザイン

ブイコアプロ97のDNAを継承した新型テニスラケット:ヨネックス・パーセプト97

YONEX PERCEPT97(ヨネックス・パーセプト97)の外観、デザイン
YONEX PERCEPT97(ヨネックス・パーセプト97)

いわゆる競技者者向け/ハードスペック寄りのラケットですが、今回のモデルチェンジにより淡いグリーン系の”ちょっとカワイイ”配色へとデザインが大幅に刷新されました。

スペック/仕様

YONEX PERCEPT97(ヨネックス・パーセプト97)の外観・全体像
モデル名YONEX
PERCEPT97
フェイス
サイズ
97
重量310 g
バランス310 mm
フレーム厚21mm
ストリング
パターン
16×19
グリップサイズ2,3
発売予定2023年
9月上旬
価格40,700

スペックは前作ブイコアプロ97を踏襲しており、モールドにも変更は無し。

面97、フレーム厚21mmフラットビーム、310g/310mmといういかにも”競技者向け”という香りがするスペックになっています。

YONEX PERCEPT97(ヨネックス・パーセプト97)のグロメット、グロメット径

面97のラケットとしては珍しくグロメット径は大きく(パーセプト100と同等)、ストリングの動きを引き出しやすそうな設計。

なお97Dになるとグロメット径は小さいものへと変更されています。

パーセプト・シリーズの実測値

スペックスイング
ウェイト
(ストリング込み)
RA値
97
(ポリツアーレブ125)
SW313RA59
97D
(ポリツアーレブ125)
33260
100
(ポリツアーレブ125)
31864
100D
(ポリツアーレブ125)
32064
100L
(レクシスコンフォート125)
30864
104
(レクシスコンフォート125)
30262

ライズテニスサービスさんで計測してもらった数値が上図の通り。

97は主要なスペック(97D・100・100D)と比較してみるとスイングウェイトが313と最も小さく、RA値も59で最も低くなっています

これらの要素から97はシリーズの中でもラケット自体のパワー(ポテンシャル)は控えめになっているという事が推測出来ますね。

特徴・コンセプト

YONEX PERCEPT97(ヨネックス・パーセプト97)はヨーク8穴

今回のモデルチェンジの目玉はSERVO FILTER(サーボフィルター)を新たに採用したという点。

それに伴いグリップ部分に搭載されていたVDMは廃止となりました。

パーセプト・シリーズの詳細についてはこちらの記事をご参照ください。

グリップについて:ちょい扁平+ちょい太め

【現行ヨネックスのグリップ】
・僅かに扁平っぽさがある
・バボラに近い握り心地
・形状は標準的なものに近づいた
・WILSONより少し太く少し扁平
・PrinceやDUNLOPよりも太い

メーカーによってグリップの太さや形状は様々ですが、ヨネックスは僅かに太めですが形状的には標準~ほんのり扁平という感じですね。

扁平率や太さなど握り心地はバボラに近く、標準的な形状と言えるものになっているので、他社からの乗り換えもしやすくなっています。

ここら辺もヨネックスラケットのシェア拡大に貢献しているのかもしれませんね。

インプレ:気持ち良く振り抜ける

ストローク-1スイング速度が必須
ボレー1シャープさが快適
サーブ0可もなく不可もなく
ドライブ1安定して叩ける
トップスピン116×19の恩恵あり
弾道の高さ0100>97>100Dの順
スライス1普通に打ちやすい
反発力-1弾くタイプじゃない
パワー-1一番の弱点かも
ホールド感0しなやかさは感じる
安定性1面小さいので良好
操作性1取り回しは悪くない
振り抜き2ビュンビュン振れる
減衰性悪くない印象
快適性0パワー面で減点

ボールの飛びが想像以上に控えめになってしまったのが気になったものの、振り抜きやすさと平均値以上の汎用性の高さが魅力のラケット。

しっかりフルスイングしつつ色んなショットを駆使してプレーしたい人に最適なスペックだと思います!

打球感:適度なしなやかさ+安定性

ポリツアーレブ1.25mm(47lbs)で打ちましたが、フレームのしなり感はありつつも面97なので100よりもクリアな打球感になってますね。

筆者
筆者
前作VCP97と比べて硬い感じはしないのですが、しなやかさは損なわずにより安定している気がします!

RA59ですがすんごいしなるという感じはせず、ほど良くしなやかさを出しながら前作以上にブレにくい安定したフレームになっているんじゃないかなと思います。

EZONEやVCOREで感じたアイソメトリック特有のクセのようなものもほとんど感じず、クセが少ないフィーリングと言えますね。

性能:飛びにくいが汎用性は高い

ヨネックス・パーセプト97(YONEX PERCEPT97)のインプレ

ボールの飛びは控えめではあるものの、ストロークからボレー、強打からタッチ系まで幅広く対応出来る汎用性の高さがパーセプト97の魅力

パーセプト100もオールラウンドなモデルなので、100のパワーやアシストを絞ったスペックが97と考えるとちょうど良いと思います。

筆者
筆者
良く言えば一番思い切り振り抜けるスペック、悪く言えば一番ボールの飛びが悪いスペックって感じでした!
振り切らないとだめです!笑

他スペックと比べてボールが飛びにくく感じたので、ストリングによる調整、鉛による加重カスタマイズを検討した方が良いかもしれません。

サーブ:振り抜き良いので不満無し

サーブでも振り抜きの良さはハッキリと感じられ、特にスピード重視のサーブはとても気持ち良く打ち抜く事が出来ます。

回転が凄い掛かるワケではないですが、面97のラケットとしては大きな不満なく使える仕上がりといったところ。

ストローク:他スペックに比べると少し寂しい

ヨネックス・パーセプト97(YONEX PERCEPT97)でストロークを評価

全スペックを打たせてもらったのですが、97のストロークはちょっと寂しいというか目立つ部分がなかったなという感じ

実測値からも分かる通りパワーは控えめで、合わせるようなスイングになると一気に浅いチャンスボールを相手に献上してしまいがち。

97Dのような重みを活かした一撃はないし、100ほどスピンの掛けやすさがあるわけでもない・・・よく言えば万能なのですが、器用貧乏に近い部分もあるかもしれません。

ボレー:取り回しの良さとシャープさが◎

ヨネックス・パーセプト97(YONEX PERCEPT97)でボレー

アシストは少ないラケットですが意外とボレーは好印象。

310gですがトップライトなので取り回しは悪くなく、面が97になったおかげか100よりもシャープな球離れが感じられボレーでは快適。

特にクラシカルなタイプ、ボックス系薄ラケなどを使ってきた人であれば、全然問題なくボレーは捌けると思いますね。

メリット・デメリット

メリット デメリット
・振り抜きが良い
・ほどよいしなやかさ
・操作性は良い
・思い切り振り切れる
・汎用性はある

・パワーが控えめ
・際立つ魅力が少ない

パーセプト関連動画はこちら!

同社ラケットとの違い・選び分け

ヨネックスのブイコア、イーゾーン、そしてこのパーセプトで競技者向けラケットの3本柱が勢揃い。

パーセプト97はパワーこそ控えめですがクセの無い打球感・使い心地が他2本(ブイコア98、イーゾーン98)よりも優れていると思います。

そのためアシストやスピン性のよりも自然なフィーリングや使い心地を優先する人にはパーセプト97がオススメ。

他社のボックス系・薄ラケからスイッチする場合にも、アイソメトリック独特のクセなども感じにくいのでパーセプトがスイッチしやすいでしょう。

ライバルラケットとの比較

<ライバル>
・プロスタッフ97
・ファントムグラファイト97
・BOOM PRO
・CX200
・TR960(16×19)
・TOUR98
・ピュアストライクVS など

ライバルとして挙げられるのはしなやか系の薄ラケですね。

特にプロスタッフ97やグラファイト97、BOOM PROなどはしなやかさなども似ており、購入時に比較検討する人も多いモデルではないでしょうか。

発売日:2023年9月上旬

パーセプト97は2023年9月上旬発売と表記されていましたが、実際には8月25日頃には発売開始となっていますので購入可能です。

まとめ:ヨネックス・パーセプト97


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テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年

・オールラウンド器用貧乏
・TOUR100 290gを愛用中
・クセの少ないラケットが好き
詳しいプロフィール

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