プリンスの競技者向けラケットの1つ、ファントム(PHANTOM)100をインプレ!
・スピード出しやすい!
新たに登場した2022年モデルのファントムについてはこちらの記事をチェック!
プリンス PHANTOM(ファントム) 100
『フラットドライブで攻めるプレーヤー向け上級競技モデル』として設計されたのが、このプリンス・ファントムシリーズ。
O3(オースリー)タイプと、トラディショナル(通常のグロメットタイプ)の2種類を展開。

今回はノーマルグロメットタイプのインプレをお届けします!
スペック:ファントム100
モデル名 | PHANTOM 100 |
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重さ | 305g |
バランス | 315mm |
スイングウェイト | 290 |
フレーム厚 | 20-22-20mm |
フレーム長 | 27インチ |
ストリングパターン | 16 × 18 |
競技者向けラケットに多い305g/315mmの重量バランスを採用。
テーパーが付いている少し薄めのフレーム、丸みのある100平方インチのフェイスに16×18の荒いストリングを採用。
他のラケットにはない独特なスペックのラケットになっています。
フレーム厚 + フレーム形状が複雑にミックス

フレーム厚を測って一覧にしてみました!
場所によって厚さが異なる複雑なテーパーになっています。
またフレームの断面形状も複雑。
シャフト部分はほぼラウンドに近い形状ですが、フレームサイドからトップにかけてはほぼボックスになっています。
搭載テクノロジー:プリンスの技術を総動員
TeXtreme x Twaron | テキストリームカーボンにトワロンを編み込み。 高剛性と球持ち感を実現。 |
2ピース スロート | ストリングスの振動を抑える2ピース構造のスロートを採用。 |
パラレル ホール | ストリングがフレーム外側まで一直線に通るように設計。 |
エクスパンド ホール | グロメットホールの径を大きくし、ストリングの動きをスムーズにしてスウィートエリアを拡大。 |
ATS | フェイス10/2時部分にTeXtreme x Twaron搭載。 剛性が増して推進力をアップさせる。 |

グロメットはかなりボリュームのある構造になっています。
(※パラレルホール
エクスパンドホールと組み合わさって、ストリング性能に大きく貢献しそうな形状になっています。
セッティング:ブラックヴェノム125 / 45P

ラケット | プリンス ファントム100 |
ストリング | ポリファイバー ブラックヴェノム1.25mm |
テンション | 45ポンド |
張り方 | 1本張り |
備考 | 振動止め無しで使用 |
打感:剛性感高め!カッチリした感触
打感はハッキリ+硬め。
フレームの剛性が高く、しなりは少なく、インパクト前後でもブレが少なかったです。
フェイス周辺の若干のたわみ感と、16×18という粗めのパターンによって多少ボールが食いついてくれます。
ブラックヴェノムでこのかっちり感だったので、ナイロン系を張ってもフレームの硬さが目立ってしまうかも!
太めのポリを緩く張ったりするのも面白いかも。
マイルドさを弾きをミックスしたルキシロン 4G 1.30mmとかも面白そう!
性能:高い安定性+スピードは出しやすい
ファントム100はフレームに剛性があり、高い安定性とスピードの出しやすさを感じるラケットでした!
パワー:ボールの抜けは良くスピード出しやすい
フレームの剛性が高いおかげでインパクト後のボールの抜けも良く、スイングパワーがしっかりボールスピードに変換される感じがしました!
スイングスピードが速いほどこの性質は大きなメリットになりそう。
反対に、そこそこのスイングだとボールが弾かれるような感じが強く、ラケットの旨味を出しきれないと思われます。
スピン性能:速いスイングならしっかりかかる
16×18の荒いストリングパターンなのでグリッグリのスピンが掛かるかなぁと期待していましたが(笑)、スピン性能を引き出せるのはスイングが速い時に限られるような印象でした。
ボールを潰しつつもスナップバックによってスピンが掛かる、そんなラケットだと思います。
生半可なスイングでは・・・板っぽさが強いラケットだと思います。
操作性:100平方インチとしては良好
305g/315mmという設計は、ストロークはもちろんネットプレーでも操作性は良好。
オススメ:カッチリ打感を求めるオールラウンダー
このラケットをオススメしたいのは、カッチリ打感やボールスピードを求めるオールラウンドプレイヤー。
スピードが出しやすくタッチも良いラケットなので、速いテンポのストロークから上手くネットプレーで仕留めるような展開にもバッチリ。
女性プレイヤーでも速いスイングが出来る人なら使えると思いますが、打感や体力の問題がなければ・・・という感じですね。
ライバル比較:ピュアドライブVSやグラビティ
フェイスが横に広くわずかに大きいファントムの方が、若干ですが弾道の上げやすくストリングのたわみが大きい印象。
ピュアドラVSの方が振り抜きが良く、コントロールに優れていると感じました。
フィーリングや性能には違いがありますが、どちらもハードにスピンボールを打ち込んでいけるモデルなので・・・比較する価値はあるはず。
オススメセッティング:太めのポリの方が良いかも!
今回は1.25mmのブラックヴェノムを使いましたが、ちょっと細すぎたかもしれません。
太めのポリエステルストリングの方が落ち着き・安定性が増して使いやすくなるんじゃないかと思います。
ピュアドライブ2018の時に大活躍してくれたのがルキシロン・4G 1.30mm。きっとファントム100とも相性は良いんじゃないか!
新たに発売予定のファントムタッチ 1.29mmも柔らかさとスピード感があって、これも組み合わせたら面白そう!
まとめ:ファントム100はカッチリ+安定性
・ファントム100は打感がカッチリ
・剛性が高くスピードが出しやすい
・速いスイングならスピンも掛かる
・100平方インチだけど操作性良い
・スイングスピードが無いと良さが出ない
・太めのポリを緩く張った方が良いかも
最安値:yahooショッピング¥26,180
このファントム100は日本規格の製品なので、安く買える海外正規品は無し。
国内正規品のみの展開となっていますが、最安値はヤフーショッピングの¥26,180でした!
楽天市場ではクーポンを使って¥27,000を切るくらいまで安くなるテンポも。安くなっているタイミングでゲットするのがオススメ!