01-ラケットインプレ

競技系オーバーサイズ(OS)の復活の予兆。テニスラケット・フェイスサイズ

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一度は絶滅したと思われていたフレームが薄い競技系オーバーサイズラケット

ここに来て複数のメーカーが新スペックとしてオーバーサイズを復活させています!

そもそもオーバーサイズってなに?
どんなメリットがあって復活して来てるの?
具体的にどういう製品が競技系オーバーサイズなの?

TRUEMAN
TRUEMAN
テニス歴約20年、試して来たラケット100本以上のテニスフリークのワタクシTRUEMANが、この”競技系オーバーサイズ“の魅力について解説をさせていただきます!

この記事のポイント!
・オーバーサイズ(OS)に再注目!
・競技系OSが復活の予感!
・柔らかさとパワーを両立!?
・今までにない選択肢に!

そもそもオーバーサイズ(OS)とは?

ファントムグラファイト(OS)

現在はフェイスサイズをモデル名に表記するのが主流。
(例:VCORE98/100など)

ですが2000年代中頃までは多くのラケットが
・ミッドサイズ(MID/MS)
・ミッドプラス(MP)
・オーバーサイズ(OS)

この3つの表記によって区別出来るような仕組みになっていました。

オーバーサイズ:100平方インチを超えるフェイス

フェイスサイズが100平方インチを超えるのがオーバーサイズ。

フレームがしなやか
→柔らかい打球感を実現

ストリング大きくたわむ
→パワーが出しやすい

オーバーサイズにはこのようなメリットがあります。

同じフレーム厚+フレーム断面形状であれば、フェイスが大きくなるほどフレームはしなやか(変形しやすい)になります。

一方でストリングは長くなるほどトランポリン効果を発揮しやすくなる傾向があるため、パワーが出やすくなります

打球感が柔らかいのにパワーが出せる!

これがオーバーサイズの大きなメリットなんです!

アガシやチャンなどがオーバーサイズの最後・・・

ATPにおける”競技系”オーバーサイズが活躍していたのは2000年代前半ぐらいまで。

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ライジングのリターンが代名詞のひとつでもあったアンドレ・アガシは、ラジカルのオーバーサイズを使っていました。

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最年少で全仏を制覇したマイケル・チャンの手には、グラファイトのオーバーサイズが握られていました。

その後、オーバーサイズは影を潜めていくことになるのですが、その背景にはピュアドライブをはじめとした100平方インチ+厚みのあるラウンド系フレームが台頭して来た事がひとつの要因として挙げられます。

しかしラウンド系ラケットはフェイスサイズが小さくてもパワーが出しやすいのですが、打球感が硬くなりがちという欠点がありました。

競技系オーバーサイズ(OS)が復活の予感。

ファントムグラファイト107にポリツアーストライク

一時期は影の薄い存在となってしまっていた競技系(ボックス系)オーバーサイズ。

しかしラウンド系にはないメリットを持っていたのも事実。

グラファイト107の発売を契機に、競技系オーバーサイズ“のラケットが復活の兆しをみせています!

2021年はじめにはダンロップから104平方インチのCX200 OSも登場。

そして2021年モデルのVCORE PROにも104平方インチのスペックが追加に!

競技系オーバーサイズ(OS)の特徴

・しなやかな打球感
・トランポリン効果によるパワー
・広いスイートスポット
・ハードヒットにも対応

パワーはあるけど打球感が硬くなりがちというラウンド系とは異なり、しなやかさとパワーを兼ね備えているのが競技系オーバーサイズの特徴です。

乗せて運ぶ感覚も強い!

フレームがしなやかなのでボールを乗せて運ぶようなスイングにも相性が良いという点も見逃せません。

ラウンド系フレームだと弾きがどうしても強まるため、ゆったり大きなスイングだと感覚が合わないと悩んだ人も少なくないはず。

競技系オーバーサイズを紹介!

現在販売されている競技系(ボックス系)オーバーサイズのラケットをご紹介!

プリンス ファントムグラファイト107
(Prince Phantom Graphite 107)

モデル名ファントム
グラファイト107
フェイスサイズ107平方インチ
重さ305g
バランスポイント310mm
スウィングウェイト290
フレーム厚21.5-20-17.5mm
フレーム長27インチ
ストリングパターン16 x 19

107平方インチのフェイスで、強烈な食いつきからヘビースピンを可能にしたファントムグラファイト。

シャフト部分は最薄17.5mmと非常に薄く、トップにかけて21.5mmまで厚くなる設計。

オリジナルの雰囲気は残しつつも、より現代的なストロークにも対応出来るモデルに進化しています。

ダンロップ CX200 オーバーサイズ
(DUNLOP CX 200 OS)

モデル名DUNLOP
CX200 OS
2021年モデル
フェイスサイズ105平方インチ
重量295g
バランス325mm
RA62
フレーム厚21.5mm
フラット
フレーム長27インチ
ストリングパターン16 x 19

ダンロップからもボックス系OSラケットが復活。

フェイスは105平方インチと、扱いやすさとパワーを高いレベルで両立

ラケットパワーを生かして強打するもよし、しなやかさを使ってボールを押していくのもよし。

幅広い使い方・幅広いユーザーに対応出来るオーバーサイズラケットです。

ヨネックス ブイコアプロ 104
(YONEX VCORE PRO 104)

モデル名ブイコアプロ
104
フェイスサイズ104平方インチ
重さ290g
バランス325mm
フレーム厚22mm
フラット
ストリング
パターン
16×19
グリップサイズ1 , 2 , 3

今作で新たに追加になった104。

104平方インチという珍しいフェイスサイズに、22mmと少し薄めのフレームになっています(※100は23mm設計)。

これまでにないスペックなので、『ブイコアプロはきつい』と感じていたひとにも対応出来るはず!

ウイルソン ブレード104
(Wilson BLADE104)

モデル名ウイルソン
BLADE 104
v7.0
フェイスサイズ104平方インチ
重量290g
バランス325mm
フレーム厚22mm
フラット
フレーム長27.5インチ
ストリングパターン16 x 19

しなり、ひねりだけでなく、縦しなりも加わったBLADE v7.0。

104平方インチのフェイスに、22mmフラットなので、ブイコアプロ104とも似たスペックですが、こちらは27.5インチのロングタイプ。

ストリングのたわみによるパワーだけでなく、長さによるスイングパワー増強も期待出来るスペックになっています。

競技系オーバーサイズラケット:まとめ

・競技系OSが復活の兆し
・しなやかさとパワーを両立
・ラウンド系にはない使用感
・乗せて運ぶスイングにも
・OS追加するモデルが増えてる!?

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