この記事ではPROKENNEX Ki Q+5 (プロケネックス・ケーアイキュープラスファイブ)をインプレッション!
21mmフラット+100平方インチというスペックから想像する以上に、安定してスピードが出しやすく、キレのあるショットを打ち込んで行けます。
・薄ラケのフィーリングが好きな人
・フルスイングで打ち込みたい人
・パワーロスを防ぎたい人
・肘、手首の負担を減らしたい人
薄ラケ特有の振り抜きの良さ、しなり感などは残しつつも、キネティックシステムによる腕への負担低減も期待出来るのがこのモデル!
PROKENNEX Ki Q+5 ver.21
(プロケネックス ケーアイキュープラスファイブ)
基本設計は継続しつつ重量を+10g、メタルサンドも約2g増量し、さらにver.21としてデザインも大幅にアップデートされたKi Q+5 (ケーアイキュープラスファイブ)。
黄+黒の配色に変わり、グロス+マットを組み合わせた仕上がりになっています。
Ki Q+TOURとはグロメット構造が異なり、グロメットの溝にストリングが格納される・隠れるタイプになっています。
イメージとしてはG360+ラジカルやグラビティに近いグロメット構造だと思いますね。
スペック:Ki Q+5 ver.21
モデル名 | Ki Q+5 Ver.21 |
フェイス サイズ | 100平方インチ |
重量 | 300g |
バランス | 325mm |
フレーム厚 | 21mm フラット |
長さ | 27インチ |
ストリング パターン | 16×20 |
21mmの薄いフレームに、平面と曲面を組み合わせた断面形状になっています。
前作から+10gとなった300g/325mmの重量バランス、16×20のストリングパターンでしっかりとした打ちごたえも実現しています!
Kinetic (キネティック)とはなんぞや?
フェイスの4箇所+グリップに配置されいるKinetic(キネティック)システム。
0.125gのメタルサンド(鉄球)が入っている半球状ドームを多数内臓しており、インパクトでの衝撃の緩和・面安定性の向上などを実現しています。
プロケネックスのラケットが”肘や手首に優しい“と評されるのも、このキネティックシステムがあればこそ。
ストリング:インパクトプラスを張り上げ!
今回使用したストリングはプロケネックスのナイロン・マルチフィラメント:インパクトプラス。
大きな特徴としては接着とコーティングにポリウレタンを使用しており、柔らかさを感じやすいストリングになっています。
インプレ:パワーロスが少なく球速が出しやすい
VCP100で1時間粘ったあと、Ki Q+5にしたらあっさり調子を取り戻したわたくしTRUEMAN。
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) October 21, 2021
ハード系ラケットかな?という予想とは裏腹、振り抜きと安定感に優れた扱いやすい1本!🤣
張ってあるImpact Plusは表面がネチネチ系(PUらしい)でしたが、ホールドするから意外とスピンも悪くない。
テニスタノシイ pic.twitter.com/owsIwVOGCh
・パワーロスしにくいしっかり感
・16×20でガッツリ叩き込める
・想像以上にしっかりスピンがかかる
・面ブレしない安心感!
打球感:しっかりしてるけど全然硬くない打球感
打ってみると多少のしなり感はあって接触時間は長く感じられるものの、そこからの球離れが意外なほどスムーズで気持ちよくフォロースルーまで振り抜けます。
21mmフラットと言えばBLADE、X-BLADE、CX200(21.5mm)、VCP97(2021)などがありますが、それらと比べても“優しい”と感じられる打球感ですね。
腕に来る衝撃、重みが少なく、快適と言って差し支えないと思いますね!
パワー:エネルギーをロスしないから振るほど伸びる
16×20のストリングパターンという事もあるのか、ストリングはたわみすぎずにボールにエネルギーを伝えてくれる!
特にブロックリターンやライジングショットなど、コンパクトなテイクバックから振り抜いていくような場面でも球速が出しやすく感じます!
薄い当たりには不向きですが、厚くボールを捉えてもしっかりコントロール仕切れる安心感があります。
スピン:フラットドライブで撃ち抜ける!
Ki Q+シリーズ全般に共通している部分ではありますが、基本的には弾道を上げすぎないでフラットドライブを打つのが吉。
特に16×20のストリングパターンなので擦るようなスピンには不向きですが、フラットドライブならスピードの出しやすさ・コントロールのしやすさ共に高得点。
高評価:面もコントロールもブレない実戦型
・しっかりした打ちごたえとコントロール
・ブレないから打ち込めるし高精度
・21mmから想像するよりもパワフル
・操作性が高い
・オールラウンドな使い心地
21mmフラットの薄ラケに分類されるモデルではありますが、想像以上に性能のバランスが良くて”実践向き”な1本に仕上がっています。
サーブではフラット〜高速スライスでキレが出しやすく、ストロークではスピードのあるフラットドライブが打ちやすくボレーでもブレずにカチ込める安心感。
これだけの攻撃出来る性能を持ちつつも、キネティックシステムのおかげで快適性も非常に優れているのはすごい!の一言。
“優しい”けど攻めれる薄ラケを求める人におすすめ!
『攻撃力は欲しい!』
『薄ラケのフィーリングが好き!』
『でも手首や肘に不安がある・・・』
そんな時に凄く助けてくれるのがこのKi Q+TOURですね。
手首や肘には優しいのに、かなりしっかり叩き込んでいけるのがこのラケットの良さです!
他にはなかなかないフィーリング・・・一度は試していただきたいところ!
低評価ポイント:高弾道は若干不向き+もう少しだけSWあってもいい
・もう少しだけSWがあってもいいかも
・現物を見れる・試せる機会が少ない
・名前が分かりづらい、分かりづらい
回転をしっかり掛けて若干ペースを落とした中〜高弾道のトップスピンを打つのには若干不向きな印象。(Q+TOURよりは打ちやすいのですが!)
今回はナイロンという事もありましたが、若干スイングウェイトが軽めな印象でしたね・・・もう少しだけ重みによるパワーがあってもいいかな?という感じがしましたね。
そしてプロケネックスのラケットはとにかく実際に見れる場所、試せる機会が少ないのが弱点(笑)
ライバルラケット比較:CX200〜NOVA100など
・CX200
・CX200 OS
・NOVA100
・EXTREME TOUR
・PURE STRIKE100など
黄金スペックまではいかないものの、CX200のようなボックス系薄ラケから中厚系ラケットまで比較対象になるのではないかと思います。
CX200はしなり・たわみが感じやすく、よりボックスらしさやコントロール性を感じ取りやすいラケット。
正統派ボックスのCX200、キネティックシステムなどでサポートしてくれるのがQ+5という感じですね!
意外とNOVA100も比較対象として挙げられると思いますね!
24mm厚+ラウンド形状でアシストしてくれるNOVA、キネティックシステム+16×20のパターンでパワーロスしないのがKi Q+5という感じ。
テイストは違いますが、どちらも快適にオールラウンドプレーができるのが魅力!
まとめ:プロケネックス Ki Q+5 ver.21
・Ki Q+5 ver.21をインプレ!
・しっかり打感だけどツラくない
・パワーロスが少なくスピードが出る
・フラットドライブで打ち込めるラケット
・腕には優しい、球威は強烈
・高弾道には若干不向き
今回はラケットショップウチヤマ様でラケットお借りしました!
今回のプロケネックス:Ki Q+シリーズはラケットショップウチヤマ様でお借りしてテストさせていただきました!
プロケネックス製品ってなかなか現物見れないですし、興味がある方は是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか!