テニスをプレーしている時に、ラケットから異音がする/きしむような音が鳴った・・・こんな経験はありませんか?
Embed from Getty Images・もうラケットが寿命を迎えた
・ラケットが中折れしている
・ラケットの買い替え時期
こんな風に言われたor考えている人が結構多いと思いますが、実はかならずしもラケットがダメになってしまっているわけではないんです!
実は異音が発生する理由の多くが、グリップエンド(エンドキャップ)に原因があったんです!
今回はテニスラケットの異音解消のためのグリップエンド補修・補強について徹底解説させて頂きます!
プレーしてると”ギシギシ”と異音がする!!
ある日、いつも通りテニスをしていると、ストロークを打っているとラケットから「ギシギシ」「ミシミシ」という音がするようになったことに気づいたのです!
ショットの威力に影響が出るワケじゃないんですが、なんかラケットから音がするのはすごく気になります!
異音発生の大きな原因はグリップエンド!
実はラケットから異音が発生する大きな原因はグリップエンドにあったのです!
ウレタンが消耗してグラつきが生じる
テニスラケットはカーボンの上にウレタンを成型し、任意の太さのグリップを製造しています。(パレットを挟みこんでいるタイプもあります。)
さらにそこにエンドキャップをはめ込み、U字形のクギ(ホッチキスみたいなもの)で固定をしています。
このウレタンやエンドキャップに繰り返し力が加えられることで、グラつきが生じ異音が出てしまうのです。
エンドキャップに砂などのゴミが付着
テニスを繰り返しプレーしていると、どうしてもラケットの内部に細かいゴミや砂が混入してしまうことがあります。
これがエンドキャップ部分に落ちてきて付着し、打球時の衝撃・振動で音を発生させてしまう・・・そんな可能性もあります。
グリップエンドの補修/補強で解決!
グリップエンドから生じる異音を解消するため、ファイバーテープを用いて補修・補強をしてもらいました!
(※ファイバーテープ:素材に強度の高いガラス繊維を使用したテープ)
今回もご協力頂いたのは千葉県千葉市にあるライズテニスサービスさんです!
エンドキャップを外し状態を確認して頂いたところ、ウレタン自体に大きな破損はないものの、クギ穴が若干広がってしまっていてグラつきが生じていることが判明。
ウレタンの上にファイバーテープを巻き付け、その上にエンドキャップを元通りに戻して作業完了。
後日オンコートで練習をしてきましたが、ギシギシという異音は全く鳴らなくなりました!
グリップエンド補修を動画で解説!
実際の作業内容やコストについては、こちらをご参照ください!
おまけ:ラケットに”中折れ”は存在しない?
ビーンと音が響くようになってきた時に、”中折れしてる”と表現している人を見かけたことありませんか?
それ、ほとんどの場合正しくないんですよ。
そもそも中空構造のラケットが中で折れるってどういうこと?
長年使い続ければヒビが入る可能性もありますが、それはよっぽどの場合だけ。
ほとんどの場合は今回紹介したようなグリップエンドのグラつき、内部でゴミが共振しているというものだったりします。
それ以外にもストリングが緩んで振動が増えてる、グロメットが破損してる・・・こういった原因も考えられます。
道具に詳しいショップに相談するのが吉!
もしもラケットが消耗してきたと感じたなら、一度こういった事情に詳しいお店に相談をしてみてほしいです。
千葉近郊の方は、僕もお世話になっているライズさんに相談してみるのもオススメです。
大切なラケットですから、出来るだけ長くいい状態で使ってあげたいですよね。