08-プロ関連

【ジャパンオープン観戦記2023】昨年を遥かに超える満足度の大会!木下グループ・ジャパンオープンテニスチャンピオンシップス

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ジャパンオープン本戦1・2日目を観戦してきました

昨年(※楽天オープン)に引き続き、木下グループ・ジャパンオープンテニスチャンピオンシップスの本戦1日目・2日目の観戦をしてきました!

グランドスラム、ATP1000に次ぐスケールのATP500大会が日本で、しかも車で行けちゃう距離で開催されてるっていうんだから行かない理由はないですよね、と。

【アドブロの観戦履歴】
・2006年全日本
・2011年全日本
・2014年全豪オープン
・2014年ジャパンオープン
・2022年ジャパンオープン

テニスを20年以上続けているワケですが、実はそんなに観戦経験があるワケではないという感じですね(笑)

昨年以上の満足度感動のある大会でした!

昨年、楽天オープン2022の1日目・2日目を観戦したんですが、正直な感想としては「なんかショボい感じがするな・・・」っていう感じでした。

というのも有名選手は大きな見どころを作れぬまま1コケ、5試合見ましたがフルセットはゼロ、しかも練習コートは非公開だったため大会全体として寂しいなという感じが強かったです。

ところが今年の大会は一転して初戦から豪華な対戦カード(選手としてはたまったものじゃないけど)、1日目も十分な試合数、そして練習コートの公開もされていて、常に選手が見れて大興奮・大満足の大会となったのでした。

2022大会の不満点を書きなぐった記事はnoteにアップしています。

備忘録的に感じたことを書きなぐっていきます。

昨年同様、大会を観戦してみて感じたことを記事にまとめておきます。

一応最初の方は読みやすさを確保しようと丁寧に書いていたのですが全然上手くいかなかったので、もう自分が満足出来ればいい!思ったままを書くぞ俺は!っていう感じになってますのでご了承ください。

これから観戦しようと考えている人、たぶんヒントになるようなことはないと思いますが楽しんで読んで頂けたら嬉しいです。

DAY1:噂の黒い幕と金メダリストの1コケ

1年ぶりのジャパンオープン。

昨年は遠く離れた駐車場に停めて15分くらいかけて歩いて移動していたのですが、今年はインドアスクールの駐車場が普通に空いていたので停める事が出来ました。

関係者向けに確保している駐車場なのかな?特別料金で割高になってるのかな?と不安でしたが、普通に普段の金額でした(笑)

練習コートは見れる、が黒い幕が邪魔をする・・・

11時頃に会場入り。

1試合目はマッキーvsパーセルだったので、先に練習コートを覗いてから行くことに。

練習コートはTwitter(X)でも話題になっていた黒い幕がコート周囲に設置されており、中央通路側から選手を見ることはほぼ不可能となっていました。

コートサイドも幕が張られているところもあり、一部空いているところからのぞき込むような形になり、そこには人が密集しているという・・・まぁ不満を感じますわコレ。

なぜか1面だけコートサイドにイスが設置されゆっくり見学できるコートも1面あったのですが、ドレイパーだったので一旦パス。

ちなみに朝イチはセルンドロ兄、シュワルツマン、エチェベリーなどを見ることが出来ました。

意外なほどこの練習コートを見るっていうのが大きな楽しみになっていたし、昨年はこれが全くなかったと思うと・・・そりゃつまらないし退屈するのも仕方ないよなと実感。

(※その後、一部の黒幕は外されることになったらしいですね)

M.マクドナルド vs M.パーセル:観戦位置はべスポジだぞと。

・試合中盤のみ観戦
・マッキーが7-5/6-4で勝利
・若干地味な印象

練習コートからスタジアムへ移動。

今年の席はコートの斜め後方、Gブロックの2段目前列、入場ゲートの真横というポジションでした。

2日間観戦し直射日光にさらされることもほぼなく、なおかつ(頑張れば)チェンジエンドでトイレに行って帰ってこれる好立地。

来年も同じポジション狙いたい(笑)

試合は人の良さがたびたび話題になるマッキーと、数少ないDUNLOP契約選手のパーセル。

親近感が湧く優しそうな雰囲気のマッキー、カールのきいたブロンドヘアーで俳優と言われても信じてしまいそうな雰囲気のパーセル。対照的。

試合の中盤のみを観戦しましたが、若干地味な展開だなーという印象。

錦織選手とほぼ同じサイズ感で堅実なストロークを軸に戦うマッキー、GSのダブルス決勝を戦った経験もありボレースキルも高いパーセル。

武器になるスキルも割と対照的。

ラケットもブレードとFX500(中身はたぶんCV3.0F)で対照的でしたね。

要所に光るプレーはありましたが、推し選手に会えると信じて途中で練習コートに移動。

途中で抜け出しアルトマイアーとの邂逅。

・ルード、ティアフォーが練習中
・お目当てのアルトマイアー発見!

お昼前に練習コートに移動。

かなりの人数がコートサイドに大集結していましたが、ルードとティアフォーが練習していたので当然だなと。

そしてそのコートの隣では日本の野口選手とダニエル・アルトマイアーが練習中。

そう、僕の推し選手の一人、数少ない今大会の片手バックハンドであるアルトマイアーを目に焼き付けようと前のめりになりながら見てきました。

練習コートはだれがどこにいつ現れるのかは不明なので、「アルトマイアー練習してたりしないかなぁ~?」って考えで出てきた自分としては大興奮。あまりの幸運にちびりそうになりました。

練習終わり、コートサイドで数人にサインし終わったアルトマイアーがそのまま去ろうとしていたので「ダニエル!プリーズ!」と震える声で呼び止めてセルフィーを一緒に撮ってもらう事に成功!

喜びと興奮と緊張で変な顔でしたが、そんなことどうでも良いと思えるくらい感無量。

「グッドラック」と伝えると「ウス」と言ってアルトマイアーは足早に去って行ったのでした。(※僕にはウスと言ってるように聞こえたけど幻聴だったかもしれない)

A.ズべレフ vs J.トンプソン:巧みなバックハンドスライス

・東京五輪金メダリスト:ズべレフ登場
・トンプソンのピュアドラがツルテカのグロス
・6-3/6-4でトンプソンが勝利
・トンプソンのスライスが巧み
・ズべレフは特に何もしないまま敗戦

観戦2試合目はズべレフvsトンプソン。

本戦一日目、月曜日の昼、このタイミングでズべレフが見られるというのは驚きと同時に嬉しいOOP。

(ちなみに昨年の1日目のOOPはあまりに寂しすぎて批判が出るレベルでしたので・・・)

この試合はトンプソンが勝ったワケですが、とにかくバックハンドのスライスの使い方がめちゃめちゃ上手かったですね。

ゆっくりだけど深く伸びるスライスでズべレフの強打を封じつつ甘い球がくればフォアで強打、時々意図的に低く短いスライスを混ぜることで前におびき出してパス or 後方での打ち合いを避けるという戦術が刺さっていました。

一方のズべレフはそれに対して特に明確な対抗策を講じる感じはなく、とにかくしっかり打とうっていう感じでやってるだけに見えました。

一緒に観戦していたかとゆみさんが「ズべレフって意外と攻めないんだね?」って言っていたのが、この試合を端的に表していたと思いますね。

能動的なプレーがあまり見られなかったズべレフ、自分から多彩なショットで展開したトンプソン、これが明暗を分けたのかもしれません。

ジャパンオープン名物、目玉選手の1コケが早速生まれてしまいました。

F.A=アリアシム vs A.ブキッチ:凄いけど地味な印象

・序盤だけを観戦して帰宅
・7-6/6-7/6-2でFAAが勝利
・全体的に地味

ポテンシャルこそは凄いがなかなか優勝出来ない、そんなイメージが定着していたアリアシムを初観戦。

体型もアスリートらしい、良い意味でのスマートさ。

一方のブキッチに関しては、今年に入ってちょくちょく名前を見かけるようになった選手っていう印象。

試合を見たけど名前と顔はどうしても一致しない感じ。

この2人の戦いは強いボールが飛び交うもののどうも地味。なんか地味。

一番印象に残ったのは、ブキッチのバックハンドのテイクバックがめちゃくちゃ小さいという点でした。

家で子供が待っている事もあり、序盤だけ見て切りあげる事に。

後悔はしてない。

全体的に昨年よりも人が多い印象

昨年の初日が酷いOOPだったという事も影響しているかもしれませんが、木下グループに変わって1年目、初日から観客は結構入っているように見えました

(そりゃ去年はスタジアムのチケットなかったらショーコートの1試合しかイベント無いんだから人が来るワケないよなと)

ちなみに後ろの席に座っていた人が”テニスは詳しくないけど招待チケットもらえたから来てみた”っぽい感じの人たち。

終始「あれだれ?」とか「何点取ったらテニスって勝ちなん?」、「あれ?試合終わり?」という感じの会話を繰りひろげていて・・・観戦する人が多いのは嬉しいけど、ツッコミどころが多すぎて観戦に集中しづらいと思いました。笑

DAY2:ネームバリューと激戦の1日に感激。

2日目は第一シードのフリッツ、ATPで最もホットなシェルトンが登場する激熱な対戦カード。

朝イチで自分のテニスをしてから移動

プロの試合を見るとテニスの練習をしたくなる、ってのはあるあるかと思います。

僕も例にもれず観戦後に練習をする気満々だったんですけど、OOPを見ると絶対に見逃せないシェルトン戦が3試合目。

始まりも終わりも予想出来ないとなると何時のコートを取るべきか?と悩んだ挙句、9-11時でテニスをしてから会場入りすることに。

ちなみにその日に撮影したのがこの動画。

ぜひお楽しみください。笑

結果的に朝イチでテニスしといて大正解という進行スケジュールになったのでした。

A.デミノー vs J.ドレイパー:執念を見た1戦

・昨年はアッサリ負けたデミノー再び観戦
・思っていたよりも大きくゴツいドレイパー
・ファイナルTBでデミノーが勝利
・ドレイパーの執念に感激

見れなくても良いと思っていたこの第一試合、お昼頃到着したらまだ第2セット終盤。

しかもドレイパーがリードし、勝利が目前という感じ。

だったのですがそこからドレイパーのフィジカルのコンディションが悪化、2ndで決めきれずフルセットの戦いにもつれ込む。

ポイントごとにうずくまり苦しそうな表情を見せるドレイパーは、観戦していて心が苦しくなると同時に、どうにか勝ってほしいと願わずにはいられませんでした。

デミノーは終始フラットのボールをクリーンに当て続け、昨年は見られなかったしつこさを発揮。

ドレイパーもどんどん動けなくなる中でも、スピンの効いた強打を叩き込むことで何とかタイブレークに持ち込む執念を見せました。

テニスの神様がいるのならドレイパーに勝たせてあげて欲しかった。

ちなみにこの試合、昨年同様デミノーには女性ファンも多いらしく、デミノーがミスした時の溜息の大きさは観戦した中で圧倒的1番。

まぁーハッキリ言って見てて気分の良いモノじゃないし、そもそもそれは相手のナイスプレーなんだし拍手するべきでは?ってシーンもありました。

ドレイパーが限界を迎えてうずくまっているのに対し、笑い声が聞こえる場面もあり、余計に違和感というかもどかしい気分になったのでした。

もしも来年もデミノーが来てくれたとして、僕は観戦することはないかなと。

T.フリッツ vs C.ノリー:サーフェスへの相性の違いがでた?

・第一シードのフリッツ登場
・フォームや所作が独特なノリー
・フリッツがストレートで勝利
・ドロー運が悪すぎた

スタジアムの2試合目はフリッツvsノリー。

とにかく双方にとって理不尽なドローだったと思います。

第一シードの初戦が、ノーシード選手の中で一番と言っても良い高ランクの選手。

実質”第1シードvs第9シード”というコメントはまさにその通りといったところ。

ただ観戦する側としてはありがたい対戦カード。笑

個人的に印象に残ったのはフリッツよりもノリーで、フォームや動き、所作など随所に個性がにじみ出ていて、見ていてとても面白かったです。

とりあえず身体からラケットを遠くにセットするようなテイクバックが見てて面白かったです。(僕自身はラケット近すぎて悩んでるタイプなので)

前回王者であるフリッツも動きは軽快、ショットも切れてる。

しかし序盤にノリーがブレークしてリード、フリッツも東京名物の1コケの被害者となるのか・・・と思って、ケバブを買いに離脱。

ケバブを食べ終わると、フリッツが1stセットを先取。

ん?なにが起こった?って感じだったんですが、観戦に戻ってもフリッツの切れ味が完全にノリーを上回りストレート勝利。

意外なほどあっさり終わった試合でしたが、ノリーのフォアのスイングの滑らかさ、フリッツのファンサの充実ぶりなど、短いながらも見どころはありましたね。

B.シェルトン vs ダニエル太郎:最高に盛り上がった1戦

・最も注目度の高いシェルトン
・日本人選手で最推しのダニエル太郎
・ファイナルタイブレークでシェルトン勝利
・会場の盛り上がりも最高潮

今回の大会観戦の一番の注目カードだったシェルトンvsダニエル太郎。

その予想の通りめちゃめちゃ熱い試合となり、見ている側も(気温低いのに)手に汗握る攻防が繰り広げられました。

昨年もダニエル選手を観戦しましたが、Zapata Miralles相手に各セット先行しながらも結局ストレート負けの悔しい内容でした。

そこから今年は予選を勝ち上がり、1回戦の相手が別次元の強さで一気にTOP20入りしたシェルトン・・・今年のドローは残酷なのが多い。

シェルトンのサーブフォームは膝~股関節の屈曲・進展が大きくて強烈、さらに身体のひねりも大きくフィジカルの強さを最大限に生かしたサーブという感じでしたね。

テニスを知らない人が見てもこれはすげー!ってなるショット。

しかし、シェルトンにダブルフォルトやフォア強打の粗いミスなどが出て、ダニエル選手が1stセットを先取。

シェルトンのビッグサーブに対しほとんどエースは取らせず、ブロックリターンや飛びつきながらのバックハンドリターンなど高確率で返球。

これがシェルトンのミスを引き出していたと思いますね。

サーブの確率が悪すぎたため、同じく会場で見ていたがたっく氏などは”袖引きちぎったらいいのに”と暴言を吐いていましたとさ。

ただ2nd以降はシェルトンも意図的にペースを落とし、エグい跳ね方をするスピンサーブ、バックハンドではペースを落とすためのスライスなどを織り交ぜ、緩急による攻撃がハマるようになってきました。

ちなみにダニエル選手はギリギリ届くかどうかというボール以外でスライスを使うことはほぼなく、トップスピンのみ・・・に近いくらいの比率でボールを打っていました。

2ndもSFMもあったし、とにかくあと一つ、あと一点が入っていれば、この試合の結果は違っていたかもしれない、そんな内容だったと思います。

デミノー戦とは異なり溜息はほとんど聞こえてこなくて、両者のスーパーショットをたたえ合う、そんな空気感のスタジアムになっていました。

これまで観戦したジャパンオープンの中で、圧倒的に1番面白くて盛り上がった試合でしたねー!

僕の席の斜め後方から2人の女性が「カモン、ダニエル!」と「カモン、シェルトン!」と言い合うというバトルも繰り広げられており、オンコートの試合と並行して見逃せない1戦となっていたのも印象的でした。

(シェルトンネキ、ダニエルマダムと勝手に命名し、勝負の行方をウォッチングしてましたw)

昨年よりも遥かに高い満足度と感動があった。

冒頭でも述べた通り、昨年を遥かに超える高い満足度と感動があったのが今年のジャパンオープンでした。

選手からしたら理不尽なドロー、フィジカルに負担のかかる寒暖差、そんな感じで厳しい大会なのかもしれませんが、そういった選手が消耗したギリギリの部分も垣間見えるからこそ観客的には楽しめるという面もあるのかも・・・そんな事も思いました。

練習コートが見える、有名選手を間近に見れるというのも、大会の面白さを高めるという面でめちゃめちゃ大きかったですね。

ドラマを共有するからファンになってしまうのかも。

ドラマを選手と一緒に共有した”っていう気持ちが芽生えてこそ、そのファンになるのかなって思いました。

限界を迎えて動けないし心も折れそうになりながら強打を打ち込み勝機を見出そうとしたドレイパー、そりゃ好きになる。

理不尽な強打にも辛抱強く返し続けアップセット目前までシェルトンを追い込んだダニエル太郎選手。

しかも悔しい敗戦後にも、丁寧で正直な言葉でツイートしたダニエル選手。

もともと日本勢では一番好きな選手でしたが、もっともっと好きになったのでした。

来年も観に行きたくなった。

今年の大会色々と楽しんできましたが、来年の大会も行きたいなと思える2日間でした。

運営組織が変わって、それに対する批判的なポストも目にしたりしましたが、楽しめるかどうかは試合内容に依存している部分が多いので、そこはあんまり気にならなかったですね。

選手が活躍できる場所さえあれば、あとは世界最高峰のプレーを楽しむだけ・・・だと思うんですけどね。

バボラブースで超格安でボストンバッグをゲット出来たり、不要なボールを持っていくことでくじ引きが引けたり、試合以外でも楽しめるイベントがあって満足度が高かったです。

来年もこの書きなぐりスタイルの観戦記を書けることを願って締めにしたいと思います。


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: truemansolo-1024x1024.jpeg
テニス系ブロガー
コトウダマサト (TRUEMAN)
・30代男性
・テニス歴約20年

・オールラウンド器用貧乏
・EZONE98L?
・クセの少ないラケットが好き
詳しいプロフィール

フォトギャラリー

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Follow-me-1-1024x213.jpg

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です