・285g/320mmで高い操作性
・先端に向けて薄くなる希少種
・クリアで軽めの打球感
・コンパクトに振って飛ばせる
・2024年9月から発売開始
・性別や年代を問わず使える1本
今回インプレするのは女性プレイヤー向けに設計されたラケットである『テクニファイバー・テンポ285 v2』です!

ダブルス | ○・・・・ | シングルス |
ボレー | ・○・・・ | ストローク |
低弾道 | ・○・・・ | 高弾道 |
多彩さ | ・○・・・ | 安定性 |
柔らかい | ・・・○・ | 硬い |
スイートエリア 先端寄り | ・・○・・ | スイートエリア 手元寄り |
イージー | ・○・・・ | スパルタン |
高い操作性に加えてフレームの剛性感が非常に高く、特にコンパクトなスイングでのシャープで軽やかな飛びが最大の魅力のラケット。
テンポの速い展開で相手を置き去りにする、そんな積極的な攻めを信条とするダブルスプレイヤーに刺さるラケットだと思います。
メリット |
シャープなパワー クリアで素直な打球感 楽に飛ばせる・球速が出る 操作性が高い パワーロスが少ない |
こんな人におすすめ |
楽に速いテンポで攻めたい人 ダブルス主体の男性プレイヤー ハッキリした打感が欲しい人 人とは違う中厚+面100が欲しい人 |
TEMPO285 v2
(tecnifibre)

テニスラケット市場では非常に珍しい女性プレイヤー向けに開発されたのがこのTEMPOシリーズ。


今回はシリーズ内で最も重いスペックであるTEMPO285 v2をインプレッション。

テクニらしい白基調のシンプルなデザインとなっており、バンパーやグロメットはミント色の爽やかな配色となっています。
スペック/仕様
モデル名 | TEMPO285 v2 |
フェイス サイズ | 100 inch2 |
重量 | 285 g |
バランス | 320 mm |
フレーム厚 | 24-25-26mm |
ストリング パターン | 16×19 |
グリップサイズ | 1,2 |
発売予定 | 2024年 9月 |
価格 | 35,200 |
いわゆる黄金スペックの軽量版(≒プラチナスペック)になっており、重量285gでバランス320㎜で取り回し・操作性を重視したラケットになっています。
16×19のストリングパターンはピッチ(間隔)が非常に広く設計されており、ストリングの可動性やたわみ感が出やすそう。

逆にグロメットホールはかなり小さくなっていて、ポリエステルの1.25㎜でもギリギリというかピッタリといった感じでした。
ですので1.30㎜以上の太ゲージを張る時は結構抵抗が強くなるかもしれないですね。
実測値:SW268、RA68
重量 | 284g |
バランス | 322mm |
スイング ウェイト | SW268 |
RA値 | RA68 |
今回もライズテニスサービスさんで計測を実施して頂きました。
軽量・イーブンバランスの設計という事もありスイングウェイトはSW268と若干低め。
ただRA値は68と少し高い数値になっているので、操作性の良さと反発力で飛びを引き出していくコンセプトのラケットなのだと分かりますね。
特徴:先端にかけて薄くなるフレーム

TEMPOシリーズの大きな特徴はフレームトップにかけて徐々に薄くなる設計になっているという点。
最大厚が3・9時部分やトップ部分にあるラケットが多い中で、TEMPOはグリップ上部が最大厚26㎜となっています。
打球感:剛性が生み出す弾き
柔らかさ | -1 | カチッとした打球感 |
打ち応え | -1 | 軽い手応えで飛ばせる |
スイート エリア | 1 | 平均か少し広いかも |
弾き感 | 2 | 楽にスピードが出る |
安定感 | 1 | フレームはブレない |
減衰性 | -1 | 振動は若干残る印象 |
快適性 | 0 | 楽に打てるのがGOOD |
弾き感が強く軽い手応えでスピードや飛びを出しやすいのが印象的でした。

シャフトの付け根が太い事もあってかフレームの安定性・ブレなさは良好。
減衰性は平均~少し控えめという感じですが、クリアな打球感なので上手く打てた・外したというのが非常に分かりやすいです。
性能:コンパクトな振りでも飛ばせる
ストローク | 1 | 意外と振り抜いていける |
ボレー | 1 | シャープに弾いて飛ぶ |
サーブ | 1 | 楽に打って球速が出る |
フラット | 1 | 反発力を活かしやすい |
ドライブ | 0 | 自分で球威出すイメージ |
トップスピン | 0 | 振った分が掛けられる |
弾道の高さ | 0 | メインは少し低め |
スライス | 0 | コンパクトに弾き返す |
パワー | 0 | 球威自体はスペック相応 |
操作性 | 2 | 非常に楽 |
振り抜き | 1 | 意外と空気抵抗も少ない |
弾きの良さ・反発力の強さがあるため、どのショットにおいてもコンパクトなスイングで十分に飛ばせるのが大きなメリットですね。
シャフトの付け根が分厚く全体的な変形も少ないため、安定した飛びを得られるという安心感があります。
サーブ:反発力で省エネフラット

操作性の高さ、反発力の強さのおかげで省エネなフラットサーブを打つことが出来ます。
楽に打てるのでバランスを崩しにくく、サーブ&ボレーにスムーズにつなげるというメリットもありますね。
回転も掛けやすいのですが、重みが少ないので振り抜きが甘いと伸びの無いサーブになってしまう点は要注意かと思います。
ストローク:シャープでブレない

フレームの高い剛性感・安定感があるので、コンパクトに合わせるように打っても十分スピードのあるフラット気味のショットを打つことが出来ます。
ポジション下げずにライジングで捌く、相手の強打もしっかりブロックして弾き返すといった使い方がしやすく、操作性の高さと反発力の強さがプレーしやすさにつながってますね。

スライスはスイングの大きさではなく、インパクトの強さで弾き飛ばす感じ。
小さく鋭く振るようにすると抑えも効いて良い感じのスライスが打てました!
ボレー:操作性と反発力が◎

操作性・反発力をボレーではハッキリ感じられ、あまり細かい事を気にせずプレーすることが出来ます。
ボレー合戦の中でも安定して返球がしやすく、ダブルスでしっかり輝くラケットだと思いますね。
総合評価:男性でも普通に使える良作
ダブルス | ・○・・・ | シングルス |
ボレー | ・○・・・ | ストローク |
低弾道 | ・・○・・ | 高弾道 |
多彩さ | ・・○・・ | 安定性 |
柔らかい | ・・・○・ | 硬い |
スイートエリア 先端寄り | ・・○・・ | スイートエリア 手元寄り |
イージー | ・○・・・ | スパルタン |
女性向けに設計されたラケットというコンセプトではありますが、男でも普通に使える・楽にプレー出来るラケットだと感じました。
減衰性は若干良くないものの、少し柔らかめのポリやナイロンマルチを張っても反発力は十分なので改善はさせやすいと思います。
ポジションを下げずに積極的に前に出ていきたい人・ダブルスが主体の人であれば、性別や年代を問わずに選んで頂けるラケットだと思います!
動画インプレはこちら
メリット:操作性と反発力
・操作性が高い
・シャープな反発
・クリアで素直な打球感
・楽に飛ばせる/球速が出る
・パワーロスが少ない
コンセプト通り操作性は非常に優れており、フィジカルがそれほど強くなくても楽にプレー出来るのがTEMPO285最大メリット。
フレームの剛性が高く、クリアな打球感やパワーロスの少なさにつながっていますね。
デメリット:減衰性と推進力
・減衰性は若干控えめ
・軽い分、推進力は出にくい
T-FIGHT295isoでも感じたのですが、isoflex搭載機種は減衰性が若干良くない印象がありますね。
ポリだったらファントムタッチ、ナイロンならX-ONEなど減衰性が良いストリングを合わせた方が快適かなと思います。
SWも若干低いので、ストロークで後ろから伸びのあるボールでラリーを展開するというのはちょっと難しく感じました。
ライバルラケット:BOOM MPLオルタネイト
プラチナスペックのラケットは当然ライバルにはなるのですが、色やコンセプトなどを考えるとHEAD BOOM MPL、特にオルタネイトが比較対象に挙がる人は結構多いんじゃないかなと思います。
シャープな弾き・反発力を活かしてコンパクトに振って飛ばしたいならTEMPO、柔らかさや乗りを感じながらコントロールをしていきたいという人ならBOOMが合うと思います。
発売日:2024年9月~
TEMPO v2シリーズは2024年9月7日から発売開始となりました。
僕の知り合いも複数人購入されていたりするのですが、性別・年代を問わず購入されていますね。
同じ色合いのラケットバッグでコーデ
TEMPOシリーズと同じ色合いのダッフルバッグも発売されています。
テクニのバッグは機能性・デザイン性が非常に良いのですが、ラケットとコーデを合わせることでモチベも上がること間違い無し。
まとめ:TEMPO285 v2
・285g/320mmで高い操作性
・先端に向けて薄くなる希少種
・クリアで軽めの打球感
・コンパクトに振って飛ばせる
・2024年9月から発売開始
・性別や年代を問わず使える1本