5年振りにモデルチェンジされたバボラ・ピュアストライク98 16/19 2024年モデル。
ようやく実戦形式で使う事が出来ましたので、その感想や気づきをまとめました。
ピュアストライク98(2024)を実戦で初使用
次のマイラケを探しているわたくしアドブロ、歴代モデルを使用してきたバボラ・ピュアストライク98 16/19(2024)を改めて購入。
購入してから結構な時間が経ったのですが、諸事情によりレッスンでしか使用出来ていなかったんですよね。
単複で期待するようなプレーが出来たのかを考察
昨日になってようやく単複両方で初の実戦使用が出来ました。
ガッツリの打ち合いなども含めて様々な状況、色々なプレースタイルやショットの対戦相手と戦ってみて感じた感想を記事にまとめてみました。
ストリングはゴーセン・G-TOUR3 1.23mmを45ポンドで張上げ、フレームトップには2gの鉛テープを追加しています。
初期スペックは299g/321mm/SW291でトップに+2gですので、推定301g/SW297前後になっています。
ドライブ系のキレは流石の98
[PURE STRIKE98 16×19]
— アドブロ / コトウダマサト(TRUEMAN) (@ADVNTG_kotodama) October 19, 2024
練習2時間半経過したところからのシングルス。
こうやって見るとしっかり振り切れてる時はそんなに悪くはなさそう(というか比較的良い所切り抜てる)なんですが、合わせに行ったり丁寧に打とうとした時に怪しさが出てきますねぇ🤣
ストロークは良好、ネットプレーはツラめ。笑 pic.twitter.com/9tA2fMfDQ1
実際に使ってみたのですが、改めてピュアストライク98のドライブ系の鋭さや勢いは非常に好印象。
特にフォアハンドをしっかり振り切れた時は、相手コートに突き刺さるようなスピード感のあるストロークが飛んでくれました。
実測値RA64と低めではあるのですが、数値からイメージするよりもしっかり感・剛性感が強めですね。
片手バックのスピンも違和感は少ない
歴代モデル同様、片手バックハンドのスピンの打ちやすさは良好。
ちょっと意外だったのがリターンやライジングのようなコンパクトに合わせた場面で、重み+剛性感のおかげで相手コート深くまで飛ばしやすかったです。
ピュアストTEAMの時は大きく振り回すとスピン過多、合わせるだけだとパワー不足という感じで浅くなりがちだったのですが、98になるとそういった部分の不満点はほぼ解消されましたね。
ボレーでのシャープさを感じる
歴代のピュアスト98を使っていて悩みのタネだったのがボレーでのしんどさ(※打ててはいるけど常時集中が必要)だったのですが、それらと比較すると現行98は若干ですがボレーは打ちやすい・自然な感覚だと思います。
インパクトでのほんの一瞬の乗り感はあるのですが、強めのインパクトが出来ればシャープに飛び出すのが印象的でした。
スイートエリアが広いという感覚は無いものの、EZONE98Lなどに比べるも違和感なく打てている・調整が出来るという感じでしたね。
重量が301gとカタログちより軽めに抑えられているのもネットプレーにはプラスに作用しているのかもしれません。
・ショットのキレは流石の98
・RA64にしては剛性感あり
・片手バックのスピンも悪くない
・合わせた時も意外と飛ぶ
・ボレーは歴代の中でも良好
振らないとラケットの旨味が半減
ここからは少しネガティブに感じた部分にフォーカスしてお話をしたいと思います。
ピュアストライクのコンセプト通りと言ってしまえばそれまでなのですが、やはり振り切らないとラケット自体の旨味が発揮されにくいというのは間違いないですね。
EZONE98Lと比べるとピュアスト98はより攻撃に重きを置いたラケットになっていて、振り切って攻めている間はルンルン、守っている間はモンモン(?)という感じ。
しっとりしてるけど外すと剛性感が目立つ
打感自体はしっとり感≒しなやかさが増しているのですが、スイートエリアを少し外し気味になった時に剛性感由来のガツッとくるような硬さを感じました。
テニマカンパニーさんの動画で解説されているのですが、新型ピュアストライク98は前作と比較して順しなり・縦しなりの両方が増加しているのにねじれは減少しています。
ここらへんはそれぞれの好みという部分になるとは思うんですが、捻じれにくくなったことで少し外した時に僕は硬さとして感じ取ってしまっているのかなと推測しています。
3時間プレーを安定させるのは難しい
この日はインドアハード(デコターフ)で3時間みっちり単複両方をプレーしました。
練習不足という前提があるのはさておき、ピュアストライク98で3時間近い練習でプレーの質を安定させる・キープするのは結構難しいと感じました。
少し軽いとは言えSW295超で普段の285前後よりもだいぶ重みがあり、それでいてシャープに球が飛び出す感じもあるのでハマれば鋭いボールになるものの、疲れてきたり集中力が落ちてくると如実にバラつきが大きくなってしまいますね。
とは言ってもこの感覚というかこの問題は歴代モデルでも感じていた部分で、2時間の練習ならギリギリまとめられるかも、でも2時間を超えると急に明らかなミスをしたりショットが伸びなかったりという感じがあります。
・振らないと旨味が出にくい
・ディフェンスよりオフェンス重視
・外すとガツッとくる感触
・球質を安定させるのが少し難しい
・2時間超えるとバラつきが目立つ
マイラケに固定は難しそう?
EZONE98Lからの脱却を目指して1年半以上・・・今なおマイラケとして固定するに至ったモデルは無し。笑
歴代モデルを愛用してきたピュアスト98なんですが、再度購入してみて「あぁここが良いんだよね」っていうウットリ感と同時に「あぁここで悩んでたよな・・・」というマイナスに感じてた部分も鮮明に思い出しましたね。
【ピュアストライク98 16/19】
— アドブロ / コトウダマサト(TRUEMAN) (@ADVNTG_kotodama) October 21, 2024
練習では"使えてる感"あるのよ、練習では😳
約300gと軽めの個体ですがそれでもSW290超なので推進力は◎。それを自然なスピンで収める感じ。ボレーも意外とシャープ。
振り切らないと全体的にアンダーパワーですが、それがある程度許容出来るなら割とクセのない使い心地。 pic.twitter.com/QFWgRf6tuW
ハマれば強烈だけどそれを安定させるのが難しいこと、プレー時間が長くなった時にバラつきが大きくなりがちというのが気になったところです。
そういった欠点を乗り越えられるだけの体力や技術があれば非常に魅力的な1本だと思うのですが、なかなか練習時間を確保出来ていない現状を考えるとピュアスト98をマイラケに固定するっていうのは現実味がないなぁと感じましたね。
デザインやフォルムは大変好みなのですが・・・ぐぬぬぬ。
EZONE98Lからのアップグレード?
ポジティブに考えれば、しっかりトレーニングして練習もコンスタントに出来れば安定して高い強度のラリーを展開出来るラケットと言えると思うのです。
(だがその要件を満たすのが大変って話で・・・)
ストロークの球威、ボレーの違和感も少なさ、そういった点ではEZONE98Lを超えている感触はあります。
ですので、特にシングルスで今よりももっと攻撃的なプレーを目指すのであればピュアストライク98というチョイスは無しではない・・・と思ったりはします。
2024年中にはマイラケ固定したいところ
2024年中には「僕のマイラケはこれだ」って胸を張って言えるになりたい・・・と思ってます。
複数本を色んなセッティングや環境で試してますが、マイラケ筆頭と言えるのはBOOM MPかなと感じてます。
柔らかいのに軽やかに飛ぶ、スピンが掛けやすいけどフラットの打ち分けもしやすい、ボレーも快適・・・という感じで想像以上に快適にプレー出来ます。
女性から「可愛いデザインのラケット」と好印象なのもポイント高め。笑
2024年の残り僅かですが、BOOM MPのセッティングを煮詰めるのを軸にしながら過ごしていきたいと考えています。