07-ブログ

マイラケを決めるべくシングルス対決をやってみたら絶望した件。テニスラケット選び

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マイラケ選びのためのシングルス練習してきました

「インプレをする人」ではなく「ラケット沼ってる人」と思われるようになって久しい男アドブロです。

最近はCX400TOURBOOM MPという面100のラケット2本を軸にテストを繰り返しておりまして、脱EZONE98Lを目指し色んな試行錯誤をしているような状況です。

そこに縁あってTF40 290g v3もテストさせてもらえる事になったため、この3本を実戦で使ってみて一番良い結果を残せるのはどれなのかを確かめてきました。

ずぉさんに勝てなきゃマイラケは名乗れない

今回も対戦するのは何度もYouTubeに出てもらっているずぉさんです。

知り合って以来、シングルス練習を何十回とやってもらっており、通算戦績は五分五分といったところ。

実力伯仲でお互いの手の内も知り尽くしているからこそ、この人から勝ちをもぎ取れなければマイラケは名乗れないと考えています。

僕にとってはそんな壁のような、サッカーのキーパーのような、婚約相手の父親のような(?)存在のテニス仲間なのです。

2023年の動画で3本使ってみてどれが一番良いか?を検証した時にもずぉさんに対戦して頂いたのですが、この時はセットカウント0-3で全敗。

1年経って再び3本使うテストマッチ・・・なにか嫌な予感がしますね

2022年くらいまではこちらが勝ち越し貯金生活っていう感じだったのですが、2023年(特にEZ98L以外を模索し始めた頃)からなかなか勝てなくなり気づけばずぉさんが勝ち越してるのでは?というくらいの連敗続きとなっています。

4ゲームマッチ(4-4タイブレーク)制で4セットやりました

【ゲームフォーマット】
・4ゲームマッチ
・セミアドバンテージ
・4-4でタイブレーク

今回はラケット3本を試すという目的があったため4ゲームマッチにしてもらいました。

ラケットを変えながら全部で4セット勝負してもらいましたので、各セットの簡単な振り返りをしつつ結果を見ていきましょう。

第1セット:BOOM MP改

最初に使用したのはスイングウェイトを295まで引き上げるカスタマイズを施したHEAD BOOM MP

これを最初に持ってきた理由は「それマイラケで良いじゃん」とテニス仲間から言われる回数が一番多かったこともあり、マイラケ最有力候補だからですね。

柔らかさと飛びの良いバランス、優しい使い心地、295g/315mmというカスタム性の高さが魅力のこの1本。

ダブルスでは既に扱いやすいのは実感しており、ガッツリ打ち合いが増えるシングルスでことまでやれるのか?というのが気になるところ。

ストリングは色が完璧に一致しているポリツアーレブ(ミント)1.25mm

結果:2-4で負け

第1セットに勝って勢いに乗りたいところでしたが、ずぉさんのストロークに押し切られ2-4で負けました。

ショットのバリエーションやボレーのタッチなど収穫も確実にあったのですが、しっかりスピンの効いたストロークを打ってくるずぉさんを崩すというところまでは及ばすというところまでは至らずという感じでした。

・弾道の調整幅が広い
・フォアのアプローチが効果的
・ボレーのミスは少なく安定

まず良かった点としては弾道の調整幅が広いので、状況に合わせたショットを作り出しやすかったところですね。

時間を作るループ系のスピン、コンパクトにフラットで合わせてストレートに流すアプローチ、という感じでショットの使い分け・感覚の切り替えがしやすいラケットだなと感じました。

特にフォアハンドのアプローチからボレーの展開が良い感じで、いかにこのパターンを多く作れるか?というのを意識しながらプレーしていました。

・バックのストロークが不安定
・スライスの堅実さが不足

フォアのストロークは色々とやれて楽しかったのですが、一方のバックハンドはスピンもスライスもイマイチだった第1セット。

スピンは自信を持って振り抜けてる感じが無く、つなぐことは出来ても押し切られてしまう事が何度もありました。

スライスに関しても思ったより弾道が浮いてしまうような感覚があり、TOUR100 2020の時に同じような症状で苦戦していたのを思い出しましたね。

プレーの感触自体は悪くないもののバックサイドを狙われた時にどう凌ぐのか?どう展開していくのか?といったところのビジョンが見つからず追いつけなかった、そんなセットでした。

第2セット:BOOM MP改でおかわり

HEAD BOOM MP(ヘッド・ブーン・エムピー)2024年モデルのデザイン

もともとは勝っても負けてもラケットを変えるつもりだったのですが、どうしてもプレーに納得がいかずBOOM MPを第2セットも継続して使用することにしました。

バックサイドを切り崩される前に積極的に前に出ていくパターンを増やす、という作戦を考えながらプレーしてみました。

結果:3-5で負け

第1セットよりももつれる展開になった第2セットでしたが、終盤3-3で迎えたサービスゲームを落とし最後はキープされ3-5で負けでした。

3-2でスコア上はリードする場面もあっただけに悔しい連敗。

リスクを承知で積極的に攻める場面は第1セットよりも多かったのですが、試合の大きな流れはあまり変える事が出来ずに終わってしまいました。

・フォアハンドのスピン強打
・ボレーの安心感

このセットではフォアの強打→ネットへ展開というのを意識的に増やしたのですが、SW295に増やしたこともあってかスピン系フォアハンドストロークの球威は十分に出ていたんじゃないかなと思います。

ハーフボレーなどもあまりミスなく捌けていましたし、前に出て行こうという気持ちになれる・安心感のあるラケットだなと再認識。

・繋ぐボールの質
・バックもミスは減ったが劣勢は変わらず

リスク覚悟という事もあり強打した時の球威は十分だったとは思うのですが、一方で繋いでいる時の球の質・威力はもう一歩だったかなと。

スピン系で振り切って繋ぐのは元よりずぉさんの方がはるかに上手いからという側面も当然あるんですが、BOOM MPは繋ぐ時も自分のいつものイメージよりも少し強めに振るくらいで丁度良いのかもしれないと感じました。

バックハンドに関しては少しループ系に近いスピン・スライスで無理はしないで時間を作るようにしてフォアでの展開に持っていこうという魂胆でしたが、さすがにずぉさんには通用せず。

先行し色んな展開も作ったけれど、肝心なところで点を取り切れない(※逆に言えばずぉさんの勝負強さ)と感じたセットでしたね。

EZONE98LとBOOM MPを比較

EZONE98Lで気になっていたアシスト感、スイートエリアの広さ(偏り)などはBOOM MPでキレイに解消されていると感じました。

特にフォアハンドストロークからネットへの展開力はEZONE98Lにはない大きな魅力。

ただやはりバックハンドの打ちやすさ・安定性になるとEZONE98Lに分がありますね。

BOOM MPに関して言えば打感は違うものの使い方や運用の仕方がTOUR100(2020)に近い感じがありますね。

スピン系はサーブもストロークも快適、ボレーも安心して打てる、ダブルスなら非常に快適、でもバックの安定感が気になる、そんな感じでした。

ただBOOM MPに関してはレブやブラストなど一応多角形ポリに分類されるものを使って来たため、丸ポリにしてみたらどう変わるかはチェックしておきたいところですね。

第3セット:CX400TOUR

2024年の年始にはマイラケほぼ確定と思われていたDUNLOP CX400TOURをチョイス。

面100、23㎜フラットビーム、ピュアなボックス系という事もあり、スペック・仕様としては大変好みな1本。

しかし最初の購入は塗装の初期不良で返品したり、夏に改めて買い直したら浅い球しか行かなくなってたり・・・という流れもあってか、結局マイラケとして定着はしていないという感じが続いています。

セッティングもBOOM MPとの打ち比べ時に張ったRPM BLAST125 + AK PRO CXのハイブリッドだったので、他のラケットに比べると鮮度が落ちた状態ではありました。

結果:0-4で負け

絶対に3連敗は避けたいと思って臨んだ第3セットでしたが、良い所を出せないまま0-4の完封負け

何かが凄く悪いワケじゃない、感覚もそこまでおかしくない、しかし点を取れるようなプレーがなかなか出来ない・・・そんなもどかしさや悲しさを感じたセットでした。

・スライス系の打ちやすさ
・バックスライスの浮きにくさ

スコア的にはかなり厳しいセットですが、良かったポイントを挙げるとするとスライス系の打ちやすさになるかなと思います。

BOOM MPと比べると明らかに打感はシャープ寄りで、ほど良い球離れの良さがスライス系を打ちやすい要因になっているかなと思います。

BOOM MPの時に気になったスライスの弾道が浮くような場面も少なく、とりあえずバックはスライスで凌ごうと思えるくらいのタッチの良さはありました。

・全体的に球威、伸びが無かった
・極端なミスが増えた
・ピーキーさが気になった

BOOM MPと比べて球威・伸びは感じられず、映像を見返すと当てて返すだけになっていてボールに上手く力が伝わっていないような感じがしました。

そして第1・2セットと比べると明らかなミス/分かりやすい極端なミスというのがかなり増えたというのも反省点ですね。

ストロークが自陣に着弾したり、ボレーがフェンス直撃したり、自分でもちょっと恥ずかしくなりそうなくらいのミスを出してしまいました。

スイングや入力を正確に・敏感に反映してくれるのがCX400TOURの特徴だなと最近気づいたのですが、ネガティブに表現するならばピーキーという感じなんですよね。

打感が柔らかくでマイルドなBOOM MPのあとに使ったのも、ピーキーさをより引き立てる要因になってしまったかもしれません。

EZONE98LとCX400TOURを比較

スペック上は理想に近い、打感も結構好み、性能も悪くない・・・のに実戦になるとなんか上手く行かないというもどかしい印象が更に強まってしまったCX400TOUR。

本当に自分の実力やスイングのバラつき、ボールの状態の違いが敏感に反映される感じがあって、良い時は凄く良い・ダメな時は全然というパフォーマンスの振れ幅が大きくなってしまっている感じがしますね。

なかなかコンスタントに練習が出来ていない状況ではメインラケットに据えづらいなと。

ピークパフォーマンス以上に平均点・ブレの少なさの方が大事と感じているので、そう考えるとEZONE98Lから乗り換えるというのは・・・現時点では無いかなと思います。

第4セット:TF40 290g v3

第4セットはダークホース的存在であるテクニファイバーTF40 290 v3を使用。

ピュアなボックス形状、21.7㎜のフラットビーム、そこに290g/325mmというカスタムしやすいスペックを組み合わせたのがこの新作。

ボックスらしいしなやかさ、操作性の高さなど分かりやすい特徴もある面白いラケットなのですが、ハッキリ言ってまぁ飛ばないです。笑

純ボックス+薄いだけでもなかなか飛ばないのに、そこにさらに軽いという要素までプラスされているのでラケット自体が飛ばす能力は当然低くなっているわけで。
(※だから操作性を活かしてスイング速度を上げて打ってね、というラケット)

2・10時部分に合計3グラムほど鉛テープを張ったライトチューンをした状態で、ストリングはレーザーソフト1.25㎜を張っています。

結果:4-5(5-7)で負け

双方に疲れも出てきた第4セット、一番ローパワー気味なTF40じゃどうにもならないのでは?という気もしていたのですが結果は4-5(5-7)での負けでした。

1-3でリードされるも4-3までひっくり返せたのは自分でもビックリ。

ローパワーなラケットで無理がきかないという事もあってか終始丁寧なスイングを心掛けたのがスコア的には良いほうに作用したのだと思います。

・ショットの深さが安定
・ぎりぎりのボレーの返球率良し
・スライスが浮かず堅実
・フラットサーブは1番速い

正直ラケット自体のパワーは3本中最も少ないのですが、丁寧にフラット気味に当てようと自然と心がけるようになるのでショットの深さが安定した感じはあります。

290gという軽さはスイングのしやすさというよりも、このインパクトで面の向きを正確に作りやすいというメリットの方が僕は大きく感じました。

ギリギリのボレーを何とか返球してポイントに繋げられたのも、軽さによって面の向きを正確に作れたというのが効いていたと思いますね。

テクニの扁平なグリップ+しなやかなフレームはスライスを浮かさずに打つには最高。

またフラットサーブは3本の中で一番スピードが出しやすかったのも良かった点ですね。

・攻めに転じるのが難しい
・スピン系はなかなか厳しい
 (特にバック)

フラット気味のフォア+浮かないバックのスライスによってラリーの堅実さ(≒ニュートラルな状況)は増したのですが、じゃあそこからどう攻めてポイントにするのか?という時にしんどさを感じますね。

攻めに転じる時の選択肢がバックのスライスアプローチ→タッチ系ボレーで崩すのパターンくらいしか引き出せなかったですね。

あとはスピン系のショットは全体的に厳しいと感じました。
(※もとよりスピンを売りにしたモデルではないのですが)

BOOM MPとは違ってブンブン振り回してみてもリスク相応の球威が出る感じは無いですし、片手バックのスピンに関してはラケットのアシストの少なさ+扁平グリップの持ちにくさが悪い意味での化学反応を引き起こしていてほぼ使うことはありませんでした。

自分のフィジカルに合っていないラケット≒アンダーパワー過ぎるラケットで「どうにか試合の形にする」というのを久しぶりに体感しましたね。

EZONE98LとTF40 290v3を比較

TF40に使って感じたのは「10~15年前なら大好きな1本」になったろうなぁということ。

プロスタッフツアー90のようなハードスペックを信仰し陶酔していた時代もあったのですが、その影響がまだ残っていた時ならTF40はたまらない逸品となっていたと思います。

EZONE98Lと比べてもローパワーだしアシストも少ない、弾道の自由度もTF40の方が低いので、実際の試合の中での選択肢も限定的になってしまいます。

ですがその選択肢の少なさゆえに1つ1つのショットを集中して丁寧に打つようにすること、ストロークに固執せずに隙があればネットに出ていく・・・というように、ハードスペックを使ってテニスを楽しんでいたあの頃を思い出すような使い心地でした。

やっててしんどい、でも楽しい、そんなラケットですね。

ただ・・・マイラケを変えるのにEZONE98Lよりもしんどい方向へ持っていくってのはちょっと違うよねと思うので、僕にとってTF40は嗜好品として楽しむ1本というポジションに落ち着きそうです。

4セット戦って全て負けるという結果に。

という事でずぉさんと4セット戦って全敗という結果になってしまいました。

惜しいセットもありましたが勝ち切ることは出来ず「お前に決めた!」と言える1本を選定することは出来ませんでした。

そもそも論にはなりますが、今日の感じだとEZONE98Lを使っていたとしてもずぉさんには勝ててはいなかったんじゃないかなとも感じました。

ずぉさんはここ数ヶ月コンスタントにシングルスの大会へ出ていて試合勘もしっかりしてるなと感じましたし、2022年後半から使い込んでいるX100がしっかりフィットしていて以前よりも隙のないテニスになっていると感じました。

こちらが2022年12月頃の動画ですね。

X100に落ち着いたずぉさん、EZONE98L落ち着き切れなかったアドブロ。

2年後、対照的な2人なのでした。

候補として残るのはBOOM MPとピュアスト98?

今回ずぉさんとのシングルスを通してマイラケ候補として残しても良さそうだなと感じたのはBOOM MP。

全体的にアシスト感がEZONE98L以上であること、BOOM MP特有の強み・旨味がある、そしてそれを実戦でもある程度引き出せたというのが理由ですね。

ちなみにこのシングルス全敗を喫した後日、ピュアストライク98 16×19を購入しました。

というのもEZONE98Lと同じくらい長く使ってきたのはピュアストシリーズくらいで、これを試さずには決着をつけられないなと。

現行ピュアストに関しては面100・285gのTEAMを購入して使っていたのですがこれが全くハマらず・・・。

それ以来ピュアストとは距離を取っていたのですが、最後のチャレンジだと思って98を購入。

マイラケ選びはもうしばらく続きます

という事で結局本格的に乗り換えるという決断には至らなかったのですが、EZONE98L・BOOM MP・ピュアスト98の3本のうちのどれかにはなるだろうなと思います。たぶん。

そんな感じなので2024年も残り3ヶ月なんですが、年越すまでには「マイラケはこれだ!」と言えるようにしたいと思います。

アドブロ
アドブロ
こんなことやってる間に新しいEZONEが発表されてまたカオスになるかも?笑

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