2024全日本の女子選手のラケット選び
#三菱電機ビルソリューションズ全日本テニス選手権
— JTA TENNIS プロモーション (@JTA_Alljapan) October 8, 2024
女子シングルス準々決勝🔥🔥🔥
📸鯉沼宣之 pic.twitter.com/aZt96HaJL0
現在開催されている全日本選手権。
女子シングルスはベスト8が出揃ったのですが、ここで各選手の使用ラケットを調べてみました。
フィジカルや体格的に男性プロよりも女性プロの方が一般プレイヤーの参考になるかもしれないという考えのもと記事にしてみました。
ベスト8の使用ラケット一覧
選手名 | 使用ラケット |
齋藤咲良選手 | EZONE100 (Yonex) |
佐藤光選手 | BLADE98 18×20 (Wilson) |
光崎楓奈選手 | RADICAL MP (Head) |
今村咲選手 | FX500 (Dunlop) |
清水映里選手 | PURE AERO (Babolat) |
石井さやか選手 | CX200 (Dunlop) |
松田美咲選手 | PHANTOM100 (Prince) |
伊藤あおい選手 | CX400TOUR (Dunlop) |
写真等から調べった結果が上記の通りで、最多はダンロップの3人となっていました。
以外にもそれ以外のブランドは各1選手ずつとなっており、国内女子のDUNLOP使用率の高さを感じさせますね。
#三菱電機ビルソリューションズ全日本テニス選手権98th 🇯🇵
— JTA TENNIS プロモーション (@JTA_Alljapan) November 29, 2023
あの感動を再び!! 全日本テニス選手権で優勝を決めた瞬間をお届けします🫶
両手を突き上げ全日本制覇を噛み締めた加治遥。第98回目大会のシングルス女王です🏆🇯🇵 #三菱電機ビルソリューションズ… pic.twitter.com/LJE5wrS2Ja
ちなみに昨年優勝の加治遥選手もDUNLOP FX500を使用して優勝していたので、メーカーとしての2連覇に期待がかかります。
トータルのパワーは大体同じ?
ここでラケット選びの傾向を探るため、ラケットとフィジカルのパワーをそれぞれ1・2・3の3段階で評価。
そのトータルの数値からラケット選びのポイントを見つけてみよう、そんな試みです。
選手名 | ラケット パワー | フィジカル | 合計 |
齋藤咲良 選手 | High(3) EZONE100 | Midium(2) 168cm | 5 |
佐藤光 選手 | Low(1) BLADE98 18×20 | Midium(2) 168cm | 3 |
光崎楓奈 選手 | Midium(2) RADICAL MP | Low(1) 154cm | 3 |
今村咲 選手 | High(3) FX500 | High(3) 170cm | 6 |
清水映里 選手 | High(3) PURE AERO | Midium(2) 161cm | 5 |
石井さやか 選手 | Low(1) CX200 | High(3) 173cm | 4 |
松田美咲 選手 | Low(1) PHANTOM100 | Low(1) 159cm | 2 |
伊藤あおい 選手 | Midium(2) CX400TOUR | Midium(2) 167cm | 4 |
ラケットのパワーについてはこれまでのインプレの経験を基に評価、フィジカルについては身長を基準に評価しています。
(トータルの数値は2~6の5パターンに分かれます)
極端な数値になるのはレア
合計値 | 選手名 |
6 最もパワフル | 今村選手 |
5 少しパワフル | 齋藤選手 清水選手 |
4 標準的なパワー | 石井選手 伊藤選手 |
3 少しアンダーパワー | 佐藤選手 光崎選手 |
2 最も低いパワー | 松田選手 |
今回は5段階評価となっているのですが3・4・5に6人の選手が集まっており、正規分布に近いような結果となっています。
ここから推測出来るのは、女子選手であってもラケットに極端なパワーを求めるワケではないという事なのではないでしょうか。
特に速いストローク戦になる事が多い今の女子テニスでは、パワフル過ぎる組み合わせになるとショットを制御したりコントロールするのが難しく感じてしまうといった背景があると考えます。
最大値6なのは今村咲選手のみ
FX500を使う今村咲選手が最大値6で、道具とフィジカルのトータルパワーは一番大きいと推測出来ます。
今村選手はフォア・バックともに両手打ちであり(師事しているのが両方両手打ちの中村藍子選手)、それもこのラケットチョイスに影響しているのかもしれませんね。
溢れるパワーを両手打ちによって制御しているというイメージなのではないでしょうか。
最小値2となったのは松田美咲選手
これまでのTOUR100(310g)から、新しくファントム100にスイッチした松田美咲選手が最小値の2。
(ファントムのパワー評価に関しては色んな意見があると思いますが、フレームの厚みや実際に使った感触を考慮し1としました。)
これまでTOUR100=Midium(2)のラケットを使っていたところから、男性ユーザーの多いファントム100にスイッチしたのは少し珍しいラケット選びなのではないでしょうか。
少し飛びを抑える事で自分で飛ばすようにしたい、相手の強打に負けずに打ち返したい、そんな背景があるのかもしれませんね。
まとめ:ほど良いパワーが丁度良い
いかがでしたでしょうか。
全日本選手権女子単ベスト8から見るラケット選びの傾向を調査してみましたが、極端なハイパワー、極端なローパワーどちらも少なく、ほど良いパワー感に落ち着くのが多いという事が分かりました。
女性プレイヤー基準ではありますが、それをそのまま自分に当てはめると167cm(Midium:2)+ピュアストライク98(Midium:2)=4で普通と言ったところでしょうか。
まぁ男性は180cm以上の人だって普通にいて3段階評価では足りない部分もありますし、実際にはストリングや重量・SWなどの影響もあるのであくまでひとつの指標という感じでしょう。
一度ご自身のトータルパワーを客観的に数値化してみてはいかがでしょうか?