NSSLのインソールを作ってもらった
今日は中嶋運動科学研究所(NSSL)で作って頂いたフルオーダーメイドのインソールを初使用。
— アドブロ / コトウダマサト(TRUEMAN) (@ADVNTG_kotodama) December 27, 2024
慣れるまでは違和感あるかも?と教えてもらっていましたが、最初からとてーーーも良い感じでした!🥰
いつもより軽やかというか、極端に言えば足部から反発力を感じます。これが本来のアーチの力なのだと。 pic.twitter.com/h13s1Kdjdu
昨年末に中嶋運動科学研究所(NSSL)の中嶋所長に作って頂いたフルオーダーメイドのインソール。
ラケットやストリングは数えきれないほど試してきた自分ですが、カスタムインソールに関しては実は今回が初体験。
最初にフルオーダーっていうのはちょっと生意気かな?と思いつつも、アラフォーのオッサンになったことを思えば最初に”良いもの“を知っておくのは自然なことと思ってトライしてみました。
ちなみに測定受注会がライズテニスサービスさんで定期開催されており、お値段は税込みで約2万円となっています。
ローアーチだけど下腿湾曲に合わせて作成
インソールの制作過程はこちらの動画で紹介しています。
フットプリント・足底圧、静止バランス、動的バランスなどを計測し、1人ひとりの足の状態に合わせて形状や仕様を決定していきます。

測定時に指摘されたのはローアーチ+O脚(厳密には下腿の湾曲)になっていて、ローアーチで内重心になりやすい vs O脚で外重心になりやすいというのが組み合わさった状態の脚ということでした。
動的バランスに大きな問題は無いものの、ちょっとしたきっかけでバランスが崩れそう+疲れが出やすそうな状態になってました。
ここで単純にアーチを高くするインソールにすると外重心が強く出過ぎてしまうため、最終的に加重した時にアーチサポートが効くような高さに抑え、尚且つソール全体を少し内側に傾斜させる形でバランスをとるということになりました。
※厳密には他にも細かく調整してもらっているのですが、ざっくりと言えばこのローアーチ対策と重心のバランスを整えるというのが大きなポイントでした。
TOUR PRO Z6に入れて2ヶ月使ってみた

今回はプリンスのツアープロZ Ⅵ(オールコート用とオムニ用を並行して使用)に入れてプレーしてきました。

ハードコート用とオムニ用を並行して着用しているので、都度インソールを入れ替えをしながら2ヶ月ほど使用してきました。
変化①地面からの反発力を感じる
NSSLのインソールを初めて使用したのがこのインプレ動画撮影の時でした。
標準のインソールと比べた時に大きく違ったのが、地面からの反発力を強く感じられたという点ですね。
NSSLのインソールはプレートが入っているワケでも硬く作られているワケでもないのですが、不思議と反発力があってフットワークが軽やかになったように感じられました。
イメージとしては足が地面に接地してから離地するまでが早い感じ、すっすっと足が離れて次の一歩に繋げて行けるようなイメージですね。
元のインソールだと足が重い感覚になる
そこからしばらくして普通のノーマルのインソールに変えたりしたのですが、反発力が全然感じられず逆にビックリ。
足がズシッと重みが増したような感じ、コートに対して足がベチャーっとめり込むような感じが強くなってフットワークの軽やかさを感じにくかったです。
この反発力のような感覚、インソールによってこうも変わるのか!と驚きでした。
変化②切り返しのブレ感が減った
変化①にも通じる部分があるのですが、左右に走らされて切り返す時の脚のブレ感も減りましたね。
今までのインソールだと膝の位置が左右にグラグラするような感じ、足部の重心も定まらないような感じがあって、切り返すまで時間が掛かるようなイメージでした。
それがオーダーメイドのインソールに変えると左右のブレ感が減り、重心がピタッと決まってスムーズに切り返せる感覚が強まりました。
フィット感と重心のブレなさが○
カスタムしたインソールを入れるとシューズとの一体感・フィット感が高まり、ツアープロZの高い剛性がより一層引き出されていると思いますね。
切り返し時の外に重心が流れてしまう感じ、ブレてしまう感じもかなり低減されるので、特に対人の高い強度でのラリー練習などではマストなアイテムとなりました。
腰痛防止にもつながってるかも?
20代で腰を痛めた経験があって、30代半ばまでは年1回くらいギックリ腰みたいになることはあったのですが誤魔化し誤魔化しやってきました。
しかし3年前に再び酷いギックリ腰をやらかすと、その後は数ヶ月に1回のペース、酷い時には1~2ヶ月に1回のペースでギックリ状態になってしまっていました。
テニスを数日続けると腰が張って最終的にギックリ腰を発症するというのがルーティンになりつつあったのですが、インソールを変えてプレーするようになってからの2ヶ月で酷い腰痛は1度も発生してないんですよね。
もちろん、たまたまタイミングが良くて腰痛が出ていないだけかもしれないですし、丁寧にストレッチするようになったのも効いているのかもしれません。
サーブの着地が安定している
ただ今までは特にサーブの着地で腰を痛めたり、サーブを多く打つとプレー後に強い張りを感じて腰を曲げられなくなるようなことが頻繁にあったのですが、そういったトラブルもインソールを変えてからは起きていないんですよね。

この姿勢の時に地面からの反力 vs 上半身の重みがぶつかり合うようにして腰が痛くなっていたのですが、着地の安定性・膝のブレなさのおかげなのか2~3時間プレーしても以前のような痛み・張りを感じることはなくなりました。
これがインソールのおかげなのか、はたまた偶然コンディションが良かっただけなのか、今後も継続してチェックしたいと思います。
気になった点やデメリットは?
・最初は少しタイト感が増す
・足入れ時の抵抗感強め
ここまでほぼほぼ褒めているだけだったので、あえて気になった点やデメリットについても触れていきたいと思います。
まず最初に使った時に感じたのは、インソールが標準のものより少し厚みがあったのでシューズを履いた時のタイト感が増してしまう感じがありました。
特にツアープロZは剛性の高さが売りのシューズなので、ひとによってはタイト過ぎるのが気になる可能性はあるかもしれません。(ツアープロライトのようなアッパーならそこまで気にならないとは思います)
しばらく使えばインソールが馴染むこともあって全然気にならなくなったのですが、初めての時は少し違いに戸惑う人がいるかもしれません。
もうひとつ気になったのはインソール表面がノーマルのものより若干滑りにくいため、履く時にしっかり紐を緩めて足入れするスペースを確保する必要がありますね。
これはプレー時にはパワーロスを防ぎやすくなるのでメリットでもあるとは思うのですが、ずぼら(?)な人は慣れるまで少し面倒に感じるかもしれません。
使い始めの身体の違和感は無かった
インソールが変わる事で重心や筋肉の使い方が変わって身体の違和感・疲れの出る場所が変わるといった問題が出るのかなと、使用前に少し心配していました。
例えばこれまでは大腿部の前側が張ってたのに、裏側(ハムストリングス)が張るようになった・・・みたいな違いが出るのかなと。
結果としてこれは完全に杞憂に終わりましたね。
全然問題無かったです。
むしろ疲労感は抑えられているような感じもあり、2時間以上の練習などをしても翌日に感じる疲労感が減っている気がします。
気になった人はこちらへ!
インソールを作ってみたいと思った方は中嶋運動科学研究所のサイトからスケジュール等を確認して頂くか、ライズテニスサービスさんで定期開催している測定受注会(予約制)の参加を検討してみてはいかがでしょうか。
想像以上の違いをインソール初心者(?)のアドブロでも十分に感じ取ることが出来ましたので、パフォーマンスやコンディションで悩んでいる人は一度は試してみることをオススメします。