【新型ブイコア】
試打会に行ってきました!

先日情報解禁されたヨネックスの新型ブイコアシリーズ。

その翌日に荏原湘南スポーツセンターにて開催されたヨネックスの試打会に参加してきましたので、新型ブイコアのスペックや使用感などをまとめてみました。
真っ赤+グロスの美しい塗装

まず目を引くのが真っ赤+グロスになった塗装とデザイン。
ここ4,5年くらいのヨネックスはほぼ全てのモデルがマット塗装だったので、新型ブイコアがグロスになったのは驚き。

バンパーはフレームと同じ赤色(やや透明感あり)で、トップ部分にはVCOREの文字がデザインされています。

今回も差し色として薄い水色の意匠はあるのですが非常に控え目。
ここまでシンプルなデザインのヨネックスラケットは久しぶりなんじゃないでしょうか。
個人的にこのシンプルなデザインは好印象。
【フルモデルチェンジ】
完全新規のモールドを採用
・トップの直線部分を拡張
・エアロトレンチを拡張
・縦長楕円形のグロメット穴
・フレームの断面形状を再設計
・安定性を高める剛性設計 etc…
参照:https://www.yonex.co.jp/news/2025/3510.html
新型ブイコアは完全に新規のモールドを採用し、フレームの各所に改良が加えられています。
ハッキリ言って前作の面影はほぼ残っていないレベルのフルモデルチェンジとなってます
前作の”しゃもじ感”は無くなった


新旧ブイコア100のフェイス形状を比較するとこんな感じ。
明らかにフェイス上部の膨らみ具合が変わっており、前作の”しゃもじ感”みたいなのが新型では控え目になっています。
※フェイス上部の直線部分(アイソメトリック形状)は新型のほうが長くなっているようなので、新型のほうがしゃもじ強まってるのでは?って思った人も多かったみたいですね・・・そんなことなかったです。
エアロフィンなどの意匠は廃止


ここ数世代のブイコアに継承されていたエアロフィン構造(ヨーク横の凹凸+フェイス内側のフィン形状の出っ張り)は廃止。
ツルンとしたキレイな造形のフレームに変わっています。
スペック一覧表
| 95 | 310g 310mm | 95 | 22 | 16/20 | 2026年 1月中旬 |
| 98 | 305g 315mm | 98 | 23.5 22 | 16/19 | 2026年 1月中旬 |
| 98L | 285g 325mm | 98 | 23.5 22 | 16/19 | 2026年 3月上旬 |
| 100D | 305g 315mm | 100 | 26 23 | 16/20 | 2026年 3月上旬 |
| 100 | 300g 320mm | 100 | 26 23 | 16/19 | 2026年 1月中旬 |
| 100L | 280g 330mm | 100 | 26 23 | 16/19 | 2026年 1月中旬 |
| 102 | 290g 325mm | 102 | 26.5 23 | 16/18 | 2026年 3月上旬 |
| α | 275g 330mm | 100 | 26.5 23 | 16/18 | 2026年 3月上旬 |
| α L | 260g 335mm | 100 | 26.5 23 | 16/18 | 2026年 3月上旬 |
| α SL | 245g 340mm | 100 | 26.5 23 | 16/18 | 2026年 3月上旬 |
今回のブイコアは主要7スペック、コスパに優れたα(アルファ)が3スペック、さらにジュニア用の25・26の2つを加えた合計12スペックが展開されています。
新スペック:100Dが追加

今回新たに追加されたのが面100に16×20のストリングパターンを採用したVCORE100D。
スペック的にはバボラ・ピュアストライク100 16/20とほぼ一緒(厚みが違う程度)。
黄金スペックでありながらちょい密なストリングパターンが定番となるのか、今後の売れ行きが気になるところ。
主要なスペックをインプレ!

試打会で主要なスペックを打ってきましたので、それぞれの使用感についてインプレしていきます!
100:EZONEよりも大胆に打てる

100はマイルドな打球感で、ボールをホールドする感覚も強め。
EZONE100よりは飛びは抑えめであるものの、その分しっかりスイングできる安心感があって特に男性プレイヤーはこっちのほうが好きって人が多そう。
スピンは勝手に沢山かかるってことはなく、狙った回転量や弾道の高さを調整しやすいって感じですね。
前作で苦戦する理由だったトップ寄りのスイートエリアも中央寄りに修正された感じがあり、打っていて違和感がなく快適。
全体的に性能のバランスが良く扱いやすくなっており、幅広いプレイヤーにオススメしやすくなっていると感じました。
100D:16×20でばらつきが減少

モールドは100と同じですがパターンが16×20、305g/315mmに変更されている新スペックVCORE100D。
実際に打ってみると16×20になった影響か、若干ですがショットのバラつき具合が小さくなったように感じますね。
食いつき・引っかかりも少し控え目になり、弾道が上がりすぎてオーバーするようなショットも減少。
全体的な使用感は100と極端な差はないのですが、100Dのほうがフレームの重みを活かすようにゆったり大きく振って気持ち良く飛ぶっていう運用がしやすいですね。
98:強い推進力を活かす攻撃型

前作98はトラウマ級に上手く打てなかったラケットなんですけど、新型になって全然違和感なく打てるようになっていて感激。
しゃもじ感が減ったフェイス形状はより広いスイートエリアを実現していて、センター付近で捉える人でも恩恵を感じやすくなっています。
VCORE100と比べると手応えの重さがあり、より強い強度でのラリーをしたい人向けの味付け。
推進力は非常に強く感じられ、攻撃時の球威を重視するなら98がオススメ。
ただスピンが自動的に掛かるという事は無く、スイングスピードが足らないと推進力過剰でコートに収まらない感覚でしたね。
僕が使うなら細ゲージにして調整するか、98Lをベースにカスタムして推進力と回転量のバランスを上手く調整できるようにするほうが無難かなと感じました。
95:強い推進力+フラットのロマン

絶滅危惧種の95平方インチラケットのひとつ、ブイコア95は今回も継続となりました。
圧倒的な振り抜きの良さによってスイングしやすく、面95に16×20のパターンはパワーを逃がさずボールに伝えることが可能。
言わずもがなスピン量はシリーズで最も少なくなりやすいので、フラットなボールを低弾道+ピンポイントでぶち抜いていくようなスタイルと相性◎。
過去にワウリンカのスペックをコピーしたブイコア95D(初代)をインプレしましたが、新型ブイコア95にも変わらないロマンを感じましたね。
ぜひ新型ブイコア95をワウリンカモデルとしてPRしてほしいなと・・・
関連動画
各スペックのインプレについてはこちらの動画をご覧ください。
荏原湘南スポーツセンターでの試打会の様子をまとめたVLOGでは岩渕プロによるデモラリーなど、会場の雰囲気を味わって頂ける内容になってます。
より詳細な感想をまとめたインプレ動画がこちら。
いつも通りマインドマップを使って主要スペックの使用感や評価についてお話させて頂いています。














