ATP500 楽天ジャパンオープン行ってきました
なんてことない楽天オープンの風景動画 pic.twitter.com/KyePl54JPc
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) October 3, 2022
ご縁あって2022楽天ジャパンオープンの本戦1日目+2日目を観戦して参りました!
大会の雰囲気を読者の皆さんにもおすそ分け!
ちなみにチケットはデイセッションSS席:5,000円
今回購入したチケットはデイセッションのSS席の10列目くらいの席。
2日目までは1枚5,000円という価格設定になっていました。
2日間で観戦した試合&選手をハイライト!
今回は2日間(※初日はお昼過ぎから)観戦し、合計5試合を楽しむことができました!
ブランドン・ナカシマ vs 望月慎太郎
【RESULT】
Brandon Nakashima
6-3 / 6-2
望月慎太郎
世界ランキング47位のブランドン・ナカシマは初出場の21歳。
一方の望月選手は日本期待の19歳、世界ランキンは401位。
結果はストレートでブランドン・ナカシマが勝利しました。
身長188cmでがっしりとしたボディフレームが特徴で、プレーも”骨太”な印象のブランドン・ナカシマ。
しっかり構えたところから放たれるスピンの効いたフォアハンドを中心に、相手を押し込んでいきトドメを刺す展開が何度も見られました。
非常に意外だったんですが、バックハンドのスライスは今回見た選手の中で一番回転量ありそうでした・・・弾道が低いのに滞空時間が長く見え、バウンド後も止まる・滑るが強烈。
飄々としている佇まいもあって、非常に安心感のあるテニスでした!
一方の望月選手は、ブランドンと比べるとかなり小柄で線が細く見えてしまいました(仕方ないけど)。
見てて感じたのは駆け引きの巧さ。
特にバックハンドでの打つタイミングの変更、コースの変更が非常に上手く、球威だけに頼らないプレーを随所に見せてくれました。
ただやはりブランドンに比べてしまうとショットの威力に差があり、打ち合うほどに不利な状況に追い込まれるシーンが多かったように見えました。
ダニエル太郎 vs Bernabe Zapata Miralles
【RESULT】
ダニエル太郎
5-7 / 5-7
Bernabe Zapata Miralles
初日の第3試合、ダニエル太郎選手vsサパタ・ミラージェスは激しい打ち合いに。
お互いスピンの非常に効いたパワフルなボールを打ち合っており、本当に互角の勝負という感じでした。
両セットともダニエル選手が先にブレークしてリードするものの、サパタの驚異的な粘り強さ・しつこさが上回りストレート勝利。
とても良いテニスをしていたダニエル太郎選手。
高速スイングから強烈なスピンの効いたボールはもちろん、直線的に速いボールも打ち込んだりと、弾道だけでも変化に富んでいて”見ていて楽しいテニス”だったと思います。
ドロップショットやボレーなどの仕掛けるショットも織り交ぜており、会場を沸かせる場面が何度もありました。
個人的には日本人選手の中では最も好き(杉田選手かダニエル選手かって感じ)なので、今回実際に試合を見れたのは非常に嬉しかったですね!
正直名前を見たことはあるけどどんな選手なのかは知らなかったサパタ・ミラージェス。
スペイン系らしい明らかにストローカーな佇まいやフォームをしてました(笑)
打ち方はちょっと窮屈そうで、お世辞にもキレイとか効率的とかではないものの・・・大きな声を出しながらとにかくミスしないストロークがしつこいしつこい。
ダニエル選手の仕掛けるショットを持ち前のしつこさ・タフさで無効化し続けたという感じの試合でした。
基本的にはコート後方からスピンをかけてしつこく打っていくスタイルですが、前に出た時は高い打点で捉えてウインドミルでさばいているのが印象に残りました。
ひたすらに作戦を遂行するタフさを感じさせてくれる選手でした。
アレックス・デミノー vs クォン・スンウ
【RESULT】
アレックス・デミノー
2-6 / 2-6
クォン・スンウ
ATP随一のコートカバーリング力を持つデミノーと、2021年にはTOP50突破目前まで行っていたクォンの一戦。
結果的にはクォンが一方的に攻め立て、ストレートでの勝利となりました。
今回の観戦で最もガッカリパフォーマンスだったと言っても過言ではないデミノー。
薄いグリップから放つフォアは抜けるようにバックアウトを連発。
自慢のフットワークを披露する前にミスが出てしまうという場面が非常に多かったです。
ただ明らかに会場の声援はデミノー寄りでしたので、日本でもすごく人気のある選手だということは感じました!
非常に攻撃的で気持ちの良いテニスを展開していたクォン。
この日のスタジアム内は強い風+眩しい時間帯がほとんどでしたが、フォアから繰り出す強烈なスピンのボールはデミノーにまともにテニスをさせませんでした。
要所で見せたドロップやネットプレーでもタッチの良さを披露。
アジア系選手として再びTOP100はもちろん、初のTOP50突破も実現してほしいところ。
ボルナ・チョリッチ vs タナシ・コキナキス
【RESULT】
ボルナ・チョリッチ
6-4 / 7-6
タナシ・コキナキス
今回の観戦で最も優れたパフォーマンスを見せてくれたのは間違いなくチョリッチ。
カッチカチの安定性を誇るストロークはめちゃくちゃ堅牢。
スイングスピードが猛烈に速いのに、バランスが崩れず頭の位置も全くブレないのは凄過ぎて(逆に)違和感を感じるレベル。
特にバックハンドの打ち合いではコキナキスの心ごとへし折ったという感じで、クロスの打ち合いで押し込み同じフォームからダウン・ザ・ラインに一閃。
スローで再生される映像を見てもインパクトまでクロスかストレートか読めないレベルなので・・・これをコート上で返すのは本当至難の技なんだろと思いました。
ぜひ優勝してほしい選手。
キリオスの同世代の親友であるコキナキス。
短パンがとっても似合う体型と出で立ちは非常にナイス。
キリオス同様、肘主導のテイクバックから猛烈なボールを打ち込むストローク、よどみのない滑らかなフォームのサーブ・・・と、見てるだけで引き込まれるタイプのプレイヤー。
ラケットさばきにはセンスが溢れており、球際でのスライスなどはタッチの良さだけでコントロールしている感じがしました。
ただ今回はとにかく相手が悪過ぎました(笑)
最後はバックハンドと心を破壊され、チョリッチに敗れました。
キャスパー・ルード vs ハウメ・ムナール
【RESULT】
キャスパー・ルード
3-6 / 3-6
ハウメ・ムナール
今年の全仏・全米で準優勝、今大会の第1シードとして乗り込んできたルード。
対するはスペインの実力者ムナール。
序盤こそルードがラブゲームキープで期待通りの強さを見せてくれましたが、そこからはコンディションやアジャストに問題があったのかミスを連発しムナールが勝利。
第1シードが初戦で姿を消す波乱となってしまいました。
高い期待度を背負って入場してきたルードでしたが、正直プレーからはエネルギーを感じることは少なかったです。
昨年のブレークスルーから今年も安定して勝利しており、それだけに連戦の疲労が溜まっているのでは?という雰囲気でした。
特に強烈に振り抜くフォアハンドはフレームショットになってアウトになる場面が多く、速いと言われている有明のサーフェスとも相性が悪そうな印象。
とりあえずまた日本に来てほしい・・・そう願うばかりです。
一方のムナールですが、試合を見た印象としては地味ながら色んなショットを使えるファイター。
突出したものはないものの、手堅いショットを軸に相手の嫌がるところをついていけてるなという感じ。
この試合においては技術云々というよりは精神面でのエネルギーに大きな差があり、要所でギリギリ追いついたボールをライン上に決めたのは素晴らしかったですね。
2022年ジャパンオープンの良かった所
・コンパクトな会場
・近隣に駐車場結構ある
(車で行ける)
・静かで落ち着いて観戦可能
ジャパンオープンのいいところは会場がコンパクトなので、全体を一周するのも比較的用意。
ブース全部制覇も問題なく出来るでしょう。
会場自体には駐車場はないものの、5~10分歩けば使える駐車場はたくさんあるので車で行くのも問題なし。
また観戦中はみんなとても静かなのも日本の大会らしいところで、騒音や歓声にプレーが邪魔されるというのもほとんどありません。
ジャパンオープンのイマイチだった所
・試合数少ない
・デイ/ナイトが別チケット
・会場移動が面倒
・雨に弱すぎる施設
イマイチというか、不満に思う部分は正直多いですね(笑)
特に月曜日は試合数が少なく、金額に対して不釣り合いと感じる人は多かったはず。
またデイセッション/ナイトセッションが別チケットになっているため、終日観戦をするためには2枚購入する必要があります。
そしてなぜかコロシアムからアリーナに移動する際にも、一度ゲートを出てから再度手荷物検査を受けて入場する必要があり・・・非常に面倒でした。
さらに雨が降ると天井のないアリーナでの試合はインドアコートに変更され、無観客での開催となります・・・さすがにそれはないのではと。
まとめ:2022楽天ジャパンオープン観戦記
・楽天オープン観てきました
・2日間で5試合を観戦!
・ナカシマ君かっこいい!
・ダニエル選手惜しかった
・クォンの攻撃力は魅力的
・チョリッチだけ異次元
・ルードは残念賞
そういえば今日ダニエル太郎選手に勝ったZapata Mirallesのサインボールを運良くキャッチしたんですけど、近くにいたキッズにちょうだいって言われたからあげちゃった。
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) October 3, 2022
これで良かったんですよね?笑