・22mm厚でしなやかさも十分
・今作はサーボフィルターを搭載
・回転を使ったバリエーションが豊富
・乗っけてから飛ばせる打球感
・テクニカルなプレーに合う性能
・8月末から発売開始!
今回はシリーズで最も面が大きなモデルである『ヨネックス・パーセプト104』をインプレッション。
回転が掛けやすくしっかり振り抜けるので、回転を使って相手を翻弄するテクニカルなプレイヤーにオススメしたい1本!
こんな人にオススメ |
回転を使い分けたい スピンで変化をつけたい 広いスイートエリアが欲しい スピンでしっかり振り抜きたい |
メリット・デメリット |
○ 回転が掛けやすい ○ 柔らかい打球感 ○ OSだけど振り抜きが良い ○ 幅広いプレーに対応 × 意外と飛距離は控えめな印象 × アシストは他スペックとあまり変わらず |
ヨネックス・パーセプト104
(YONEX PERCEPT 104)
パーセプトのシリーズの中で最もフェイスサイズが大きいのがこのヨネックス・パーセプト104。
淡いカラーリングは全スペック共通で、面104のオーバーサイズですがあまり大きさを感じさせない外観となっています。
スペック/仕様
モデル名 | YONEX PERCEPT104 |
フェイス サイズ | 104 |
重量 | 290 g |
バランス | 325 mm |
フレーム厚 | 22 mm |
ストリング パターン | 16×19 |
グリップサイズ | 1,2、3 |
発売予定 | 2023年 9月上旬 |
価格 | 40,700 |
シリーズで最も面の大きい104平方インチですが、重量は290gで100Lも重く、フレーム厚も22mm均一で100/100D/100Lよりも1mm薄い設計となっています。
そのため面は大きいものの、ただの楽チンぶっ飛びスペックではないという事が分ります。
グロメットは100などと同じ穴が大きいタイプになっているため、ピッチの広さも合わせてストリングが大きく動きそうな設計になっています。
パーセプト・シリーズの実測値
スペック | スイング ウェイト (ストリング込み) | RA値 |
97 (ポリツアーレブ125) | 313 | 59 |
97D (ポリツアーレブ125) | SW332 | RA60 |
100 (ポリツアーレブ125) | 318 | 64 |
100D (ポリツアーレブ125) | 320 | 64 |
100L (レクシスコンフォート125) | 308 | 64 |
104 (レクシスコンフォート125) | 302 | 62 |
ライズテニスサービスさんで計測してもらった数値が上図の通り。
104はレクシスコンフォート(ナイロン)を張った状態でスイングウェイトがSW302、フレーム単体ではSW270~275程度かと推測されます。
RA値は62で、100系と97系の丁度中間にあたる数値となっています。
特徴・コンセプト
今回のモデルチェンジの目玉はSERVO FILTER(サーボフィルター)を新たに採用したという点。
それに伴いグリップ部分に搭載されていたVDMは廃止となりました。
パーセプト・シリーズの詳細についてはこちらの記事をご参照ください。
グリップについて:ちょい扁平+ちょい太め
【現行ヨネックスのグリップ】
・僅かに扁平っぽさがある
・バボラに近い握り心地
・形状は標準的なものに近づいた
・WILSONより少し太く少し扁平
・PrinceやDUNLOPよりも太い
メーカーによってグリップの太さや形状は様々ですが、ヨネックスは僅かに太めですが形状的には標準~ほんのり扁平という感じですね。
扁平率や太さなど握り心地はバボラに近く、標準的な形状と言えるものになっているので、他社からの乗り換えもしやすくなっています。
最近は各社ちょっとだけ面が大きいモデル(104や105)を展開しているので、打ち比べをする際にも違和感は覚えにくいと思います。
インプレ:振り切って回転が掛けられる
ストローク | 1 | ブンブン振り回せる |
ボレー | -1 | もう少しだけ重さ欲しい |
サーブ | 1 | 振り上げるスピンも楽々 |
ドライブ | 0 | スイング速度が出しやすい |
トップスピン | 1 | 振り上げられるから◎ |
弾道の高さ | 1 | 100と同等の高さ |
スライス | 0 | 可もなく不可もなく |
反発力 | 0 | 弾き飛ばす感はある |
パワー | 0 | 威力自体は少し控えめ |
ホールド感 | 1 | 硬くはないが控えめ |
安定性 | 1 | 対強打になるとつらい |
操作性 | 1 | 取り回しは最高に楽々 |
振り抜き | 1 | 楽に振り回せる |
減衰性 | 0 | 悪くないレベル |
快適性 | 1 | 取り回しの良さが光る |
パーセプト104はどのショットも回転を上手く利用して打って行けるのが魅力。
ボールの飛び過ぎる感覚は皆無で、面の大きさはパワーよりも回転の掛けやすさに貢献していると感じました。
打球感:軽く乗ってから飛ぶ感じ
レクシス・コンフォート1.25mmで打ちましたが、フレームのしなやかさがあって軽くボールが乗っかってから飛ばしてくれる感じでした。
同じストリングを張った100Lの方が弾きやレスポンスはやや強く、104の方が自分の力・スイングの大きさで飛ばす感覚が強かったです。
性能:回転が非常に掛けやすい
面104に16×19のパターンの組み合わせはスピンが非常に掛けやすく、どのショット・どの位置からも回転を使ってショットをコントロールしやすいですね!
状況を見ながら多彩なショットを繰り出す、テクニカルなプレイヤーと相性の良いラケット!
サーブ:スピンもスライスも変化量が大きくなる
フレームの特性的に速いサーブはあまり打ちやすいとは感じないものの、回転系のサーブは非常に変化量を出しやすくてプレーするのが楽しかったです。
プチ試打会で女性にも使ってみてもらった所、ワイドに大きく切れていくスライスサーブを連発していました。
リターン:細かいことを気にせず打てる
面104・重量290gはリターンでも普通に使いやすく、打ち方をあまり気にすることなくプレーすることが出来ました。
凄い剛速球が突き刺さる・・・とかはないですが、無難にリターン出来るなという感じですね。
ストローク:高さと回転のバリエーションが◎
パーセプト104を使ってて一番楽しかったのがストローク。
高弾道なスピン、外に切れていくアングルなど、とにかく回転をあれこれ変化させて相手を翻弄するようなプレーがしやすく感じました。
ボールの飛び・球速自体は想像よりも控えめで、深さを出すにはスイングの速さ・大きさは必要になってくるなと感じました。
ボレー:勢いを吸収する感じが少し気になる
取り回しも良くてスイートエリアも十分な広さがあるのですが、ボールの勢いを吸収する感じが少し強めでボレーはちょっとコツが必要。
少しボールを押す・運ぶようなイメージだと制御しやすく、他スペックを色々と試したあとだと104のボレーだけちょっと仲間外れに感じました。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・回転が掛けやすい ・スピンで変化つけられる ・アングルもつけやすい ・振り抜いて使える ・しなやかな打球感 |
・弾きや飛びは控えめ ・若干ショートしやすい |
パーセプト関連動画はこちら!
発売日:2023年9月上旬
パーセプト104は2023年9月上旬発売と表記されていましたが、実際には8月25日頃には発売開始となりましたのですでに購入可能です。
ラケットバッグでコーディネート
パーセプトと直接連動したデザインのラケットバッグは残念ながら販売されていないのですが、コーディネートを考えると淡いカラーリングのバッグが良いのではないでしょうか。
黒地にパープル系のラケットバッグなら、可愛さと強さの両方を感じられるデザインにまとまっているのではないでしょうか。
まとめ:ヨネックス・パーセプト104
・22mm厚でしなやかさも十分
・今作はサーボフィルターを搭載
・回転を使ったバリエーションが豊富
・乗っけてから飛ばせる打球感
・テクニカルなプレーに合う性能
・8月末から発売開始!